江凱III型フリゲート
江凱III型フリゲート | |
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準同型艦である571 「運城」 | |
基本情報 | |
艦種 | フリゲート |
建造所 |
滬東中華造船 広州中船黄埔造船→中船黄埔文沖船舶 |
運用者 |
中国人民解放軍海軍 パキスタン海軍[1] |
建造期間 | 2023年 - 現在 |
就役期間 | 未就役 |
建造数 | 2隻+18? |
前級 | 江衛II型(053H3型) |
準同型艦 |
054型(江凱I型) 054A型(江凱II型) 054AP型 |
次級 | (最新) |
江凱III型フリゲート(じゃんかいさんがたフリゲート、英語: Jiangkai-class frigate)は、中国人民解放軍海軍向けに開発中のフリゲートの艦級。「江凱」はNATOコードネームであり、中国人民解放軍海軍での名称は054B型ミサイル・フリゲート(中: 054B型导弹护卫舰)。江凱II型(054A型)の発展型であり、約50%大型化している。
概念実証モデルにあたる江凱I型(054型)と、その成果を反映した量産型である江凱II型(054A型)に分けられる[2][3]。また、改良型の江凱III型(054B型)も建造中であり、約20隻が発注されたという報道がある。[4]
開発史
[編集]2010年代、中国の軍事評論家は、054A型フリゲート艦の後継艦として054B型または057型が設計されると推測した。
2020年代初頭、054A型の後継艦は054B型であることが判明した。054B型の最初の2隻の船体は、上海の滬東造船所と黄埔造船所で建造中であることが確認されており、どちらも2022年に起工された。 最初の船体は2023年8月に進水し、2隻目は2023年10月に進水した。
さらに2隻の054B型フリゲート艦が建造中であることが確認されており、2023年に起工される予定である。
設計
[編集]本型の満載排水量は約6000トンと推定され、全長は約147メートル、全幅は18メートル。054A型の満載排水量4000トン、全長134メートル、全幅15メートルと比べ、大型化している。
054A型よりも、本型の船体はレーダーなどに映りにくいステルス性を強く意識している。主な兵装は32セルのミサイル垂直発射システム(VLS)、054A型の76ミリ砲に代わる100ミリ砲、1130型近接防空システム(CIWS)1基、HQ-10ミサイルCIWSなどとなっている。同艦は複合動力システムを備える。[5]
同型艦
[編集]# | 艦名 | 造船所 | 進水 | 就役 | 配備先 |
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545 | 漯河 | 滬東中華造船(集団) | 2023年
8月26日 |
北海艦隊 | |
555 | 钦州 | 中船黄埔文沖船舶 | 2023年
10月29日 |
南海艦隊 |
脚注
[編集]- ^ 「中国、インドに圧力強化/パキスタンに戦闘機売却 東西から揺さぶり狙う」『日本経済新聞』朝刊2022年3月24日(国際面)2022年5月14日閲覧
- ^ Saunders 2017, pp. 148–150.
- ^ Wertheim 2013, pp. 119–121.
- ^ “中国海軍の次世代フリゲートが海上試験を開始(高橋浩祐) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “中国海軍の次世代フリゲートが海上試験を開始(高橋浩祐) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年1月7日閲覧。