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[[ファイル:Adidas_Conductor_High_Olympics_1988_re-edition_sneakers.jpg|thumb|200px|right|ハイテクスニーカー]]
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'''スニーカー'''(sneaker)とは、布製でゴム底[[運動靴]]の一種<ref name="GENIUS4-P1807"> 大修館書店 『ジーニアス英和辞典(第4版)』 1807頁</ref><ref name="ABBREVIATED-P317"> 旺文社 『カタカナ語・略語辞典(改訂新版)』 317頁</ref>。'''キャンバスシューズ'''(canvas shoes)ともいう<ref name="ABBREVIATED-P317"/>。
'''スニーカー'''(sneakers)とは、天然皮革や人工皮革、合成繊維などのアッパーとゴム底などで製造された[[運動靴]]の一種<ref name="GENIUS4-P1807"> 大修館書店 『ジーニアス英和辞典(第4版)』 1807頁</ref><ref name="ABBREVIATED-P317"> 旺文社 『カタカナ語・略語辞典(改訂新版)』 317頁</ref>。


== 概要 ==
== 概要 ==
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== 語源 ==
== 語源 ==
[[語源]]としては[[英語]]の"Sneak"(忍び寄る)から派生している。靴底の堅い[[革靴]]と違い、柔らかい素材でできたスニーカーを履けば、後ろから[[音]]をたてず静かに忍び寄ることができるということから名付けられた。[[1916年]]、Keds社が販売の段階で「静かなクツ」ということをセールスポイントにし、その[[キャッチフレーズ]]の一部から産まれたものである。
[[語源]]としては[[英語]]の"Sneak"(忍び寄る)から派生している。靴底の堅い[[革靴]]と違い、柔らかい素材でできたスニーカーを履けば、後ろから[[音]]をたてず静かに忍び寄ることができるということから名付けられた。[[1916年]]、Keds社が販売の段階で「静かなクツ」ということをセールスポイントにし、その[[キャッチフレーズ]]の一部から産まれたものである。

この「忍び寄る」[[イメージ]]を嫌い、良識ある「オトナ」{{誰|date=2016年6月}}はこれらを「テニスシューズ」と呼んだ{{要出典|date=2016年6月}}。もちろんハードコートでの[[テニス]]にも、スニーカーは(当時のものと比べ)最適な靴であった。英国人は、このスニーカーを「トレーナー」と呼ぶ。

短いスニーカーを「ローカット・スニーカー」、[[ブーツ]]のように長いものは「ハイカット・スニーカー」と呼ぶ。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
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[[1980年代]]、NBAの一大スター[[マイケル・ジョーダン]] (Michael Jordan) のスポンサーであった[[ナイキ]]が、彼をスポークスマンとしてバスケットシューズの新ラインを発表・販売。当時の[[エア・ジョーダン]] (Air Jordan) は、100ドルという当時では高価であったにも拘らず、アメリカの販売店では長蛇の列ができ飛ぶ様に売れた。そのコレクション性から、後に日本ではコレクターの間で何万、何十万という値段が付いた。その高額さゆえに、アメリカの低所得地域などではエア・ジョーダンを奪うために傷害事件等が起きている。その他有名ブランドのスニーカーに関しても、似たような事件は後を絶たない。
[[1980年代]]、NBAの一大スター[[マイケル・ジョーダン]] (Michael Jordan) のスポンサーであった[[ナイキ]]が、彼をスポークスマンとしてバスケットシューズの新ラインを発表・販売。当時の[[エア・ジョーダン]] (Air Jordan) は、100ドルという当時では高価であったにも拘らず、アメリカの販売店では長蛇の列ができ飛ぶ様に売れた。そのコレクション性から、後に日本ではコレクターの間で何万、何十万という値段が付いた。その高額さゆえに、アメリカの低所得地域などではエア・ジョーダンを奪うために傷害事件等が起きている。その他有名ブランドのスニーカーに関しても、似たような事件は後を絶たない。


[[1990年代]]、ナイキや[[リーボック]]を筆頭にハイテクスニーカーブームが到来。スニーカー専門のファッション雑誌も登場し、流行のスニーカーは盗難、[[エアマックス狩り]]が続出、社会現象ともなった。その中でも[[ナイキ#エアマックス|ナイキ・エアマックス]]95や[[リーボック#インスタポンプ・フューリー(INSTA PUMP FURY)|リーボック・インスタ・ポンプ・フューリー]] は90年代のハイテクスニーカーブームを象徴する存在と言える。
[[1990年代]]、ナイキや[[リーボック]]を筆頭にハイテクスニーカーブームが到来。スニーカー専門のファッション雑誌も登場し、流行のスニーカーは盗難、[[エアマックス狩り]]が続出、社会現象ともなった。その中でも[[ナイキ#エアマックス|ナイキ・エアマックス]]95や[[リーボック#インスタポンプ・フューリー (INSTAPUMP FURY)|リーボック・インスタ・ポンプ・フューリー]]は90年代のハイテクスニーカーブームを象徴する存在と言える。


[[2000年代]]に入ると、ローテク、ミッドテクスニーカーが主流となる。ナイキではエアフォース1、[[ナイキダンク|ダンク]]などが定番としての地位を確立、[[アディダス]]ではスーパースター、スタンスミスなどが定番として履かれるようになった。また、[[DCシューズ]]、[[VANS]]に代表される[[スケートボード]]に特化したスニーカーも人気がある。これに加え、[[コンバース]]のオールスターなど、昔ながらのキャンバス地スニーカーも根強い人気がある(レザー製スニーカーに比べ安価なのも理由に挙げられる)。レザー製スニーカーでは国産の[[スピングルムーヴ]]、[[ブルーオーバー]]もある。
[[2000年代]]に入ると、ローテク、ミッドテクスニーカーが主流となる。ナイキではエアフォース1、[[ナイキダンク|ダンク]]などが定番としての地位を確立、[[アディダス]]ではスーパースター、スタンスミスなどが定番として履かれるようになった。また、[[DCシューズ]]、[[Vans|VANS]]に代表される[[スケートボード]]に特化したスニーカーも人気がある。これに加え、[[コンバース]]のオールスターなど、昔ながらのキャンバス地スニーカーも根強い人気がある(レザー製スニーカーに比べ安価なのも理由に挙げられる)。レザー製スニーカーでは国産の[[スピングルムーヴ]]、[[ブルーオーバー]]もある。



== 出典 ==
2010年代からは著名人とのコラボレーションモデルの増加と、中国やロシアの需要増加により[[転売]]市場も大きく成長している<ref>[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190822/k10012042681000.html?utm_int=detail_contents_tokushu_004 ビジネス特集 スニーカー “リセール” 市場が熱い!] - [[NHK]]</ref>。
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2020年代には実体が無く購入権のみの「バーチャルスニーカー」も登場するなど、[[投機]]対象となっている<ref>{{Cite web|和書|title=スニーカー取引、まるで株式市場 StockXという大革新|url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQOKC124I70S1A810C2000000/|website=日本経済新聞|date=2021-08-29|accessdate=2021-08-30|language=ja}}</ref>。

== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
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* [[バスケットシューズ]]
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* [[前ゴムシューズ]]
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2024年10月11日 (金) 19:18時点における最新版

80年代のエアロビクスブームとともにヒットしたスニーカー「リーボックフリースタイル
ハイカットスニーカー
ハイテクスニーカー

スニーカー(sneakers)とは、天然皮革や人工皮革、合成繊維などのアッパーとゴム底などで製造された運動靴の一種[1][2]

概要

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を覆う上層部を柔らかい皮革や人工素材で覆い、靴底は地面との摩擦を最適に保つためにラバーを使用、足首や甲を補強するヒモストラップが装備されているものがほとんどである。また、を吸収するために内側がタオル地のものも多い。

1893年に、すでにキャンバス地にラバーソールの運動靴はボート競技のために発明されていたが、現代の「スニーカー」と呼ばれる形になるのは100年近く後の話である。

語源

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語源としては英語の"Sneak"(忍び寄る)から派生している。靴底の堅い革靴と違い、柔らかい素材でできたスニーカーを履けば、後ろからをたてず静かに忍び寄ることができるということから名付けられた。1916年、Keds社が販売の段階で「静かなクツ」ということをセールスポイントにし、そのキャッチフレーズの一部から産まれたものである。

歴史

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エアマックス95

スニーカーが流行しだしたのは、1970年代後期のことである。それまで若者は、キャンバス地や堅い革のスポーツシューズを好んで履いていたが、一気にスニーカー一色となった。きっかけとしては、アメリカでNBA1976年ABAから4チームを迎え入れ、それを機に各靴メーカーが大々的にマーケットを広げたことが挙げられる。

1980年代、NBAの一大スターマイケル・ジョーダン (Michael Jordan) のスポンサーであったナイキが、彼をスポークスマンとしてバスケットシューズの新ラインを発表・販売。当時のエア・ジョーダン (Air Jordan) は、100ドルという当時では高価であったにも拘らず、アメリカの販売店では長蛇の列ができ飛ぶ様に売れた。そのコレクション性から、後に日本ではコレクターの間で何万、何十万という値段が付いた。その高額さゆえに、アメリカの低所得地域などではエア・ジョーダンを奪うために傷害事件等が起きている。その他有名ブランドのスニーカーに関しても、似たような事件は後を絶たない。

1990年代、ナイキやリーボックを筆頭にハイテクスニーカーブームが到来。スニーカー専門のファッション雑誌も登場し、流行のスニーカーは盗難、エアマックス狩りが続出、社会現象ともなった。その中でもナイキ・エアマックス95やリーボック・インスタ・ポンプ・フューリーは90年代のハイテクスニーカーブームを象徴する存在と言える。

2000年代に入ると、ローテク、ミッドテクスニーカーが主流となる。ナイキではエアフォース1、ダンクなどが定番としての地位を確立、アディダスではスーパースター、スタンスミスなどが定番として履かれるようになった。また、DCシューズVANSに代表されるスケートボードに特化したスニーカーも人気がある。これに加え、コンバースのオールスターなど、昔ながらのキャンバス地スニーカーも根強い人気がある(レザー製スニーカーに比べ安価なのも理由に挙げられる)。レザー製スニーカーでは国産のスピングルムーヴブルーオーバーもある。


2010年代からは著名人とのコラボレーションモデルの増加と、中国やロシアの需要増加により転売市場も大きく成長している[3]

2020年代には実体が無く購入権のみの「バーチャルスニーカー」も登場するなど、投機対象となっている[4]

脚注

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  1. ^ 大修館書店 『ジーニアス英和辞典(第4版)』 1807頁
  2. ^ 旺文社 『カタカナ語・略語辞典(改訂新版)』 317頁
  3. ^ ビジネス特集 スニーカー “リセール” 市場が熱い! - NHK
  4. ^ スニーカー取引、まるで株式市場 StockXという大革新”. 日本経済新聞 (2021年8月29日). 2021年8月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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