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熊朝忠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
熊朝忠
基本情報
本名 熊朝忠
通称 Little Bear(小熊)
Little Tyson
階級 ミニマム級
身長 150.5cm
リーチ 152cm
国籍 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
誕生日 (1982-10-03) 1982年10月3日(42歳)
出身地 雲南省文山州
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 36
勝ち 27
KO勝ち 14
敗け 8
引き分け 1
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熊 朝忠(ゆう・ちょうちゅう、英語: Xiong Zhao Zhong1982年10月3日 - )は、中華人民共和国の元プロボクサー雲南省文山州出身。元WBC世界ミニマム級王者。第18代OPBF東洋太平洋ミニマム級王者。中華人民共和国男子プロボクサー初の世界王者[1]

来歴

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出生からデビュー戦まで

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雲南省文山州出身でミャオ族の農家にて3人兄弟の次男として生まれた[2]

2006年8月15日、昆明市のエキスポガーデンホテルでデビュー戦を行い、4回判定で引き分けた。

ABCOコンチネンタルフライ級王者

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2008年3月21日、瀘州市ナムチャイ・タクシンイサーンABCOコンチネンタルフライ級王座決定戦を行い、初回KO勝ちで王座を獲得した。

2008年11月6日、成都市の四川体育館で挑戦者ジュリアス・アルコスと対戦し、プロ初敗戦となる12回0-3(114-116、115-118、110-117)の判定負けを喫しABCOコンチネンタル王座初防衛に失敗し王座を失った。

2009年5月26日、東京都ディファ有明にて内藤大助の持つWBC世界フライ級王座の獲得に挑戦したが6回にダウンを奪うも、全体的には内藤がポイントで優位に立っていたため、12回0-3(110-114、111-114、111-113)で判定負け。

2009年7月7日、後楽園ホール粉川拓也と52.2kg契約10回戦を行い、10回0-3(93-99、93-98、94-96)の判定負け[3]

ABCOコンチネンタル2階級制覇

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2010年1月24日、昆明のエキスポガーデンホテルでヒーロー・パタナカーンジムとABCOコンチネンタルライトフライ級王座決定戦を行い3回KO勝ち、ABCOコンチネンタル王座の2階級制覇に成功した。

2010年7月9日、昆明のエキスポガーデンホテルで挑戦者佐藤靖明(西遠)と対戦し、10回3-0(98-94、98-93、96-94)の判定勝ちでABCOコンチネンタル王座初防衛。

IBFパンパシフィック王者とABCO暫定王者

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2010年12月18日、昆明の昆明体育館でポンパン・パタナカーンジム(タイ)とIBFパンパシフィックライトフライ級王座決定戦並びにABCOライトフライ級暫定王座決定戦を行い、4回23秒KO勝ちを収めIBFパンパシフィック王座とABCO暫定王座獲得に成功した。

2011年11月19日、昆明のエキスポガーデンホテルでWBCチャイナゾーンライトフライ級王座決定戦を飯田大介(三津山)と行い、12回3-0(119-107、118-109、119-108))の判定勝ち、同王座を獲得した[4]

2012年4月22日、富山県立山町の立山町民会館で小野心(ワタナベ)とライトフライ級契約8回戦を行い、8回0-3(75-77、2者が76-77)の判定負け。

2012年6月16日、昆明の昆明体育館でオズワルド・ラソン(メキシコ)とWBC世界ライトフライ級シルバー王座決定戦を行い、12回3-0(2者が115-112、114-113)の判定勝ち、同王座を獲得した。

WBC世界ミニマム級王者

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2012年11月25日、昆明の昆明体育館で井岡一翔の王座返上に伴いWBC世界ミニマム級5位のハビエル・マルチネス(メキシコ)とWBC世界ミニマム級王座決定戦を行い、12回3-0(116-114、116-112、119-110)の判定勝ち、中国人男子選手として初の世界王座を獲得した[5]

熊朝忠に中国でのボクシング人気構築を期待するWBC会長ホセ・スライマンは熊と強豪デンバー・クエリョとの対戦を回避させる為、クエリョに対戦待機料として25,000ドルを支払っている[6]

2013年6月28日、ドバイドバイワールドトレードセンターでWBC世界ミニマム級1位でWBC世界同級シルバー王者のデンバー・クエリョと対戦し、初回にダウンを奪われるがその後クエリョが右肩を負傷したことで持ち直し、12回2-0(113-113、115-112、113-110)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[7]。その後、現地のプロモーターがクエリョのファイトマネー2万4千ドルを含む、熊のファイトマネー、航空運賃、会場費、ジャッジへのギャラなどを未払いであることが発覚した[8][9]

2013年11月30日、馬関県にて当初はWBC世界ミニマム級7位のオマリ・キンウェリと対戦する予定だったが、試合直前に入国審査が通らなかったため代理挑戦者のルーラック・キャットマンミーと対戦し、5回1分59秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[10]

2014年2月5日、海口市の海口体育館でWBC世界ミニマム級2位のオズワルト・ノボアと対戦したが、試合は開始からノボアのペースになり、2回には右ロングフックを受け終了間際はレフェリーストップ寸前まで追い詰められた。3回には連打からダウンを奪われると4回に連打を浴びた所でレフェリーストップ。5回2分36秒キャリア初のKO負けを喫し3度目の防衛に失敗、王座から陥落した[11]

2014年10月10日、WBAは熊はWBA世界ミニマム級11位にランクインした[12]

2014年10月25日、モナコモンテカルロのサル・デゼトワールでWBA・IBO世界ミニマム級王者ヘッキー・ブドラーと対戦し、2回にダウンを奪ってブドラーをカウントアウト寸前に追い詰めたが、3回に左フックでダウンを奪い返されその後は一進一退の攻防が続き12回0-3(2者が112-114、108-118)の判定負けを喫しWBCに続く王座獲得とはならなかった[13]

OPBF東洋太平洋ミニマム級王者

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2015年2月22日、文山市で日本ミニマム級5位の山本浩也(全日本パブリック)とWBCインターナショナルミニマム級王座決定戦で対戦し、10回3-0(97-93、98-92、98-94)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[14]

2015年9月18日、寧波市の雅戈尓体育館でOPBF東洋太平洋ミニマム級王座を決定戦でクリソン・オマヤオと対戦し、10回3-0(99-91、98-92、97-93)の判定勝ちを収めWBCインターナショナル王座は初防衛、OPBF王座獲得に成功した[15]

2016年5月25日、北京北京国家体育場内ダイヤモンド・スタジアムでIBF年次総会の目玉としてアムナット・ルエンロンVSジョンリル・カシメロの前座でIBF世界ミニマム級5位のホセ・アントニオ・ヒメネスとIBF世界ミニマム級王者ホセ・アルグメドへの指名挑戦者決定戦を行ったが12回1-2(2者が113-114、116-111)の判定負けを喫しアルグメドへの指名挑戦権獲得に失敗した[16]

WBA王座挑戦・引退

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2018年7月27日、青島市にてWBA世界ミニマム級王者ノックアウト・CPフレッシュマートと対戦するが12回0-3(110-118×2、112-116)の判定負けを喫しWBCに続く王座獲得とはならなかった熊は試合後に引退を表明した[17]

獲得タイトル

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  • ABCOコンチネンタルフライ級王座
  • ABCOコンチネンタルライトフライ級王座
  • IBFパンパシフィックライトフライ級王座
  • ABCOライトフライ級暫定王座
  • WBCチャイナゾーンライトフライ級王座
  • WBC世界ライトフライ級シルバー王座
  • WBC世界ミニマム級王座(防衛2)
  • OPBF東洋太平洋ミニマム級王座(防衛0)
  • WBAインターナショナルミニマム級王座

受賞歴

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脚注

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  1. ^ 熊朝忠胜墨西哥选手 成中国首位世界职业拳王 sports.qq.com 2012年11月25日
  2. ^ 一个矿工的拳王之路(组图) 广州日报 2012年7月4日
  3. ^ 粉川、熊を判定に破る ボクシングニュース「Box-on!」 2009年7月7日
  4. ^ 新浪新聞 2011年11月20日
  5. ^ 中国に初の世界王者 内藤と戦った熊が殊勲 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年11月24日
  6. ^ Zhong Make Weight For WBC Title Showdown”. Boxing Scene.com (2013年6月27日). 2013年6月29日閲覧。
  7. ^ 熊、クエリョに2-0勝利 ダウン挽回でV1 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月29日
  8. ^ Jaro Protests Zhong-Cuello Over Anti-Doping Violations”. Boxing Scene.com (2013年7月4日). 2013年7月20日閲覧。
  9. ^ WBC Prez is Disgusted With The Cuello Fiasco in Dubai”. Boxing Scene.com (2013年7月2日). 2013年7月20日閲覧。
  10. ^ 熊、代理挑戦者に圧勝 WBCミニマム級 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月1日
  11. ^ 熊が王座陥落、WBCミニマム級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年2月6日
  12. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2014年10月10日
  13. ^ カバジェロIBFバンタム級戴冠、バドラー防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年10月26日
  14. ^ チャベスJr、ジョニゴンの試合会場決定 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月26日
  15. ^ Three Chinese fighters take home title belts in Zowi show Fight News Asia 2015年9月19日
  16. ^ Casimero dethrones Ruenroeng with fourth round stoppage in China fightnews.com 2016年5月25日
  17. ^ Knockout CP Freshmart Retains WBA Minimumweight Title In China”. FIGHTFUL (2018年7月27日). 2019年6月12日閲覧。
  18. ^ ラウンドアップ ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月18日
  19. ^ WBC ASIA AWARDS DAY ABCO公式サイト 2013年3月19日

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
井岡一翔
WBC世界ミニマム級王者

2012年11月25日 - 2014年2月5日

次王者
オズワルト・ノボア
空位
前タイトル保持者
田中恒成
第18代OPBF東洋太平洋ミニマム級王者

2015年9月18日 - 2016年8月(返上)

空位
次タイトル獲得者
山中竜也