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昭和天皇の即位を記念した[[甲賀市立水口小学校|水口小学校]]の整備事業の一つとして図書館の新築が企画され<ref>{{Cite book|title=甲賀市史 第8巻 甲賀市事典|date=2016年12月12日|year=2016|publisher=甲賀市|pages=386-387}}</ref>、旧[[水口町]]出身の実業家・[[井上好三郎]]が当時の水口町（現・甲賀市）に寄付し、[[ウィリアム・メレル・ヴォーリズ]]の設計により新たな町立図書館として建てられたもので、[[1928年]]（[[昭和]]3年）に竣工した。
昭和天皇の即位を記念した[[甲賀市立水口小学校|水口小学校]]の整備事業の一つとして図書館の新築が企画され<ref>{{Cite book|title=甲賀市史 第8巻 甲賀市事典|date=2016年12月12日|year=2016|publisher=甲賀市|pages=386-387}}</ref>、旧[[水口町]]出身の実業家・[[井上好三郎]]が当時の水口町（現・甲賀市）に寄付し、[[ウィリアム・メレル・ヴォーリズ]]の設計により新たな町立図書館として建てられたもので、[[1928年]]（[[昭和]]3年）に竣工した。


開館当初は滋賀県下初の開架式閲覧室が採用された。児童文学に重点が置かれ、当時[[義務教育]]を受けられず子守をさせられていた子どもたちにも、開館時間以外でも本を閲覧できるようにした<ref>{{Cite journal|last=川北|first=典子|year=|title=児童図書サービスについての史的考察；大津図書館の場合|url=https://st.agnes.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1161&file_id=21&file_no=1|journal=平安女学院大学研究年報|volume=第1巻|page=|pages=65-72|ISSN=1346227X}}</ref>。
開館当初は滋賀県下初の開架式閲覧室が採用された。児童文学に重点が置かれ、当時[[義務教育]]を受けられず子守をさせられていた子どもたちにも、開館時間以外でも本を閲覧できるようにした<ref>{{Cite journal|last=川北|first=典子|year=|title=児童図書サービスについての史的考察；大津図書館の場合|url=https://st.agnes.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1161&file_id=21&file_no=1|journal=平安女学院大学研究年報|volume=第1巻|page=|pages=65-72|issn=1346227X}}</ref>。


[[1970年]]（昭和45年）まで旧水口町の町立図書館として使われ、[[2003年]]（平成15年）まで水口教科書センターとして利用された。2003年にランタンの復元や構造補強などの保存改修工事が行われた。
[[1970年]]（昭和45年）まで旧水口町の町立図書館として使われ、[[2003年]]（平成15年）まで水口教科書センターとして利用された。2003年にランタンの復元や構造補強などの保存改修工事が行われた。

2020年1月25日 (土) 18:49時点における版

旧水口図書館

旧水口図書館（きゅうみなくちとしょかん）は、滋賀県甲賀市水口町本町にある歴史的建造物。国の登録有形文化財に登録されている[1]。

昭和天皇の即位を記念した水口小学校の整備事業の一つとして図書館の新築が企画され[2]、旧水口町出身の実業家・井上好三郎が当時の水口町（現・甲賀市）に寄付し、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により新たな町立図書館として建てられたもので、1928年（昭和3年）に竣工した。

開館当初は滋賀県下初の開架式閲覧室が採用された。児童文学に重点が置かれ、当時義務教育を受けられず子守をさせられていた子どもたちにも、開館時間以外でも本を閲覧できるようにした[3]。

1970年（昭和45年）まで旧水口町の町立図書館として使われ、2003年（平成15年）まで水口教科書センターとして利用された。2003年にランタンの復元や構造補強などの保存改修工事が行われた。

建築概要

  • 設計 - ヴォーリズ建築事務所（ウィリアム・メレル・ヴォーリズ）
  • 竣工 - 1928年
  • 構造・規模 - 塔屋を設けた鉄筋コンクリート造2階建、建築面積52m2[4]
  • 装飾 - 玄関上方の二階窓に小振りのバルコニーを設置。正面玄関にトスカナ式オーダーを配し、上部に櫛形ペディメントを掲げられる。屋上には円筒形ランタンが設置され、太めの軒蛇腹が外観を引き締める。
  • 所在地 - 滋賀県甲賀市水口町本町1-2-1

構造

  • 1階 - 玄関、通用口、小学生用閲覧室、書庫
  • 2階 - 成人用閲覧室兼会議室
  • 屋上 - ベンチ

アクセス

鉄道
車

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 旧水口図書館 - 国指定文化財等データベース（文化庁）、2019年10月29日閲覧。
  2. ^ 甲賀市史 第8巻 甲賀市事典. 甲賀市. (2016年12月12日). pp. 386-387 
  3. ^ 川北, 典子. “児童図書サービスについての史的考察；大津図書館の場合”. 平安女学院大学研究年報 第1巻: 65-72. ISSN 1346227X. https://st.agnes.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1161&file_id=21&file_no=1. 
  4. ^ “旧水口図書館”. 文化庁. 2019年10月28日閲覧。

関連項目

座標: 北緯34度58分11.3秒 東経136度10分33.2秒 / 北緯34.969806度 東経136.175889度 / 34.969806; 136.175889

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