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「桐光学園中学校・高等学校」の版間の差分

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**毎日放課後に行われる通常講習の他に、夏期自宅学習期間中に行われる夏期講習があり、苦手科目の克服から難易度の高い学習まで、目的に応じて生徒自身が受講する講習を選択する。成績上位者を指名して高度な内容を学習させる特別講習がある。なお、一部の講習は有料である。
**毎日放課後に行われる通常講習の他に、夏期自宅学習期間中に行われる夏期講習があり、苦手科目の克服から難易度の高い学習まで、目的に応じて生徒自身が受講する講習を選択する。成績上位者を指名して高度な内容を学習させる特別講習がある。なお、一部の講習は有料である。
*外国人講師による英語指導
*外国人講師による英語指導
**中学では週1回、通常授業の中にネイティブスピーカーによる英語授業が組み込まれている(英会話)。高校では通常講習の一環としてネイティブスピーカーによる講習を開講。
**中学では週1回、通常授業の中に母語話者による英語授業が組み込まれている(英会話)。高校では通常講習の一環として母語話者による講習を開講。
*成績管理システム
*成績管理システム
**模擬試験や定期試験の成績、偏差値、順位等が生徒1人ごとにコンピューターで管理され、成績の推移などから、受験大学の絞込みなどの進路指導に活用している。
**模擬試験や定期試験の成績、偏差値、順位等が生徒1人ごとにコンピューターで管理され、成績の推移などから、受験大学の絞込みなどの進路指導に活用している。

2017年2月27日 (月) 15:52時点における版

桐光学園中学校・高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人 桐光学園
校訓 克己・気力・誠・奉仕・敬天
設立年月日 1978年4月1日
創立者 小塚光治
共学・別学 男女別学
中高一貫教育 併設型(外部混合有)
課程 全日制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 普通科
学期 2学期制
高校コード 14573E
所在地 215-8555
神奈川県川崎市麻生区栗木3-12-1
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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桐光学園中学校・高等学校(とうこうがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、神奈川県川崎市麻生区に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校高等学校。高等学校では、中学校から入学した内部進学の生徒と高等学校から入学した外部進学生徒が高等学校第2学年から混合してクラスを編成する併設型中高一貫校[1]。運営は学校法人桐光学園

概要

桐光学園は、元川崎市立高校教諭の小塚光治により1965年、川崎みどり幼稚園(現,桐光学園みどり幼稚園)が創設されたことにはじまる。 1972年に学校法人桐光学園が設立され、寺尾みどり幼稚園開設、1978年に高等学校が開校。1982年に中学校を開校。1991年に中高女子部が開設された。


小塚理事長は、当時「神奈川御三家」の一つであり、多数の東京大学合格者を出し野球部が甲子園にも出場していた桐蔭学園高等学校から鵜川昇桐蔭学園学園長)を桐光学園理事として招聘し、桐蔭学園のシステムを導入した。現在も桐蔭学園と同様のシステムが多数残っている。

1990年まで男子校であったが、翌1991年より女子部が設置され男女共学となる。しかし、校舎や教室などが男女で分かれているために、受験専門誌などでは男女別学と記載されることも多い。男子校の真横に、女子校が隣接されているような形態、と考えると理解しやすい。ちなみに男子は女子棟進入禁止だがその逆は教室の都合により許されている。詳細は男女別学の利点-桐光学園中学校・高等学校を参照すること。このような男女別クラスを採用している私立中高一貫校としては帝塚山中学校・高等学校及び明治学園中学校・高等学校(これらの学校に加え2013年度以降はかえつ有明中学校・高等学校を含む。)、男子部及び女子部に分かれている私立中高一貫校としては自由学園中等科・高等科南山中学校・高等学校及び桐蔭学園中学校・高等学校がそれぞれ挙げられる。食堂も設置しており、ここは男子・女子一緒に食事している。

初代校長は創立者の小塚光治(名誉理事長)。理事長は小塚良雄。現在の学校長は村上冬樹。生徒数は中学・高校を合わせて約3000名。

沿革

校歌

校歌の位置付けとして『桐光学園校歌』と『桐光われ等』(作詞・栗原一登 作曲・三木たかし)の2種類があるが、公式行事などでは主に後者を斉唱する。いずれも男女別学移行後も男子・女子一緒[2]

校訓

  • 一、よわい我にうち克って強い意志の人になります。(克己)
  • 一、規則を守り礼儀を尚び気力を養います。(気力)
  • 一、すべての事に誠をつくし全力を出します。(誠)
  • 一、社会のためによろこんで働き進んで奉仕します。(奉仕)
  • 一、天を敬い世の一隅を照らします。(敬天)

教育方針および教育課程

  • 中学校
    • 全ての教科をバランス良く学習する中で自宅学習の恒常化を図り、健全な心身の育成を目的としている。また、中高一貫教育の利点を生かし、3年次には高校の授業内容を前倒しで学習する。(数学のみ)
  • 高等学校
    • 選択科目等により、生徒一人ひとりの「学ぶ意欲」「学ぶ目的」にあったカリキュラムを設定。
    • 2002年度以前に高等学校に入学した生徒は他の多くの進学校と同様に理数科と普通科とでクラス分けがなされていた。翌2003年度以降は、特進クラスに相当するSA(Super Advance)コースとA(Advance)コースとのコース制が採用された。外部進学者が受験する入試問題を内部進学者も受験し、優秀な成績を収めたものがSAコースに選抜される。更にそこから内部進学者と外部進学者とでクラス分けが行われる。また、男子外部進学者Aコースにはスポーツ推薦による入学者専用のクラスが1クラス設けられる。
    • 2年次以降は定期試験の成績や本人の希望進学先を基に文I(国立文系)・文II(私立文系)・理I(国立理系)・理II(私立理系)に分けられる。よって、希望進学先の受験科目を集中的に学習できる等のメリットがある。また、文理各1クラスずつ成績上位者を対象に難関国公立大学合格を目的としたαクラスが設けられる。1年次は別のクラスであった内部進学者と外部進学者が合流する。

学習制度・プログラム

  • 10分間テスト
    • 中学では隔週平日の中の3日もしくは5日(学年によって異なる)、毎朝10分間(試験時間5分、採点時間5分)を使ってテストを行う。20点満点で、8割(16点以上)に満たない生徒はその翌週、追試もしくは課題が課される。高校では英語のみ、毎週水曜日に行われる。学年でクラスごとの平均点や合格率、順位が発表される。
  • 講習制度
    • 毎日放課後に行われる通常講習の他に、夏期自宅学習期間中に行われる夏期講習があり、苦手科目の克服から難易度の高い学習まで、目的に応じて生徒自身が受講する講習を選択する。成績上位者を指名して高度な内容を学習させる特別講習がある。なお、一部の講習は有料である。
  • 外国人講師による英語指導
    • 中学では週1回、通常授業の中に母語話者による英語授業が組み込まれている(英会話)。高校では通常講習の一環として母語話者による講習を開講。
  • 成績管理システム
    • 模擬試験や定期試験の成績、偏差値、順位等が生徒1人ごとにコンピューターで管理され、成績の推移などから、受験大学の絞込みなどの進路指導に活用している。
  • 定期試験
    • 前期2回、後期2回の計4回行われる。得点率8割以上が優良点、3割未満が不良点となる。なお高校のみ、期末試験で不良点を記録した場合には後日追試が課せられる。追試は得点率6割で合格である。
  • 大学訪問授業
    • 有名国公立、私立大学・大学院の教授を招き、模擬講義を開催。土曜講習の4時間目に開催されるが、招かれる教授により受講人数が大幅に異なり、時として数十人しか受講しないこともある。

主な年間行事

  • 4月 - 入学式・新入生歓迎会(クラブの紹介並びに部員の勧誘)・第1回校内実力試験
  • 5月 - 開校記念日(15日)・前期中間試験
  • 6月 - 第2回校内実力試験・カナダ修学旅行(高校2年)
  • 7月 - サマーキャンプ(中学)・芸術鑑賞(高校3年)・夏期講習・オープンスクール・夏期自宅学習期間開始・[イギリス]イートンカレッジサマースクール(高校1年〜高校2年の希望者)
  • 8月 - [カナダ]ホームステイ(中学3年〜高校2年の希望者)・夏期特別指名講習(上位選抜者)・夏期講習(希望者)
  • 9月 - 文化祭(通称『輝緑祭』。 毎年秋分の日に一般公開)・前期期末試験
  • 10月 - 体育大会(中学は野球場、高校は第1グラウンドで開催)・ボランティア活動(多摩川河川敷・学校周辺の清掃等)
  • 11月 - 第3回校内実力試験
  • 12月 - 後期中間試験・卒業判定試験(高3)・冬期特別指名講習(上位選抜者)
  • 1月 - スキースクール(中学1年〜高校2年)
  • 2月 - 入学試験(中学・高校)
  • 3月 - 合唱コンクール(中学1年〜3年 於パルテノン多摩)・芸術鑑賞(高校1・2年)・スポーツ大会・後期期末試験・卒業式

制服

デザインは中高共通であり、ジャージ、体操着、上履きは学年毎にラインの色が赤・青・緑と異なっている。 また、2011年度より震災の影響を受け、男女ともに紺、白のポロシャツが着用可となった。

男子

冬は紺の詰襟で、夏はワイシャツスラックス。学年毎に詰襟につける襟章の色(白・黄・緑)が異なる。

女子

  • 冬服は、紺色のブレザーハイソックス、チェック柄(緑)のスカートベスト。中学生はエンジ色、高校生は緑のリボンを結ぶ。
  • 夏服は、ベストとスカート(色は共にグレー)に白のソックス(紺も可能)。黒タイツ・網タイツも着用可
  • 合服は、白のベストとチェック柄(グレー)のスカートと紺色のハイソックス。

キャンパス施設

学習施設

  • 本部棟 - 視聴覚室・コンピューター室・茶室・MM教室・事務室・理事長室・校長室・選択教室・女子クラス(高校3年)・自習室・進路指導室・カウンセラー室
  • 男子棟1号館 - 高校生が使用。職員室・面談室・音楽室・保健室・購買(カラーコピー、文房具、パン・ジュース)・美術室・生物室・化学実験室・物理実験室
  • 男子棟2号館 - 中学1年生、高校生が使用。選択教室・情報ラウンジ
  • 男子棟3号館 - 中学2・3年生が使用。TOKO HALL・陶芸室・工芸室・ビオトープ
  • 男子棟4号館(災害備蓄棟)-自習室
  • 女子棟 - 女子が利用。 職員室・体育館・調理室・音楽室・美術室・保健室・化学実験室・物理実験室・被服室・視聴覚室・自習室・コンピューター室・面談室
    • 各教室冷暖房完備である。しかし、光熱費上の理由から事務室により極度の温度管制が敷かれている。[要出典]

運動用施設

  • 野球場 - 主に高校野球部が練習に使用。公式戦の会場としても利用され、練習試合と共に多くの観客を動員する。中学部体育祭の会場でもある。
  • 野球部室内練習場 - 半地下式の人工芝練習場。ピッチングバッティング練習をはじめ、様々な練習に対応。
  • クラブハウス - 第2体育館併設のクラブハウスは、各クラブの部室やトレーニングルーム、シャワー室を完備。
  • 第1グラウンド - 体育の授業やサッカー部を初めとした多くの運動部の練習、各種公式戦や練習試合、さらに高等部体育祭の会場として使用される。
  • 屋外プール - 主に水泳部が使用。授業でも使われるが、中学男子のみである。
  • 弓道場 - 弓道部の活動に使用。
  • テニスコート - 主にテニス部が使用。屋根がついている。授業でも使われる。
  • ハンドボールコート - 主にハンドボール部が使用。授業でも使われる。 
  • 柔道場 - 主に柔道部が使用。授業でも使われる。
  • 剣道場 - 主に剣道部が使用。授業でも使われる。
  • 空手道場 - 主に空手道部が使用。授業でも使われる。

その他

  • 20周年記念館(アリーナ) - 開校20周年を機に建設。バスケットボールコート2面分の面積を持つ体育館(冷暖房完備)や、自習室が併設された蔵書50,000冊の図書館、食堂、柔・剣道場がある。体育館は学校説明会の他、入学式や卒業式を初めとした公式行事の会場として使用される。
  • 寄宿舎 - 運動部や遠方から通学する生徒が利用する。
  • 警備員室 - 校内2ヶ所にあり、24時間体制で警備。
  • ひかりホール - 学校説明会や発表会などで使用される、250名収容の大ホール。小学校校舎に付属されている。

主なクラブ活動実績

運動部

文化部

  • 囲碁将棋部・・・第33期女流アマ名人戦優勝
  • 文藝部(高校女子のみ)・・・全国高等学校文藝コンクール5年連続入賞
  • ダンス部・・・高校生部門は「夏の日本高校ダンス部選手権」において、2011年全国大会優秀賞、2012年東日本大会優勝、「春の日本高校ダンス部選手権」において、2015年入賞、全日本エアロビクスコンテスト出場、サンリオ「高校ダンス部新人戦」最優秀賞、「高校生ダンスコンテスト‘12夏」準優勝。

中学生部門は2012年日本中学校ダンス部選手権(東日本大会)」優勝、2013年日本中学校ダンス部選手権(全国大会)」審査員特別賞。

  • 合唱部・・・NHK全国音楽コンクール神奈川県コンクール高等学校の部2年連続金賞 関東大会銀賞合唱連盟コンクール 二年連続金賞
  • 技術工作部・・・ホンダ・エコノパワー燃費競技全国大会(2010年にホンダ・エコマイレッジチャレンジに改称)連続出場

進学実績と傾向・課題

難関大学への総合格者数は神奈川県内でも上位校に位置づけられ、県内有数の進学校の一つに数えられる。

公開されている2009年、2010年の大学進学実績[3]によれば、東大を含む国公立に100人強、早慶上智に200人強、MARCH理科大に対して600人前後の合格者を出している。公開データの母数、および重複カウントの有無については不明ではあるが、MARCH理科大(特に、明治、法政、立教、中央)へ進学する生徒が半数以上を占めているとみられる。また、国公立大学よりも、私立大学への合格者のほうが多い傾向にある。しかし首都大学東京、横浜国立大学、横浜市立大学など地元の難関国公立大学への進学者数は全国でもトップクラスの人数を毎年輩出していることから、決して国公立大学への進学率が悪い訳でない。また東京大学をはじめ、旧帝大系、東工大、一橋など超難関国立大学への合格者数もここ数年安定した人数(例えば東大は平均で5名ずつ毎年輩出)を送り出している。

私立大学は川崎・多摩地区などの小田急線沿線を中心に明治大学法政大学中央大学青山学院大学などの各大学のキャンパスが点在しているため、古くからこれらの大学へは多数の合格者を輩出してきた。そのため、一般入試だけでなく、指定校推薦の枠で大学進学する学生も多い。

年度によって合格者数にばらつきはあるものの、難関大学への合格者の絶対数は中期では上昇傾向にある。たとえば、2004年と2010年のデータを比較すると、MARCH理科大合計では464人から641人へ、早慶上智合計では162人から216人へ、国公立合計では100人から114人へと増加している。

入試関連

  • 学校見学は随時受付。担当教員が校内を案内
  • 過去の試験問題・解答、平均点、試験結果などを学校ホームページにて公開
  • 学校説明会を実施
  • 文化祭・オープンスクールで個別入試相談を実施
  • オープンスクール・クラブフェアを実施
  • 合格発表は中学校はホームページで当日、校内掲示は翌日。高校は翌日発表。

中学校

(2007年度から変更) 男女共に、1回、2回、3回の3度、挑戦することができる。受験科目は国語・算数・理科・社会の4科目である。特待生合格は1年間の授業料を免除される。2年生より、人物・学業の優秀な生徒には、桐光奨学生として年額45万円を支給される。

  • 2007年度から中学校で帰国生を募集開始
  • 桐光学園小学校からの内部進学がある。

高等学校

  • 推薦入試(専願推薦)では、作文と面接が課される。野球サッカーバスケットボール剣道水泳ハンドボールで行われるスポーツ推薦入試(男子のみ)も募集人数に含まれる。また、推薦入試で合格した生徒は一般入試でSAコースを受験することができる。
  • 一般入試は国語・数学・英語の筆記試験が午前中に行われ、午後は面接が課される。
  • いずれの入試も男子のほうが女子よりも募集人数は多い。
  • 桐光学園中学校からの内部進学がある。

交通

その他

  • 保護者対象のメールでの緊急連絡体制を整備
  • 留学生の受け入れを開始

主な出身者

サッカー

野球

その他スポーツ

芸能・文化

研究者・学者

出典

  1. ^ 桐光学園高校の学校情報(高校受験パスナビ)(旺文社)の「ワンポイント情報」の冒頭には「内部進学生とは2年次から混合クラス。」と掲載されている。
  2. ^ つまり混声
  3. ^ 桐光学園 中学校・高等学校 - 大学進学状況

関連項目

外部リンク