浜松電気鉄道中ノ町線
表示
中ノ町線 | |
---|---|
概要 | |
現況 | 廃止 |
起終点 |
起点:浜松駅 (後の遠州浜松信号場) 終点:中ノ町駅 |
運営 | |
開業 | 1909年3月3日 |
廃止 | 1937年2月18日 |
所有者 |
大日本軌道浜松支社→ 遠州軌道→遠州電気鉄道→ 浜松軌道→浜松電気鉄道 |
路線諸元 | |
路線総延長 | 7.2 km (4.5 mi) |
軌間 | 762 mm (2 ft 6 in) |
電化 | 全線非電化 |
駅・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
距離・改廃は今尾 (2008) に基づく |
中ノ町線(なかのまちせん)は、かつて浜松市内の浜松駅(現在の遠州浜松信号場)から馬込を経由して、中ノ町を結んでいた浜松電気鉄道(遠州電気鉄道〈現遠州鉄道〉の子会社)の軌道路線である。
蒸機列車が東海道の松並木の中を黒煙を上げて走り、火の粉が飛散するとして沿線住民から廃線運動が起きることなどがあった。その後ガソリンカーが導入されたが最終的には乗合自動車(バス)の進出に負け、1937年(昭和12年)2月18日で全線廃止された。バス路線より中ノ町線の方が運賃が安かったが、バスの方が速度があり所要時間が短かったため、利用者がバスに流れた。
路線データ
[編集]1916年4月頃
年表
[編集]- 1909年(明治42年)3月3日 大日本軌道中ノ町線として馬込 - 中野町(のちの萱場)間5.2kmが開業[1][2]。
- 1909年(明治42年)12月6日 馬込川に木橋を建設して、南新町 - 馬込間0.5kmが開業[1][3]。
- 1910年(明治43年)3月18日 中野町を萱場に改称、浜松(板屋町) - 南新町間0.5kmと萱場 - 中野町0.5kmが開業し全通[1]。
- 1910年(明治43年)5月 貨物営業を始める。
- 1916年(大正5年)3月27日 中野町 - (貨)国吉間0.5kmが開業[1]。
- 1919年(大正8年)10月12日 遠州軌道に譲渡[1][4]。
- 1921年(大正10年)8月17日 遠州軌道が遠州電気鉄道に社名変更[1][5]。
- 1923年4月1日 板屋町を遠州浜松に、馬込を遠州馬込に改称[1]。
- 1925年(大正14年)4月8日 浜松軌道に譲渡[1][6]。
- 1927年(昭和2年)1月17日 浜松軌道が浜松電気鉄道に社名変更[1]。
- 1929年(昭和4年)12月 軌道自動車(ガソリンカー)を導入。
- 1937年(昭和12年)2月18日 遠州馬込 - 中ノ町間5.8kmを全線廃線[1][10]。
輸送実績
[編集]年度 | 1931年 | 1932年 | 1933年 | 1934年 | 1935年 | 1936年 |
---|---|---|---|---|---|---|
旅客(人) | 608,849 | 573,280 | 630,165 | 639,469 | 638,523 | 496,772 |
- 鉄道統計資料各年度版
駅一覧
[編集]今尾 (2008) による
- 浜松駅(板屋町) - 新町駅 - 南新町駅 - 遠州馬込駅 - 馬込橋駅 - 木戸駅 - 賛天堂前駅 - 天神町駅 - 天神町東駅 - 植松駅 - 放送局前駅 - 永田駅 - 橋羽駅 - 薬師駅 - 安間橋駅 - 安間駅 - 萱場駅 - 中ノ町駅 - 国吉駅(貨)
接続路線
[編集]事業社名等は全線廃止時点
脚注および参考文献
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l 今尾 (2008)
- ^ 『鉄道院年報. 明治42年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道院年報. 明治43年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 10月3日許可「軌道敷設特許権譲渡」『官報』1919年10月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 8月23日届出。『鉄道省鉄道統計資料. 大正10年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道省鉄道統計資料. 大正13年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道省鉄道統計資料. 大正14年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道特許失効」『官報』1925年7月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道統計資料. 昭和2年 第3編 監督』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道営業廃止」『官報』1937年5月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- 今尾恵介(監修)『東海』新潮社〈日本鉄道旅行地図帳 7〉、2008年。ISBN 978-4-10-790025-8。
外部リンク
[編集]- 浜松電気鉄道中ノ町線 - ウェイバックマシン(2019年11月1日アーカイブ分) - ねこじゃらし・Kの懐かし処
- 浜松電気鉄道・中ノ町線跡 - 流浪オヤジの探検日記
- 浜松電気鉄道 中ノ町線 - 廃止鉄道ノート東海a-kiwa - 減速進行(上から3番目の地図で、地図上にカーソルを乗せると、赤線で表示される。)