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清海鎮 (ASR-21)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
清海鎮
基本情報
建造所 大宇造船海洋玉浦造船所
運用者  大韓民国海軍
艦種 潜水艦救難艦
艦歴
発注 1992年
起工 1994年12月
進水 1995年10月18日
就役 1996年12月2日[1]
要目
満載排水量 4,330トン
全長 102.8 m
最大幅 16.4 m
吃水 4.6 m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
MAN 16V28/32
 ディーゼル発電機×4基
電動機×2基
推進可変ピッチ・プロペラ×2基
サイドスラスター×5基
出力 5,440馬力
電力 5,600 kW
速力 最大18.5ノット / 定格15ノット
航続距離 9,500海里 (15kt巡航時)
乗員 最大130名
兵装 ・12.7mm機銃×6挺
搭載艇 ・DSAR-5深海救難艇×1隻
LCVP型作業艇×2隻
レーダー ・航法用×1基
ソナー ・高周波型
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清海鎮(チョンヘジン、朝鮮語: 청해진: ROKS Cheonghaejin)は、大韓民国海軍潜水艦救難艦[2][3]。艦名は全羅南道莞島郡にある統一新羅時代の海上の要塞、清海鎮(チョンヘジン)に由来する。

設計

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大韓民国海軍の潜水艦戦力の増勢に伴い、これを支援するため、1992年に発注がなされた。大宇重工業ではDW-4000Rとして輸出市場にも提示している[2]

船型は長船首楼型とされている。主機関はディーゼル・エレクトリック方式とされており、推進発電機はV型16気筒MAN 16V28/32ディーゼルエンジン(2,950馬力)3基を原動機としており、電動機2基で可変ピッチ・プロペラ2軸を駆動する方式とされた。艦位保持のため、サイドスラスターを艦首に3基、艦尾に2基備えており、これらは主機関とともに、自動艦位保持装置(Dynamic Positioning System, DPS)のサブシステムを構成している[2]

装備

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潜水艦救難装置としては、当初はイギリス海軍LR-5深海救難艇(DSRV)を元にしたLR-5Kを搭載していたが、2008年11月に新型のDSAR-5に更新された。これはイギリスジェームズ・フィッシャー・ディフェンス社によって建造されたもので、全長9.6メートル、全幅2.7メートル、高さ3.8メートルで、速力は3ノット、水深500メートルまで対応できる。乗員は3名で、一度に要救助者16名を救出できる。また9名用のレスキュー・チェンバーも搭載しており、チェンバー運用時の4点係留のため、大型の係留浮標4基が艦橋前に搭載された。艦尾には、これらの揚降のためのAフレーム・クレーンが備えられている[2]

潜水作業支援のため、深海潜水装置(DDS)も搭載されている。これは、遭難潜水艦へのDSRVメイティングの支援などのために飽和潜水で潜水士を進出させることを想定したものであるが、また同時に、遭難潜水艦が浸水して、乗員が高圧に曝露されていた場合、飽和潜水の技法を用いた減圧を行ったり、減圧症の治療を行うためでもある。本艦のDDSは、大型の再圧タンクである艦上減圧室(Deck Decompression Chamber, DDC)と、これと連結できる潜水球である人員輸送カプセル(Personnel Transfer Capsule, PTC)によって構成されており、水深300メートルまで対応できる[4]

また、潜水母艦としての機能も備えており、蓄電池の充電や糧食・燃料・酸素および清水の補給を行うことが出来る[2]

艦歴

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2000年の初回実施以降、各国共同の西太平洋潜水艦救難訓練(パシフィックリーチ)に参加している[5]

2012年には、黄海に落下した北朝鮮銀河3号ロケットの回収にあたる海難救助隊(SSU)の潜水作業支援船として活動した。SSUの隊員はDDSを用いた飽和潜水によって水深85~88メートルまで進出し、部品の回収に成功した[6]

参考文献

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  1. ^ Chunghaejin [Cheong-Hae-Jin ASR]”. www.globalsecurity.org. 2021年7月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 414-415. ISBN 978-1591149545 
  3. ^ 「写真特集 今日の韓国軍艦」『世界の艦船』第704号、海人社、2009年4月、21-42頁、NAID 40016485791 
  4. ^ 南韓 青海鎮號潛艦救援艦 ASR 21” (中国語). 2015年4月21日閲覧。
  5. ^ 海幕広報室 (2000年9月5日). “西太平洋潜水艦救難訓練への参加について” (PDF). 2015年4月21日閲覧。
  6. ^ チョン・ヒョンソク記者(朝鮮日報) (2012年12月29日). “米国も驚く韓国海軍の引き揚げ技術”. 2012年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月21日閲覧。