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シソ科

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シソ科
ホトケノザ(Lamium amplexicaule
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
学名
Lamiaceae Martynov
タイプ属
Lamium L.
  • 本文参照
シソ(Perilla frutescens
レモンバーム(Melissa officinalis
ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum

シソ科(lamiaceae)はシソ目に属する植物のの一つ。

シソのほか、バジルミントローズマリーラベンダーセージマジョラムオレガノタイムレモンバームなど多くのハーブを含むほか、サルビアムラサキシキブアジュガなど非芳香性の品種も園芸品種として栽培される。低木やつる性の種もある。

シソ科の植物には抗変異原性があるものが多い[1]

は対生で、精油を含むため香気に富むものが多い。の断面は正方形のものが多い。は左右相称で5枚の花弁(合弁)と萼がある。普通、両性花をつける。果実は4個に分かれ種子を1個ずつ含む。

保留名について

シソ科は大きく重要な科であるため、その特徴として花弁の形が唇状であることから、新エングラー体系までは学名としてLabiataeが用いられ、昭和中期までその訳語として唇形科(しんけいか)または「くちびるばな科」がもちいられていた。APG植物分類体系では、すべての植物の科名が、典型属に由来するものに改められ、シソ科もオドリコソウ属Lamiumに由来するLamiaceaeに改められた。

しかし長年使われてきたLabiataeを廃止すると混乱が起きるため、保留名として旧名が認められており、最新の書籍でも保留名と新名が併記されていることが多い。

下位分類

約250属7000種を含む。7つの亜科と、それに含まれない幾つかのクレードから構成される[2]

系統

次のような系統樹が得られている[2]

シソ目

ムラサキシキブ属

Prostantheroideae

Symphorematoideae

ハマゴウ亜科

Tectona clade

キランソウ亜科

イヌハッカ亜科

Garrettia

タツナミソウ亜科

オドリコソウ亜科

脚注

  1. ^ 野菜類およびキノコ類の抗変異原性について、上田 成子ほか、日本食品工業学会誌、Vol. 38 (1991) No. 6
  2. ^ a b Jan Thomas Johansson. “Lamiaceae”. The Phylogeny of Angiosperms. 2014年5月4日閲覧。

関連項目

外部リンク