澁澤金蔵 (2代)
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二代目 澁澤 金蔵[注 1](にだいめ しぶさわ きんぞう、1856年8月4日(安政3年7月4日)[2] - 1930年(昭和5年)4月12日[1])は、日本の政治家、銀行家、名望家[3]、群馬県多額納税者[4][5][6][7]、地主[8][9]。群馬県新田郡太田町長(初代)[1]。族籍は群馬県平民[2][10]。
経歴
[編集]上野国新田郡太田町(現・群馬県太田市)出身。質店を営んだ初代澁澤金蔵の長男で[10]、1887年に父から家政を譲られた[11]。前名を直次郎と呼び1889年、家督を相続して二代目金蔵を襲名した[5]。
商業[4]、金銭貸付業を営んだ[12]。上毛実業銀行顧問[7]、上野銀行、新田銀行各取締役[10]、群馬商業銀行監査役[5]などをつとめた。
町村制実施と同時に太田町初代町長となり、太田消防組第一回の組頭として以来町政に貢献し、また町議として活動した[1]。1896年、新田郡会議員に当選した[9]。
1930年4月12日に死去[1]。葬儀は同月17日午後2時自宅出棺、浄土宗の長念寺において仏式で挙行された[1]。
人物
[編集]実業家であり、群馬県多額納税者であった[5][6]。貴族院多額納税者議員選挙の互選資格を有した[12]。住所は群馬県新田郡太田町[4]。
家族・親族
[編集]- 澁澤家
- 父・初代金蔵(1829年 - ?、群馬平民[6]、質商、政治家・町会議長[11])
- 母(群馬、大竹伊佐吉の長女)[6]
- 妻・はる(1857年 - 1941年、群馬、葉住利蔵の姉)[2][10] - 1941年、自宅で逝去[13]。告別式は長念寺において執行された[13]。
- 長男・三代目金蔵(1890年 - 1949年、前名・直一[10]、群馬県多額納税者、金融業[14][15]、銀行会社重役[14]、貴族院議員)
- 二男・金三郎(1892年 - ?)[2][10]
- 二女・好(1894年 - ?、埼玉、西田芳雄の妻)[2][10]
- 男・義治(1898年 - ?)[2][10]
- 養子・フジ(1899年 - ?、新潟、木下長八の孫[2][10]、神奈川、上郎新二の妻[16])
- 五男・徳治(1901年 - ?)[2][10]
- 六男・忠雄(1904年 - ?)[2][6]
- 孫[10]
- 親戚
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 『上毛及上毛人(157)』68頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 『人事興信録 第5版』し66頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年3月30日閲覧。
- ^ 『帝国名望家大全』178頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年7月27日閲覧。
- ^ a b c 『日本紳士録 第17版』全国多額納税者 群馬県之部(明治四十五年六月一日調)5頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年4月10日閲覧。
- ^ a b c d 『人事興信録 第4版』し57頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e 『人事興信録 第3版』し100頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月20日閲覧。
- ^ a b 『人事興信録 第8版』シ46頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年2月7日閲覧。
- ^ 『地主と小作人 農村社會問題 訂正5版』221頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年2月25日閲覧。
- ^ a b 『新田町誌 第2巻 下(資料編 下 近代・現代、自然)』25頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『人事興信録 第6版』し63頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月9日閲覧。
- ^ a b 『群馬県貴族院多額納税者列伝』12-15頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月20日閲覧。
- ^ a b 『貴族院多額納税者名鑑』155頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月9日閲覧。
- ^ a b 『上毛及上毛人(296)』62頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年2月23日閲覧。
- ^ a b c 『帝国大学出身名鑑』シ28頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年4月13日閲覧。
- ^ a b 『人事興信録 第12版 上』シ50頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年6月22日閲覧。
- ^ a b 『人事興信録 第11版 上』コ157頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年4月15日閲覧。
参考文献
[編集]- 山中啓一『群馬県貴族院多額納税者列伝』山中啓一、1890年。
- 吉野民司編『帝国名望家大全』吉野民司、1895年。
- 人事興信所編『人事興信録 第3版』人事興信所、1903-1911年。
- 交詢社編『日本紳士録 第17版』交詢社、1912年。
- 人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
- 人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
- 人事興信所編『人事興信録 第6版』人事興信所、1921年。
- 天野藤男『地主と小作人 農村社會問題 訂正5版』二松堂書店、1921年。
- 織田正誠編『貴族院多額納税者名鑑』太洋堂出版部、1926年。
- 人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
- 『上毛及上毛人(157)』上毛郷土史研究会、1930年。
- 校外調査会編『帝国大学出身名鑑』校外調査会、1932年。
- 人事興信所編『人事興信録 第11版 上』人事興信所、1937-1939年。
- 人事興信所編『人事興信録 第12版 上』人事興信所、1940年。
- 『上毛及上毛人(296)』上毛郷土史研究会、1941年。
- 新田町誌編さん室編『新田町誌 第2巻 下(資料編 下 近代・現代、自然)』新田町誌刊行委員会、1987年。