湘南モノレール500形電車
湘南モノレール500形電車 | |
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基本情報 | |
製造所 | 三菱重工業 |
製造年 | 1988年 - 1991年 |
製造数 | 18両 |
運用開始 | 1988年3月31日[1] |
運用終了 | 2016年6月26日[2] |
主要諸元 | |
編成 | 3両(全車電動車) |
軌間 | 840 mm[3](左右の駆動車輪中心間距離) |
電気方式 | 直流1,500 V |
最高速度 | 75 km/h |
起動加速度 | 4.0 km/h/s |
減速度 |
4.0 km/h/s(常用最大) 4.5 km/h/s(非常) |
編成定員 | 228名 |
編成重量 | 51.8 t[3] |
車体長 | 12,750 mm[3] |
車体幅 | 2,650 mm[3] |
車体高 | 3,094 mm[3] |
車体 | アルミニウム合金 |
台車 | KMT-5形 ゴムタイヤ空気ばね式4輪ボギー台車[3] |
主電動機 | MB3295A 直流直巻補極巻線付き電動機(自己通風式)[3] |
主電動機出力 | 55 kW[3] |
搭載数 | 12台[3] |
端子電圧 | 250 V[3] |
駆動方式 | 差勤歯車付1段減速直角カルダン式[3] |
歯車比 | 1:6.833 |
編成出力 | 660 kW |
制御装置 | 電動操作カム軸式抵抗制御、直並列組合せ、弱め界磁制御[3] |
制動装置 | 発電ブレーキ併用電気指令式電磁直通空気ブレーキ (MBS-D) 、保安ブレーキ、駐車ブレーキ |
保安装置 | ATS |
備考 | マスター・コントローラーにデッドマン装置を装備。 |
湘南モノレール500形電車(しょうなんモノレール500がたでんしゃ)は、1988年(昭和63年)に登場した湘南モノレールの懸垂式モノレール車両である。 湘南モノレール初の冷房車として登場した。1991年(平成3年)まで増備が行われ、最大で3両編成6本(18両)が在籍していた。
概要
[編集]車体はアルミ合金製。400形よりも前・側面窓が縮小され、車体側面の裾絞りも無くなり、直線的なスタイルになった。中間車は先頭車と同等の設計となり、車長・窓位置が統一された。また、全車電動車編成となったため、モーターの出力が下げられている。編成定員は228名。
当初は501から車両番号が付番されたが、その後ラッシュ時対策改造がなされた(後述)際に551からの付番とされた。最初に投入された501号は561号に改番された。この車両は、他の500形編成と比べ前面上部カバーが若干後部に下がっているのが特徴である(400形と同一形状。警笛ラッパの位置が左→右となっている点だけ異なる)。
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561編成の外観。右奥の500形とは上部カバー位置が異なっている。
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上部カバー形状が異なっていた時期の561号車。右奥の5000系と同じカバーを装着している。
車内は暖色系で統一されている。両端の車両には折りたたみ式の座席が各ドア脇に1か所ずつ設置されているが、これは当初ロングシートだったものをからラッシュ時対策で改造されたもので、朝のラッシュ時は施錠され、それが過ぎると解錠して使用可能とされる(1992年(平成4年)5月1日から投入された[1])。客用扉は片開き式で、ドアチャイムは装備されていない。400形とは異なり、扉窓は登場当初から二枚窓となっている。 なお、冷房設備の搭載に伴い客室横流ファン装置(商品名:ラインデリア)が廃止されている。 556号には座席カバーに広告を入れていた[4]時期もあったが、しばらくして撤去された。
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500形の車内。
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優先席。
編成表
[編集]← 大船方面 湘南江の島方面 →
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形式 | Mc | M | Mc | 竣工日[5][6][7][8] | 廃車日[9][10] | 備考 |
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車両番号 | 561 (501) |
521 | 562 (502) |
1988年3月31日 | ||
553 (503) |
523 | 554 (504) |
1989年1月5日 | 2008年2月1日 | ||
555 (505) |
525 | 556 (506) |
1989年3月3日 | |||
557 (507) |
527 | 558 (508) |
1989年4月26日 | |||
559 (509) |
529 | 560 (510) |
1989年6月2日 | |||
551 (511) |
531 | 552 (512) |
1991年7月3日 | 2016年7月13日 | 551はカットモデルとして保存。 |
廃車
[編集]最初の編成が落成してから20年が経過した2007年(平成19年)11月末頃より、順次5000系への置き換えが実施された。2008年(平成20年)2月1日付で553編成が廃車となったのを皮切りに、2010年(平成22年)11月に561編成が、2014年(平成26年)に555編成が、2015年(平成27年)12月に557編成が[11]、2016年(平成28年)3月に559編成がそれぞれ引退し、最後まで残った551編成も同年6月26日の大船12時37分発湘南深沢行を最後に引退、本系列は全廃となった[2]。551の先頭部がカットモデルとして本社内に保存展示されている[12]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、8頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l 車両図鑑 500形 - 湘南モノレール
- ^ 広告主は富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)であった。
- ^ 『新車年鑑1989年版』p234
- ^ 『新車年鑑1990年版』p287
- ^ 『新車年鑑1990年版』p292
- ^ 『新車年鑑1992年版』p186
- ^ 『私鉄車両編成表'08年版』p173
- ^ 『私鉄車両編成表2017』p197
- ^ “湘南モノレール500形557編成ラストラン迫る - 12/6乗車証明書プレゼントも” (日本語). マイナビニュース 2018年11月20日閲覧。
- ^ 「湘南モノレール、500形のカットモデルを本社に設置 | レスポンス(Response.jp)」『レスポンス(Response.jp)』。2018年11月20日閲覧。
外部リンク
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