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桂玲子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
桂令子から転送)
かつら れいこ
桂 玲子
プロフィール
本名 金内 玲子[1]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本福岡県福岡市[2]
生年月日 (1940-02-08) 1940年2月8日(84歳)
血液型 A型[3]
職業 声優
事務所 東京俳優生活協同組合[4]
配偶者 金内喜久夫( ‐ 2020年)
公式サイト 桂 玲子 - 俳協
公称サイズ(時期不明)[1]
身長 / 体重 154 cm / 44 kg
活動
活動期間 1958年 -
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

桂 玲子(かつら れいこ、1940年2月8日[5][注 1] - )は、日本女性声優福岡県福岡市出身[2]東京俳優生活協同組合所属[4]。夫は俳優の金内喜久夫[6]

略歴

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幼少期から人前で何かを披露することが好きだった。中学生時代は新舞踊に夢中になり、博多どんたくでは自前で道具や衣装を用意し父親と辻々で踊ったという[7]

九州女子高等学校(現・福岡大学附属若葉高等学校[1]時代は演劇部に所属[5]。そこで『長靴をはいた猫』から『勧進帳』まで様々な舞台を経験する[7]

高校卒業後の1958年、地元の九州朝日放送放送劇団に入団[4]ラジオドラマなどに出演したほか、一時期は「白鳥麗子(しらとりれいこ)」という芸名で夫の金内喜久夫とラジオ番組を持ったこともあったという[7]

1963年、金内が交友のあった芥川比呂志による誘いから文学座に入るため上京したことで桂も上京。入団試験時に金内から「ついでに君も受けてみる?」と誘われたといい、一緒に試験を受けたところ合格したため、文学座研究所へ三期生として入団[7]。約1年間所属する[7]

入団後、アテレコの仕事が来るようになったことで声の仕事を始め、その後は実写作品のロケなど遠出が必要な仕事を断っていたことで自然と声優業が主体となった[7]

1964年より東京俳優生活協同組合に所属[4][8]

人物

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声種メゾソプラノ[4]

声優としては小さな子どもや赤ちゃんの役が多い一方で、舞台では老け役が多く、幅広い役柄をこなす[7]

特技は日舞藤間流名取である[4]

エピソード

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サザエさん』では、放送初期から長年にわたりイクラちゃん役、リカちゃん役、かおりちゃん役を担当している[9]。本人によると、最初はセミレギュラーとして参加し様々な役を担当していたが、その中から自然と持ち役が決まったという。また、演技に苦労することはあまり無いといい「怖いもの知らずだった若いころからやっているし、楽しく演じている」と語っている[7]

役作りは深く考えすぎると上手くいかないといい、無心でそのキャラクターが持つ「世界」へ飛びこむと伸び伸びと演じれるという[7]。2022年頃、『サザエさん』で一年ほど未登場だったリカちゃんを久々に演じることになった際に、どういう風に演じたかを思い出そうとすればするほど出来ず、技術的な部分で補おうとするあまり役が生き生きとしないなど、しばらくの間は滅多にないスランプに陥ってしまったことを明かしている[注 2][7]

演じた中で思い出深いキャラクターには『フランダースの犬』のアロアと『一休さん』のさよちゃんを挙げており「女の子だということ強く意識しながら演じ、自分の想いみたいなものも相当にこもっていると思う」と話している[7]

出演

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太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

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1964年
1968年
1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1984年
1994年
2011年
  • 日常(ナレーション)
2018年
2019年

劇場アニメ

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  • ちびっ子レミと名犬カピ(1970年、リーザ)
  • 一休さん(1976年、さよちゃん)
  • 一休さん 虎たいじ(1976年、さよちゃん)
  • 一休さん おねしょお姫さま(1976年、さよちゃん)
  • 一休さん ちえくらべ(1977年、さよちゃん)
  • 一休さんとやんちゃ姫(1978年、さよちゃん)
  • 一休さん 春だ!やんちゃ姫(1981年、さよちゃん)

OVA

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ゲーム

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吹き替え

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映画

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ドラマ

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  • 奥さまは魔女(タバサ・スティーブンス〈シンシア・ブラック、ハイディ・ジェントリー〉他)

人形劇

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特撮

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CM

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テレビドラマ

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脚注

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注釈

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  1. ^ 生年月日を1938年2月8日と書かれた資料もある[3]
  2. ^ このことに関して桂はインタビューで「夫の死や自身の高齢化、スタッフとのコミュニケーション不足など、複数の要因が重なったこともあり泥沼にはまった」と話している。
  3. ^ a b 「桂子」と誤表記。
  4. ^ 「桂れい子」と表記。

出典

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  1. ^ a b c 『日本タレント名鑑(1980年版)』VIPタイムズ社、1979年、266頁。 
  2. ^ a b 桂玲子(かつられいこ)のプロフィール・画像・出演スケジュール|【スタスケ】(0000140674)”. ザテレビジョン. 2020年1月3日閲覧。
  3. ^ a b 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、41頁。 
  4. ^ a b c d e f 桂 玲子 - 俳協”. 2020年1月3日閲覧。
  5. ^ a b 『アニメーション大百科』東京三世社、1981年、186頁。 
  6. ^ “文学座俳優の金内喜久夫さん死去、87歳 がんのため”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2020年4月29日). https://www.sanspo.com/article/20200429-B46GRGHX4JPDTN2ZVSOIJQPXE4/ 2020年4月29日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g h i j k "時代を創った声 声優…桂玲子". ラジオ深夜便. 5 May 2024. NHK。
  8. ^ 桂 玲子 - タレントデータバンク”. 2020年1月3日閲覧。
  9. ^ “意外と変わってた! 国民的アニメサザエさんの声優たち”. マイナビウーマン. https://woman.mynavi.jp/article/141227-60/ 2020年6月28日閲覧。 
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典』(第2版)キネマ旬報社、379頁。ISBN 4-87376-160-3 
  11. ^ 赤胴鈴之助”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年4月27日閲覧。
  12. ^ 植草信和 編「富野由悠季フィルモグラフィー(原口正宏)」『富野由悠季 全仕事』キネマ旬報社〈キネ旬ムック〉、1999年6月9日、415頁。ISBN 4-87376-514-5 
  13. ^ ジャングル黒べえ”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年4月27日閲覧。
  14. ^ ドロロンえん魔くん”. 東映アニメーション. 2016年6月4日閲覧。
  15. ^ 赤星政尚 編『鉄の城 マジンガーZ解体新書』講談社、1998年2月7日、143頁。ISBN 4-06-330047-1 
  16. ^ 一休さん”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  17. ^ 岩佐陽一 編「『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』ゲスト・キャスト一覧」『ゲッターロボ大全』双葉社、1998年10月15日、210頁。ISBN 4-575-28885-3 
  18. ^ 作品データベース タイムボカン”. タツノコプロ 公式サイト. タツノコプロ. 2024年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月27日閲覧。
  19. ^ VHS『タイムボカンシリーズ タイムボカンvol.1』解説書より。
  20. ^ フランダースの犬”. 日本アニメーションOFFICIAL SITE. 日本アニメーション. 2016年6月23日閲覧。
  21. ^ 岩佐陽一 編「第1章 超電磁ロボ コン・バトラーV 各話解析」『長浜忠夫ロマンロボットアニメの世界 コン・バトラーV ボルテスV ダイモス ダルタニアス大全』双葉社、2003年7月15日、35頁。ISBN 4-575-29575-2 
  22. ^ 作品データベース ヤッターマン”. タツノコプロ 公式サイト. タツノコプロ. 2024年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月27日閲覧。
  23. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. とんがり帽子のメモル. 東映アニメーション. 2023年4月19日閲覧。

外部リンク

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