コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

歌壇賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

歌壇賞(かだんしょう)は、日本歌人のための、公募のコンクールによる短歌の新人賞。

概要

[編集]

本阿弥書店の発行する月刊短歌総合誌「歌壇」が毎年公募する未発表三十首の中から選ばれる。短歌愛好者用の懸賞コンテストとは異なり、プロの専門歌人を発掘する登竜門として設けられている。例年の締め切りは9月30日、受賞作および選考結果は「歌壇」誌の翌年2月号に掲載され、授賞式は2月上旬に東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で行われる。

第18回(2007年)の選考委員は伊藤一彦来嶋靖生小島ゆかり今野寿美道浦母都子の5人。第19回(2008年)は来嶋靖生が退任し、内藤明が加わった。第20回、第21回、第22回の選考委員は第19回と同じ顔ぶれ。第23回からは小島ゆかりに代わり東直子が加わった。第26回から今野寿美、道浦母都子に代わり、水原紫苑吉川宏志が加わることが発表された。受賞者には賞状・賞牌と、副賞として賞金20万円が授与される。第1回は1990年(発表および授賞式の年)。

同じく本阿弥書店が発行する「俳壇」誌が公募する俳句の新人賞「俳壇賞」と同時期に選考し、授賞式も同時に行われるが、発足は俳壇賞が3年先行し、1987年から行われている。

歴代受賞作と受賞者

[編集]

第1回から第10回

[編集]
  • 第1回 1990年 「Bird lives - 鳥は生きている」 白瀧まゆみ(「未来」所属)
  • 第2回 1991年 「さびしい男この指とまれ」 大村陽子(「形成」所属)
  • 第3回 1992年 「駅までの距離」 壇裕子(「京大短歌」所属)
  • 第4回 1993年 「つばさを奪ふ」 目黒哲朗(「原型」所属)
  • 第5回 1994年 「聖文字の葉」 西﨑みどり(「短歌人」所属)、「黄のキリスト」 吉見道子(「礫」所属)
  • 第6回 1995年 「私をジャムにしたなら」 河野小百合(「みぎわ」所属)、 「睫はうごく」渡辺松男(「かりん」所属)
  • 第7回 1996年 「草かんむりの訪問者」 東直子(「かばん」「未来」所属)
  • 第8回 1997年 「風の昼」 永田紅(「」「京大短歌」所属)
  • 第9回 1998年 「蒼の重力」 本多稜(「短歌人」所属)
  • 第10回 1999年 「隠国」 小黒世茂(「玲瓏」所属)

第11回から第20回

[編集]

第21回から第30回

[編集]
  • 第21回 2010年 「真夜中のサーフロー」 長嶋信
  • 第22回 2011年 「マジックアワー」 佐藤モニカ(「心の花」所属)
  • 第23回 2012年 「光と、ひかりの届く先」 平岡直子(「早稲田短歌」所属)
  • 第24回 2013年 「湖と引力」 服部真里子(「早稲田短歌」所属)
  • 第25回 2014年 「あしたのこと」 佐伯紺(「早稲田短歌」所属)
  • 第26回 2015年 「花を踏む」 小谷奈央(「みずたまり」所属)
  • 第27回 2016年 「微笑みに似る」 飯田彩乃(「未来」所属)
  • 第28回 2017年 「利き手に触れる」 大平千賀(「短歌人」所属)、「風に膨らむ地図」 佐佐木頼綱(「心の花」所属)
  • 第29回 2018年 「Lilith」 川野芽生(「本郷短歌」「穀物」「怪獣歌会」所属)
  • 第30回 2019年 「灯台を遠くはなれて」 高山由樹子(「日月」所属)

第31回から第40回

[編集]
  • 第31回 2020年 「知りつつ磨く」 小山美由紀
  • 第32回 2021年 「ハイドランジア」 帷子つらね(「」「早稲田短歌」所属)
  • 第33回 2022年 「空であって窓辺」 中井スピカ(「塔」所属)
  • 第34回 2023年 「彼岸へ」 久永草太(「宮崎大学短歌会」所属)
  • 第35回 2024年 「ハーフ・プリズム」 早月くら(「絶島」所属)

関連項目

[編集]

脚注

[編集]


外部リンク

[編集]