「忍者くん 魔城の冒険」の版間の差分
74行目: | 74行目: | ||
== パチスロ == |
== パチスロ == |
||
; 忍者くん 妖怪絵巻 |
; 忍者くん 妖怪絵巻 |
||
: [[2004年]]にエイペックス(現:[[トリビー]])から発売された[[パチスロ]]機。「懐かしい[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]のゲームキャラが復活」との触れ込みで、『初代』・『じゃじゃ丸』・『阿修羅ノ章』に似たチャンス演出、『阿修羅ノ章』に曲調の似たBGM([[ビッグボーナス]]中)など、当時のゲームをプレイした人間にとっては懐かしく思える雰囲気を持っている。ただし、携帯電話向けの「阿修羅ノ章」などのアプリケーションでは(C)UPLの記載がある<ref>[http://web.archive.org/web/20090813060025/http://www.bothtec.co.jp/mobile/i/gsuki/action.htm iゲーム大好き! アクションゲーム] - BOTHTEC MOBILE(2009年8月13日時点の[[インターネット |
: [[2004年]]にエイペックス(現:[[トリビー]])から発売された[[パチスロ]]機。「懐かしい[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]のゲームキャラが復活」との触れ込みで、『初代』・『じゃじゃ丸』・『阿修羅ノ章』に似たチャンス演出、『阿修羅ノ章』に曲調の似たBGM([[ビッグボーナス]]中)など、当時のゲームをプレイした人間にとっては懐かしく思える雰囲気を持っている。ただし、携帯電話向けの「阿修羅ノ章」などのアプリケーションでは(C)UPLの記載がある<ref>[http://web.archive.org/web/20090813060025/http://www.bothtec.co.jp/mobile/i/gsuki/action.htm iゲーム大好き! アクションゲーム] - BOTHTEC MOBILE(2009年8月13日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>のに対し、本作には同様の著作権表記が存在しない。UPLがすでに倒産していることから、版権の許諾状況が不明である。なお、現在「忍者くん妖怪絵巻」「忍者くん魔城伝」はトリビーが、「忍者くん」が付かない「魔城の冒険」「阿修羅の章」は個人が商標を取得している。 |
||
== その他 == |
== その他 == |
2017年9月4日 (月) 22:09時点における版
『忍者くん 魔城の冒険』(にんじゃくん まじょうのぼうけん)は、UPLにより製作された日本のアーケードゲームである。
いくつか製作されている続編およびこれらを基にしたパチスロについても、本項で記述する。
忍者くん 魔城の冒険
UPLが1984年に製作したステージクリア型のアクションゲーム。1984年には日本デクスタの移植でMSX用ロムカセットが発売され、以降も同社によりFM-7用およびX1用が移植発売された。1985年5月10日にもジャレコからFC用として移植され、日本国外版タイトルは『Ninja Kid』。「魔城の冒険」という呼称はつけず「忍者くん」と呼ばれることが多い。また、2008年12月9日にWiiバーチャルコンソールにてファミコン版が、2014年5月15日にPlayStation 4アーケードアーカイブスにてアーケード版が、それぞれ配信されている。
赤い頭巾をかぶった1.5頭身の忍者「忍者くん」が、幾段にもなる足場を上下に行き来し、縦に4画面スクロールするステージを駆け巡り、敵を倒していく内容で、各ステージにいる8人の敵キャラクターを倒すことでステージクリアとなる。操作体系はレバー(2方向)+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で、攻撃ボタンで単発かつ射程制限のある手裏剣を放ち、ニュートラル(レバーを入れていない)状態でジャンプボタンを押すと真下に下り、左右に入れてジャンプボタンを長く押すと1段分高くジャンプする。そのジャンプボタンで上から敵を踏みつけたり、体当たりしたりして気絶させたりできるが、敵も足が地から離れている状態だと跳ね返るだけで気絶させる事ができない。また、逆に敵から同じ方法で気絶させられる場合もある。敵の飛び道具を手裏剣で相殺も可能だが、連射してくる敵が多いので良くて相討ちになるケースが多々。ステージは岩山と城があり、3面ごとにキャラが入れ替わる。3面以降には次のグループからザコとして登場するキャラクターが1体だけ、事実上の中ボス的扱いで一番上に登場する。ただし全ての敵がザコとして出た後はステージ上の敵が1匹ずつ違ったり、残り1匹になるとBGMが変わりその敵が分裂したりする。
フィーチャー
- 手裏剣ボタンを8回しか押さずに全ての敵を倒すと、10,000点+αが入る。
- 倒した敵の落下中に手裏剣を当てると、一発につき1,000点が入る。
- 1面毎に一度だけ上から降りてくる玉を3個取ると、その面をクリアした後ボーナス面に突入する。
敵キャラクター
シシマイ・ガイコツ・トカゲはFC版では登場しない。
- 黒子
- 黒い服を着た、最初に戦う敵キャラ。武器は手裏剣。
- だるま
- 赤いだるま型の敵。武器は上下1段分忍者くんを追いかける、鎌形手裏剣。
- カブキ
- 長い髪の敵。武器は放物線を描いて下に落ちていく爆弾。
- カミナリ小僧
- カミナリ様のような外見をした敵。武器は高速の雷。
- シシマイ
- シシマイ型の敵。武器は長時間画面に残る炎。
- ガイコツ
- 骨だけの敵。武器は高速で飛ばしてくる剣。
- トカゲ
- 緑色のトカゲ型の敵。武器は誘導で忍者くんを追ってくる炎。
- ヨロイ
- 最強の敵で、気絶させてから攻撃しないと倒すことができない。武器は高速の矢。
忍者くん 阿修羅ノ章
『忍者くん 阿修羅ノ章』(にんじゃくん あしゅらのしょう)は、1987年に製作された、『〜魔城の冒険』(以下、「前作」)の続編である。日本国外版タイトルは『Ninja Kid II』。
本作では、「前作」で2方向レバーだった移動方向が8方向に変更になったほか、三角飛びやアイテムによるパワーアップなど、アクションの幅が格段に広がっている。しかし、変更にともなう難易度の上昇は熱狂的なファンを生むと同時に初心者離れをも誘発する結果となった。
ファミリーコンピュータに移植され、UPLより発売されている。発売日は1988年5月27日。また、2009年5月19日にWiiバーチャルコンソールにてファミコン版が、2015年6月5日にPlayStation 4アーケードアーカイブスにてアーケード版が、それぞれ配信されている。
フィーチャーなど
- 前作と同様、倒した敵に追撃するたび1,000点が入る。
- 高いところから落下すると忍者くんが恐怖におののく。このときジャンプボタンを押すと回転を始め、運良く着地に成功すると1,000点が入る。着地に失敗すると回転しなかったときと同様に失神するほか、転がっていってしまうこともある。着地を簡単に成功させるコツは、地面すれすれでジャンプボタンを押す(回転を始める)ことである。
- 特定の面では岩の中をすりぬけて登っていくことができる。
- 忍者くんが6人並ぶまで1UPが続くので、ほとんどの面で永久パターンが成立する。4面が特に知られる。
- 5面などのクリア条件が敵全滅ではないステージで、敵を一切倒さずにクリアするとノーキルボーナスが入る。
武器
本作では手裏剣以外にも武器が存在する。3面ごとの「修行の場」をクリアすることで種類が増えてゆき、レバー上を入力することで切り替えができる。
- 手裏剣
- 最初から所持している武器。一定距離を直進すると消える。前作では単発だったが、本作ではある程度の連射が可能。
- 鎌
- 前作でだるまが所持していた武器。ブーメランのような形をしており、投げてもまた戻ってくる。
- 逃げ続けて数回往復させるとx軸の移動量が極端に少なくなり戻ってこなくなる。4面で投げてから下に飛び降りるとはっきりわかる。
- 爆弾
- 前作でカブキが所持していた武器。投げると放物線状に飛び、敵やブロックに当たると爆風が発生して連続的にダメージを与えられる。ボタンを短く押すと近くに、長く押し続けると遠くに飛ばすことができる。
- 火炎の術
- 4発の火の玉を円状に飛ばし、全周囲の敵を攻撃できる強力な武器。修行の場で手に入れるものとステージ中にアイテムとして存在するものがあり、どちらも使用時間に制限がある。
- 旧バージョンでは使用中にさらにアイテムを取ると、取った数だけ武器にストックされるので、半永久的に使用することができる。
- 三連射
- 全ての武器を入手してなお修業の場をクリアすると貰える。画面上では表示されない。全ての武器は通常2発までしか撃てないが、これにより3発まで連射できるようになる。なお、三連射と火炎の術の両方を所持した状態で修行の場をクリアした場合、免許皆伝のデモがないまま次のシーンへと進む。
- 刀
- 水中にいる間は上記の飛び道具類は使えず、この刀しか使えなくなる。目の前の敵を突いて攻撃するが攻撃範囲が狭く、敵と間合いに注意してよく狙う必要がある。
すーぱー忍者くん
1994年8月5日にジャレコからスーパーファミコン用として発売された続編。低年齢層をターゲットとしたためアーケードゲーマーには物足りない難易度であり、シリーズファンからの評価は高くない[1]。
戦国忍者くん
1991年3月8日にUPLから発売されたゲームボーイ用アクションRPGである。UPL唯一のゲームボーイ用ソフト。
画面構成は『ゼルダの伝説』などに似た見下ろし型になっている。ゲームとしては全くの別物だが、タイトルロゴなどから忍者くんの続編としてリリースされた事が伺える。
パチスロ
- 忍者くん 妖怪絵巻
- 2004年にエイペックス(現:トリビー)から発売されたパチスロ機。「懐かしいファミコンのゲームキャラが復活」との触れ込みで、『初代』・『じゃじゃ丸』・『阿修羅ノ章』に似たチャンス演出、『阿修羅ノ章』に曲調の似たBGM(ビッグボーナス中)など、当時のゲームをプレイした人間にとっては懐かしく思える雰囲気を持っている。ただし、携帯電話向けの「阿修羅ノ章」などのアプリケーションでは(C)UPLの記載がある[2]のに対し、本作には同様の著作権表記が存在しない。UPLがすでに倒産していることから、版権の許諾状況が不明である。なお、現在「忍者くん妖怪絵巻」「忍者くん魔城伝」はトリビーが、「忍者くん」が付かない「魔城の冒険」「阿修羅の章」は個人が商標を取得している。
その他
ファミコン版の『忍者くん 魔城の冒険』の開発・販売がジャレコであるため、アーケード版を知らない人には「忍者くんはジャレコのオリジナル商品」として認識されている傾向が強いと言われている。
脚注
- ^ 株式会社QBQ編 『スーパーファミコンクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117097 p110
- ^ iゲーム大好き! アクションゲーム - BOTHTEC MOBILE(2009年8月13日時点のアーカイブ)
関連項目
- 忍者じゃじゃ丸くん - 1985年にジャレコから忍者くんの弟「じゃじゃ丸くん」を主人公とする任天堂ファミリーコンピュータ用アクションゲームが発売、シリーズ化された。操作性やルールなど多くの要素が類似しているが忍者くんの正式な続編ではない。スピンオフ作品のひとつだったがその後忍者くんの弟という設定が無くなり完全独立した。
- 藤沢勉 - 『忍者くん 魔城の冒険』『忍者くん 阿修羅ノ章』などの制作者のひとり。