港の見える丘公園
港の見える丘公園 Harbor View Park (Minato-no-Mieru-Oka Park) | |
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分類 | 都市公園(風致公園) |
所在地 | |
座標 | 北緯35度26分23.6秒 東経139度39分18.0秒 / 北緯35.439889度 東経139.655000度座標: 北緯35度26分23.6秒 東経139度39分18.0秒 / 北緯35.439889度 東経139.655000度 |
面積 | 5.7ha |
開園 | 1962年(昭和37年)10月 |
運営者 | 横浜市 |
駐車場 | 17台(有料) |
告示 | 1960年(昭和35年)5月11日 |
事務所 | みどり環境局 南部公園緑地事務所 都心部公園担当 |
事務所所在地 | 横浜市中区本町6-50-10(横浜市役所) |
公式サイト | 横浜市みどり環境局 |
港の見える丘公園(みなとのみえるおかこうえん)は、神奈川県横浜市中区山手町114にある都市公園(風致公園)。1962年(昭和37年)に開園し、南北に細長い公園で、面積は5.7ヘクタールで、横浜港を見下ろす。名称は戦後の流行歌『港が見える丘』に由来する。
概要
[編集]幕末に横浜が開港した際に、イギリス軍とフランス軍が当地に駐留した。日本初のフリーメイソンのロッジも置かれた。その後、太平洋戦争後も、アメリカ軍など進駐軍がこの地を接収した。接収が解除になってから、横浜市が公園用地として手に入れ整備し、1962年(昭和37年)10月25日に風致公園として一般者が立ち入ることができるようになった。
山下公園と並んで、横浜市の観光地の公園の一つで、横浜港を見渡せる高台に位置する。ただし、見える物はあくまで本当の意味の「港」であり、横浜ベイブリッジを除くと、横浜の代表的な観光地であるみなとみらい21や関内といった地区を見下ろすことはできない。
山手地区に近く、雰囲気も山手と似ているので、家族連れやカップルも見られる。
終戦直後の1948年(昭和23年)にヒットした流行歌『港が見える丘』に因んで命名され、1962年5月8日の開園式には同曲が流れる中、横浜市長によるテープカットがなされた[1]。園内には『港が見える丘』の歌碑が建っている。公園の一角には大佛次郎の記念館もある。
また、1969年(昭和44年)に累計150万枚以上を売り上げ[2]、横浜の代表的なご当地ソングとなっている[3]いしだあゆみの楽曲『ブルー・ライト・ヨコハマ』は港の見える丘公園から見た、横浜と川崎の工業地帯の夜景をイメージしたものだという[4]。
1986年(昭和61年)より放送が開始されたテレビドラマ『あぶない刑事』の中にもよく登場している。
ちなみにオフコース(小田和正)の『秋の気配』の歌詞に出てくる“港が見下ろせるこだかい公園”とはこの公園のことを指しており、B'zの『TIME』でも“港が見渡せる丘”として歌われている。
当園は2002年(平成14年)に設定された散策コース「開港の道」(桜木町駅前を起点とし汽車道、みなとみらい新港地区、山下臨港線プロムナード、大さん橋、山下公園などを経由)の終点側にあたる[5][6]。
また2012年(平成24年)には、スタジオジブリ『コクリコ坂から』の記念スポットとしてUW旗とパネルが設置された[7]。
2014年(平成26年)、港の見える丘公園の拡張区域として「ブラフ99ガーデン」が開園。山手の洋館の前庭をイメージしたものとなっている[8]。
2016年(平成28年)にバラ園が「イングリッシュローズの庭」、沈床花壇が「香りの庭」としてリニューアルされ[9][10]、2017年(平成29年)には第33回全国都市緑化よこはまフェア(愛称:ガーデンネックレス横浜2017)のみなとガーデン会場の一つとなっている[11]。
なお、以前は高台から横浜港湾の岸壁を望むことができたが、近年は横浜ベイブリッジ建設に伴う道路の整備が行われたため、視界に首都高速道路の高架が必ず入る。平日は人通りも少ないが、週末にはカップルで賑わう。
イングリッシュローズの庭
[編集]園内のイギリス館の前には「イングリッシュローズの庭」があり、現在約150種 約800株のバラが植わっている。毎年5月初旬から約1か月は、ここと山下公園・山手イタリア山庭園などのバラ園と協力して、「横浜ローズ・ウィーク」が開催される。
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横浜ローズ・ウィーク 2023
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イングリッシュローズの庭の入口
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イングリッシュローズの庭のバラ
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イングリッシュローズの庭のバラ
フランス山
[編集]港が見える展望台から北へ、元町・山下公園の方へ降りる地区はフランス山と呼ばれていて、フランス領事館跡地、風車、バルタール設計のパリの「レ・アル中央市場」遺構などがある。[12]
公園内の施設
[編集]- 大佛次郎記念館
- 神奈川近代文学館
- 横浜市イギリス館(市指定文化財)
- 山手111番館(市指定文化財)
- イングリッシュローズの庭(バラ園)/香りの庭(沈床花壇)
- 愛の母子像
- フランス山
- アメリカ山公園(港の見える丘公園から谷戸坂を隔てた東側にある)
周辺
[編集]アクセス
[編集]- 横浜高速鉄道みなとみらい線:元町・中華街駅から徒歩7分。(勾配のきつい谷戸坂を上る必要あり)
- JR根岸線:石川町駅から徒歩20分程度。
- 横浜市営バス
- 山手駅から:20系統(山下ふ頭、桜木町駅行き)
- 桜木町駅から:観光路線バス「あかいくつ」
- 2008年11月から循環化され、当園到着後は山下公園・大桟橋方面へ向かうようになった。
- 定期観光バス「ベイサイドライン」の見学地に組み込まれている。
- 桜木町駅から:20系統(山手駅行き)
- 神奈川中央交通バス
脚注
[編集]- ^ 神奈川新聞・1962年5月9日記事 “港の見える丘公園”が開園 8日午後2時から開園式が副知事や横商会頭、各国領事を招いて行われた、総工費6300万円、十余年前に平野愛子さんが歌ってヒットした『港が見える丘』を渡辺はま子さんが歌った。
- ^ 『AERA』1990年3月27日号。
- ^ 街の灯りがとてもきれいね♪ 横浜ご当地ソング堂々1位 (朝日新聞、2008年5月29日)
- ^ 昭和歌謡『ブルー・ライト・ヨコハマ』の「とてもきれい」と歌われた「街の灯り」の場所は一体どこ?(はまれぽ.com 2014年5月16日)
- ^ 開港の道(横浜線沿線 街角散歩)
- ^ ヨコハマ ~ 「開港の道」バーチャル散歩(matiere)
- ^ “「コクリコ坂から」横浜キャンペーン2012”. 横浜観光コンベンション・ビューロー (2012年5月23日). 2012年11月8日閲覧。
- ^ 港の見える丘公園拡張部~ブラフ99ガーデン~が開園します(横浜市環境創造局 2014年3月31日)
- ^ 港の見える丘公園(横浜市みどり環境局)
- ^ 港の見える丘公園のバラ園の見頃と今の開花状況2017(子連れの横浜元町中華街口コミブログ 2017年5月3日公開、2017年5月10日閲覧)
- ^ 会場のご案内:みなとガーデン(第33回全国都市緑化よこはまフェア公式サイト)
- ^ 港の見える丘公園フランス山地区・フランス領事館跡
関連項目
[編集]- 港が見える丘 - 由来となった平野愛子の楽曲
- 横浜ベイブリッジ
- 横浜米軍機墜落事件#愛の母子像
- コクリコ坂から - 当地が登場する作品
- みなとの見える丘公園 - 岡山県の日生港の近くにある公園
- 横田濱夫
外部リンク
[編集]- 代表的な公園:港の見える丘公園(中区)(横浜市みどり環境局)
- 日本の歴史公園100選の実施 (PDF) (国土交通省) - 元町公園、山手イタリア山庭園、山手公園と共に選ばれている。
- 大佛次郎記念館
- 港の見える丘公園の夜景スポット情報(夜景FAN)
- 48117465 港の見える丘公園 - オープンストリートマップ