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「冬のソナタ」の版間の差分

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: [[日本語]]吹き替えの誤訳が少なからず指摘されているが、のちに放送された完全版の字幕は一部修正にとどまり、全面改訂は果たされなかった。
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; ジュンサンの発音
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: カン・ジュンサンの名前は「'''チ'''ュンサン」と表記されることもあるが、朝鮮語では[[発音]]の清濁が[[日本語]]と異なるのが原因である<ref>[http://web.archive.org/web/20050404021710/http://www.nhk-ep.com/view/10627.html 冬のソナタ 【NHKエンタープライズの説明】](2005年4月4日時点の[[インターネットアーカイブ]])</ref>。朝鮮語には語頭では濁らないが語中では濁る発音があり、名前だけで呼ぶときは「'''チ'''ュンサン」のように語頭にあるために濁らずに発音されるが、フルネームで呼ぶ場合は「カン'''ジ'''ュンサン」のように語中にあるために濁って発音される。[[ハングル]]ではどちらの発音も同一の文字で表記されるが、[[片仮名|カタカナ]]で表記するときに姓の有無で清濁の表記を使い分けることを避けるため、片方に表記を統一することもあるのでどちらを使っても間違いではない。
: カン・ジュンサンの名前は「'''チ'''ュンサン」と表記されることもあるが、朝鮮語では[[発音]]の清濁が[[日本語]]と異なるのが原因である<ref>[http://web.archive.org/web/20050404021710/http://www.nhk-ep.com/view/10627.html 冬のソナタ 【NHKエンタープライズの説明】](2005年4月4日時点の[[インターネットアーカイブ]])</ref>。朝鮮語には語頭では濁らないが語中では濁る発音があり、名前だけで呼ぶときは「'''チ'''ュンサン」のように語頭にあるために濁らずに発音されるが、フルネームで呼ぶ場合は「カン'''ジ'''ュンサン」のように語中にあるために濁って発音される。[[ハングル]]ではどちらの発音も同一の文字で表記されるが、[[片仮名|カタカナ]]で表記するときに姓の有無で清濁の表記を使い分けることを避けるため、片方に表記を統一することもあるのでどちらを使っても間違いではない。
; 主人公の違い
; 主人公の違い
: 韓国オリジナル版のクレジットはペ・ヨンジュンがトップだが、日本版ではNHKが独自にチョン・ユジンを主人公と判断してチェ・ジウを先頭に据えた。KBSの了解を得ているとは言え、ストーリーを無視した強引な書き換えに対して、視聴者から疑問が呈されている。
: 韓国オリジナル版のクレジットはペ・ヨンジュンがトップだが、日本版ではNHKが独自にチョン・ユジンを主人公と判断してチェ・ジウを先頭に据えた。KBSの了解を得ているとは言え、ストーリーを無視した強引な書き換えに対して、視聴者から疑問が呈されている。

2017年9月4日 (月) 14:36時点における版

冬のソナタ
各種表記
ハングル 겨울연가
発音 キョウル ヨンガ
日本語読み: ふゆのソナタ
ローマ字 Gyeoul-yeonga
題: Winter Sonata
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冬のソナタ』(ふゆのソナタ、朝鮮語: 겨울연가 キョウルヨンガ、英語: Winter Sonata)とは、2002年大韓民国韓国放送公社KBS2)で放送された連続テレビドラマである。監督はユン・ソクホ

概要

ヒロインのチョン・ユジンは、高校時代に転校生としてやってきたカン・ジュンサンに恋心を抱く。だが、彼は交通事故死亡してしまい、ユジンには深い心の傷が残った。時が経ち大人になったユジンは、幼馴染で自分の事を強く愛してくれているキム・サンヒョクと婚約。気心が知れた二人は仲がよく、家族同士も交流があり、暖かな家庭を築くことになる筈だった。そこにカン・ジュンサンと瓜二つの「イ・ミニョン」が現れる。

『冬のソナタ』は、朝鮮語原題では『겨울연가』(キョウルヨンガ)と言い、2002年大韓民国公共放送である韓国放送公社KBS第2テレビジョンで放送された、全20話の連続テレビドラマである[注 1][注 2]

アジアと世界での韓流ブームのはじまりとなった作品だと広く認められている[1]。2004年に日本で放送され、「冬ソナ現象」と呼ばれるほどの大ブームを巻き起こし、日本で韓流ドラマが認知されるきっかけとなった[2]

ユン・ソクホ監督の4部作(正式な公式名称があるわけではないが、一般に「Endless Love シリーズ」と呼ばれている4部作)のひとつ、とも位置付けられている。

2009年秋に全26話のテレビアニメが日韓合作で制作され[3]、日本と韓国で放送された(詳細は「#テレビアニメ」を参照)。

2015年4月には続編の制作が発表された[4]

名称

朝鮮語原題の『겨울연가(キョウルヨンガ)』 を(あえて)直訳すると“冬の恋歌”となる。台湾などでの題名は『冬季戀歌』と、直訳になっている。英題は「Winter Sonata」である[5] 日本語では『冬のソナタ』となった[注 3]。日本では略す場合は「冬ソナ」とされる[注 4]

あらすじ

物語はユジンの日常的な情景から始まる。ユジンはチュンチョンという田舎の町に住む高校生。ユジンは大遅刻魔で、いつものようにぎりぎりの時刻に息を切らしてバス停に駆けつけると、そこには幼馴染で同級生でもあるサンヒョクが先に来ていたので、サンヒョクに抱きつくようにして挨拶する。サンヒョクはユジンがコートのボタンもきちんとかけていないのを見ると、優しくそれをかけてくれる。二人は仲良しなのだ。直後に満員のバスが到着し、優しいサンヒョクは自分をさし置いてユジンを押し込んでくれるが、それ以上誰も乗れるスペースが無く、サンヒョクには次のバスに乗ってもらうことに。それでもサンヒョクは明るい態度で、ユジンのことを思いやり 「眠るなよ」と言ってくれる。ユジンが乗ったバスはやがて乗客が減り、最後部の座席が空いたのでそこに座ったのだが、学校に着く前だというのに(そして、せっかくサンヒョクが注意してくれたのに)ユジンは眠ってしまった。

ふと気がつくと、バスはがらがらに空いており、隣の座席に男子高校生がひとり座っていて、ユジンに肩を枕がわりに貸してくれていた。だが、窓の外の景色を見ると、ユジンの高校の最寄のバス停はとうに通り過ぎてしまっている。慌てたユジンは叫んでバスを急停止させ、その男子生徒と一緒にバスを降りる。これで今日もまた遅刻が確定だ。その男子生徒に向かって、なぜもっと早く起してくれないのかと怒ってみせるが、彼は遅刻を全然気にしていない様子。不思議に思い、何年生なのかと尋ねたところ、「二年生」と応える。しかたなくこの男子生徒とタクシーで高校前まで戻るが、男子生徒は距離を置いて別行動をとり、高校生なのに喫煙まで始めてしまう。ユジンのほうは校門前で「大魔神」と生徒たちに呼ばれている怖い先生に いつものように見つかってしまい、こってりと絞られる。

その後自分の教室にたどりつきホームルームの時間となるが、担任の先生が、今日からこのクラスに転校生が入ると言い、そして直後にドアから入ってきたのはなんと、朝のバスで隣の座席にいて、ついさっきまで一緒にいた、あの謎の男子生徒だった。大都会ソウルの「ソウル科学高校」から転校してきたとのことで、名前は「カン・ジュンサン」だとのこと。すると同級生の美人オ・チェリンがさっそくカン・ジュンサンに目をつけ、「カッコイイ」と言う。なんでも、ジュンサンは高校で成績トップクラスで、数学の全国大会でも1位をとったらしい、と噂する生徒も。その噂を聞いたオ・チェリンは即座に、カン・ジュンサンは自分がもらう、と宣言、みんな手を出すな、と言う。オ・チェリンと学級委員長のサンヒョクがチュンサンに次々と挨拶するが、カン・チュンサンはというと、なぜか口もきかず、教室の外へ行ってしまう。それならばと、ユジンがチュンサンの後を追いかけ話しかけ、波風を立てないように注意すると、チュンサンは一応口を開いてくれたものの、かなり屈折した態度で、ユジンを馬鹿にするようなことを言う。それでも、(転校生には一応尋ねるべきことなので)入部したい部活はどこかと尋ねて科学部に入ることを勧めてみると、チュンサンは、科学部のことも馬鹿にするような態度で、自分のプロ並みの力に比べてあまりにレベルが低いといったことをほのめかして興味を示さず、ではどこに入りたいのかさらに尋ねると、廊下の向こう側にいる学級委員長のサンヒョクにチラと視線を向け、サンヒョクが所属する部に入る、とつぶやく。サンヒョクが所属する部は放送部であり、実はユジンもそこに所属しているのだった。

チュンサンが屈折した態度を示し、皆とあまり口をききたがらないのには、それなりの理由があった。チュンサンの母は世界的なピアニストなのだが、チュンサンの実の父親は亡くなったと語って、詳しいことを話してくれない。父のことがわからないため、自分が一体何者なのかよく分からず苦しみ、父のことを巡って母と衝突しては、自分は誰にも愛されていないのだ、と感じていたのだった。実は、チュンチョンという田舎の高校に転校してきたのも、その父についてもっと知るためだったのである。

チュンサンは実の父親が、ある大学の数学教授であること、そしてそれがサンヒョクの父親であることを知る。チュンサンはある写真(母親と自分の父親らしき人物が一緒に写っている写真)と、ある学校の卒業アルバムの写真を照らし合わし、実の父親の名を知り、その人が大学で数学を教えている教授であることを知り、その講義にもぐりこむ。その教授が講義中に出した問題は大学生にも解けないものだったが、チュンサンは高校生なのにスラスラとそれを解く。教授は関心するがチュンサンの襟のバッジを見て高校生だと気付き驚く。実はその数学教授は、サンヒョクの父親なのであった。

ユジンは新しい世界を見せてくれるチュンサンに魅力を感じ、チュンサンのほうも、素直で心優しいユジンに魅力を感じるようになる。ユジンは遅刻はするものの他の点では至って真面目で、枠から出られないような性格だったが、チュンサンと一緒に行動し、遅刻した時にはチュンサンの背中を踏み台にして学校の塀を乗り越えることなど様々な大胆なことをするうちに、自分の殻を破ることができるようになり、新しい世界が見えるようになる。

ある日、高校の放送室でチュンサンとユジンはレコードの話をしていたが、チュンサンはユジンの横顔をじっと見つめる。その視線を感じ、ユジンはチュンサンを強く意識するようになる。母親に父親との慣れ染めについて訊ね、母は父に見つめられた、という話を聞いて、チュンサンが何故自分を見つめるのか、その気持ちについて確信を持つようになる。

塀を乗り越えるのを手伝ってもらってできてしまった「借り」を返そうと考えていたユジンは、チュンサンが音楽の授業の課題曲「トロイメライ」を弾けずにいるように見えたため、ユジンはそれの弾き方を教えてあげることでその「借り」を返すことを思いつき、音楽室に連れてゆき、夕日に染まる音楽室の片隅に置かれたピアノで、まずは初心者向けに手を「たまご形」にするところから教えて、曲を弾きはじめる。が、曲の途中の1フレーズの弾き方を思いだせず困っていたところ、逆にチュンサンのほうがそこをすらすらと弾いて教えてくれる。実は、チュンサンはピアノが上手かったのである。さらにチュンサンは別の美しい曲を弾いてくれ、その曲の名は『初めて』なのだと教えてくれ、「借りは別の形で返してくれ」と言い、ユジンを誘い(自習はサボり)湖のほとりへ行く。二人で湖畔の並木を歩いていると、チュンサンは「影の国へ行った男の話」をする。「ある男が影の国に行きました。そこは影ばかりなので誰も彼に話しかけませんでした。男は寂しくなりました。… おしまい。」と。寂しそうな眼をしているチュンサンに対してユジンは、チュンサンに友達をつくることを勧め、友達を作る方法は簡単で互いに一歩ずつ近づくことよ、ただし1歩だけではだめで、右足、左足、右足..と一歩ずつ近づくのよ、とアドバイスをした。

翌日、担任の先生に自習をサボった罰として二人は学校の焼却炉の清掃を1カ月命じられるが、それでかえって二人きりで過ごす時間が増え、打ち解け、初雪が降ったら湖畔で会う約束を交わす。初雪が降った日、二人とも湖畔に現れ、互いに照れながらデート。雪だるまをふたつ作ったところ、チュンサンは雪だるま同士をキスさせ「うらやましいな」と言う。それを聞いたユジンはチュンサンの頬にキスし「これでうらやましくないでしょ」。するとチュンサンはユジンの唇にくちづけする。

こうして、チュンサンとユジンが親しくなるにつれ、ユジンを一途に想うサンヒョクの苦しみは増してゆくのであった。

登場人物

カン・ジュンサン(姜俊尙):ペ・ヨンジュン(吹き替え 萩原聖人
寡黙でどこか影のある転校生。母と二人で暮らしている。母親は世界的なピアニストで演奏旅行で家を留守にしてばかりで、ジュンサンは孤独を感じる人生を送ってきた。死んだとされる父親について詳しく知るために、首都ソウルから田舎町チュンチョンの高校へ転校してきた。ユジンやサンヒョクと同じ放送部に所属することになる。成績優秀で、特に数学に関して天才と言っていいほどの才能があるのだが、サンヒョクにはあって自分には無いもの(両親がそろった暖かな家庭など)を感じるたびに、人知れず苦しんでいて、サンヒョクに対して強いライバル心を抱いている。高校の音楽室で「初めて」という曲を弾く。自宅ではベートーベンの曲などを弾いている。チョン・ユジンに惹かれてやがて恋人同士になるが、トラックにひかれて死亡する。葬儀は人知れずソウルで行われたとされる。実は、サンヒョクの母違いの兄。
イ・ミニョン(李珉炯):ペ・ヨンジュン(萩原聖人)
アメリカ育ちとされる、明るく社交的な青年で、新進気鋭の建築デザイナー。オ・チェリンの恋人でカン・ジュンサンの生き写しのような姿をしている。大人になったチョン・ユジンとともに仕事をすることになるが、最初はオ・チェリンの言葉を信じてユジンを手練手管を使う軽薄な女性と誤解し、ユジンに冷たい態度をとるが、次第にユジンの誠実さに気づくようになり魅かれ優しい態度を見せるようになってゆく。が、ユジンの心の中に生きている「ジュンサン」を障壁と感じ、さらにユジンの恋人のサンヒョクと恋敵の関係になり対立するようになる。一旦はユジンが自分を選んでくれるが、その結果サンヒョクを傷つけてしまったことを気にして沈み込んでいるのを見て、ユジンの気持ちを救うために、(自分の気持ちを押し殺して)サンヒョクのお見舞いにゆくように勧め、結果としてユジンはサンヒョクのもとに行ってしまう。一度も弾いたことがないはずのピアノがスラスラ弾けてしまったこと、母親の前で「カン・ジュンサン」の名を出したところ母親がひどく動揺したのに「カン・ジュンサンなんて人は全然知らない」と言った 等々、自分の過去について母親が何かを隠しているように感じられることなど不可解なことが重なったため、謎を解くためにユジンの通っていたチュンチョンの高校の事務局に行き「カン・ジュンサン」が住んでいた場所の住所を聞き出し、その場所にある家に入ってみたところ、そこに現れるはずのない自分の母親が突然現れたことで、母親が実は自分に嘘をついていたこと、自分が記憶を失ったカン・ジュンサンであることを知る。またさらに後日、精神科医から自分に偽の記憶を刷り込んだと知らされ、自分が何者なのか苦悩し、母親との関係、サンヒョクやオ・チェリンとの関係も混乱してゆく。さらに、ユジンと兄妹だと聞かされ苦しむ。やがてそうではないと聞かされたものの、ユジンのことを思い、ユジンや他の同窓生たちと別れニューヨークに去ってゆく。(ここで一旦物語は終わる)[6]
キム・サンヒョク(金相奕):パク・ヨンハ猪野学
ユジンの幼馴染で、高校時代のユジンのクラスの学級委員長。温厚で誠実な人柄で、ユジンのことを愛しており、優しい。カン・ジュンサンが何故自分につらく当たるのか理解できず、焦りを感じる。卒業して10年後、ラジオ局のプロデューサーとなりユジンと婚約する。だが順風満帆に思えた人生は、イ・ミニョンが現れたことによって狂い始め、どこかバランスを失うようになり、愛するユジンを守ろうとするあまり強引な行動を繰り返すようになる。愛するユジンを失うことになると分かると、食事をとることも拒むようになり、衰弱し生死の境をさまよう。実はジュンサンの母違いの弟。
チョン・ユジン(鄭惟珍):チェ・ジウ田中美里
優しく純粋な性格。幼馴染のキム・サンヒョクとは仲良し。学生時代は転校生のカン・ジュンサンに惹かれる。が、突然の交通事故でジュンサンを失ってしまう。卒業後、先輩とともに建築デザイン会社「ポラリス」を設立する。カン・ジュンサンの死後、サンヒョクと10年交際した後に婚約する。しかし、オ・チェリンの恋人でカン・ジュンサンの生き写しのようなイ・ミニョンと出会い、蓋をしていたジュンサンへの想いが蘇ってしまう。酔った時にジュンサンと勘違いしてミニョンに馴れ馴れしく語りかけたところ、すっかり軽薄な女性だと誤解されてしまう。やがて誤解が解けるものの、イ・ミニョンから好意を持たれ「好きだ」と言われても、死んだジュンサンへの想いと、サンヒョクへの想いと、イ・ミニョンへの想いとに引き裂かれ、深く苦しむようになる。どうにもならなくなり、一旦、サンヒョクともイ・ミニョンとも別れ、独りでいようとするが、結局イ・ミニョンに魅かれてしまう。サンヒョクとは10年も付き合ってきた仲なのに、しかもサンヒョクは何も悪いことをしていないのに、そのサンヒョクを裏切るなどということはユジンの人間性に問題がある、と友人らからも自分の母親からも指摘され、自分の深さを自覚し、深く落ち込んでゆく。自分のせいで衰弱してしまったサンヒョクの母親から懇願され、またユジンの落ち込みを見かねたイ・ミニョンからもすすめられ、サンヒョクの病室を訪問、自分を一途に愛するあまりに衰弱してしまったサンヒョクのあわれな姿を見ているうちに、(幼馴染の)サンヒョクのことがあまりに可哀想に思え、彼を救うために(イ・ミニョンへの恋心は封印し)サンヒョクと結婚することを決意。サンヒョクとは婚約者の関係に戻る。その後、イ・ミニョンは実は記憶を失ったジュンサンだったとの衝撃の事実が明らかになり、ジュンサンとサンヒョクの対立はさらに混迷、自分たちの親同士の過去の秘められたつながりも明らかになり、3人の関係はもつれにもつれてゆく。さらにジュンサンと自分は兄妹だと聞かされ、兄妹なのに魅かれあってしまう自分たちに苦しむ。やがて実は兄妹ではなかったと知るものの、ジュンサン(=イ・ミニョン)はニューヨークへと去ってしまう。ジュンサンと一緒にいてもサンヒョクと一緒にいても二人のどちらかを苦しめてしまうわけなので、これ以上二人を苦しめないためにも、自分は独りパリへと旅立つ。(ここで一旦物語は終わる)[7]
オ・チェリン(吳彩琳):パク・ソルミ:(林真里花
ユジンらの同級生。美貌が自慢で、自己中心的な性格で、勝気な性格。ジュンサンは初恋の人であったが、ジュンサンには相手にされなかった(が、ユジンにジュンサンを奪われた、と思い込む)。高校卒業後はフランスへ留学し、ジュンサン瓜二つのイ・ミニョンと出会い恋人同士に。帰国後にブティックのオーナーとなる。が、イ・ミニョンをユジンに会わせたところ、二人が魅かれあってしまい、二度もユジンに恋人を奪われてしまうのかと感じてユジンを憎み、二人の仲を妨害するために様々な策略を使う。

その他

コン・ジンスク(孔珍淑):イ・ヘウン(片岡身江
ユジンらの高校の同級生。ソウルでユジンのアパートに居候し、チェリンのブティックで働く。クォン・ヨングクに思いを寄せる。後にヨングクと結婚し一児をもうける。
クォン・ヨングク(權勇國):リュ・スンス(小森創介
ユジンらの高校の同級生。明るい性格で洞察力に優れる。サンヒョクの友人で、獣医師。後にジンスクと結婚し一児をもうける。
キム・ヒョクス:クォン・ヘヒョ(大滝寛
ミニョンが代表理事を務める会社の次長。
イ・ジョンア:パク・ヒョンスク(石塚理恵
ユジンの勤める会社の先輩。頼れるお姉さん的な存在。
カン・ミヒ:ソン・オクスク小野洋子
ジュンサンの母親。世界的ピアニスト。事故で記憶を失ったジュンサンに別人(イ・ミニョン)としての記憶をすり込むよう精神科医に頼む。ジュンサンとユジンが兄妹であると嘘をつき、結婚に反対する。
キム・ジヌ:チョン・ドンファン佐々木勝彦
サンヒョクの父親であり、ジュンサンの父親。大学教授。カン・ミヒに片想いの過去がある。ジュンサンの事故を機にDNA鑑定をしてもらい実の息子であることを知る。
パク・チヨン:イ・ヒョチュン(野村須磨子
サンヒョクの母親。ユジンを気に入らず、最後まで結婚に反対する。
チョン・ヒョンス:ハ・ジェヨン(写真のみの出演)
ユジンの父親。故人。チュンサンの母親であるカン・ミヒの元婚約者。
イ・ギョンヒ:キム・ヘスク増子倭文江
ユジンの母親。
チョン・ヒジン:ハ・ジヘ(幼少時:ハン・ジヘ)
ユジンの10歳下の妹。高校生。
キム:チャン・ハンソン
土木作業員。
ユ・ヨル:本人役(堀内賢雄
ラジオのDJでサンヒョクの先輩。
パク・チョンオ:チョン・ウォンジュン
ユジンらの担任教師。通称ゴリラ。
ハン・スンリョン:ソン・ジョンボム(桐本琢也
ユジンの同僚。
高校教務:イ・キョンウォン
サンヒョクにチュンサンについての資料を渡す。
アン:メン・ホリム
精神科医。ミヒの主治医。

製作

ユン・ソクホ監督の前作である『オータム・イン・マイ・ハート 〜秋の童話〜』と同様に、ロケ(屋外撮影)をふんだんに使用した。

撮影スケジュール
『冬のソナタ』の撮影は時間ギリギリのハードな撮影で、朝方や昼間撮影したシーンを急いで編集しその日の夜に放送する(いわゆる「撮って出し」)という傾向が多々あったという。
北海道ロケの中止
ユン・ソクホ監督によると、冬のソナタは、当初は北海道をロケ地とする予定であったが、時間の関係で撮影を行うことができなかったという。
脚本
ユン・ソクホ監督は、チュンサンが死亡するラストを考えていたとしている[8]。当初、最終回はチュンサンが病に冒されて、チュンサンの死で終わることになっていた[9]。しかし、テレビ局に「チュンサンを死なせないで」というメッセージが殺到し、結末を変更することとになった[9]。最後のチュンサンが涙するシーンを撮り終えたのは、最終回放送当日の夕方4時であった[9]

音楽

  • 主題歌:「最初から今まで」。作曲 O Suk Joon, ユ・ヘジュン、歌 Ryu
  • 挿入歌:「My Memory」。作曲 Park Jeong Won、歌 Ryu(日本語版はやしきたかじん、中国語版は張信哲)。BGMには主にピアノ曲が選ばれ、作曲家は複数でありながら統一感がある。
  • イ・ジス作曲「初めて」「今でも」
  • Park Jeong Won作曲「始まり」「記憶の中へ」「恋人」「あなただけが」
  • ベートーベン作曲「テンペスト」(ピアノソナタ第17番)第3楽章の冒頭部
  • ロベルト・シューマン作曲「子供の情景」のNo.7「トロイメライ(夢)」(劇中、高校生を演ずる主役二人が音楽室で演奏)

韓国オリジナル版では、「白い恋人たち」(フランシス・レイ作曲)、ミッシェル・ポルナレフの「愛のコレクション」、ABBAの「ダンシング・クイーン」を始めとする欧米のポピュラー音楽が多用されているが、日本では著作権法上使用できず、ユン・ソクホ監督自らが韓国の楽曲に差し替えた。2004年12月放送の完全版でも差し替えが行なわれている。

作品解説

日本語の誤訳
日本語吹き替えの誤訳が少なからず指摘されているが、のちに放送された完全版の字幕は一部修正にとどまり、全面改訂は果たされなかった。
ジュンサンの発音
カン・ジュンサンの名前は「ュンサン」と表記されることもあるが、朝鮮語では発音の清濁が日本語と異なるのが原因である[10]。朝鮮語には語頭では濁らないが語中では濁る発音があり、名前だけで呼ぶときは「ュンサン」のように語頭にあるために濁らずに発音されるが、フルネームで呼ぶ場合は「カンュンサン」のように語中にあるために濁って発音される。ハングルではどちらの発音も同一の文字で表記されるが、カタカナで表記するときに姓の有無で清濁の表記を使い分けることを避けるため、片方に表記を統一することもあるのでどちらを使っても間違いではない。
主人公の違い
韓国オリジナル版のクレジットはペ・ヨンジュンがトップだが、日本版ではNHKが独自にチョン・ユジンを主人公と判断してチェ・ジウを先頭に据えた。KBSの了解を得ているとは言え、ストーリーを無視した強引な書き換えに対して、視聴者から疑問が呈されている。
オリジナルからのカット
日本版は1時間枠だが、韓国では70分枠で放送されたため、多少のシーンが削られている。NHKバージョン(実質60分)より民放バージョン(実質53分)のほうがよりカットされるシーンが多い。

反響・記録

反響

ヒロインの性格
ヒロインのユジンは、韓国の古いタイプの女性で、やや優柔不断に見え、韓国の一部の若い視聴者には不評だったが、日本では「けなげで純粋である」として、中高年層の女性に支持された。
支持層
林香里金相美の調査では、『冬のソナタ』のファン調査に回答した7割が、40代以上の既婚者であった(林香里・金相美「日本女性の間の『冬ソナ』ブーム - 感情生活から生まれる『政治』生活のダイナミズム」2004年11月4日 ソウル大学 - 東京大学合同シンポジウム)[11]

記録

ヒット商品2位
ペ・ヨンジュンが、2004年上半期「ヒット商品」2位[12]
小説の発行部数
2004年7月現在、小説『冬のソナタ』の日本での発行部数は、上・下巻計で122万部[13]
メディア売り上げ
ビデオ・DVD・書籍の2003年 - 2004年度の売上は90億円[14]、NHKの副次収入は6億円[14]
地上波の視聴率
日本のNHK総合テレビジョンでの放送における、ドラマ最終回の平均視聴率は、関東地方で20.6%、関西地方で23.8%(ビデオリサーチ社発表による)と、夜11時台のテレビドラマとしては、驚異的な数字をたたき出した。

エコノミストの門倉貴史は、『冬のソナタ』ブームの日本国内での経済効果を総額1225億円と試算している[15]

批評

音楽が美しいこと、まるで絵画のように静謐で透明感溢れる自然の中でのシーン、「初恋の人」という多くの人が心に抱きつづけている普遍的なテーマ、初めはナイーブな恋が(決して一足飛びにではなく)一歩一歩、深い人間的慈愛へと育ってゆく心理的過程が全20回に渡り丁寧に描かれていること、などが好感をもって迎えられヒットした。

パトリック・モディアノの小説『暗いブティック通り』に影響を受けたとされている[16][17]

小説家文芸評論家笠井潔によると、韓国では日本よりも自由恋愛の障壁となる父権や性的規範の拘束力が強く、韓国ドラマはそういった前近代的な社会的障壁を利用してメロドラマとしての強度を保っている場合が多いが、本作の場合はそれらの障壁をもたらす社会領域の描写が徹底的に排除されており、その代替として、事故・記憶喪失といった障壁が用意されているという。そして、社会領域の描写抜きに純愛を虚構的に捏造するという意味で、日本のマンガ・アニメオタクカルチャーにおいて1990年代後半から2000年代初頭にかけてムーブメントをおこしたセカイ系作品に通ずるものがあるとしている[18]

テレビ放送・サブタイトル

日本では、2003年4月から9月まで、NHKBS2で放送したところ、反響が大きかったため、2003年12月に再放送され[19]、さらに「地上波で放送してほしい」という、視聴者の要望により、2004年4月3日から8月21日までNHK総合テレビでも放送された。また、2004年12月20日から2004年12月30日まで、NHKBS2で未公開シーンも含まれた完全版が、日本語字幕版として放送。

※視聴率はKBS 2TV放送時のみ記述する。

話数 サブタイトル 放送日 視聴率
NHK総合 KBS 2TV
01話 出会い 2004年4月3日放送 2002年1月14日放送 16.3%
02話 はかない恋 2004年4月10日放送 2002年1月15日放送 16.6%
03話 運命の人 2004年4月17日放送 2002年1月21日放送 19.2%
04話 忘れえぬ恋 2004年4月24日放送 2002年1月22日放送 21.5%
05話 2004年5月1日放送 2002年1月28日放送 21.2%
06話 忘却 2004年5月8日放送 2002年1月29日放送 24.1%
07話 冬の嵐 2004年5月15日放送 2002年2月4日放送 27.2%
08話 疑惑 2004年5月29日放送 2002年2月5日放送 26.3%
09話 揺れる心 2004年6月5日放送 2002年2月11日放送 17.8%
第10話 決断 2004年6月12日放送 2002年2月12日放送 16.7%
第11話 偽り 2004年6月19日放送 2002年2月18日放送 26.4%
第12話 10年前の真実 2004年6月26日放送 2002年2月19日放送 27.0%
第13話 追憶 2004年7月3日放送 2002年2月25日放送 27.6%
第14話 二度目の事故 2004年7月10日放送 2002年2月26日放送 28.8%
第15話 過去への旅路 2004年7月17日放送 2002年3月4日放送 26.4%
第16話 父の影 2004年7月24日放送 2002年3月5日放送 26.4%
第17話 障害 2004年7月31日放送 2002年3月11日放送 23.3%
第18話 運命のいたずら 2004年8月7日放送 2002年3月12日放送 22.4%
第19話 父と子 2004年8月15日放送
2004年8月16日再放送
2002年3月18日放送 23.7%
最終話 冬の終わり 2004年8月21日放送 2002年3月19日放送 24.5%
平均視聴率23.1%[9]

※第8話「疑惑」は、2004年5月22日に放送予定だったが小泉総理北朝鮮訪問関連特番で1週延期された。この件でNHKに約3000件の問い合わせが殺到。これをうけNHK 側は当初のアテネ五輪期間中は当番組を放送しないという予定を変更、視聴者の意見に考慮し8月14日分(第19話「父と子」)を放送する。この第19話はアテネ五輪放送の関係で通常の土曜23:10 - ではなく、翌15日の午前2:00から放送されたため、またも多くのファンから要望がなされ、結局、翌々日の16日13:05 - に再放送された。

民放での放送

2007年1月からは、日本の民放テレビ局でも『冬のソナタ』が放送されている。傾向としては、ドラマ再放送枠での放送が多い。

放送地域 放送局 放送日時 備考
関東広域圏 TBSテレビ(TBS) 2007年1月9日 - 2月5日月から金9:55 - 10:50 奥さま劇場
近畿広域圏 朝日放送(ABC) 1月13日 - 6月9日毎週土曜日10:25 - 11:20
中京広域圏 中部日本放送(CBC) 1月9日 - 平日午前
北海道 北海道放送(HBC) 1月6日 - 土曜日午後
福岡県 福岡放送(FBS) 1月8日 - 平日午前
長野県 信越放送(SBC) 1月26日 - 平日15:00 - 15:53
富山県 チューリップテレビ(TUT) 1月頃 - 平日9:55 - 10:50
石川県 北陸放送(MRO) 1月31日 - 3月下旬水・木・金9:55 - 10:50
広島県 テレビ新広島(TSS) 1月18日 - 平日14:05 - 15:00
岡山県香川県 瀬戸内海放送(KSB) 1月31日 - 平日13:55 - 14:50
山口県 テレビ山口(tys) 1月22日 - 平日15:00 - 15:54 月曜日のみ14:55 -
熊本県 熊本朝日放送(KAB) 4月2日 - 9月1日土曜日9:30 - 10:25
大分県 大分朝日放送(OAB) 4月7日 - 土曜日10:50 - 11:45
鹿児島県 鹿児島放送(KKB) 1月6日 - 土曜日午後
BSデジタル BS-i 4月6日 - 8月17日毎週金曜日22:00 - 22:54 8月24日の同時刻に「冬のソナタ総集編」
BSデジタル BS-i 10月31日 - 2008年3月19日毎週水曜日22:00 - 22:54 再放送
2008年3月26日の同時刻に「冬のソナタ総集編」(再放送)
関東広域圏 テレビ東京(TX) 2008年3月31日 -6月16日
毎週月・火曜日12:30 - 13:25
ランチチャンネル」枠で放送
(4月29日・5月5日・6日は祝日と重なるため休止)
2006・2007年度に放送したTBS・BS-iから放映権移動
近畿広域圏 毎日放送(MBS) 2008年5月28日 -
毎週月 - 金曜 9:55 - 10:50
「MBSドラマの森」枠で再放送
2007年度に放送したABCから放映権移動
これに合わせ、2005年に製作されたらいよんチャンのCMらいよんチャンがぺ・ヨンジュンに扮した「らいよんさま」ヴァージョン)の放送が再開している。
読売テレビ(ytv) 2010年1月5日 - 2月10日
月・火・水・金 15:50 - 16:48
2008年に放送したMBSから放映権移動
1月11日・13日は休止

日本語字幕版

2008年4月からは、日本語字幕版の放送も行われる。

放送地域 放送局 放送日時 備考
岐阜県 岐阜放送(GBS・ぎふチャン) 2008年4月1日 - 火曜日20:00 - 20:54
石川県 テレビ金沢(KTK) 2008年4月2日 - 5月15日 水・木・金曜日9:55 - 10:50 2007年に放送したMROから放映権移動
高知県 テレビ高知 2010年 月 日- 月 日 月から木14:00 - 14:55

新編集版

2012年7月からは音楽の一部をオリジナルの韓国バージョンに戻し、なおかつこれまで地上波放送ではカットされていた部分も放送される新編集版(全25話)が放送された。日本語字幕版と異なり、日本語・朝鮮語のデュアルステレオ放送となる。

放送地域 放送局 放送日時 備考
関東広域圏 テレビ東京(TX) 2012年7月3日 - 8月7日
毎週月 - 金曜 8:25 - 9:21
「韓流プレミア」枠で放送
近畿広域圏 テレビ大阪(TVO) 2012年8月28日 - 10月2日
毎週月 - 金曜 9:00 - 9:56
「アジアドラマタイム 第二部」枠で放送
北海道 テレビ北海道(TVh) 2012年11月14日 - 12月18日
毎週月 - 金曜 8:30 - 9:25
「朝のドラマ通り」枠で放送
愛知県 テレビ愛知(TVA) 2012年11月23日 - 12月27日
毎週月 - 金曜 8:05 - 9:00
「韓ドラW第1部」枠で放送
福岡県 TVQ九州放送(TVQ) 2013年1月10日 - 2月13日
毎週月 - 金曜 8:00 - 8:57
「朝のドラマシリーズ」枠で放送
千葉県 千葉テレビ放送(CTC) 2013年3月3日 - 9月8日
毎週日曜 13:00 - 14:00
2014年12月29日 - 2015年1月2日
毎日 18:00 - 23:00(一部時間中断あり)
2015年1月3日 - 1月4日
毎日 18:00 - 21:00
2013年は日曜午後の韓国ドラマ枠で放送
2014年 - 2015年はチバテレ年末年始特番として放送
BSデジタル ワールド・ハイビジョン・チャンネル
(TwellV)
2013年9月2日 - 10月4日
毎週月 - 金曜 16:00 - 17:00
「韓流💛12」枠で放送
香川県・岡山県 テレビせとうち(TSC) 2013年10月2日 - 11月6日
毎週月-金曜 11:30 - 12:30
ドラマセレクション枠での放送

劇場公開

2007年7月10日から9月11日まで東京の六本木ヒルズTOHOシネマズ六本木ヒルズで劇場公開された。完全版を毎週2話ずつ4スクリーンで上映。

メディア

ドラマのDVDの発売元はNHKソフトウェア、販売元は日本テレビの連結子会社バップである。

ノーカット版のDVD-BOX
2010年3月にソニー・ピクチャーズエンタテインメントからノーカット版のDVD-BOXが発売予定だったが、劇中の音楽の権利関係の問題で発売延期に。同年3月26日の朝日新聞朝刊に発売延期のお詫びと音楽の権利者の情報提供を求める全面広告の掲載を経て、8月20日に同じく朝日新聞朝刊にて「KBSノーカット完全版」のタイトルで11月24日に発売される全面広告が掲載された。

備考

オリジナルは全26話
キム・サンヒョク役のパク・ヨンハが来日し、テレビ番組(TBSテレビうたばん』)に出演した際に『冬のソナタ』は日本版は全20話だが韓国のオリジナル版は全26話あると言っていたが、これは後日間違いである事が判明した。
日韓共同訪問年広報大使
2004年7月22日、日韓共同訪問年広報大使に任命されたチェ・ジウが、総理大臣官邸を訪問した。冬ソナファンを自認する小泉純一郎首相は「おー、冬のソナタ、鼻の下が長くなっちゃう」と歓迎の意を示している。
冬ソナの大ファン
安倍晋三第1次安倍内閣発足による内閣総理大臣就任により、ファーストレディとなった妻の安倍昭恵は、冬ソナの大ファンで、これをきっかけに朝鮮語を習い始め、韓流に傾倒したと報じられている。
フォード・エクスプローラーに関する問い合わせ
2004年頃、白のエクスプローラーに関する問い合わせが急増したと各フォードディーラーから報告されていた時期があった。フォード側はこの現象について、エクスプローラーが本作でイ・ミニョンの愛車として登場したことが発端ではないかと見ている。[20]
D.C.II 〜ダ・カーポII〜
D.C.II 〜ダ・カーポII〜アニメの第5話に、「冬のアナタ」と言う映画が出る。タイトルの字も同じ、キャラクターのイメージも同じ、ポスターのイメージも「冬のソナタ」と似ている。

テレビアニメ

アニメ 冬のソナタ』(겨울연가Winter Sonata)は、韓国および日本で放送されたアニメ作品。全26話。日本では2009年10月17日から2010年5月1日までDATV750ch、スカパー!チャンネルHD190、スカパー!チャンネルHD800で日本語字幕版を放送。ドラマでは語られなかったオリジナルエピソードも盛り込まれ、最終話ラストの結婚式シーンでは新たに撮影された主人公ペ・ヨンジュンとチェ・ジウの実写パートも挿入された。2013年3月5日から3月30日にTBSでも放送。

声の出演

  • チュンサン / ミニョン - ペ・ヨンジュン(萩原聖人)
  • ユジン - チェ・ジウ(田中美里)
  • ヨングク - リュ・スンス(小松史法
  • サンヒョク - カン・ヨファン(堀江一眞
  • チェリン - イ・セナ(木下紗華
  • ジンスク - ソン・ジョンヒ(津村まこと
  • ジヌ - ペ・ハンソン
  • ミヒ - ソ・ヘジョン
  • ギョンヒ - ユン・ソラ
  • ヒジン - イ・スヒョン
  • カガメル - イ・ジャンウォン
  • ゴリラ - イ・ジャンウォン
  • ジヨン - チェ・ソンウ
  • ジョンア - ミンジ
  • スンリョン - パク・ヨンジェ
  • キム次長 - キム・チャン
  • アン博士 - キム・ギュシク
  • ジェイン - ソヨン
  • キム室長 - チョ・ギュンジュン
  • DJ - パク・ヨンジェ
  • クロード - イム・チェホン
  • アンヌ - ソ・ヘジョン
  • ルイ - ナム・ドヒョン
  • 女子修道院長 - ユン・ソラ
  • マルガリータ - ソン・ジョンヒ
  • チャン - ホン・ソンミン
  • カタリーナ - ソン・ジョンヒ
  • マリアンヌ - ソン・ジョンヒ
  • ヒョンス - キム・チャン

スタッフ

  • 企画・制作・協力 - ユンスカラー株式会社
  • ドラマ原作者・演出 - ユン・ソクホ
  • 脚本 - キム・ウニ、ユン・ウンギョン
  • ストーリーテラー - オ・スヨン
  • アニメ「冬のソナタ」製作委員会
    • エグゼクティブプロデューサー - ペ・ソンウン
    • 製作総指揮 - 加藤栄芳
    • プロデューサー - 北越基紀
    • アシスタントプロデューサー - チョン・ジハ
    • ゼネラル・プロダクション・ディレクター - 堀貴久恵
  • 日本語版制作スタッフ
    • 日本語字幕制作 - 西ヶ原字幕社
    • 技術協力 - アルジー
    • 製作協力 - ユー・ブイ・エヌ
    • プロデューサー - 角猛
  • キャラクター原案 - 中山大輔
  • キャラクターデザイン - 中山正恵
  • アニメーション制作 - REALTHING / STUDIO COMET(0話)
  • 総監督 - アン・ジェフン、ハン・ヘジン(第0-5話)
  • 助監督 - ペ・ギヨン、チェ・インスン
  • 美術監督 - ハン・ヘジン
  • キャラクターデザイン・小道具デザイン・背景デザイン・色彩設計 - Meditation with Penicil
  • 音楽監督 - ユ・ヘジュン
  • オープニング・アニメーション制作 - REALTHING
    • 監督・撮影監督 - 伊藤真由
    • 絵コンテ - 中山大輔
    • 作画監督 - 中山正恵
  • エンディング・アニメーション制作 - テレコム・アニメーションフィルム
    • 演出 - 矢野雄一郎
    • 作画監督 - 末永宏一

主題歌

  • オープニングテーマ曲「最初から今まで」 - RYU(ZAIN RECORDS)
  • エンディングテーマ曲「いつでもただ君を」[21] - イ・セジュン
  • 挿入歌「Believe you」 - Yoonji(1-12話)
  • 挿入歌「ソナタ(恋歌)」 - カン・ヨファン(8-12,14-16,20話)
  • 挿入歌「届かない想い」 - カン・ヨファン(13-14,17,23話)
  • 挿入歌「逢いたい」 - ユ・ヘジュン(21話)
  • 挿入歌「君と永遠に」 - シン・ミンチョル(From T-MAX)(24,26話)

実写シーン(第26話)

キャスト(第26話)

  • チュンサン - ペ・ヨンジュン
  • ユジン - チェ・ジウ
  • サンヒョク - カン・ヨファン
  • ヨングク - リュ・スンス
  • ジンスク - ソン・ジョンヒ

スタッフ(第26話)

  • 監督 - チャン
  • 選出部 - パク・ミョンギュ、ノ・ギュヨブ、パク・チョルフイ、キム・ミンソン
  • 制作部 - イ・ピョンジュン、チュ・チョルミン、キム・ドンヒョン、キム・デウク、ソン・ソンウォン、ユ・ジナ、パク・ソニョン、イ・ヨンソン
  • 現場編集 - チョン・ハンナ
  • 撮影監督 - チェ・サンホ
  • 撮影 - チャ・テッキュン、キム・サンウ、アン・ヒョミン、イ・ジュフン、ムン・ソンジン

事故

2010年03月11日午後3時頃、実写パートの撮影途中に記念撮影用の足場が強風でひっくり返り、見学ツアー参加客1505人のうち日本人女性28人と韓国人男性3人が怪我をする事故が起こり、うち1人が頭を打つ重傷となった[22]

サブタイトル

話数 サブタイトル 脚本 演出 コンテ (総作画監督)
作画監督
初回放送日
第0話 エピソード・ゼロ 吉村元希 福井俊介 三沢伸 一川孝久 [23]
第1話 白黒写真 キム・ヒョンワン
ホ・ソンヘ
キム・ミンソン
イ・ジョンヒョン
チェ・インスン
ヘペ・ギヨン
イ・ブヒ
チョ・ヨンレ
イ・ジェハン
2009年
10月17日
第2話 影の国 大畑晃一
チェ・インスン
ペ・ギヨン
イ・ブヒ
チェ・ジョンギ
イ・ジョンヒョン
10月24日
第3話 初めて キム・デフン 大畑晃一
オ・ジョンホ
イ・ジェハン
ハン・ジョイン
森友宏樹
10月31日
第4話 守れない約束 バク・ピョンサン 名村英敏
チェ・スミョン
イ・ジウン
ナ・ギチョル
11月7日
第5話 あなたを見たのは、夢だったのかな キム・ヒョンワン キム・ギナム 金崎貴臣
オ・ジョンホ
(イ・ジウン)
イ・ブヒ
キム・サン
イ・ソンジン
イ・ジョンジョン
11月14日
第6話 あなたに逢いたくて オ・ギュヨル
ソン・ギリョン
森友宏樹
チェ・ジョングク
(イ・ジウン)
ソン・ギリョン
11月21日
第7話 彼女を思いだせない男 ソ・ソンジョン 名村英敏
チェ・スミョン
イ・ジウン
ホ・スンギ
11月28日
第8話 キム・デフン ソン・ペギィブ
オ・ジョンホ
イ・ジウン
ハン・ジョンイ
12月5日
第9話 失われた時間の中の僕 キム・ヒョンワン
オ・ナムギョン
森友宏樹 原和裕
オ・ジョンホ
イ・ジウン
空流辺広子
12月12日
第10話 失われた時間の中の僕 II ギム・ギナム 金﨑貴臣
オ・ジョンホ
イ・ジウン
キム・サン
イ・ソンジン
12月19日
第11話 初恋がもう一度私を呼んだら バク・ピョンサン 森友宏樹
オ・ジョンホ
イ・ジウン
クォン・ウンギョン
12月26日
第12話 十年待ち続けた恋 ソ・ソンジョン 名村英敏
アン・スンヒ
イ・ジウン
リュ・セヒョン
2010年
1月9日
第13話 からっぽの名前 ギム・ギナム 金崎貴臣
クォン・ヨンサン
イ・ジウン
パク・ジョンジュン
イ・ジェウク
1月16日
第14話 ポラリス キム・デフン 森友宏樹
アン・スンヒ
イ・ジウン
ハン・ジョンイ
1月23日
第15話 最後の記憶のかけら 森友宏樹 清水聡
オ・ジョンホ
イ・ジウン
空流辺広子
ホ・スンギ
1月30日
第16話 最後の記憶のかけら II ホ・ジョン シン・ミンソブ イ・ジウン
シン・ミンソブ
イ・ジェウク
2月13日
第17話 ふたりの初めての海 そして最後の海 バク・ピョンサン オ・ジョンホ イ・ジウン
クォン・ウンギョン
2月20日
第18話 冬が過ぎればすべて消える イ・ジョンジョン アン・スンヒ イ・ジウン
ユン・ジョンヘ
ホ・ギドン
2月27日
第19話 As Tears Go By 〜涙あふれて〜 ソ・ソンジョン オ・ジョンホ イ・ジウン
リュ・セヒョン
3月6日
第20話 不可能な家 キム・ドンナム チョ・ヨングァン
ホ・ジョンス
ホ・スンギ
イ・ジウン
3月13日
第21話 新たな旅立ち 森友宏樹 チェ・ミンチョル ハン・ジョンイ 3月21日
第22話 初恋 ギム・ギナム アン・スンヒ ギム・ギナム
イ・ソンジン
3月28日
第23話 初恋 II バク・ピョンサン オ・ジョンホ クォン・ウンギョン 4月10日
第24話 A Winter Shade of Pale 〜青い影〜 ソ・ソンジョン チョ・ヨングァン
ホ・ジョンス
イ・ジウン
リュ・セヒョン
4月17日
第25話 最初から今まで 森友宏樹 オ・ジョンホ イ・ジウン
ホ・スンギ
ハン・ジョンイ
4月24日
第26話 Hidden Track 〜永遠の愛〜 ソ・ソンジョン アン・スンヒ イ・ジウン
リュ・セヒョン
5月1日

漫画

コミック版もある。

1 ISBN 4776713292 発売日:2004/7/8
2 ISBN 4776713306 発売日:2004/7/8
3 ISBN 4776713314 発売日:2004/8/20
4 ISBN 4776714167 発売日:2004/10/20
5 ISBN 4776714493 発売日:2004/12/20
6 ISBN 4776715554 発売日:2005/3/1
7 ISBN 4776715848 発売日:2005/4/28
8 ISBN 4776716550 発売日:2005/6/30

注釈

  1. ^ 続編が書籍『冬ソナ最終章-その後のふたり』として出版されている。また空白の3年間とその後の2人の物語を『もうひとつの冬のソナタ チュンサンとユジンのそれから』として小説化。
  2. ^ 韓国KBS2にて2002年1月 - 3月の毎週、月曜および火曜の夜に放送された(※ゴールデンタイムでの連ドラ放送は、日本では週1回放送が常識なのに対し、韓国では週2回放送するのが常識である。)
  3. ^ 「恋歌」直訳して「ソナタ」になるわけではない。NHKの説明によると、『「恋歌」を「love song」と訳してしまうとニュアンスが異なってしまうので、韓国国外に輸出する際に変更された[要出典]』という。
  4. ^ 日本では、2004年度流行語大賞の上位にノミネートされた(出典:「冬ソナ」、日本の「2004 流行語大賞」トップテン入り、Innolife、2004年12月2日、2008年8月24日閲覧。)

出典

  1. ^ The Korea Herald「Remembering ‘Winter Sonata,’ the start of hallyu」
  2. ^ SmaTIMEASSmaSTATION!!
  3. ^ 冬ソナのアニメ化が決定、オリコン、2008年3月18日、2008年8月24日閲覧。
  4. ^ ペ・ヨンジュンは出演しない!?「冬のソナタ」続編が高確率でポシャる理由,アサ芸プラス,2015年5月27日
  5. ^ [1]
  6. ^ (後日譚)事故の後遺症で失明。自分が建てた「不可能な家」で独り暮らす。
  7. ^ (監督自身がどうするか、いくつか考えたエンディングのひとつで、付け足し的な後日譚。)3年後帰国し、もう終わってしまった過去、遠い記憶を辿るかのように、ジュンサンが建てた「不可能な家」の夕暮れの海が見える部屋に行ってみたところ、視力を失ったジュンサンと再会、深い愛を込めて口づけをする。
  8. ^ 田中秀臣 『最後の『冬ソナ』論』 太田出版、2005年、74頁。
  9. ^ a b c d SmaSTATION!!
  10. ^ 冬のソナタ 【NHKエンタープライズの説明】(2005年4月4日時点のインターネットアーカイブ
  11. ^ 田中秀臣 『最後の『冬ソナ』論』 太田出版、2005年、123頁。
  12. ^ 日本経済新聞、2004年6月17日掲載
  13. ^ 嵩高紙(かさだかし)、2005年3月1日、野村総合研究所
  14. ^ a b 「NHK 公共放送のゆくえ・16 「だんご3兄弟」の教訓」『朝日新聞』2008年6月23日付夕刊、朝日新聞東京本社、2頁。
  15. ^ 田中秀臣 『最後の『冬ソナ』論』 太田出版、2005年、101頁。
  16. ^ ノーベル賞:モディアノ氏に文学賞…仏作家、独占領下描く毎日新聞 2014年10月9日
  17. ^ 本よみうり堂 ノーベル文学賞の仏人作家、「冬ソナ」にも影響YOMIURI ONLINE(読売新聞) 2014年10月10日
  18. ^ 笠井潔 『人間の消失・小説の変貌』 東京創元社、2009年、99-104頁。ISBN 978-4488015275
  19. ^ 冬ソナ「ヨン様」の初訪日に5000人がお出迎え、Chosunonline、2004年4月4日、2008年8月24日閲覧。
  20. ^ 『冬のソナタ』効果、白のエクスプローラーに大ヒットの予感(Response、2004年7月23日)
  21. ^ 1,2話は「ただ君だけを」の曲名で誤記載。
  22. ^ アニメ版「冬のソナタ」実写撮影で突風でひな壇が倒れ、日本人女性観光客32人がけが財経新聞 2010年3月11日
  23. ^ DVD『メイキング・オブ・アニメ「冬のソナタ」 〜再び始まる物語〜』に収録。

関連項目

外部リンク

テレビ東京 韓流プレミア
前番組 番組名 次番組
冬のソナタ
(新編集版)
(2012.7.3 - 8.7)
TwellV 韓流💛12
宮 -Love in Palace-
(2013.7.30 - 8.30)
冬のソナタ
(新編集版)
(2013.9.2 - 10.4)
美男ですね
(2013.10.7 - 10.28)