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河上肇賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

河上肇賞(かわかみはじめしょう)は、出版社の藤原書店が主催していた出版賞2005年河上肇没後60年を記念して創設され、2021年8月の募集をもって終了となった[1]

経済学文明論文芸評論時論思想歴史の領域で「広い視野に立ち、今日的な観点に立脚し、かつ優れた散文として認められる作品」に与えられる賞であった[1]。本賞(1名)と奨励賞(若干名)があり、記念品が授与されるとともに、本賞受賞作は藤原書店から単行本として刊行された[1]

受賞者一覧

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第1回(2005年
  • 本賞 安達誠司『レジーム間競争の思想史――通貨システムとデフレーションの連関、そしてアジアの主義の呪縛』
  • 奨励賞 小川和也『鞍馬天狗と憲法――大佛次郎の「個」と「国民」』
第2回(2006年
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 大田素子『子宝と子返し――近世農村の家族生活と子育て』
第3回(2007年
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 丹野さきら『真珠採りの詩、高郡逸枝の夢』、松尾匡 『商人道!』
第4回(2008年
  • 本賞 片岡剛士『我が国の経済政策はどこへ向かうのか――「失われた10年」以降の日本経済』
  • 奨励賞 平山亜佐子『明治 大正 昭和 平成 莫連女と少女ギャング団』、和田みき子『1920年代の都市における巡回産婆事業――経済学者、猪間驥一の調査研究を通して』
第5回(2009年
  • 本賞 鈴木順子『シモーヌ・ヴァイユ晩年における犠牲の観念を巡って』
  • 奨励賞 佐藤信『鈴木茂三郎――二大政党制のつくりかた』、貝瀬千里『岡本太郎の仮面』
第6回(2010年
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 なし
第7回(2011年
  • 本賞 志村三代子『映画人・菊池寛』、西脇千瀬『地域と社会史――野蒜築港にみる周縁の自我』
  • 奨励賞 なし
第8回(2012年)
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 なし
第9回(2013年)
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 川口有美子『生存の技法――ALSの人工呼吸法を巡る葛藤』
選考委員 赤坂憲雄川勝平太新保祐司田中秀臣中村桂子橋本五郎三砂ちづる山田登世子藤原良雄、(顧問)一海知義

[2]

第10回(2014年)
  • 本賞 大西茜『「近代的家族」の誕生 二葉幼稚園の例から』
  • 奨励賞 飯塚数人『詩の根源へ』
選考委員 赤坂憲雄、川勝平太、新保祐司、田中秀臣、中村桂子、橋本五郎、三砂ちづる、山田登世子、藤原良雄、(顧問)一海知義

[3]

第11回(2015年)
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 なし
第12回(2016年)
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 なし
第13回(2017年)
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 なし
第14回(2018年)
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 なし
第15回(2019年)
  • 本賞 松本亜紀『タビゴヤ――女は一人で子を産む』
  • 奨励賞 なし
選考委員 赤坂憲雄、川勝平太、新保祐司、田中秀臣、中村桂子、橋本五郎、三砂ちづる、藤原良雄。
第16回(2020年)
  • 本賞 内藤陽介『東京五輪の郵便学』
  • 本賞 小川進『世界標準研究を発信した日本人経営者たち』
選考委員 赤坂憲雄、川勝平太、新保祐司、田中秀臣、中村桂子、橋本五郎、三砂ちづる、藤原良雄。
第17回(2021年)
  • 本賞 なし
  • 奨励賞 なし
選考委員 赤坂憲雄、川勝平太、新保祐司、田中秀臣、中村桂子、橋本五郎、三砂ちづる、藤原良雄。

脚注

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  1. ^ a b c 河上肇賞” (2019年12月9日). 2020年3月21日閲覧。
  2. ^ 学芸総合誌・季刊『環』56号、藤原書店、2014年。
  3. ^ 学芸総合誌・季刊『環』60号、2015年。

関連項目

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外部リンク

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