水越伸
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水越 伸(みずこし しん、1963年3月6日[1] - )は、日本のメディア研究者。東京大学大学院情報学環教授を経て、関西大学社会学部メディア専攻教授。放送大学客員教授。
人物・経歴
[編集]三重県桑名市生まれ、石川県金沢市育ち。父は大阪大学名誉教授の水越敏行。1986年筑波大学第二学群比較文化学類卒業。1988年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。1989年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。大学在学中から約10年、インダストリアルデザイン・オフィス、COATO メンバーとしてユーザー・エクスペリエンス・リサーチに従事。
1989年、東京大学新聞研究所助手を経て、1993年より同大学社会情報研究所助教授。1996〜1997年、コロンビア大学ジャーナリズム・スクール客員研究員。2009年東京大学大学院情報学環教授。2015年ヘルシンキ大学社会科学部客員研究員。2018年国立政治大学客座教授。2022年より現職。
2001年より市民のメディア表現とリテラシーのための実践的研究プロジェクトの群体「MELL(Media Expression, Learning and Literacy)Project(メルプロジェクト)」、その後継組織として全国的なネットワーク「MELL Platz(メルプラッツ)」などを主導。実践的で批判的なメディア論に取り組む。
2014年より日英両語からなる独立雑誌『5:Designing Media Ecology』を佐倉統(科学技術社会論)、毛利嘉孝(社会学)らとともに創刊。同編集長。
著作
[編集]単著
[編集]- 『21世紀メディア論』(放送大学教育振興会、2011年、改訂版2014年)
- 『メディア・ビオトープ――メディアの生態系をデザインする』(紀伊國屋書店、2005年)
- 『デジタル・メディア社会』(岩波書店、1999年、新版2002年)
- 『メディアの生成――アメリカ・ラジオの動態史』(同文舘出版、1993年/ちくま学芸文庫、2023年)
共著
[編集]- (飯田豊・劉雪雁)『新版 メディア論』(放送大学教育振興会、2022年)
- (飯田豊・劉雪雁)『メディア論』(放送大学教育振興会、2018年)
- (宮台真司・神保哲生・東浩紀・西垣通・池田信夫)『神保・宮台[○激]トーク・オン・デマンド(3)ネット社会の未来像』(春秋社、 2006年)
- (東京大学情報学環メルプロジェクト・日本民間放送連盟編)『メディアリテラシーの道具箱:テレビを見る、作る、読む』(東京大学出版会、2005年)
- (東京大学情報学環メルプロジェクト編)『メルの環:メディア表現、学びとリテラシー』(トランスアート、2003年)
- (仲俣暁生・和田忠彦)『オンラインマガジンを読み倒す』(トランスアート、1999年)
- (メディアリテラシー研究会編)『メディアリテラシー:メディアと市民をつなぐ回路』(日放労文庫、1997年)
- (吉見俊哉)『メディア論』(放送大学教育振興会、1997年/改訂版、 2001年)
- (吉見俊哉・若林幹夫)『メディアとしての電話』(弘文堂、1992年)
編著
[編集]共編著
[編集]- (東京大学情報学環メルプロジェクト)『メディアリテラシー・ワークショップ:情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する』(東京大学出版会、2009年)
- (吉見俊哉)『メディア・プラクティス:媒体を創って世界を変える』(せりか書房、2003年)
- (NHKスペシャル「変革の世紀」プロジェクト)『NHKスペシャル変革の世紀(2)インターネット時代を生きる』(日本放送出版協会、 2003年)
- (NHKスペシャル「変革の世紀」プロジェクト)『NHKスペシャル変革の世紀(1)市民・組織・英知』(日本放送出版協会、 2002年)
訳書
[編集]脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.345