森田玲
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森田 玲(もりた あきら、1976年2月3日 - )は、大阪府泉北郡忠岡町出身の篠笛奏者。
大阪府立岸和田高等学校卒業。京都大学農学部中退。後、再入学を果たし2012年に卒業。京都大学大学院農学研究科に進学。篠笛の演奏・指導・製作・調査研究を行う株式会社「篠笛文化研究社」<旧「民の謡」(たみのうた)>代表取締役。篠笛民俗文化研究会会長。生き物文化誌学会、社叢学会。平成24年・第67回文化庁芸術祭大衆芸能部門・新人賞受賞。平成26年度・京都市芸術文化特別奨励者・認定。平成25年「玲月流(れいげつりゅう)-篠笛」を立ち上げる。
主な活動履歴
[編集]演奏
[編集]- 「四代目・旭堂南陵襲名披露公演」国立文楽劇場(大阪府) - 2007年
- 「十三夜お月見演奏会」元東伏見宮家別邸・吉田山荘(京都市) - 2009年
- 「文化庁芸術祭参加公演・五彩(ごしき)乃笛」岸和田市立浪切ホール(大阪府) - 2009年
- 「厳島神社奉納演奏」厳島神社(京都市・京都御苑内) - 2010年
- 「雲龍院奉納演奏」御寺泉涌寺別格本山雲龍院(京都市) - 2010年
- 「大阪文化祭参加公演 篠笛・和太鼓・能楽による天岩戸のカミあそび」山本能楽堂(大阪市) - 2011年
- 「第1回・旭堂南陵独演会」(文化庁芸術祭大衆芸能部門・大賞受賞公演)国立文楽劇場(大阪市) - 2011年
- 「森は海の恋人・畠山重篤・国連フォレストヒーローズ授賞記念祝賀会」ひこばえの森交流センター(一関市室根) - 2012年
- 「祇園祭・岩戸山・奉納吹舞(舞:林宗一郎 笛:森田玲)」岩戸山町(京都市) - 2012年
- 「文化庁芸術祭受賞公演・古事記編纂千三百年 天岩戸のカミあそび(森田玲・林宗一郎・茂山逸平)」京都府立文化芸術会館(京都市) - 2012年
- 「岸和田市市制90周年記念式典」岸和田市立浪切ホール(大阪府) - 2012年
- 「横笛を楽しむ〜篠楽会(ささらのかい)〜」有斐斎・弘道館(京都市) - 2014年
- 「東京国立博物館 特別展<鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝->開催記念 茶の湯ライブ」(太田達・森田玲・濱崎加奈子)日本橋タカシマヤ(東京都) - 2015年
- 「第三回文化講演会・芸能フォーラム」NPO法人・檜の会(林宗一郎・森田玲・南部香織)高台寺(京都市) - 2016年
講演
[編集]- 「摂河泉の祭囃子」(特別展「大阪の祭り」)大阪歴史博物館、協力:大阪府神社庁 - 2009年
- 「摂河泉の神賑」岸和田市青年団協議会、大阪ミュージアム構想 - 2008~2013年
- 「岸和田フォーラム だんじり彫刻から紐解く大坂之陣」岸和田市観光振興協会、大坂の陣400年天下一祭 - 2014年
- 「祭は誰のものか?-イベント化する神賑(かみにぎわい)行事」(現代民俗学会2016年度年次大会シンポジウム)東京大学東洋文化研究所(東京都) - 2016年
- 「日本の祭と神賑」(第6回「日本の祭シンポジウム」)至学館 伊達コミュニケーション研究所 - 2018年
- 「篠笛を知る〜祭が育む日本の音〜」(伝統芸能文化創生プロジェクト講座シリーズ♯4)伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(京都芸術センター) - 2018年
- 「旧暦で読み解く秋の十五夜―送り火・お月見・放生会」〈御寺泉涌寺を護る会ー秋篠宮皇嗣殿下・皇嗣妃殿下紀子様ご臨席〉(泉涌寺)- 2023年
著作
[編集]- 『練習用篠笛譜 其の壱』(民の謡、2002年)
- 『練習用篠笛譜 其の弐』(民の謡、2004年)
- 『岸和田だんじり祭 地車名所独案内』(古磨屋、2006年)
- 『篠笛事始め』(民の謡、2007年)
- 『岸和田祭音百景 平成地車見聞録』(民の謡、2007年)
- 『摂河泉の神賑』(岸和田市青年団協議会、 2008~2011年)
- 「伊勢大神楽の音曲構成(1)」『たいころじい』第32巻(財団法人浅野太鼓文化研究所、2008年)
- 「岸和田だんじり祭〜祭囃子はリハビリ中〜」『日本民俗音楽学会会報』(日本民俗音楽学会、2008年)
- 「渾身の民俗芸能アーカイブス・よみがえる神賑〜未来への道標〜」『館報 池田文庫』(財団法人阪急学園池田文庫、2009年)
- 「泉州岸和田だんじり祭」(LP増補改訂版CD解説書、コロムビア、2009年)
- 「竹の響きと神賑(二)〜伊勢大神楽における活用事例(1)〜」『竹』第110号(竹文化振興協会、2010年)
- 「伊勢大神楽の神楽囃子研究〜音曲構成の特徴と他分野諸芸能との関連性〜」『民俗音楽研究』第36号(日本民俗音楽学会、2011年)
- 『大阪検定公式テキスト 大阪の教科書 改訂増補版』共著(創元社、 2012年)
- 『日本の祭と神賑 ― 京都・摂河泉の祭具から読み解く祈りのかたち』(創元社、2015年)
- 『日本の音 篠笛事始め』(篠笛文化研究社、2017年)
- 『図説だんじり彫刻の魅力-岸和田と淡路で育まれた心と技』共著(だんじり彫刻研究会、2019年)
- 「コロナで自粛 今年の祭 来年への斎籠と捉えよう」(産経新聞、2020年6月29日)
- 『続 図説だんじり彫刻の魅力-岸和田と淡路で育まれた心と技』共著(だんじり彫刻研究会、2021年)
- 『日本だんじり文化論-摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌』(創元社、2021年)
CD
[編集]- 『日本の音 篠笛』(篠笛文化研究社、2018年)
- 『天地乃笛-アメツチノフエ-』(篠笛文化研究社、2018年)
連載
[編集]- 「探求・日本の神賑 」(産経新聞、2009年6月 - 2009年11月)
- 「篠笛事始め」『たいころじい』(浅野太鼓文化研究所)
- 「神事と神賑 祭りは誰のもの」『ソフィア京都新聞文化会議』第510回(京都新聞、2016年7月8日)
作曲
[編集]- カミあそび
- 月
- 月に霞
- 月に桜
- 螢の舞
- 秋の音(ね)
- 紅の雪
- 華舞扇
- 序の笛
- 玉串奉奠の笛(岸城神社氏子各町地車清祓式)
- 篠楽(ささら)
- 産土神(うぶすな)
監修
[編集]- 日本十二律調音篠笛「京師-みやこ-」古典調/邦楽調(唄用) 笛師:森田香織
受賞歴
[編集]- 第67回文化庁芸術祭大衆芸能部門新人賞
- 平成26年度 京都市芸術文化特別奨励者
- 第7回なにわ大賞特別賞
参考文献など
[編集]- 森田玲『篠笛事始め』(民の謡、2008年4月)
- 中沢義則「よみがえれ、だんじり囃子」「うたた寝」(日本経済新聞、2010年7月3日)
- 京大人の道COMPASS(2015年度1月号)