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歩兵第70連隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
歩兵第70連隊
創設 1907年
廃止 1945年
所属政体 日本の旗 日本
所属組織  大日本帝国陸軍
部隊編制単位 連隊
兵科 歩兵
所在地 大阪 - 篠山
通称号/略称 国4905
上級単位 第4師団 - 第25師団
最終位置 宮崎県 野尻
戦歴 日中 - 第二次世界大戦
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歩兵第70連隊(ほへいだい70れんたい、歩兵第七十聯隊)は、大日本帝国陸軍連隊のひとつ(國四九〇五、中部第六十八部隊、満洲第六三四部隊)。

盃ヶ岳多紀連山など裏山を演習場代わりにした苛烈な訓練で、「丹波の鬼」と称された[1]

沿革

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連隊満州移駐後の篠山兵営

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  • 1940年(昭和15年)10月:歩兵第70連隊補充隊は歩兵第168連隊に改編。[注釈 8]
  • 1944年(昭和19年)
  • 1945年(昭和20年)
    • 8月16日:停戦。
    • 8月28日:『戰争終結ニ伴フ國有財産處理ニ關スル件』の閣議決定(大正11年1月28日、勅令第十五號『國有財産法施行令』)により兵営は内務省を通じ大蔵省に移管、大阪財務局の管理下に置かれる。
    • 9月  :米軍進駐を開始し兵営は接収されるが、軍需品の処理が終了するとともに大蔵省に返還(接収時期は不明)。

跡地

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  • 1946年(昭和21年)年
  • 1948年(昭和23年)3月:兵庫県立医科大学予科は神戸移転。
  • 1949年(昭和24年)4月:同 跡地に兵庫県立農科大学が設立。
  • 1969年(昭和44年)3月:同大は神戸大学に併合され廃止。
  • 1970年(昭和45年):跡地に篠山鋳鉄(昭和47年、三井ミーハナイトメタル篠山製造部)が設立。
  • 2006年(平成18年)1月23日:兵営南東側に篠山警察署が移転。

歴代連隊長

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歩兵第七十聨隊跡
歴代の連隊長
(特記ない限り陸軍大佐
氏名 在任期間 備考
1 飯田左門 1907.10.22 - 1910.5.14
2 板橋次郎 1910.5.14 - 1914.8.10
3 細野辰雄 1914.8.10 - 1917.8.6
4 元田亨吉 1917.8.6 -
5 石関春 1921.4.1 - 1923.8.6[7]
6 中谷勘作 1923.8.6 -
7 加藤惣次郎 1926.3.2 -
8 藤野嘉市 1928.8.10 -
9 土屋喜之助 1930.8.1 -
10 上森猛省 1932.8.8 -
11 中川広 1934.8.1 -
12 越生虎之助 1936.8.1 -
13 石川浩三郎 1937.12.8 -
14 岩部重雄 1939.3.9 -
15 川島正 1942.2.9 -
石川粂吉 1944.8.25 -

注釈

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  1. ^ 1905年(明治38年)10月20日:兵庫県多氣郡篠山町(現・篠山市)出身の森本荘三郎衆議院議員は町会議員を召集し、篠山への新設聯隊誘致を決定し、23日、発起人・森本氏本人、篠山町・多気郡の献納額を定め、25日、聯隊誘致の願書を陸軍省に提出し誘致運動を開始した。 多氣郡住民の土地献納(22町歩2反4歩・・・練兵場14.4町、作業場8.5反、射撃場6.8町、墓地4.1反、交通路4.3畝、憲兵分隊1.5反)が相次ぎ、また陸軍省買収用地(12.8町、兵営、衛戍病院、聯隊區司令部)も地価を大幅に下回る等地域住民の協力の下、円滑に用地習得が進んだ。 篠山町への新設連隊誘致には篠山町出身の森本荘三郎が中心となり、本郷房太郎少将、本庄繁大尉(各肩書は当時)の尽力があった。
  2. ^ 建物・大林組、練兵場・松村組、射撃場・關谷組が工事請負い。
  3. ^ 新設 第20師団。
  4. ^ 補充担任は和歌山に変更。
  5. ^ 戦力の抽出。 在満師団は駐屯体制に移行。一部復員。編成縮小。
  6. ^ 第25師団は古豪3コ聯隊(歩14歩40・歩70)を隷下に持ち、装備・士気・団結も高く、敵上陸部隊破砕を目指し訓練に邁進したが、その真価を発揮する事なく停戦を迎えた。
  7. ^ 奉焼に先立ち聯隊長・石川粂吉大佐、聯隊旗手・中嶋憲一郎少尉、聯隊副官2名が前夜に旗頭・旗頭金具・軍旗の一部を取り外し保管した。 軍旗の分身は石川大佐、中嶋中尉が保管。 昭和31年6月、石川元大佐が、昭和60年5月、中嶋元中尉が遺族会を通じて篠山町に寄贈、忠霊堂前の遺芳会館内で保存された。
  8. ^ 第64独立歩兵団 (奈良) 編成基幹。
  9. ^ 第49師団編成基幹。

脚注

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  1. ^ 丹波篠山市公式サイト - 歩兵第七十連隊跡(東浜谷)”. 2020年12月25日閲覧。
  2. ^ 『官報』第7315号、明治40年11月14日。
  3. ^ 『官報』第7424号、明治41年3月30日。
  4. ^ 軍令陸甲第十三號
  5. ^ 軍令陸甲第三十四號
  6. ^ 大陸命第千二百七十四號
  7. ^ 『官報』第3306号、大正12年8月7日。

参考文献

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  • 『日本陸軍連隊総覧 歩兵編(別冊歴史読本)』新人物往来社、1990年。
  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 官報

関連項目

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