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比良山地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
比良山系から転送)
比良山地
冬の比良山地
比良山地
所在地 日本の旗 日本 滋賀県
位置
比良山地の位置(日本内)
比良山地
北緯35度15分52秒 東経135度53分48秒 / 北緯35.26444度 東経135.89667度 / 35.26444; 135.89667座標: 北緯35度15分52秒 東経135度53分48秒 / 北緯35.26444度 東経135.89667度 / 35.26444; 135.89667
最高峰 武奈ヶ岳(1,214 m
延長 20 km
15 km
プロジェクト 山
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比良山地の位置(琵琶湖と画像中央左の逆L字型に流れる安曇川に挟まれた山地)

比良山地 (ひらさんち) は、滋賀県琵琶湖西岸に連なる山地最高峰武奈ヶ岳(ぶながたけ、1,214.4 m[1][2]。大部分が琵琶湖国定公園に属し、古くから近江八景の一つ「比良の暮雪」で知られる景勝地。京阪神からの交通の便もよく[1]登山スキーに多くの人が訪れる。

概要

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東を琵琶湖で、南を和邇川で、西と北を安曇川丹波高地から区切られた[3]、南北約20km、東西約15kmの山地。北北東-南南西方向に走る2本の稜線からなる。南は比叡山へ繋がり、北は野坂山地へ繋がる[3]

一般に、西(安曇川)側を「奥比良」と呼び、東(琵琶湖)側稜線のうち、釈迦岳から堂満岳の一帯を「北比良」、それ以南の蓬莱山・権現山の一帯を「南比良」、釈迦岳以北の岩阿沙利山・岳山の連なる標高500 - 700mの尾根を「リトル比良」と呼ぶことが多い。

東側は比良断層が、西側は花折断層がそれぞれ走っており、これらの断層の活動により成立した地塁山地である[3]

地形は変化に富み、八ツ淵の滝[4]、楊梅滝(やまもものたき)、神爾滝(しんじのたき)などの滝、八雲ヶ原、小女郎池、ノタノホリなどの湿原や池塘などが点在する。

気候は日本海側気候の影響を強く受け、冬季には多量の積雪がある。比良山地から琵琶湖岸に吹き降ろす強風を比良おろし、特に春先に吹くものは比良八荒と呼び、時に交通や農業・漁業に被害を及ぼすことがある。

積雪と強風の影響を最も強く受ける武奈ヶ岳付近の稜線は、樹木が生育しないため、近畿地方では屈指の眺望が得られ、著名な登山ルートの一つとなっている。また南比良の打見山頂付近には、びわ湖バレイスキー場がある。なお、京阪グループの比良索道が運営していた北比良の比良リフト、比良ロープウェイ、比良山スキー場は2004年に廃止されている。

主な山

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琵琶湖の西岸を区切る琵琶湖西岸断層比叡山(写真左)から比良山地(右)へと続く。琵琶湖西岸はこれによる断層崖が急激に湖に落ち込むため平地に乏しい。

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b 日本の山1000 (1992)、582頁
  2. ^ 日本の主な山岳標高(滋賀県の山)”. 国土地理院. 2015年2月21日閲覧。
  3. ^ a b c 日本山名辞典 (1992)、445頁
  4. ^ 「八ツ淵の滝」は、国土地理院の表記によれば「八(はち)淵滝」
  5. ^ 国土地理院の地形図における表記は「岩門沙利山」である。

参考文献

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  • 『日本の山1000』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1992年8月。ISBN 4635090256 
  • 徳久球雄(編集) 編『コンサイス日本山名辞典』(修訂版)三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1 
  • 佐々木信夫 編『比良の父・角倉太郎:比良登山 今昔ものがたり』ナカニシヤ出版、1998年2月。ISBN 4-88848-344-2 

関連項目

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