武田京子 (評論家)
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武田 京子(たけだ きょうこ、旧姓:矢野、1933年7月25日 - )は、日本の女性問題評論家[1]。
経歴
[編集]山口県山口市に生まれ、宮崎県西都市で育つ[1]。1957年、お茶の水女子大学文教育学部を卒業して、出版業界に入り、以降、小学館、主婦の友社、国土社で[1]、編集などの経験を積む。
1970年代前半から、「主婦問題研究家」という肩書きを用いて講演や評論活動を行い[2]、1975年の「国際婦人年」を契機とした女性の社会参加への関心の高まりの中で、市川房枝、樋口恵子、俵萌子、吉武輝子、田中寿美子、中島通子らが世話人となった「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」[3]の事務局を担った[4]。
1976年に独立し、以降、主婦業、親子関係、夫婦関係、女性の老後問題などをテーマとする女性問題評論家として活動し、講師として早稲田大学の教壇にも立った[1]。
2004年、自らが編集長を務める高齢者向けの季刊誌『しにあ』を創刊した[1][5]。
おもな著書
[編集]単著
[編集]- 主婦からの自立、汐文社、1981年
- 生きる力をのばす子育て、汐文社、1985年
- 増訂改題版:子どもを伸ばす5つの魔法、成美堂出版(成美文庫)、2001年
- 老女はなぜ家族に殺されるのか:家族介護殺人事件、ミネルヴァ書房、1994年
- わが子をいじめてしまう母親たち:育児ストレスからキレるとき、ミネルヴァ書房、1998年
- 生き方を迷ってしまう女たち:いま悩んでいるあなたに贈る20章、ミネルヴァ書房、2003年
共編著
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e 大坪利彦. “武田京子 たけだ きょうこ 女性問題研究家”. 西日本女性文学研究会. 2016年3月10日閲覧。
- ^ “子供からの解放とは 「婦人と子供の会」が集会”. 読売新聞・朝刊: p. 12. (1973年11月17日). "まず、主婦問題研究家の武田京子さんが立って問題提起…" - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ “女性差別撤廃の15項目を宣言 国際婦人年・女たちの会総括集会”. 読売新聞・朝刊: p. 10. (1975年12月8日) - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ 武田京子 (1975年3月3日). “主婦の出口づくりを”. 読売新聞・朝刊: p. 10:“差別論争 NHKの反省足りぬ 女の会 過度の制約、国語破壊 文芸家協会”. 読売新聞・朝刊: p. 22. (1975年11月6日). "「放送番組とその製作現場における女性差別をなくしてほしい」と、さきにNHKに対して要望書を出していた「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」(武田京子事務局長、会員六百人)はこのほどNHKの回答を受け取って五日記者会見、..." - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ “季刊誌:「しにあ」発刊 高齢者の文化発信の場を - 元大学教授・武田京子さん”. 毎日新聞・東京朝刊: p. 14. (2004年5月22日) - 毎索にて閲覧