「カラガンダ州」の版間の差分
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→概要: シベリア抑留の歴史 |
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{{更新|date=2022年11月}} |
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'''カラガンダ州'''([[英語]]、Karaganda region |
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{{Infobox Settlement |
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|name = カラガンダ州 |
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|native_name = {{lang|kk|Қарағанды облысы}}<br/>{{lang|ru|Карагандинская область}} |
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|settlement_type = 州 |
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|image_skyline = Каркаралы, Karkaraly National Park, Kazakhstan.jpg |
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|image_caption = {{仮リンク|カルカラリ国立公園|en|Karkaraly National Park}} |
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|image_flag = Flag of Karagandy Oblast.svg |
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|image_seal = Coat of Arms of Karagandy Province.svg |
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|image_map = Karagandy in Kazakhstan.svg |
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|subdivision_type = [[国の一覧|国]] |
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|subdivision_name = {{KAZ}} |
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|seat_type = 州都 |
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|leader_title = 州知事(アキム) |
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|leader_name = [[:en:Zhenis Kassymbek|Zhenis Kassymbek]]<ref>{{Cite web |url=https://www.worldstatesmen.org/Kazakh_admin.html#Karaganda |title=Karaganda/Qaraghandy |publisher=Worldstatemen.org |accessdate=2022-11-24}}</ref> |
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|established_title = 設置 |
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|established_date = 1932年3月10日 |
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|website = |
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|footnotes = |
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}} |
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'''カラガンダ州'''(カラガンダしゅう、{{lang-kk|Қарағанды облысы}}、{{lang-ru|Карагандинская область}}、{{lang-en|Karaganda region}} |
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Wikipedia英語版の記事名は「Karagandy Province」ですが、 |
Wikipedia英語版の記事名は「Karagandy Province」ですが、 |
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駐日カザフスタン大使館でのこの山脈の英語表記は「Karaganda region」でした。 |
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http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_en.htm |
http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_en.htm |
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(2007年更新。閲覧日は2012年12月28日) |
(2007年更新。閲覧日は2012年12月28日) |
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このため、大使館側の英語表記に従っています。 |
このため、大使館側の英語表記に従っています。 |
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)は[[カザフスタン共和国]]の州の1つ。州都は、カザフスタンの首都[[アスタナ]]から南東に約240kmの所に位置する[[カラガンダ]]。時刻帯は[[UTC+6]]を使用しており、サマータイムは実施していない。 |
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)は、[[ユーラシア大陸]]の中央部に位置する、[[中央アジア]]の内陸国[[カザフスタン]]の州の1つ。 |
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州都は、カザフスタンの2007年現在の首都である[[アスタナ]]から南東に約240kmの所に位置する、[[カラガンダ]]である。なお、時刻帯は[[UTC+6]]を使用しており、夏時間は実施していない。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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[[カザフスタン]]には17の州が存在し、カラガンダ州はその1つである。州の面積は約24万平方キロメートル<ref name="sputnik24224181">{{Cite web |url=https://ru.sputnik.kz/20220415/kak-razdelyat-karagandinskuyu-i-ulytauskuyu-oblasti-24224181.html |title=Как разделят Карагандинскую и Улытаускую области |publisher=[[スプートニク (通信社)|スプートニク]] |date=2022-04-15 |accessdate=2022-11-24}}</ref>。1997年5月3日に西隣の{{仮リンク|ジェスカスガン州|ru|Джезказганская область}}を編入したが<ref>{{Cite web |url=http://statoids.com/ukz.html |title=Regions of Kazakhstan |publisher=Statoids.com |date=2015-11-05 |accessdate=2022-11-24}}</ref>、2022年6月8日に旧ジェスカスガン州の大部分が新たに[[ウルタウ州]]として分離したことで面積が縮小した<ref>{{Cite web |url=https://kaz.nur.kz/politics/1973095-toqaevtyn-us-zana-oblystyn-quru-turaly-zarlygy-kusine-endi/ |title=Қазақстанда ресми түрде үш жаңа облыс құрылды |publisher=Nur.kz |date=2022-06-08 |accessdate=2022-11-24}}</ref>。1997年から2022年までの面積は約42万8000km<sup>2</sup><ref name="Kr_GI">"[http://www.karaganda-region.kz/index.php?kaz=obl General Information]" カラガンダ州政府のサイトより。</ref>。 |
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[[Image:Kar obl.svg|thumb|240px|カラガンダ州]] |
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カラガンダ州はカザフスタンの中央部に位置し、東西南北をカザフスタンの州に囲まれている。それぞれ西は[[コスタナイ州]]と[[ウルタウ州]]に、北は[[アクモラ州]]と[[パブロダール州]]に、東は[[アバイ州]]と[[ジェティス州]]に、南は[[ジャンブール州]]と[[テュルキスタン州]]に接する。なお、カラガンダ州の地形は、主に平野もしくは標高の低い山地となっていて、最も標高の高い場所でも1565mしかない。このカラガンダ州は鉱産資源には恵まれており、カザフスタン国内では唯一[[マンガン]]の商業的な採鉱が行われている。マンガン以外にも、[[モリブデン]]や[[タングステン]]のような合金に不可欠な元素の鉱石を産出する。気候が乾燥していることもあって、植生は[[ステップ (植生)|ステップ]]や[[砂漠]]が主であるが、山間部のように比較的降水量の多い場所では[[マツ]]、[[カバノキ|カバ]]、[[ハンノキ|ハン]]の混合林も存在する。とくに、カラカンダの東部の山林は、{{仮リンク|カルカラリ国立公園|en|Karkaraly National Park}}として指定されている。 |
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2009年現在、[[カザフスタン]]には14の州が存在するが |
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[[第二次世界大戦]]後には、州内に第99収容地区([[ラーゲリ]])などが設置され、[[シベリア抑留]]を受けた日本兵捕虜の一部<ref>{{Cite book |和書 |author=長勢了治 |title=シベリア抑留全史 |publisher=原書房 |year=2013-08-08 |page=186,294 |isbn=9784562049318}}</ref>約34000人(資料により差がある)が送られてきた<ref>『シベリア抑留全史』p538</ref>。彼らは過酷の環境で[[強制労働]]に従事し、多くの者が命を落とした。 |
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"[http://www.kaz-business.org/Kazakhstan%20profile/generalinformation.htm the Republic of Kazakhstan]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2009年更新)より (英語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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、カラガンダ州はその1つである。州の面積は約42万8000km<sup>2</sup> |
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<ref name="Kr_GI"> |
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"[http://www.karaganda-region.kz/index.php?kaz=obl General Information]" カラガンダ州政府のサイトより。 |
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このカラガンダ州はカザフスタンの中央部に位置していて、この州は全方位をカザフスタンの州に囲まれている。すなわち、州の西方は[[コスタナイ州]]と[[クズロルダ州]]と[[アクトベ州]]に接し、北方は[[アクモラ州]]と[[パブロダール州]]に接し、東方は[[東カザフスタン州]]と[[アルマトイ州]]に接し、南方は[[ジャンブール州]]と[[南カザフスタン州]]に接する。なお、カラガンダ州の地形は、一般に平野か標高の低い山地となっていて、もっとも標高の高い場所でも1565m(アクソラン山山頂)しかない。このカラガンダ州は鉱産資源には恵まれた州で、特に[[マンガン]]はカザフスタン国内では唯一カラガンダ州のみで商業的な採鉱が行われている。マンガン以外にも、[[モリブデン]]や[[タングステン]]のような合金などに欠かせない元素の鉱石が産出する。植生は、気候が乾燥していることもあって、[[ステップ]]や[[砂漠|沙漠]]が主だが、山間部のように比較的降水量の多い場所では、[[マツ]]、[[カバ]]、[[ハン]]の混合林も生育している。そして、そのような場所のうち、カラカンダの東側は、{{仮リンク|カルカラリ国立公園|en|Karkaraly National Park}}に指定されている。 |
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== 人口動態・民族 == |
== 人口動態・民族 == |
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2009年の国勢調査によるとカラガンダ州の人口は134万1700人、人口密度は約3.1人/km<sup>2</sup>であった<ref name="Kr_GI">"[http://www.karaganda-region.kz/index.php?kaz=obl General Information]" カラガンダ州政府のサイトより。</ref>。1999年の国勢調査による人口は141万0218人であり<ref>"[http://www.stat.kz/p_perepis/Pages/default.aspx Население Республики Казахстан]"</ref>、人口は10年間で減少している。 |
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なお、2007年時点では、州の人口うちの31.8%が州都[[カラガンダ]]に居住し、カラカンダも含めた都市部の人口は、州の人口の83.3%に達していると推計されている<ref name="enbassy_of_Kazakhstan">"[https://archive.is/Rwnj8 カラガンダ州]" 駐日カザフスタン大使館のサイト(2007年更新)より(日本語)2012年12月28日閲覧。archive版。</ref>。 |
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民族構成は、首都アスタナと比べると、ロシア人、ウクライナ人などのスラブ系が多く、カザフ人とほぼ半々である他、歴史的な経緯からドイツ人が多い。 |
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2009年時点の国勢調査結果でのカラガンダ州の人口は134万1700人であり、州の面積は約42万8000km<sup>2</sup>なので、2009年時点での人口密度は1km<sup>2</sup>当たり約3.1人であった |
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<ref name="Kr_GI"> |
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"[http://www.karaganda-region.kz/index.php?kaz=obl General Information]" カラガンダ州政府のサイトより。 |
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ただし、人口は10年前よりも減少していて、1999年時点の国勢調査結果での人口は141万0218人であった |
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"[http://www.stat.kz/p_perepis/Pages/default.aspx Население Республики Казахстан]" |
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なお、2007年現在、州の人口うちの31.8%が州都である[[カラガンダ]]に居住し、カラカンダも含めた都市部の人口は、州の人口の83.3%に達していると推計されている |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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民族は、近隣の首都アスタナと比べると、ロシア人、ウクライナ人などのスラブ系が多く、カザフ人とほぼ半々である他、歴史的な経緯からドイツ人が多い。 |
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== 気候と植生 == |
== 気候と植生 == |
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カラガンダ州に限らずカザフスタンほぼ全域に言えるが、[[ユーラシア大陸]]の中央部に位置するために、典型的な[[大陸性気候]]となっている。すなわち、夏の暑さと冬の寒さがはっきりしており、また降水量が比較的少ない。参考までに、夏に当たる7月の平均気温は+26℃であるのに対し、冬に当たる1月の平均気温は-17℃、そして年間降水量は、州北部で250mmから300mm程度、州南部に至っては150mmから200mm程度しか降らず、比較的降水量の多い山間部でさえ最大で400mm程度にしかならない<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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このため、雨の多い山間部には木々も見られるものの、大部分の[[植生]]は[[ステップ (植生)|ステップ]]([[カザフステップ]])もしくは半沙漠となっている。さらに、雨の少ない州の南部にはベトパク・ダラ(Betpak Dala)砂漠、南西部にはカラ・クム(Kara Kum)砂漠、モインクム(Moiynkum)砂漠、ジェトィコヌィル(Zhetykonyr)砂漠といった、[[砂漠]]群が存在している。 |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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このため、雨の多い山間部には木々も見られるものの、大半は[[ステップ]](丈の短い草地、[[カザフステップ]]/Kazakh steppe)の植生、または、半沙漠の植生となっている。さらに、雨の少ない州の南部にはベトパク・ダラ沙漠(Betpak Dala Desert)、南西部にはカラ・クム沙漠(Kara Kum Desert)、モインクム沙漠(Moiynkum Desert)、ジェトィコヌィル沙漠(Zhetykonyr Desert)と言った、[[砂漠|沙漠]]群が存在している。 |
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== 地形 == |
== 地形 == |
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カラガンダ州の地形は、ウリタウ山脈 |
カラガンダ州の地形は、ウリタウ(Ulytau)山脈、カルカラ(Karkaraly)山脈、ケント(Kent)山脈、[[キジラライ山脈|キジラライ(Kyzylarai)山脈]]といった山地群も存在するものの、一般に平野か標高の低い山地となっている<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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これは、ユーラシア大陸のこの付近の[[地殻]]のほとんどは、[[カザフスタニア]]と呼ばれる部分に当たっているからである。カザフスタニアの表面は長い期間[[浸食]]され続けてきたので、比較的平坦な地形となっているのである。キジラライ山脈に存在するカラガンダ州における最高峰のアクソラン山(Aksoran Mountain)ですら、その山頂の標高は1565mに過ぎない |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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これは、ユーラシア大陸のこの付近一帯の[[地殻]]が、[[カザフスタニア]]と呼ばれる部分に当たっているからである。カザフスタニアの表面は長い期間[[浸食]]され続けてきたことで、比較的平坦な地形となっている。キジラライ山脈に存在するカラガンダ州内最高峰のアクソラン(Aksoran)山ですら、その山頂の標高は1565mに過ぎない<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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なお、このキジラライ山脈の南には、カラガンダ州で最大の[[塩水湖]]である、[[バルハシ湖]](Lake Balkhash、面積約1万8200km<sup>2</sup>)が存在している他、州内には幾つもの塩水湖が見られる。また、州内にはヌラ川(Nura River)、ケンギル川(Kengir River)、アタサウ川(Atasau River)といった幾つかの河川も存在する。 |
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キジラライ山脈の南には、カラガンダ州で最大の[[塩湖]]である[[バルハシ湖]](Lake Balkhash、面積約1万8200km<sup>2</sup>)が存在している他、州内には幾つもの塩水湖が見られる。また、州内にはヌラ(Nura)川、ケンギル川(Kengir)川、アタサウ川(Atasau)川といった幾つかの河川も存在する。 |
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== 農業 == |
== 農業 == |
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カザフスタンは、[[ソビエト連邦]]を構成する共和国の1つカザフ・ソビエト社会主義共和国であった時代から |
カザフスタンは、[[ソビエト連邦]]を構成する共和国の1つ[[カザフ・ソビエト社会主義共和国]]であった時代から穀物栽培や牧畜などの農業が盛んな地域であった。2007年現在のカラガンダ州においても、33万0422km<sup>2</sup>が行政における分類上では農地となっている<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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ただし、畑を耕して種を蒔いて作物を栽培するための農地(耕種農地)は、上記のうちのわずか3.4%、面積に換算すると耕種農地は約1万1234km<sup>2</sup>程度に過ぎない<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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この耕種農地のうちの76%(約8538km<sup>2</sup>)は穀物の栽培に利用されており、主に[[コムギ]]を栽培している<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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ただし、いわゆる日本でイメージされるような農地、すなわち畑を耕して種をまいて作物を栽培するために使われている農地(耕種農地)は、上記のうちのわずか3.4%程度に過ぎない |
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この穀物栽培に利用されている農地で2006年に収穫された穀類生産量は約57万トンで、これは2006年のカザフスタン全体での穀類生産量の約4.6%に当たる<ref group="注釈">カザフ・ソビエト社会主義共和国であった時代から、カザフスタンは穀倉地帯として知られていた。ただし、その場所はカザフスタンの西部であって、このカラガンダ州はその地域からやや外れている。むしろ、カラガンダ州では放牧が盛んである。</ref>。 |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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なお、その他の耕種農地では[[ジャガイモ]]を始めとする野菜などが栽培されている。また、牧畜も広く行われており、上記の農地に分類されている土地の大部分が、放牧のための土地として利用されている。特にカラガンダ州は、カザフスタン国内でも[[ウマ]]の産地としてよく知られている。2006年のウマの飼育数はカザフスタン国内での飼育数の約1割に当たる約11万3000頭であった<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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</ref> |
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この他、[[ヒツジ]]や[[ヤギ]]の放牧が行われている他、1000頭程度の[[ラクダ]]の放牧も行われているが、カザフスタン全土でのラクダの放牧数の1%弱である。さらに、[[ウシ]]、[[ブタ]]、[[ニワトリ]]などの飼育も行われ、[[食肉]]、[[乳]]、[[鶏卵]]、[[ウール|羊毛]]などが生産されている。なお、農業製品の加工業は、2007年現在、カラガンダ州の産業生産高の約7.3%を占めている<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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したがって、耕種農地の面積は約1万1234km<sup>2</sup>程度である。この耕種農地のうちの76%(約8538km<sup>2</sup>)は穀物の栽培に利用されており、主に[[コムギ]]を栽培している |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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この穀物栽培に利用されている農地で2006年に収穫された穀類生産量は約57万トンで、これは2006年のカザフスタン全体での穀類生産量の約4.6%に当たる |
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<ref group="注釈"> |
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カザフスタンは、[[ソビエト連邦]]を構成する共和国の1つカザフ・ソビエト社会主義共和国であった時代から穀倉地帯として知られていた。ただし、その場所はカザフスタンの西部であって、このカラガンダ州は、ややそこから外れている。むしろ、カラガンダ州では放牧が盛ん。 |
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</ref> |
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なお、その他の耕種農地では[[ジャガイモ]]などの野菜、その他が栽培されている。また、牧畜も行われており、むしろ上記の農地に分類されている土地の大部分が、放牧のための土地として利用されている。特にカラガンダ州は、カザフスタン国内でも[[ウマ]]の産地としてよく知られている。2006年のウマの飼育数は約11万3000頭で、これはカザフスタン国内の約1割(10.1%)の飼育数に当たる |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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この他、[[ヒツジ]]や[[ヤギ]]の放牧が行われている他、少数(1000頭程度)ながら[[ラクダ]]の放牧も行われている |
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<ref group="注釈"> |
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このカラガンダ州における[[ラクダ]]の放牧数約1000頭というのは、おおざっぱに言ってカザフスタン国内でのラクダの放牧数の1%弱に当たる。したがって、カザフスタン国内では10万頭を超えるラクダが飼育されていることを意味する。 |
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さらに、[[ウシ]]、[[ブタ]]、[[ニワトリ]]などの飼育も行われている。ここから、[[食肉]]、[[乳]]、[[鶏卵]]、[[ウール|羊毛]]などが生産されている。なお、農業製品の加工業は、2007年現在、カラガンダ州の産業生産高の約7.3%を占めている |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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== 鉱産資源 == |
== 鉱産資源 == |
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カラガンダ州には、カザフスタン国内における[[マンガン]]の埋蔵量の全てが存在している |
カラガンダ州には、カザフスタン国内における[[マンガン]]の埋蔵量の全てが存在している<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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</ref> |
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マンガンの他にも、[[モリブデン]]、[[タングステン]]、[[亜鉛]]、[[鉛]]、[[銅]]などが産出されている。これらの元素の他、さらに[[鉄]]や[[金]]の堆積型鉱床も存在が確認されている。また、[[石炭]]や[[石油]]や[[天然ガス]]も産出している。 |
マンガンの他にも、[[モリブデン]]、[[タングステン]]、[[亜鉛]]、[[鉛]]、[[銅]]などが産出されている。これらの元素の他、さらに[[鉄]]や[[金]]の堆積型鉱床も存在が確認されている。また、[[石炭]]や[[石油]]や[[天然ガス]]も産出している。 |
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== 工業 == |
== 工業 == |
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カラガンダ州は、2007年現在、カザフスタン国内における全ての[[鉄]]を生産 |
カラガンダ州は、2007年現在、カザフスタン国内における全ての[[鉄]]を生産していることで知られている<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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<ref name="enbassy_of_Kazakhstan"> |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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鉄は様々な元素と混合して[[合金]]が生産されるが、既述の通り、このカラガンダ州からは鉄との合金に使用される元素として重要な元素の1つである[[マンガン]]が、カザフスタン国内で唯一産出する。さらに、[[モリブデン]]や[[タングステン]]のように、やはり鉄との合金に使用される元素の鉱石が産出している他、製鉄には欠かせない石炭もカラカンダ炭田などすぐ近くで採れ、さらに、鉄自体も産出するといった恵まれた環境にある。また、非鉄金属([[金]]や[[銀]]などの貴金属も含む)の生産も行われている。これら、金属を扱った産業が、2007年現在カラガンダ州では重要な地位を占めている |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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鉄は様々な元素と混合して[[合金]]が生産されるが、既述の通り、このカラガンダ州からは鉄合金に使用される元素として重要な元素の1つである[[マンガン]]を、カザフスタン国内で唯一産出する。さらに、[[モリブデン]]や[[タングステン]]のような鉄合金に使用される元素の鉱石を産出している他、製鉄には不可欠な石炭もカラカンダ炭田などすぐ近くで採れ、さらに、鉄自体も産出するといった恵まれた環境にある。また、非鉄金属([[金]]や[[銀]]などの貴金属も含む)の生産も行われている。これら、金属を扱う産業が、2007年現在カラガンダ州では重要な地位を占めている<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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この他、化学プラントなどでの化学肥料生産、様々な用途に使われる硫酸の生産などの化学工業、ゴム製品やプラスチック製品を扱う石油化学工業、その他機械工業なども存在する。 |
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この他、化学プラントなどでの[[化学肥料]]生産、様々な用途に使われる硫酸の生産などの化学工業、ゴム製品やプラスチック製品を扱う[[石油化学]]工業、その他機械工業なども存在する。 |
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== 交通 == |
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カラガンダ州の2007年現在の道路総延長は8893km、鉄道路線総延長は1811kmである |
カラガンダ州の2007年現在の道路総延長は8893km、鉄道路線総延長は1811kmである<ref name="enbassy_of_Kazakhstan" />。 |
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州都[[カラガンダ]]には、主要な道路だけでも、1997年12月までカザフスタンの首都であった[[アルマトイ|アルマトゥイ]](アルマトイ、または、アルマティ)方面から[[バルハシ湖]]の湖畔に存在する工業都市の[[バルハシ]](Balkhash)を経由するものや、アスタナ、アルミニウム工業で知られる[[パヴロダル]](Pavlodar)、乾燥地帯に存在する工業都市の[[ジェズカズガン]](Dzezkazgan)などからの道路がカラカンダに伸びている。さらに鉄道も、アスタナをはじめジェズカズガン、アルマトゥイやバルハシ方面からカラカンダに伸びている。また、州都のカラガンダ近郊には、サリアルカ(Sary-Arka)国際空港が存在する。 |
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"[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日本カザフスタン共和国大使館のサイト(2007年更新)より (日本語) 2012年12月28日閲覧。 |
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カラガンダ州の州都である[[カラガンダ]]には、主要な道路だけでも、1997年12月に[[遷都]]を行うまでカザフスタンの首都であった[[アルマトイ|アルマトゥイ]](アルマトイ、または、アルマティ)方面から[[バルハシ湖]]の湖畔に存在する工業都市のバルハシ(Balkhash)を経由する道路、かつてはアクモラ(Akmola)と呼ばれていた[[アスタナ]](Astana) |
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[[アスタナ]]は2007年現在もカザフスタンの首都である。なお「アスタナ」とは「首都」という意味。遷都の際にアクモラからアスタナに改名された。 |
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からの道路、アルミニウム工業で知られる[[パブロダール]](パヴロダール/Pavlodar)からの道路、乾燥地帯に存在する工業都市のジェズカズガン(Dzezkazgan)からの道路などがカラカンダに伸びている。さらに、これらのうちアスタナからの鉄道、ジェズカズガンからの鉄道、また、アルマトゥイやバルハシ方面からの鉄道もカラカンダに伸びている。また、州都のカラガンダ近郊には、サリアルカ国際空港(Sary-Arka International Airport)も存在する。 |
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この他、イルティッシュ・カラガンダ・ジェズカズガン |
この他、イルティッシュ・カラガンダ・ジェズカズガン(Irtysh-Karaganda-Zhezkazgan)運河も、カラガンダ州内を通っている。また、カザフスタン国内の油田と[[ロシア連邦]]のパヴロダル石油精製所とを結んでいる石油パイプラインも州内を通っている。 |
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== エネルギープラント == |
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== この州に属する主な市町村 == |
== この州に属する主な市町村 == |
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* [[トゥムシック]]村 |
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== 参考文献 == |
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* "[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" 日 |
* "[http://www.kaz-business.org/Regions/regions_karaganda_jp.htm カラガンダ州]" [[駐日カザフスタン大使館]]のサイト(2007年更新)より(日本語)2012年12月28日閲覧。 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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2024年3月16日 (土) 21:48時点における最新版
カラガンダ州 Қарағанды облысы Карагандинская область | |||
---|---|---|---|
州 | |||
| |||
北緯48度0分 東経71度0分 / 北緯48.000度 東経71.000度 | |||
国 | カザフスタン | ||
設置 | 1932年3月10日 | ||
州都 | カラガンダ | ||
政府 | |||
• 州知事(アキム) | Zhenis Kassymbek[1] | ||
面積 | |||
• 合計 | 239,046.35 km2 | ||
最高標高 | 1,500 m | ||
最低標高 | 500 m | ||
人口 (2022年推計) | |||
• 合計 | 1,134,146人 | ||
• 密度 | 4.7人/km2 | ||
等時帯 | UTC+5 | ||
郵便番号 |
100000 | ||
市外局番 | +7 (721) | ||
ISO 3166コード | KZ-35 | ||
ナンバープレート | 09, M |
カラガンダ州(カラガンダしゅう、カザフ語: Қарағанды облысы、ロシア語: Карагандинская область、英語: Karaganda region )はカザフスタン共和国の州の1つ。州都は、カザフスタンの首都アスタナから南東に約240kmの所に位置するカラガンダ。時刻帯はUTC+6を使用しており、サマータイムは実施していない。
概要
[編集]カザフスタンには17の州が存在し、カラガンダ州はその1つである。州の面積は約24万平方キロメートル[2]。1997年5月3日に西隣のジェスカスガン州を編入したが[3]、2022年6月8日に旧ジェスカスガン州の大部分が新たにウルタウ州として分離したことで面積が縮小した[4]。1997年から2022年までの面積は約42万8000km2[5]。
カラガンダ州はカザフスタンの中央部に位置し、東西南北をカザフスタンの州に囲まれている。それぞれ西はコスタナイ州とウルタウ州に、北はアクモラ州とパブロダール州に、東はアバイ州とジェティス州に、南はジャンブール州とテュルキスタン州に接する。なお、カラガンダ州の地形は、主に平野もしくは標高の低い山地となっていて、最も標高の高い場所でも1565mしかない。このカラガンダ州は鉱産資源には恵まれており、カザフスタン国内では唯一マンガンの商業的な採鉱が行われている。マンガン以外にも、モリブデンやタングステンのような合金に不可欠な元素の鉱石を産出する。気候が乾燥していることもあって、植生はステップや砂漠が主であるが、山間部のように比較的降水量の多い場所ではマツ、カバ、ハンの混合林も存在する。とくに、カラカンダの東部の山林は、カルカラリ国立公園として指定されている。
第二次世界大戦後には、州内に第99収容地区(ラーゲリ)などが設置され、シベリア抑留を受けた日本兵捕虜の一部[6]約34000人(資料により差がある)が送られてきた[7]。彼らは過酷の環境で強制労働に従事し、多くの者が命を落とした。
人口動態・民族
[編集]2009年の国勢調査によるとカラガンダ州の人口は134万1700人、人口密度は約3.1人/km2であった[5]。1999年の国勢調査による人口は141万0218人であり[8]、人口は10年間で減少している。
なお、2007年時点では、州の人口うちの31.8%が州都カラガンダに居住し、カラカンダも含めた都市部の人口は、州の人口の83.3%に達していると推計されている[9]。
民族構成は、首都アスタナと比べると、ロシア人、ウクライナ人などのスラブ系が多く、カザフ人とほぼ半々である他、歴史的な経緯からドイツ人が多い。
気候と植生
[編集]カラガンダ州に限らずカザフスタンほぼ全域に言えるが、ユーラシア大陸の中央部に位置するために、典型的な大陸性気候となっている。すなわち、夏の暑さと冬の寒さがはっきりしており、また降水量が比較的少ない。参考までに、夏に当たる7月の平均気温は+26℃であるのに対し、冬に当たる1月の平均気温は-17℃、そして年間降水量は、州北部で250mmから300mm程度、州南部に至っては150mmから200mm程度しか降らず、比較的降水量の多い山間部でさえ最大で400mm程度にしかならない[9]。
このため、雨の多い山間部には木々も見られるものの、大部分の植生はステップ(カザフステップ)もしくは半沙漠となっている。さらに、雨の少ない州の南部にはベトパク・ダラ(Betpak Dala)砂漠、南西部にはカラ・クム(Kara Kum)砂漠、モインクム(Moiynkum)砂漠、ジェトィコヌィル(Zhetykonyr)砂漠といった、砂漠群が存在している。
地形
[編集]カラガンダ州の地形は、ウリタウ(Ulytau)山脈、カルカラ(Karkaraly)山脈、ケント(Kent)山脈、キジラライ(Kyzylarai)山脈といった山地群も存在するものの、一般に平野か標高の低い山地となっている[9]。
これは、ユーラシア大陸のこの付近一帯の地殻が、カザフスタニアと呼ばれる部分に当たっているからである。カザフスタニアの表面は長い期間浸食され続けてきたことで、比較的平坦な地形となっている。キジラライ山脈に存在するカラガンダ州内最高峰のアクソラン(Aksoran)山ですら、その山頂の標高は1565mに過ぎない[9]。
キジラライ山脈の南には、カラガンダ州で最大の塩湖であるバルハシ湖(Lake Balkhash、面積約1万8200km2)が存在している他、州内には幾つもの塩水湖が見られる。また、州内にはヌラ(Nura)川、ケンギル川(Kengir)川、アタサウ川(Atasau)川といった幾つかの河川も存在する。
農業
[編集]カザフスタンは、ソビエト連邦を構成する共和国の1つカザフ・ソビエト社会主義共和国であった時代から穀物栽培や牧畜などの農業が盛んな地域であった。2007年現在のカラガンダ州においても、33万0422km2が行政における分類上では農地となっている[9]。
ただし、畑を耕して種を蒔いて作物を栽培するための農地(耕種農地)は、上記のうちのわずか3.4%、面積に換算すると耕種農地は約1万1234km2程度に過ぎない[9]。
この耕種農地のうちの76%(約8538km2)は穀物の栽培に利用されており、主にコムギを栽培している[9]。
この穀物栽培に利用されている農地で2006年に収穫された穀類生産量は約57万トンで、これは2006年のカザフスタン全体での穀類生産量の約4.6%に当たる[注釈 1]。
なお、その他の耕種農地ではジャガイモを始めとする野菜などが栽培されている。また、牧畜も広く行われており、上記の農地に分類されている土地の大部分が、放牧のための土地として利用されている。特にカラガンダ州は、カザフスタン国内でもウマの産地としてよく知られている。2006年のウマの飼育数はカザフスタン国内での飼育数の約1割に当たる約11万3000頭であった[9]。
この他、ヒツジやヤギの放牧が行われている他、1000頭程度のラクダの放牧も行われているが、カザフスタン全土でのラクダの放牧数の1%弱である。さらに、ウシ、ブタ、ニワトリなどの飼育も行われ、食肉、乳、鶏卵、羊毛などが生産されている。なお、農業製品の加工業は、2007年現在、カラガンダ州の産業生産高の約7.3%を占めている[9]。
鉱産資源
[編集]カラガンダ州には、カザフスタン国内におけるマンガンの埋蔵量の全てが存在している[9]。
マンガンの他にも、モリブデン、タングステン、亜鉛、鉛、銅などが産出されている。これらの元素の他、さらに鉄や金の堆積型鉱床も存在が確認されている。また、石炭や石油や天然ガスも産出している。
工業
[編集]カラガンダ州は、2007年現在、カザフスタン国内における全ての鉄を生産していることで知られている[9]。
鉄は様々な元素と混合して合金が生産されるが、既述の通り、このカラガンダ州からは鉄合金に使用される元素として重要な元素の1つであるマンガンを、カザフスタン国内で唯一産出する。さらに、モリブデンやタングステンのような鉄合金に使用される元素の鉱石を産出している他、製鉄には不可欠な石炭もカラカンダ炭田などすぐ近くで採れ、さらに、鉄自体も産出するといった恵まれた環境にある。また、非鉄金属(金や銀などの貴金属も含む)の生産も行われている。これら、金属を扱う産業が、2007年現在カラガンダ州では重要な地位を占めている[9]。
この他、化学プラントなどでの化学肥料生産、様々な用途に使われる硫酸の生産などの化学工業、ゴム製品やプラスチック製品を扱う石油化学工業、その他機械工業なども存在する。
交通
[編集]カラガンダ州の2007年現在の道路総延長は8893km、鉄道路線総延長は1811kmである[9]。
州都カラガンダには、主要な道路だけでも、1997年12月までカザフスタンの首都であったアルマトゥイ(アルマトイ、または、アルマティ)方面からバルハシ湖の湖畔に存在する工業都市のバルハシ(Balkhash)を経由するものや、アスタナ、アルミニウム工業で知られるパヴロダル(Pavlodar)、乾燥地帯に存在する工業都市のジェズカズガン(Dzezkazgan)などからの道路がカラカンダに伸びている。さらに鉄道も、アスタナをはじめジェズカズガン、アルマトゥイやバルハシ方面からカラカンダに伸びている。また、州都のカラガンダ近郊には、サリアルカ(Sary-Arka)国際空港が存在する。
この他、イルティッシュ・カラガンダ・ジェズカズガン(Irtysh-Karaganda-Zhezkazgan)運河も、カラガンダ州内を通っている。また、カザフスタン国内の油田とロシア連邦のパヴロダル石油精製所とを結んでいる石油パイプラインも州内を通っている。
エネルギープラント
[編集]カラガンダ州内の主な発電所(火力発電所)は、以下の通り。なお、火力発電と同時に発生する熱(熱水)も周辺地域に供給する熱併給発電所もある。
- 第2カラカンダ熱併給発電所(Karaganda power and heating plant-2)- 最大発電能力435MW
- 第3カラカンダ熱併給発電所(Karaganda power and heating plant-3)- 最大発電能力400MW
- 第2カラガンダ地区発電所(Karaganda district power plant-2) - 最大発電能力608MW
- バルハシ火力熱併給発電所(Balkhash power and heating plant) - 最大発電能力155MW
- ジェズカズガン熱併給発電所(Zhezkazgan power and heating plant)- 最大発電能力207MW
この州に属する主な市町村
[編集]注釈
[編集]- ^ カザフ・ソビエト社会主義共和国であった時代から、カザフスタンは穀倉地帯として知られていた。ただし、その場所はカザフスタンの西部であって、このカラガンダ州はその地域からやや外れている。むしろ、カラガンダ州では放牧が盛んである。
出典
[編集]- ^ “Karaganda/Qaraghandy”. Worldstatemen.org. 2022年11月24日閲覧。
- ^ “Как разделят Карагандинскую и Улытаускую области”. スプートニク (2022年4月15日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “Regions of Kazakhstan”. Statoids.com (2015年11月5日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “Қазақстанда ресми түрде үш жаңа облыс құрылды”. Nur.kz (2022年6月8日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ a b "General Information" カラガンダ州政府のサイトより。
- ^ 長勢了治『シベリア抑留全史』原書房、2013年8月8日、186,294頁。ISBN 9784562049318。
- ^ 『シベリア抑留全史』p538
- ^ "Население Республики Казахстан"
- ^ a b c d e f g h i j k l m "カラガンダ州" 駐日カザフスタン大使館のサイト(2007年更新)より(日本語)2012年12月28日閲覧。archive版。
参考文献
[編集]- "カラガンダ州" 駐日カザフスタン大使館のサイト(2007年更新)より(日本語)2012年12月28日閲覧。