「古畑任三郎の犯人」の版間の差分
Seibuabina (会話 | 投稿記録) 古畑任三郎の登場人物 2006年2月27日 (月) 00:20 (UTC) から分割 |
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2006年2月27日 (月) 00:27時点における版
犯人(ゲスト出演者)
第1シリーズ
小石川 ちなみ(こいしかわ ちなみ) (中森明菜)
- 少女コミック作家で、代表作に「カリマンタンの城」があり、内容は感動するものらしい。古畑は後に同作品を絶賛しており、かなり気に入っている様子。漫画家と呼ばれる事を嫌い、コミック作家と呼ばれることを好む。愛犬は、万五郎という名前のゴールデンリトリバーで、のちに古畑に預けられる。気だるそうな雰囲気だが、料理が得意など家庭的な側面ももっている。編集者・畑野茂(池田成志)と付き合っていたが、畑野に遊ばれていた事に気付き、その復讐のため畑野を別荘の地下室に閉じ込めて殺害した。その後、裁判で無罪となり、結婚してアメリカに移住した。古畑とは刑事と容疑者の関係を超えて親しい仲となった。年齢は28歳(事件時)。彼女のその後は完結編である第42回まで幾度となく語られている。詳しくは古畑任三郎#仕掛けを参照。
中村 右近(なかむら うこん) (堺正章)
- 歌舞伎役者であり、彼は六代目にあたる。ストーリー上最初の犯人。自分のひき逃げ事件を警備員の野崎(きたろう)に目撃され口止めしていたが、口論となり殺害してしまう。「なるほど!ザ・ワールド」をはじめ、テレビ出演もけっこうしている。非常に人を食った性格で、古畑に対して挑戦的な態度をとる。
笹山 アリ(ささやま あり) (古手川祐子)
- 精神科医で笹山神経科クリニックの院長である。女たらしの恋人でシェフの田代慎吾(羽場裕一)をバットで殴り殺害する。ストッキングと、田代の人を驚かせたがる性格をうまく利用し、強盗に襲われたと正当防衛を主張する。料理は苦手だがそのことが古畑に疑いを持たせるきっかけになってしまう。年齢は30歳(事件時)。
幡随院大(ばんずいいん だい) (笑福亭鶴瓶)
- 推理作家。妻のフサ子(高柳葉子)を殺害後、FAXを利用した偽装誘拐を計画する。著書に「虚栄の航跡」があるが、タイトルは辞書を適当に引いて単語を組み合わせているだけだった。自らが身代金の受取人になるよう工作し、完璧なアリバイを手にしようとしたが、古畑がFAXのトリックを見抜きその結果とんでもない破局を迎えることに。年齢は42歳(事件時)。
米沢(よねざわ)八段 (坂東八十助)
- 棋士。中谷竜人(角田英介)との対局(竜人戦)において、封じ手の際に不正を働く。その不正を立会人の大石(小林昭二)に見られたために殺害する。論理的思考の持主であり、古畑が手を焼いた犯人の一人である。殺害現場に有った将棋版が奇禍により対局現場に出てきてしまい、それが元で自ら負ける羽目になってしまう。年齢は35歳(事件時)。
井口 薫(いぐち かおる) (木の実ナナ)
- 世界的なピアニスト。前理事と不倫していことが原因で彼の音楽葬に出席できなくなり、その決定を下した現理事の川合健(中丸新将)をスタンガンで襲撃。心臓に持病を抱える河合をショック死させた。その腕前は音楽に興味のなさそうな古畑までも感動させるほど優れたものだが、性格は傲慢で独りよがりであり、その性格が自身の破滅を招くことになってしまう。
大宮十四郎(おおみや じゅうしろう) (小林稔侍)
- 時代劇の俳優。撮影所のオーナーの無謀な経営計画のとばっちりを受け、撮影所が閉鎖の憂き目にあった際、それを阻止するためオーナーの城田春彦(長谷川初範)をドラマのリハーサルにかこつけ日本刀で惨殺した。信念を貫く潔い男の中の男。年齢は50歳(事件時)。
中川 淳一(なかがわ じゅんいち) (鹿賀丈史)
- 『振り返れば奴がいる』からのゲスト出演で、天真楼(てんしんろう)病院の外科部長。超名医だった石川玄(石黒賢)はスキルス胃癌で亡くなり、司馬江太郎(織田裕二)も平賀友一(西村雅彦)に刺殺され、かつてのような超名医は1人もいなくなっていた。不倫していたことを興信所の所長・宍戸隆(河原さぶ)にかぎつけられ、奥さんに不倫の証拠が渡る前に宍戸を毒殺した。ところが、同じ列車に古畑が乗っていたことがきっかけとなりあっさりと逮捕されてしまう。おまけに、彼が逮捕されるまでかかった時間は古畑史上最短の記録だった。この逮捕で天真楼病院には日本一の無能研修医・峰春美(松下由樹)しかいない。年齢は43歳(事件時)。
黒田 清(くろだ きよし) (石黒賢)
- 元超能力者。10代の頃までは本当に異能力が有ったらしいが、20代に入った途端に力を失い後は科学トリックを応用したインチキ霊能力を使い続けていた。仕込みの場面をチンピラの男・中島(岡部務)に見られ、もみ合った揚句撲殺してしまう。バラエティ番組の収録中、天神大学の神宮教授に片っ端からトリックを暴かれピンチになり、自分が殺した男を「発見」し何とか体裁を取り繕うとした。が、その収録現場に古畑が居たことが彼の破滅を呼ぶことになってしまう。後日談として第25回では獄中に入った後、超能力が復活したらしく何本もの曲がったスプーンを得意気に見せていた。なお、小説版では古畑は現場を訪れず、テレビの放映を見ただけで事件を解決するというとんでもない離れ業を披露していた。年齢は26歳(事件時)。
佐古水茂雄(さこみず しげお) (小堺一機)
- 参議院議員・鵜野忠邦(森山周一郎)の秘書。鵜野の不倫相手・沢田マリ(泉本のりこ)を殺害するが、鵜野が自分をスケープゴートにしようとしたため逆上し鵜野を置物で殴り倒す。しかし、鵜野は死んでおらず佐古水は彼の容態に一喜一憂することに。犯行現場の電話を借用した途端に佐古水の犯行に気づいた古畑により、一晩中びくびくさせられた上逮捕された。古畑に「友達居ないでしょ!」と棄て台詞を吐き連行される(が、逆に「あなたもでしょう?」と返された)。年齢は40歳(事件時)。
中浦たか子(なかうら たかこ) (桃井かおり)
- 歌手、ディスクジョッキー(DJ)。愛称は、おたかさん。出演番組に、ラジオ東京で深夜1時から4時に放送している、「中浦たか子のミッドナイトジャパン」がある。彼女が番組内で話した「赤い洗面器の男の話」はこの回が最初で、他の回でも語られているが、未だに謎となっている。生放送中にスタジオから離れ、たか子の恋人を奪った、沢村エリ子(八木小織)を殺害した。彼女は1997年公開の三谷幸喜脚本・監督作品『ラヂオの時間』にも登場した。年齢は38歳(事件時)。
小暮音次郎(こぐれ おとじろう) (菅原文太)
- 警視庁の刑事で階級は警視。荒っぽい口調で、ヘビースモーカー。銃のプロであり、同じ警察の古畑とは対象的。2年前に孫娘を強姦した揚句に殺害したグループのリーダー・生原治(鈴木隆仁)が証拠不十分で無罪にされたことを知り、張り込みを利用して射殺した。直属ではないにしろ古畑の上司であり、彼が敬意を払った数少ない人物でもある。モスバーガーを知らない。年齢は59歳(事件時)。
第2シリーズ
小清水 潔(おしみず きよし) (明石家さんま)
- 敏腕弁護士。結婚を間近にして恋人・向井ひな子(秋本奈緒美)が邪魔になり、ガラス製の水差しで殴り殺した。しかも直後に訪ねてきた今泉に容疑が向くように工作して逃亡、首尾よく捕まった今泉が弁護を依頼してくると誘導尋問の要領で自白させ有罪にしようとした。笑顔で居るところを古畑に見られると「歯がでているから」と応戦するなどウィットに富んだ発言をするが、最後はそれが仇となり、今泉の公判中に逮捕されるというとんでもない末期をたどることになる。事件自体は解決まで最も時間がかかった物であり(第2シリーズ時)難しい部類でもある好敵手。実は小石川ちなみの弁護も担当しており、彼女を無罪にしていた。年齢は37歳(事件時)。
宇佐美ヨリエ(うさみ よりえ) (沢口靖子)
- 女子学院の教師にして寮長。学校の規則を恐ろしいほど守り、生徒にも強要する『歩く規則』的人物。とはいえ、どんなに硬くてもやはり女性であり、生徒から没収した口紅を好奇心からつけてしまう。直後正気に戻ってふき取るが、運の悪いことに同僚教師・阿部哲也(相島一之)に見られてしまい殺害を決意。鉄パイプで殴り殺し、事故に見えるように偽装する。犯行そのものはもちろん、古畑との対決も一切無表情でやってのけたある意味すごい犯人。『汝、人を欺くなかれ』と言う戒律を最重要視しており、そこを古畑に突かれて自白する。年齢は34歳(事件時)。
乾 研一郎(いぬい けんいちろう) (草刈正雄)
- ミステリーマニアの医者(おそらく内科医)。親友の推理作家・花見録介(藤村俊二)のご夫人・常子(一色彩子)と浮気しており、ばれそうになったため花見夫妻を心中に見せかけ次々と殺害する。ビリヤードやダーツなど大抵のゲームに精通しており、今泉の頭にリンゴを乗っけてダーツで射抜くなど驚異的な腕を見せた。もちろん殺人もゲーム感覚で実施、完全犯罪にかと思われたが、花見のずぼらな性格に足を引っ張られて破滅した。運が古畑に味方し、短期決着に終わったが、古畑最高の好敵手の一人であることは間違いない。家庭有り。
林 功夫(はやし いさお) (木村拓哉)
- 天神大学の電子工学部の研究助手で、古畑史上まれに見るエゴイスト。研究室からの眺望の邪魔になるという理由だけで観覧車のゴンドラに大型爆弾を仕掛け、さらに逃亡しようとしたところを目撃された警備員の真鍋茂(金井大)を懐中電灯で殴り殺した。しかし、想定外の殺人が彼の首を絞めることになり、「爆弾の専門家」として再度現場を訪れたところを殺人の検証に来ていた古畑に逮捕された。物静かな態度を取るが実は相当な自信家で、それが仇となって自滅。古畑に殴られた唯一の人物でもある。その後何かグッと来るものがあったようだ(本人談)。年齢は24歳(事件時)。
佐々木 高代(ささき たかしろ) (加藤治子)
- 脚本家。かねがね折り合いが悪かった妹の和子(絵沢萌子)を手製のブラックジャック(内部に金貨などを詰めた袋)で殴り殺した。恐ろしいほどに人使いが荒く、今泉は奴隷のように働かされた。代表作に「冬の蚊取り線香」(主演:桃井かおり)がある。
千堂 謙吉(せんどう けんきち) (唐沢寿明)
- 学習塾の経営者。クイズ番組「クイズ王」のチャンピオンとしても有名だが、実はカンニングして名声を手にしていたとんでもない食わせ物。カンニングの片棒を拒否した美術スタッフの沼田(伊集院光)を突き飛ばし殺害してしまう。驚異的な記憶力の持ち主だが、それを利用した古畑に逮捕される。年齢は32歳(事件時)。
春峯堂(しゅんぽうどう)のご主人 (澤村藤十郎)
- 和製専門の骨董商。本名は不明。温和で物静かな口調とは裏腹に残忍な性格も兼ねる。彼の秘密を知り、『慶弔の壺』という名器の贋作を作って戦いを挑んできた陶芸家・河北百漢(夢路いとし)を射殺した。しかも、美術館館長で共犯者の永井(角野卓造)が自首すると言い出すと『慶弔の壺』で殴った揚句日本刀で切り殺してしまった。永井殺害の際、贋作でなく本物のつぼを凶器にしていたため古畑を混乱させてしまう。そのため、古畑は彼が実は目利きが悪いと思ってしまっていたが、逮捕時に語った台詞「唯の古い壺(本物)よりも、稀代の陶芸家が自分だけのために焼いてくれた壺(贋作)のほうが大事だった」は秀逸。古畑にとってよっぽど印象深い事件だったらしく、大野かえでにこの話をしていた。年齢は48歳(事件時)。
南大門 昌男(なんだいもん まさお) (山城新伍)
- 元著名なマジシャンで高級クラブ『ゴーストキャッスル』のオーナー。昔ある女性をおもちゃにした挙句振ったことを後悔しており、実の娘・毛利サキ(松たか子)が自分とそっくり同じようなマジシャンの遊び人・倉田勝男(池田成志)と付き合っていることを知りその遊び人を毒殺した。そのトリックは奇術を応用した高度なもので、解決には古畑もてこずらされた。昔マジックの失敗で手を負傷しており、そのため普段から手袋をしているがそれがあだとなり、トリックを見破られる。年齢は55歳(事件時)。
若林 仁(わかばやし じん) (風間杜夫)
- 雑誌編集者で文芸雑誌『月刊カドマツ』の編集長である。妻の不倫相手(清水昭博)を高尾山の山荘で殺害した帰り、ヒッチハイクで偶然出会ったお喋りなホテルマン・鴨田厳(小野武彦)も口封じのために殺害する。鴨田が家の留守番電話に自分のことを吹き込んだので、証拠隠滅のため鴨田宅へ向かうが、そこで偶然鴨田を訪ねてきた古畑と遭遇する。そして咄嗟に鴨田のふりをするはめになる。古畑が出会った中で恐らくもっとも情けなく残念な犯人である。
のり子・ケンドール (鈴木保奈美)
- NY在住の小説家夫人。浮気性の夫・ネルソンを毒入りの和菓子を用いて毒殺した。その後無罪。事件当時、当局は被害者が食べたお菓子を今川焼きと推定したために混乱してしまうが、古畑一人がお菓子をたい焼きと見抜き、
第3シリーズ
黒岩 健吾(くろいわ けんご) (緒形拳)
- 監察医。ある代議士の殺人事件を金をもらって自殺と発表、その時片棒を担がせた代議士秘書の男・小木智満(酒井敏也)を毒殺した。自分の犯行をカムフラージュするために、事故死の遺体の肛門におみくじを詰めるという奇怪なおみくじ連続殺人をでっち上げた。犯行がばれそうになると助手で共犯の春木(栗田貫一)を殺して犯人に仕立て上げるなど傲岸不遜にして残酷な性格。しかし、トリックを巧妙にしすぎたことがかえって古畑の現場復帰を促してしまい破滅する。毒舌家で酒飲み。石綿の上に乗せたアタリメをアルコールランプであぶり、ビーカーで酒を飲む変わった人物。
気楽家 雅楽(きらくや がらく) (市川染五郎)
- 新進気鋭の落語家。兄弟子の気楽家苦楽(モロ師岡)のネタを盗み、自分の名前で発表するがばれてしまい殺害する。先代の形見である扇子を大事に用い、トレードマークにしているが最後はそれに足をすくわれてしまう。人気もあり落語の腕もよいが古典落語の知識だけは甚だ疎く、師匠の有楽(梅野泰靖)にいつも口をすっぱくして言われている。この古典落語の知識がなかったために、苦楽のダイイングメッセージに気付くことができなかった。
由良 一夫(ゆら かずお) (真田広之)
- メディアプランナーで、一度に何件もの仕事を抱える超多忙な男。新事業をスポンサーである岩田大介代議士(佐渡稔)に断られ殺害を決意。彼の不倫会見で変な内容の原稿を読ませ、それを苦にして自殺したかのように見せかけ携帯電話で秘書の品田(磯野貴理子)と通話中に岩田を射殺する。自らの多忙さを逆手に取ったトリックでアリバイを偽装する。非常にせっかちな性格だが、結果この性格と彼の多忙さが自らの首を絞めることになる。
荒木 嘉右衛門(あらき かえもん) (松村達雄)
- 雛形村の村長で村人からは“親方様”と呼ばれ崇められている。昔、村に堤防を築き川の決壊を防いだり、村がダムの底に沈められそうになったときに一人で掛け合ったりと村に貢献したことによる。地酒の「雛の誉」を巡るトラブルから、契約先のデパートの女性社員・日下部薫子(あめくみちこ)を日本刀で斬殺する。偶然村に古畑たちが滞在していたため、役員の鵜飼(岡八郎)を筆頭に村ぐるみでかばわれることとなる。
金森 晴子(かなもり はるこ) (大地真央)
- 歯科医師で金森歯科クリニックの院長。自分を振り、医院の事務員・瀬川エリ(伊藤裕子)と婚約した元恋人・山村淳一(陰山泰)を射殺。たまたま治療に来ていた古畑をアリバイ工作に利用した。食事をした後はすぐに歯を磨かないと落ち着かない。最後に古畑に「全部入れ歯にしてやる」などS的な性格。SMAPのファンだった。ちなみに古畑は金森の歯科医院を後述の安斎の紹介で知った。
安斎 亨(あんざい とおる) (津川雅彦)
- 主に恋愛系の小説家。妻の香織(三浦理恵子)が自分の担当編集者・斎藤秀樹(細川茂樹)と不倫していることを知り、香織に容疑が向くように細工した上で自殺しようとした。しかし、そのトリックの一環として古畑を呼んだことが原因となり計画は頓挫、スキャンダルなどで生きる希望を失っていた事が自殺の真の理由であったが古畑にいさめられ生きることを決意した。古畑とは小学校時代の同級生で、落書きの犯人として疑われたときに、古畑の推理で救われた経験を持つ。本名が横地なので小学校時代のあだ名は“ヨコチン”であった。小石川ちなみの愛犬だった万五郎を古畑から預かっていた。年齢は55歳(事件時)。
黒井川 尚(くろいかわ なお) (市村正親)
- 甲陽フィルハーモニー交響楽団の指揮者。不倫相手・滝川ルミ(街田しおん)と別れ話がこじれ、大理石で出来た灰皿で殴り殺した。ルミの恋人だと踏んだ楽団メンバーの石森(橋本さとし)に疑いをかけさせるため、彼のクラリネットに細工をする。絶対音感を持っており、それが逮捕の一因となった。どんな曲でも知っているとの事。
小田嶋 さくら(おだじま さくら) (田中美佐子)
- 囲碁の棋士。亭主関白の夫・佐吉(小日向文世)を懐中電灯で撲殺した。物凄くズボラな性格をしており、イージーミスを連発し逮捕された。佐吉はケーブルテレビの囲碁番組で彼女が笑い者になっていることを心配していたのだが、その不器用な思いやりを余計なお世話と思い殺害したかわいそうな女性。しかし、逮捕時の格好は後悔していないという彼女の堂々とした意思を感じるものだった・・・が、やはり妙な格好だった。
堀井 岳(ほりい がく) (福山雅治)
- 化学研究所所員。大学同期で同僚の元恋人・片桐恵(戸田菜穂)が自分を振り、同じく大学同期で同僚の等々力(板尾創路)に乗りかえ婚約したために殺人を決意。等々力を爆弾を仕込んだ「ロダンの考える人」の像を用いて爆殺。そしてその罪を恵になすりつけようとした(西園寺の勇み足により、思惑通りに計画がすすむ)。かつての事故で下半身不随となっており、常に電動車いすに乗っている。そのトリックは一度も犯行現場に訪れることなく殺人を犯すという巧妙極まりないものだったが、人間心理には全く疎くそこを突かれ敗北。
臺 修三(うてな しゅうぞう) (玉置浩二)
- 西洋美術研究家。スマトラからの帰りの飛行機内で事件に巻き込まれる。愛人の市川由美子(川合千春)と狭い化粧室内で抱き合っていたところ、乱気流の揺れのために由美子が頭をぶつけ死んでしまう。正真正銘の事故死だが、事件に関わりたくないがために、副操縦士に変装するなど右往左往する。だが、事態はますます悪化していく。妻のもえ子(もたいまさこ)には頭が上がらないが、そのことが今回の事態を引き起こす一因にもなる。好物はキャビア。
日下 光司(くさか こうじ) (江口洋介)
- 動物愛護団体SAZの雇われリーダー。動物のことより「経済的な犯罪」の遂行に心血を注ぐ危険人物。裏切り者の牟田(小原雅人)を部下の山本一郎(山崎一)が粛清した際、電車内に重要証拠となる鞄が取り残されてしまったことを知り偽装の列車ジャックを引き起こす。ジャックした列車の鉄道会社に潜入させた部下の浅香(斉藤洋介)がたまたま居合わせた古畑に詰問され、彼一人では心許無いと思い、公安警察に化けて司令室に乗り込み古畑と丁々発止の頭脳戦を繰り広げる。古畑をして「難しそうです」と言わしめた大物。赤い洗面器の男の話を知っている。逮捕された時に古畑に「次は負けない」と言い残した。年齢は35歳(事件時)。
スペシャル
二本松 晋(にほんまつ しん) (陣内孝則)
- エセ数学者。傲慢で欲張りで自信家、ある意味で古畑至上最悪の犯人である。口下手な相棒、野田茂男(田口浩正)のスポークスマンを勤めていたのだが、野田の妻・ひかる(水野真紀)と不倫していたことがばれ関係は悪化。さらに野田が突然『ファルコンの定理』を解き明かし、コンビ解消を言い出したため殺害した。しかも、定理を自分が解き明かしたことにしようと画策した。しかし、実は野田が定理を解いたというのは野田本人の記憶の混乱による勘違いであり、定理はアメリカの数学者によって事件の一週間前に解かれており、野田はそのアメリカの数学者から検算を依頼された世界中の有名な数学者達の一人に過ぎなかった。そのため、彼の殺人は全く無意味なものになってしまう。ちなみに、『ファルコンの定理』のモデルはフェルマーの最終定理。
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