厚木森の里
厚木森の里(あつぎもりのさと)[1]は、神奈川県厚木市にて開発された地区である。町丁名として、森の里(もりのさと)、森の里青山(もりのさとあおやま)、森の里若宮(もりのさとわかみや)が設置されている。
地理
[編集]昭和50年代より、厚木市小野に所在した丘陵地を造成して誕生したニュータウンである。施行面積は192.7ha。当初の計画人口は8410人であった。
地区を南北に縦貫する都市計画道路船子飯山線を中心軸とし、この道路の西側の森の里1~5丁目は住宅・生活地区となっている。道路の東側のうち、南部の森の里若宮、北部の森の里青山は、研究開発・工業地域となっており、大学・高等学校といった教育施設や、大手企業を中心とした研究所が立ち並んでいる。
この船子飯山線は森の里バス停に近い地区北端までが整備されているが、今後さらに北進し、厚木秦野道路・森の里インターチェンジ(仮称)と接続する計画がある。
他のニュータウンと比較し、緑地帯を広く確保する施策が取られている。地区の西側の尾根には神奈川県立七沢森林公園、北東には上古沢緑地(愛称:あつぎつつじの丘公園)、南東には愛名緑地、南に若宮公園がある。森の里住宅地の中央を、南北に森の里四季の路、東西に森の里春の路という遊歩道が通っている。
2014年より厚木森の里地区に隣接し、下古沢、上古沢地内にて森の里東土地区画整理事業が進められ、その地域にも工業立地が進んでいる。なお隣接地ではあるが、ネポン厚木事業所は森の里の開発以前の1968年から現在地にて操業している。
歴史
[編集]- 1970年(昭和45年) 日本ランドシステムにより、開発計画が開始される[2]。
- 1977年(昭和52年) 神奈川県より開発許可。
- 1978年(昭和53年) 日本ランドシステムから住宅・都市整備公団に計画が引き継がれる。
- 1980年(昭和55年)6月17日 住宅・都市整備公団による森の里特定土地区画整理事業が認可される[3]
- 1982年(昭和57年) 青山学院大学厚木キャンパスが設置される。
- 1983年(昭和58年) 日本電信電話(NTT)厚木研究開発センタが開設される。
- 1984年(昭和59年)1月1日 神奈川県立厚木西高等学校が設立される。
- 1985年(昭和60年) 松陰女子大学(現・松蔭大学)が開学する。
- 1985年(昭和60年)4月1日 厚木市立森の里小学校が開校する。
- 1986年(昭和61年)4月1日 厚木市立森の里中学校が開校する。
- 2003年(平成15年) 青山学院大学厚木キャンパスが閉鎖される。
- 2007年(平成19年) 青山学院大学跡地に、日産先進技術開発センターが開設される。
森の里
[編集]森の里 | |
---|---|
町丁 | |
北緯35度26分46秒 東経139度18分33秒 / 北緯35.4461度 東経139.3092度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 厚木市 |
地域 | 玉川地区 |
人口情報(2021年(令和3年)3月1日現在[4]) | |
人口 | 6,216 人 |
面積([5]) | |
1.114724406 km² | |
人口密度 | 5576.27 人/km² |
郵便番号 | 243-0122[6] |
市外局番 | 046(厚木MA)[7] |
ナンバープレート | 相模 |
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地価
[編集]住宅地の地価は、2023年(令和5年)1月1日の公示地価によれば、森の里3-18-6の地点で9万3000円/m2となっている[8]。
世帯数と人口
[編集]2021年(令和3年)3月1日現在(厚木市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[4]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
森の里一丁目 | 1,198人 | |
森の里二丁目 | 1,254人 | |
森の里三丁目 | 1,379人 | |
森の里四丁目 | 1,677人 | |
森の里五丁目 | 708人 | |
計 | 6,216人 |
2021年2月時点で、開発開始から40年余が経過し、高齢化が進んでいる。65歳以上人口は42.0%と、厚木市平均25.9%を大幅に上回っている。
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[9] | 7,257
|
2000年(平成12年)[10] | 7,328
|
2005年(平成17年)[11] | 7,263
|
2010年(平成22年)[12] | 6,767
|
2015年(平成27年)[13] | 6,396
|
2020年(令和2年)[14] | 6,033
|
世帯数の変遷
[編集]国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[9] | 2,024
|
2000年(平成12年)[10] | 2,150
|
2005年(平成17年)[11] | 2,287
|
2010年(平成22年)[12] | 2,322
|
2015年(平成27年)[13] | 2,413
|
2020年(令和2年)[14] | 2,561
|
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[15]。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
森の里一丁目 | 20事業所 | 204人 |
森の里二丁目 | 10事業所 | 21人 |
森の里三丁目 | 10事業所 | 182人 |
森の里四丁目 | 13事業所 | 78人 |
森の里五丁目 | 12事業所 | 48人 |
計 | 65事業所 | 533人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 60
|
2021年(令和3年)[15] | 65
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 427
|
2021年(令和3年)[15] | 533
|
森の里青山
[編集]森の里青山 | |
---|---|
町丁 | |
北緯35度26分56.75秒 東経139度18分42.68秒 / 北緯35.4490972度 東経139.3118556度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 厚木市 |
地域 | 玉川地区 |
人口情報(2021年(令和3年)3月1日現在[4]) | |
人口 | 24 人 |
面積([5]) | |
0.451692483 km² | |
人口密度 | 53.13 人/km² |
郵便番号 | 243-0123[17] |
市外局番 | 046(厚木MA)[7] |
ナンバープレート | 相模 |
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世帯数と人口
[編集]2021年(令和3年)3月1日現在(厚木市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[4]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
森の里青山 | 24人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[9] | 35
|
2000年(平成12年)[10] | 40
|
2005年(平成17年)[11] | 40
|
2010年(平成22年)[12] | 40
|
2015年(平成27年)[13] | 40
|
2020年(令和2年)[14] | 40
|
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[15]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
森の里青山 | 19事業所 | 2,149人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 19
|
2021年(令和3年)[15] | 19
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 1,036
|
2021年(令和3年)[15] | 2,149
|
森の里若宮
[編集]森の里若宮 | |
---|---|
町丁 | |
北緯35度26分29.05秒 東経139度18分57.03秒 / 北緯35.4414028度 東経139.3158417度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 厚木市 |
地域 | 玉川地区 |
人口情報(2021年(令和3年)3月1日現在[4]) | |
人口 | 0 人 |
面積([5]) | |
0.449800839 km² | |
人口密度 | 0 人/km² |
郵便番号 | 243-0124[18] |
市外局番 | 046(厚木MA)[7] |
ナンバープレート | 相模 |
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世帯数と人口
[編集]2021年(令和3年)3月1日現在(厚木市発表)の人口は0人である[4]。
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[15]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
森の里若宮 | 18事業所 | 1,033人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 19
|
2021年(令和3年)[15] | 18
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 1,489
|
2021年(令和3年)[15] | 1,033
|
学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年10月時点)[19]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 厚木市立森の里小学校 | 厚木市立森の里中学校 |
交通
[編集]- 道路
- 国道・県道は通っていない。
周辺
[編集]- 森の里1丁目
- 森の里地区市民センター
- スーパー三和 森の里店
- 厚木森の里郵便局
- 森の里幼稚園
- 厚木市立森の里小学校
- 森の里3丁目
- 亀田森の里病院(亀田総合病院グループ)
- 森の里4丁目
- 森の里若宮
- 森の里青山
脚注
[編集]- ^ 厚木森の里地区地区計画 厚木市 2020年11月26日 項目名はこの地区計画名による
- ^ 森の里特定土地区画整理事業誌 住宅・都市整備公団 1992年3月
- ^ 森の里特定土地区画整理事業 厚木市 2020年2月26日
- ^ a b c d e f “住民基本台帳法に基づく町丁字別人口 令和2年度”. 厚木市 (2021年8月17日). 2023年8月6日閲覧。(CC-BY-4.0)
- ^ a b c “『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2023年8月6日閲覧。(CC-BY-4.0)
- ^ “森の里の郵便番号”. 日本郵便. 2022年4月30日閲覧。
- ^ a b c “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “国土交通省地価公示・都道府県地価調査”. 国土交通省. 2023年6月4日閲覧。
- ^ a b c “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b c “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b c “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b c “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b c “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b c “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “森の里青山の郵便番号”. 日本郵便. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “森の里若宮の郵便番号”. 日本郵便. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “厚木市立小・中学校の通学区域について”. 厚木市 (2022年10月11日). 2023年8月6日閲覧。