立山町
たてやままち 立山町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方(北陸地方) | ||||
都道府県 | 富山県 | ||||
郡 | 中新川郡 | ||||
市町村コード | 16323-6 | ||||
法人番号 | 4000020163236 | ||||
面積 |
307.29km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
23,599人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 76.8人/km2 | ||||
隣接自治体 |
富山市、黒部市、中新川郡上市町、舟橋村 長野県大町市 | ||||
町の木 | タテヤマスギ | ||||
町の花 | キク | ||||
町の花木 | サツキ | ||||
立山町役場 | |||||
町長 | 舟橋貴之 | ||||
所在地 |
〒930-0292 富山県中新川郡立山町前沢2440番地 北緯36度39分49秒 東経137度18分49秒 / 北緯36.66356度 東経137.31369度座標: 北緯36度39分49秒 東経137度18分49秒 / 北緯36.66356度 東経137.31369度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
立山町(たてやままち)は、富山県中新川郡に属する町。県の中央部から南東に細長い町域で、常願寺川によって形成された扇状地に位置している[1]。南西側は常願寺川を挟んで富山市と向かい合っており、東側は立山連峰で長野県大町市と接している[1]。
日本有数の豪雪地帯で、特別豪雪地帯に指定されている[1]。町域に立山連峰や立山黒部アルペンルートを有し、富山県の山岳観光の最大の拠点となっているほか、平野部では常願寺川などの雪解け水を生かした稲作が盛んである。
地理
[編集]平野部は主に常願寺川扇状地とその隆起台地から成る。山間部は特に立山連峰の山岳信仰と関係が深く、芦峅寺など山岳信仰のガイドが著名な集落も多い。立山カルデラは河川による侵食カルデラで、鳶山崩れの土砂による堰き止め湖が見られる。弥陀ヶ原や室堂は立山火山の活動で形成された溶岩台地で、比較的大規模な高層湿原が広がっており、ミクリガ池などの火口湖が見られる。溶岩台地の末端は切り立った崖となり、日本一の落差を持つ称名滝などを形成した[2]。
- 山:立山連峰(立山、別山、剱岳など)、後立山連峰(鹿島槍ヶ岳など)、来拝山、尖山、与四兵衛山
- 高原:弥陀ヶ原、室堂、大日平、タンボ平、内蔵助平
- 河川:常願寺川、称名川、白岩川、黒部川
- 湖沼:ミクリガ池、ミドリガ池、リンドウ池、血の池、泥鰌池、黒部湖
隣接している自治体
[編集]歴史
[編集]沿革
[編集]- 1819年(文政2年) - 十村(とむら)役 朽木兵左衛門が藩の許可を得て高原野荒れ地の開墾に着手、松本開(まつもとびらき)と称される。五百石の地名は出来した石高に由来すると伝えられている。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、上新川郡松本開、前沢新村、野口新村、本郷島村、西芦原新村、大窪新村、手屋村、宮成新村及び貫田村の区域をもって、上新川郡五百石町が発足する。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 上新川郡の一部の区域をもって、中新川郡が発足する。これに伴い、五百石町の所属は中新川郡に変更される。
- 1942年(昭和17年)6月8日 - 中新川郡大森村、五百石町、下段村および高野村が合併して、中新川郡雄山町が発足する。
- 1954年(昭和29年)
- 1955年(昭和30年)1月1日 - 大字赤木、大塚、神田、中村、野徳、野福及び横越の区域を中新川郡上市町に編入する。
- 1963年(昭和38年)11月1日 - 中新川郡立山町の区域の一部を中新川郡上市町に編入する。中新川郡上市町の区域の一部を中新川郡立山町に編入する。
人口
[編集]黒部ダム建設に伴い、1960年に31,285人に達したが、それ以降は減少傾向にあり[5]、2024年7月時点で24,436人となっている[6]。
立山町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 立山町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 立山町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
立山町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
[編集]- 町長
代 | 年 | 氏名 | 備考 |
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1 | 1954年(昭和29年)2月 | 小泉美世一 | 2期 |
2 | 1962年(昭和37年)2月 | 中田 冶重 | 2期 |
3 | 1970年(昭和45年)1月 | 堀田三五郎 | 3期 |
4 | 1982年(昭和57年)1月 | 冨樫 清二 | 4期 |
5 | 2002年(平成14年)1月 | 大辻 進 | 1期 |
6 | 2006年(平成18年)2月 - | 舟橋 貴之 | 5期目 |
- 議員定数 14名
経済
[編集]産業
[編集]- 主な企業
- 中越合金鋳工(銅合金製品製造)
- 佐藤鉄工(橋梁・水門建設)
- 立山製紙(古紙100%使用の板紙製造)
- 産業
- 観光 - 立山黒部アルペンルート(2015年に富山県側から約52万人、大町側から48万人の合計100万人が訪れた[8])
- 農業 - 米の生産量:2016年時点で12,071トン[8]
- 商業 - スーパーセンターシマヤ立山店
姉妹都市・提携都市
[編集]- 1972年9月に犬山駅が、立山と名古屋を結ぶ名古屋鉄道の特急「北アルプス」の停車駅となったことがきっかけ[9]。映画『劔岳 点の記』では柴崎家のシーンで犬山市の博物館明治村にある森鴎外・夏目漱石住宅が撮影に使用されている。
- 訪れたくなる町を目指す自治体同士、美しい自然と観光地を抱えていることと環境と歴史・文化など心通じるものがあり提携[10]
教育
[編集]2020年9月、国の「GIGAスクール構想」により町内の全児童にWindowsノートパソコンを合計1,910台配布した。また2023年度 - 2025年度新入学の小学生児童にモンベル製の通学用リュックサックを無償提供している[12]
小学校
[編集]- 立山町立釜ヶ渕小学校
- 立山町立新瀬戸小学校(2016年4月より休校)
- 立山町立高野小学校
- 立山町立立山小学校
- 立山町立立山芦峅小学校(2011年4月より休校)
- 立山町立立山中央小学校
- 立山町立立山北部小学校
- 立山町立利田小学校
- 立山町立日中上野小学校(2019年4月より休校)
中学校
[編集]高等学校
[編集]過去に存在した学校
[編集]交通
[編集]鉄道
[編集]- 本線:寺田駅 - 越中泉駅
- 立山線:寺田駅 - 稚子塚駅 - 田添駅 - 五百石駅 - 榎町駅 - 下段駅 - 釜ヶ淵駅 - 沢中山駅 - 岩峅寺駅 - 横江駅 - 千垣駅 -(富山市)- 立山駅
- 上滝線:岩峅寺駅
立山黒部貫光の各路線は立山黒部アルペンルートに含まれる。
バス路線
[編集]- 富山地方鉄道
- 石金経由五百石線(五百石駅前 - 石金- 西町 - 富山駅前)
- 大泉経由五百石線(五百石駅前 - 大泉駅前 - 西町 - 富山駅前)
- 立山町営バス・ワゴン
- 立山黒部アルペンルート
- 関電トンネル電気バス(黒部ダム駅)
- 立山高原バス(美女平 - 室堂)
道路
[編集]高速道路
[編集]有料道路
[編集]都道府県道
[編集]娯楽
[編集]映画館・芝居小屋
[編集]1960年(昭和35年)の立山町には銀映劇場と立山劇場の2館の映画館が存在した[13]。テレビの普及により廃業した。
- 雄山中央劇場 - 映画館( - 1950年代)
- 銀映劇場 - 映画館( - 1960年代)
- 松山座(後に、立山劇場) - 映画館(1904年に芝居、演芸、映画などの劇場として創業、1960年代にスーパーマーケットに転換)[14]
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]観光
[編集]博物館
[編集]神社
[編集]温泉
[編集]- みくりが池温泉
- 立山グリーンパーク吉峰(よしみね温泉)
登山
[編集]スキー
[編集]祭事
[編集]- 五百石天満宮・市姫神社春季祭礼(6月11日 - 13日)
- 立山まつり(7月下旬)
- たてやま特産まつり(11月第2土・日曜)
その他
[編集]- 立山玉殿の湧水(名水百選)
- ブナ平立山のスギ(森の巨人たち百選)
- 千垣橋梁(土木学会選奨土木遺産)1937年竣工[18]
- 岩峅野桜づつみ
- 西大森の大石[19]
- 昆虫王国立山 立山自然ふれあい館
- 県営仁右ヱ衛門用水発電所[20]
ゆるキャラ
[編集]出身著名人
[編集]- 坂東眞理子(評論家、昭和女子大学総長、元昭和女子大学学長)
- 野嶋良(サッカー選手、カターレ富山)
- 高平公友(元参議院議員)
- 中村啓子(ナレーター)
- 中村雅人(弁護士)
- 池田川助松(力士)
- 柏祐賢(農学博士、元京都産業大学学長、京都大学名誉教授)
立山町を舞台・ロケ地とした放送、作品
[編集]- 1966年12月10日 映画『大魔神逆襲』- 雪の立山連峰で撮影が行われている。
- 2002年8月10日 映画『釣りバカ日誌13』- 雪の大谷、スキー(天狗平)[23]
- 2009年6月20日 映画『劒岳 点の記』- 富山駅として岩峅寺駅で撮影[24]
- 2011年12月3日 映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』- 岩峅寺駅で主人公が幼馴染と再会する。
- 2014年6月14日 映画『春を背負って』立山の大汝休憩所が「菫小屋」として登場[25]。
- 2016年5月26日 NHK『中井精也の鉄道写真旅』「富山 富山地方鉄道(立山線)」水田に写る立山連峰
- 2021年5月28日 NHK-BS『にっぽん縦断 こころ旅』釜ヶ淵駅
- 2021年9月25日 NHK『中井精也の絶景てつたび』「夏の富山 海と山と大地と」室堂からの富山地鉄を撮影。
名産品
[編集]- 米 - コシヒカリや新品種富富富などの銘柄のほか、酒米も生産されている。
- 米粉うどん - 米の地産地消と立山の食の魅力を発信するために開発[26]。2022年には小麦高騰により米粉パンも学校給食に提供されている[27]。
- ますの寿司 - 当町でも製造販売され[28]、県外の家族、親戚のためにも利用されている。
- ぶりの寿司 - ブリは出世魚として知られており、ますの寿司同様に製造販売されている。
- 昆布締め - 当町でも製造販売されている。
- 寒餅 - 餅を4 - 5 mm程度に薄くスライスし乾燥させたもの。昭和40年代以前には富山の各農家でも作られていた。現在当町の特産品となっている[29][30]。油で揚げて食べる方法もある。
- グミ酒 - 常願寺川で自生するグミを果実酒としたもの[31]。
- 柿・四谷柿(よたんがき)[32]
脚注
[編集]- ^ a b c “事業継続力強化支援計画”. 富山県. 2024年10月23日閲覧。
- ^ “五百石”. 富山県. 2018年3月25日閲覧。
- ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第2巻』(1999年7月30日、北日本新聞社発行)84頁。
- ^ 『立山町史 下巻』(1984年2月15日、立山町編集・発行)1193頁。
- ^ 統計たてやま2022 立山町
- ^ 立山町の人口・世帯数 立山町
- ^ 立山町選挙の記録 立山町
- ^ a b 統計たてやま2021 立山町
- ^ 姉妹都市提携40周年 犬山市・立山町交流のあゆみ 犬山市
- ^ 湯河原町 姉妹都市、親善都市等 湯河原町
- ^ 姉妹(友好)提携情報 自治体国際化協会
- ^ 新入学児童に通学用リュックサックを無償配布、立山町がモンベルに製作を委託 日経BP 2021年8月2日
- ^ 『映画年鑑 1960年版 別冊 映画便覧 1960』時事通信社、1960年1960年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」
- ^ 『目で見る 滑川・新川・婦負の100年』(1993年9月25日、郷土出版社発行)149頁。
- ^ 嶋家 富山県
- ^ 有馬家 富山県
- ^ 「地域ワイド 立山・芦峅寺スキー場跡 雪がなくてもエアーOK 練習場オープン 県内外から愛好家」『北日本新聞』2013年9月29日付29面
- ^ 土木学会選奨土木遺産 土木学会
- ^ 大洪水から村を守った大石 立山町
- ^ 仁右ヱ門用水発電所 富山県
- ^ 立山町観光宣伝隊長 らいじぃ
- ^ ライチョウのおじいさん「らいじぃ」参上 立山町広報2013年5月 表紙、P.4
- ^ 映画『釣りバカ日誌』よもやま話 【その13】 cinemaclassics 2023年2月3日
- ^ 映画「劔岳/点の記」撮影風景
- ^ No.661:映画「春を背負って」 公開間近! 夏の誘客戦略「東京駅スーパージャック」展開中 Toyama Just Now
- ^ 立山名物米粉うどん 広報たてやま 裏表紙 平成25年10月号
- ^ 学校給食 小麦パンやめました 立山町 北日本新聞 2023年10月12日
- ^ 日本海から立山へ 冬の魅力を堪能! 越中富山 豪雪の里を行く BS朝日 2021年2月4日放送
- ^ 広報たてやま 2017年3月表紙 立山町
- ^ 富山県立山町で寒もちつくり 朝日新聞 2014年1月18日
- ^ 「特産・グミの果実酒 目を引く器で魅力アップを 立山町の坂田さん」(『富山新聞』朝刊 1996年2月20日 22面)
- ^ 四つ葉のクローバ―のような“柿”の謎 とやまソフトセンター
外部リンク
[編集]- 立山町
- 富山県立山町(Tateyamatown) (@TateyamatownJPN) - X(旧Twitter)
- 立山町観光サイト
- 立山舟橋商工会
- 富山県中新川郡立山町 (16323A1968) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ