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[[1973年]][[9月25日]]には[[やまがたすみこ]]が『あの日のことは やまがたすみこフォークアルバム第二集』の1曲としてカバーし、澄んだのびやかな歌声でこの曲のファンを増やした。のち、教科書出版社の[[教育芸術社]]の[[橋本祥路]]が教科書に収録して以来、[[合唱曲]]として有名となり、[[1970年代]]後半から学校教育の場でもよく採り上げられるようになっていた。そのため、[[日本]]国内では老若男女誰もが歌える愛唱歌である。
[[1973年]][[9月25日]]には[[やまがたすみこ]]が『あの日のことは やまがたすみこフォークアルバム第二集』の1曲としてカバーし、澄んだのびやかな歌声でこの曲のファンを増やした。のち、教科書出版社の[[教育芸術社]]の[[橋本祥路]]が教科書に収録して以来、[[合唱曲]]として有名となり、[[1970年代]]後半から学校教育の場でもよく採り上げられるようになっていた。そのため、[[日本]]国内では老若男女誰もが歌える愛唱歌である。


[[1991年]][[1月23日]]に[[川村カオリ|川村かおり]]がカバーして発売、約28万枚のヒットとなった。[[1997年]][[11月12日]]には元赤い鳥の[[山本潤子]]によるシングルが発売され、1998年1月時点で初回出荷枚数の10倍、2万5000枚([[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]発表)を売り上げた<ref name=zakzak980114>[http://web.archive.org/web/20000309134638/http://www.zakzak.co.jp/geino/n_January98/nws1719.html 音楽業界“W杯バブル”]、ZAKZAK、1998年1月14日。([[インターネットアーカイブ]]のキャッシュ)</ref>。山本版は[[1998年]]1月開始の[[TBSテレビ|TBS]]ドラマ『[[愛の劇場|花王 愛の劇場]] [[風になりたい (テレビドラマ)|風になりたい]]』の主題歌に起用された。なお、山本は赤い鳥のボーカルだったので、事実上セルフカバーである。
[[1991年]][[1月23日]]に[[川村カオリ|川村かおり]]がカバーして発売、約28万枚のヒットとなった。[[1997年]][[11月12日]]には元赤い鳥の[[山本潤子]]によるシングルが発売され、1998年1月時点で初回出荷枚数の10倍、2万5000枚([[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]発表)を売り上げた<ref name=zakzak980114>[http://web.archive.org/web/20000309134638/http://www.zakzak.co.jp/geino/n_January98/nws1719.html 音楽業界“W杯バブル”]、ZAKZAK、1998年1月14日。([[インターネットアーカイブ]]のキャッシュ)</ref>。山本版は[[1998年]]1月開始の[[TBSテレビ|TBS]]ドラマ『[[愛の劇場|花王 愛の劇場]] [[風になりたい (テレビドラマ)|風になりたい]]』の主題歌に起用された。なお、山本は赤い鳥のボーカルだったので、事実上セルフカバーである。


[[1998 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップフランス大会]]予選の[[アラブ首長国連邦|UAE]]戦(1997年[[10月26日]]開催)から[[サッカー日本代表]]チームの応援歌として歌われるようになった<ref name=zakzak980114 />。1998年にはこれに便乗する形で[[小宮悦子]]、[[川平慈英]]、[[山本シュウ]]らによって結成された企画ユニット「ザ・つばさーず」が「翼をください」をレコーディングし、同年3月発売のミニアルバム『サッカー天国』に収録した。1998年の[[長野オリンピック]]でも山本潤子が歌っている。
[[1998 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップフランス大会]]予選の[[アラブ首長国連邦|UAE]]戦(1997年[[10月26日]]開催)から[[サッカー日本代表]]チームの応援歌として歌われるようになった<ref name=zakzak980114 />。1998年にはこれに便乗する形で[[小宮悦子]]、[[川平慈英]]、[[山本シュウ]]らによって結成された企画ユニット「ザ・つばさーず」が「翼をください」をレコーディングし、同年3月発売のミニアルバム『サッカー天国』に収録した。1998年の[[長野オリンピック]]でも山本潤子が歌っている。

2017年9月4日 (月) 15:58時点における版

翼をください
赤い鳥楽曲
リリース1971年2月5日
規格シングルレコード
ジャンルフォークソング
レーベルリバティ(東芝音楽工業
作詞者山上路夫
作曲者村井邦彦
その他収録アルバム
その他、#カバーを参照
収録曲
  1. 「竹田の子守唄」
  2. 翼をください

翼をください」(つばさをください)は、作詞:山上路夫、作曲・編曲:村井邦彦による日本楽曲

概要

「翼をください」はフォークグループの赤い鳥1971年2月5日に「竹田の子守唄」のB面曲として発表した。もともとは1970年三重県志摩郡浜島町(現:志摩市)の「合歓の郷」で開かれたプロ作曲家コンテスト「合歓(ねむ)ポピュラーフェスティバル'70」のための曲として作られ、赤い鳥メンバーがこの曲を提供されたのはレコーディングの2時間前であった[1]

1973年9月25日にはやまがたすみこが『あの日のことは やまがたすみこフォークアルバム第二集』の1曲としてカバーし、澄んだのびやかな歌声でこの曲のファンを増やした。のち、教科書出版社の教育芸術社橋本祥路が教科書に収録して以来、合唱曲として有名となり、1970年代後半から学校教育の場でもよく採り上げられるようになっていた。そのため、日本国内では老若男女誰もが歌える愛唱歌である。

1991年1月23日川村かおりがカバーして発売、約28万枚のヒットとなった。1997年11月12日には元赤い鳥の山本潤子によるシングルが発売され、1998年1月時点で初回出荷枚数の10倍、2万5000枚(東芝EMI発表)を売り上げた[2]。山本版は1998年1月開始のTBSドラマ『花王 愛の劇場 風になりたい』の主題歌に起用された。なお、山本は赤い鳥のボーカルだったので、事実上セルフカバーである。

FIFAワールドカップフランス大会予選のUAE戦(1997年10月26日開催)からサッカー日本代表チームの応援歌として歌われるようになった[2]。1998年にはこれに便乗する形で小宮悦子川平慈英山本シュウらによって結成された企画ユニット「ザ・つばさーず」が「翼をください」をレコーディングし、同年3月発売のミニアルバム『サッカー天国』に収録した。1998年の長野オリンピックでも山本潤子が歌っている。

日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングでは、2012年度と2015年度の年間9位[3][4]を獲得した。

「翼を下さい」と表記されることもある。なお、厳密な意味で「ください」を「下さい」と漢字表記した場合は、1972年に制作され、赤い鳥としてもシングル(1972年11月20日発売の「翼を下さい/月曜日はブルーな日」のA面曲)として発売した英語バージョン(英語曲名は「I WOULD GIVE YOU ANYTHING」)を指す。

バージョン違い

当曲の2番の歌詞は「今富とか〜」で始まるのが一般的だが、赤い鳥がシングルを発売した当時はその部分の歌詞は省略されており、「子供の時〜」で始まっていた。

テレビなどで演奏するときは、1番の「今私の〜」と2番の「今富とか〜」を歌うかわりに、1番の「この背中に〜」と2番の「子供の時〜」を省略したりなどのバリエーションもあった。

前述した英語版「I WOULD GIVE YOU ANYTHING」(英訳詞:Gayle Caldwell)は1番・2番ともにAメロが1回のみである(日本語版は1 - 2回、また後に山本潤子が英語版を日本語版とともにセルフ・カバーしているが、このときは日本語版と同じメロディーのため、Aメロを2回歌っている)。

英語版はこの他にも、カノンが訳して歌った「Wings to Fly」などが存在するなど、ヴァージョンは数多く存在する。

また後述するカバー・アーティストの中にも、2番の「今富とか〜」を省略して歌うアーティストが存在する。

カバー

やまがたすみこ、川村かおり、ザ・つばさーずのほかにも多数のアーティストによりカバーされている。

など

脚注

  1. ^ 朝日新聞社"うたの旅人 名曲の予感はなかった 赤い鳥「翼をください」"2011年11月11日(2011年11月29日閲覧。)
  2. ^ a b 音楽業界“W杯バブル”、ZAKZAK、1998年1月14日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
  3. ^ 2013年 国内作品分配額ベスト10(金・銀・銅賞関連)、日本音楽著作権協会、2013年。
  4. ^ 2016年 国内作品分配額ベスト10(金・銀・銅賞関連)、日本音楽著作権協会、2016年。

関連項目