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欅 (楢型駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
艦歴
計画 1917年度[1]
起工 1917年10月16日[1]
進水 1918年1月15日[1]
就役 1918年4月20日[1]
除籍 1933年9月1日[1]
その後 1936年5月6日海軍工機学校保管船[1]
性能諸元(計画)
排水量 基準:770トン
常備:850トン
全長 全長:290 ft 0 in (88.39 m)[注釈 1]
垂線間長:275 ft 0 in (83.82 m)[2]
全幅 25 ft 4 in (7.72 m)[注釈 1]
吃水 7 ft 10 in (2.39 m)[注釈 1]
機関 推進:2軸 x 730rpm
主機:ブラウン・カーチス式単式直結タービン 2基
出力:17,500馬力
ボイラー:ロ号艦本式缶 重油専焼2基、石炭重油混焼2基
速力 31.5ノット
燃料 重油212トン、石炭98トン
航続距離 3,000カイリ / 14ノット
乗員 竣工時定員 112名[3]
兵装 45口径三年式12cm単装砲3門
三年式機砲(6.5mm機銃) 2挺
45cm3連装魚雷発射管2基6門
搭載艇 4隻

(けやき)は、大日本帝国海軍駆逐艦で、楢型駆逐艦の5番艦である。同名艦に松型駆逐艦の「」があるため、こちらは「欅 (初代)」や「欅I」などと表記される。

艦歴

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1917年大正6年)10月16日、佐世保海軍工廠で起工[4]1918年(大正7年)1月15日午前10時10分進水[5]。同年4月20日竣工[6][7]

1933年昭和8年)9月1日除籍。1936年(昭和11年)5月6日に海軍工機学校保管船となる。

艦長

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※『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。

艤装員長
  • 池田武義 少佐:1917年12月1日[8] - 1918年1月21日[9]
  • (兼)池田武義 少佐:1918年1月21日[9] -
駆逐艦長
  • 池田武義 少佐:1918年1月21日[9] - 9月10日[10]
  • 田川薫 少佐:1918年9月10日[10] - 12月1日[11]
  • 浜田吉治郎 少佐:1918年12月1日[11] - 1919年12月1日[12]
  • 大崎義雄 少佐:不詳 - 1920年6月1日[13]
  • 郷田喜一郎 少佐:1920年6月1日[13] - 1921年4月16日[14]
  • 日高(渡部)釗 少佐:1921年4月16日[14] - 1921年12月1日[15]
  • 染河啓三 少佐:1921年12月1日[15] - 1922年12月1日[16]
  • 山口実 少佐:1922年12月1日 - 1924年5月31日
  • 小林徹理 少佐:1924年3月25日 - 1925年12月1日
  • 平塚四郎 少佐:1925年12月1日[17] - 1926年11月1日[18]
  • 小野寺丑蔵 少佐:1926年12月1日[19] - 1929年4月23日[20]
  • 篠田太郎八 少佐:1929年4月23日 - 1930年12月1日
  • 寺西武千代 大尉: 大尉:1930年12月1日[21] - 1931年12月1日[22]
  • 宮崎定栄 大尉:不詳 - 1932年4月1日[23]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c #昭和造船史1pp.788-789、6.駆逐艦及び水雷艇要目表では桃型と同じ水線長85.85m、垂線間長83.82m、最大幅7.74m、公試状態吃水2.36mとしている。また#日本駆逐艦史1992p.52では全長85.9mとしている。

出典

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  1. ^ a b c d e f 『日本海軍史』第7巻、299頁。
  2. ^ #横須賀海軍工廠史3p.13。ただし楢の値として。
  3. ^ #海軍制度沿革10-1(1972)pp.570-571『大正六年十二月二十八日(内令三二三) 海軍定員令中ノ通改正セラル 驅逐艦定員表其二ヲ附表ノ通改ム(附表略)』槇を追加、將校、機關將校6人、特務士官、准士官3人、下士24人、卒79人。
  4. ^ #T7公文備考20艦船1/駆逐艦楢、榎、槙、欅、桑、椿製造画像69『大正六年十月十九日 佐世保海軍工廠長山口九十郎 海軍大臣加藤友三郎殿 驅逐艦起工ノ件 驅逐艦槇及欅大正六年十月十六日起工 右報告ス(了)』
  5. ^ #T7公文備考20艦船1/駆逐艦浦風、江風、製造(1)画像7『欅午前十時十分無事進水ス 一月十五日 佐世保鎮守府司令長官』
  6. ^ #海軍制度沿革11-2(1972)pp.1072-1073、昭和3年2月14日(内令43)、艦船要目公表範囲。
  7. ^ #戦史叢書31海軍軍戦備1p.275
  8. ^ 『官報』第1601号、大正6年12月3日。
  9. ^ a b c 『官報』第1639号、大正7年1月22日。
  10. ^ a b 海軍辞令公報 大正7年9月」 アジア歴史資料センター Ref.C12070263200 
  11. ^ a b 『官報』第1900号、大正7年12月3日。
  12. ^ 『官報』第2199号、大正8年12月2日。
  13. ^ a b 『官報』第2349号、大正9年6月2日。
  14. ^ a b 『官報』第2611号、大正10年4月18日。
  15. ^ a b 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
  16. ^ 『官報』第3102号、大正11年12月2日。
  17. ^ 『官報』第3982号、大正14年12月2日。
  18. ^ 『官報』第4258号、大正15年11月2日。
  19. ^ 『官報』第4283号、大正15年12月2日。
  20. ^ 『官報』第693号、昭和4年4月24日。
  21. ^ 『官報』第1179号、昭和5年12月2日。
  22. ^ 『官報』第1478号、昭和6年12月2日。
  23. ^ 『官報』第1575号、昭和7年4月2日。

参考文献

[編集]
  • 海軍省/編 編『海軍制度沿革 巻十の1』 明治百年史叢書 第182巻、原書房、1972年4月(原著1940年)。 
  • 海軍省/編 編『海軍制度沿革 巻十一の2』 明治百年史叢書 第185巻、原書房、1972年5月(原著1941年)。 
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年。 ISBN 4-7698-0386-9
    • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
  • 『世界の艦船増刊第34集 日本駆逐艦史』、海人社、1992年7月。 
  • (社)日本造船学会/編 編『昭和造船史(第1巻)』 明治百年史叢書 第207巻(第3版)、原書房、1981年(原著1977年10月)。ISBN 4-562-00302-2 
  • 日本舶用機関史編集委員会/編 編『帝国海軍機関史』 明治百年史叢書 第245巻、原書房、1975年11月。 
  • 防衛庁防衛研修所戦史室『海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』 戦史叢書第31巻、朝雲新聞社、1969年。 
  • 横須賀海軍工廠/編 編『横須賀海軍工廠史(3)』 明治百年史叢書 第331巻、原書房、1983年8月(原著1935年)。ISBN 4-562-01380-X 
  • 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
  • アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)
    • 『大正7年 公文備考 巻20 艦船1/駆逐艦楢、榎、槙、欅、桑、椿製造』。Ref.C08021104300。 
    • 『大正7年 公文備考 巻20 艦船1/駆逐艦浦風、江風、製造(1)』。Ref.C08021104400。 

関連項目

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