「ナガレヒキガエル」の版間の差分
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'''ナガレヒキガエル'''(流蟇蛙、''Bufo torrenticola'')は、[[動物|動物界]][[脊索動物|脊索動物門]][[両生類|両生綱]][[カエル|無尾目]][[ヒキガエル科]][[ヒキガエル属]]に分類されるカエル。 |
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幼体は[[渓流]]で流されないために、岩に吸い付く事のできる大型の口器を持つ。 |
幼体は[[渓流]]で流されないために、岩に吸い付く事のできる大型の口器を持つ。 |
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== 生態 == |
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山地にある渓流沿いに生息する。ヒキガエル属内でも本種のように渓流に生息する種は珍しい。種小名 |
山地にある渓流沿いに生息する。ヒキガエル属内でも本種のように渓流に生息する種は珍しい。種小名''torrenticola''は「急流に住む」の意。和名のナガレも渓流に生息することに由来する。樹上で見つかることもある。 |
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食性は動物食性で、[[昆虫類]]や[[節足動物]]、[[甲殻類]]、[[ミミズ]]等を食べる。素早く舌をのばして獲物を捕らえ飲みこむ。 |
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繁殖形態は卵生で、3-5月に渓流沿いの水場にひも状の卵塊に包まれた卵を産む。卵が流されないように、木の枝や岩に巻きつけるようにして産む。 |
繁殖形態は卵生で、3-5月に渓流沿いの水場にひも状の卵塊に包まれた2500個程の卵を産む。卵が流されないように、木の枝や岩に巻きつけるようにして産む。 |
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== 人間との関係 == |
== 人間との関係 == |
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ニホンヒキガエルと違い民家の周りに住むことはなく、また分割されたのも近年なのでおそらく知名度は低いと思われる。渓流という限られた環境に生息するため、これらの環境が破壊されてしまった場合には生息数も減少してしまうと思われる。 |
ニホンヒキガエルと違い民家の周りに住むことはなく、また分割されたのも近年なのでおそらく知名度は低いと思われる。渓流という限られた環境に生息するため、これらの環境が破壊されてしまった場合には生息数も減少してしまうと思われる。 |
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== 参考文献 == |
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* 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、298頁。 |
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* 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、31頁。 |
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* 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1 ユーラシア大陸、アフリカ大陸とマダガスカル、オーストラリアと周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社、2006年、25頁。 |
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== 関連項目 == |
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* [http://www.iucnredlist.org/ 2007 IUCN Red List of Threatened Species] |
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** Kaneko, Y. & Matsui, M. 2004. [http://www.iucnredlist.org/search/details.php/54781/all ''Bufo torrenticola'']. In: IUCN 2007. ''2007 IUCN Red List of Threatened Species''. |
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2007年12月16日 (日) 14:04時点における版
ナガレヒキガエル | |||||||||||||||
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保全状況評価 | |||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Bufo torrenticola Matsui, 1976 | |||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||
ナガレヒキガエル | |||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||
Japanese stream toad |
ナガレヒキガエル(流蟇蛙、Bufo torrenticola)は、動物界脊索動物門両生綱無尾目ヒキガエル科ヒキガエル属に分類されるカエル。
分布
日本(石川県、岐阜県、京都府、滋賀県、富山県、奈良県、福井県、三重県、和歌山県)固有種
形態
最大体長16.8cmとヒキガエル属でも比較的大型。体色は暗緑色で、赤やオレンジの斑紋が入る個体もいる。
鼓膜は小さく不鮮明。四肢や指は長い。
幼体は渓流で流されないために、岩に吸い付く事のできる大型の口器を持つ。
生態
山地にある渓流沿いに生息する。ヒキガエル属内でも本種のように渓流に生息する種は珍しい。種小名torrenticolaは「急流に住む」の意。和名のナガレも渓流に生息することに由来する。樹上で見つかることもある。
食性は動物食性で、昆虫類や節足動物、甲殻類、ミミズ等を食べる。素早く舌をのばして獲物を捕らえ飲みこむ。
繁殖形態は卵生で、3-5月に渓流沿いの水場にひも状の卵塊に包まれた2500個程の卵を産む。卵が流されないように、木の枝や岩に巻きつけるようにして産む。
人間との関係
ニホンヒキガエルと違い民家の周りに住むことはなく、また分割されたのも近年なのでおそらく知名度は低いと思われる。渓流という限られた環境に生息するため、これらの環境が破壊されてしまった場合には生息数も減少してしまうと思われる。
参考文献
- 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、298頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、31頁。
- 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1 ユーラシア大陸、アフリカ大陸とマダガスカル、オーストラリアと周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社、2006年、25頁。
関連項目
外部リンク
- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- Kaneko, Y. & Matsui, M. 2004. Bufo torrenticola. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.