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2020年2月15日 (土) 01:44時点における版
天理駅 | |
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駅全景(2019年11月) | |
てんり Tenri | |
所在地 | 奈良県天理市川原城町 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細) 近畿日本鉄道(近鉄・駅詳細) |
天理駅(てんりえき)は、奈良県天理市川原城町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・近畿日本鉄道(近鉄)の駅である。駅番号は近鉄がH35。JRは未設定である。
概要
天理市の代表駅である。元々別々であった日本国有鉄道(JR西日本の前身)と近畿日本鉄道の天理駅が統合されて新しい天理駅が設置された経緯から、地元では天理総合駅(てんりそうごうえき)とも呼ばれており、天理総合駅前交番など一部の機関名にもこの名が使用されている。
乗り入れ路線
JR西日本の桜井線(万葉まほろば線)と、近鉄の天理線が乗り入れ、接続駅となっている。天理線は当駅が終点である。桜井線については路線案内上では「万葉まほろば線」で統一されているため、以下「万葉まほろば線」と記載する。
歴史
- 1898年(明治31年)5月11日 - 奈良鉄道(現在の桜井線)の丹波市駅(たんばいちえき)として開業[1]。
- 1905年(明治38年)2月7日 - 関西鉄道が奈良鉄道から路線を承継し、同社の駅となる[1]。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる[1]。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。桜井線の所属となる[1]。
- 1915年(大正4年)2月7日 - 天理軽便鉄道(現在の近鉄天理線)の天理駅開業[1][2]。
- 1921年(大正10年)1月1日 - 天理軽便鉄道が大阪電気軌道(大軌)に譲渡[2]。
- 1941年(昭和16年)3月15日 - 大軌が参宮急行電鉄と合併し、大軌天理駅が関西急行鉄道(関急)の駅となる[2]。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 関急天理駅が近畿日本鉄道(近鉄)の駅となる[2]。
- 1963年(昭和38年)5月25日 - 国鉄丹波市駅が天理市駅(てんりしえき)に改称[1]。
- 1964年(昭和39年)10月30日 - 近鉄の天理駅が移転[3]。
- 1965年(昭和40年)9月1日 - 国鉄線高架化に伴い線路付け替え・駅移転[1]。天理駅に改称し近鉄の天理駅と駅統合[1]。同時に国鉄の貨物取扱廃止[4]
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)と近鉄の駅となる[1]。
- 1988年(昭和63年)2月11日 - 近鉄天理線の天理駅 - 二階堂駅間が複線化。
- 2005年(平成17年)3月1日 - JR西日本でICカード「ICOCA」の利用が可能となる[5]。
- 2007年(平成19年)
- 2010年(平成22年)3月13日 - 路線愛称の制定により、JR西日本で「万葉まほろば線」の愛称を使用開始[7]。
駅構造
JR西日本
JR 天理駅* | |
---|---|
2019年11月 | |
てんり Tenri | |
◄櫟本 (2.3 km) (3.0 km) 長柄► | |
所在地 | 奈良県天理市川原城町816 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 桜井線(万葉まほろば線) |
キロ程 | 9.6 km(奈良起点) |
電報略号 | テリ |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,648人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)5月11日[1] |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
ホームは高架の2階にあり、島式2面4線であるがこのうち通常使用されているのは3・4番のりばのみで、1・2番のりばは団体専用ホームとして使用され、普段は早朝にレールの錆取りを兼ねて回送車が入線する程度で、ホームへの階段は閉鎖されている。改札口は団体専用のものも含めて1階にあり、高架下1階の南側がJRの駅施設(待合室・出改札・コンコース)となっている。
1965年の高架化当初は、2018年現在とのりばの番号の振りが逆で、現在の通常ホームが1(4)・2(3)番のりば、団体専用ホームが3(2)・4(1)番のりばだった(カッコ内が現在の番号)[4]。
王寺鉄道部が管理している直営駅で、ICカード乗車券「ICOCA」の利用エリアの近畿圏エリアに含まれている[8]。自動改札機とエレベーターが設置されている。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | (団体専用ホーム) | ||
3 | 万葉まほろば線 | 上り | 奈良・京都方面 |
4 | 下り | 桜井・高田方面 |
- 路線名、行先はJRおでかけネットの表記をもとにした[9]。
天理電留線
駅の北方には留置線があり、日中は臨時列車、夜間は大和路線・奈良線の列車が留置されている。以前は天理駅1番線および留置線は非電化であったが、2008年3月15日のおおさか東線開業により奈良電車区構内および王寺駅留置線が過密化するために電化された。併せて乗務員宿泊所も設けられている。
-
ホーム
-
天理電留線
近畿日本鉄道
近鉄 天理駅 | |
---|---|
2019年11月 | |
てんり Tenri | |
◄H34 前栽 (1.3 km) | |
所在地 | 奈良県天理市川原城町815 |
駅番号 | H35 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
所属路線 | H 天理線 |
キロ程 | 4.5 km(平端起点) |
電報略号 | テン |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 4面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
6,659人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1915年(大正4年)2月7日[1] |
天理線は1階にJR西日本とは直角に西方から乗り入れている。ホームは頭端式ホーム4面3線を有する地上駅で、駅西側には引き上げ線がある。普段は2番乗り場と3番乗り場を使用しており、天理教月次祭などの際は1番乗り場を使用することがある。
- ダイヤ面
- 当駅を発着する列車の多くは平端行き普通となっており、一部時間帯は大和西大寺駅直通の普通列車、朝と夕方に京都駅発着の急行、朝に大和西大寺駅発着の急行(平日の当駅始発と土休日の当駅到着が各1本)がそれぞれ設定されている[10]。
- 日中時間帯は平端駅発着の普通列車が毎時2本、大和西大寺駅直通の普通列車が毎時1本、合計3本の列車が約20分間隔で運転されている[10]。
- 駅設備・営業面
- 駅長が置かれ、天理線の全駅と橿原線の尼ヶ辻駅 - 笠縫駅間を管理している[11]。なお、駅長室は営業所が併設されている[12]。
- 特急券および定期券は駅窓口にて購入可能となっている[12]。
- 改札外には近鉄リテーリングが運営する有人売店(ファミリーマート近鉄天理駅前店)が設置されている[12]。
のりば
のりば | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1~3 | H 天理線 | 大和西大寺・京都方面[13] |
利用状況
定期外利用者で最も多いのは天理教本部へ向かう同教信者の利用(いわゆる「おぢばがえり」)である。毎月26日の月次祭を始めとする祭礼時には、近鉄・JRともに臨時列車や団体専用列車(通称:天理臨)が運転され、多数の信者が乗降する。その間は臨時ダイヤグラムになることもある。
天理市統計情報によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | JR西日本 | 近鉄 |
---|---|---|
1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗車人員 | |
1997年 | 3,735 | 9,334 |
1998年 | 3,669 | 9,147 |
1999年 | 3,505 | 8,773 |
2000年 | 3,449 | 8,561 |
2001年 | 3,207 | 8,280 |
2002年 | 3,042 | 8,016 |
2003年 | 2,940 | 7,907 |
2004年 | 2,849 | 7,742 |
2005年 | 2,857 | 7,660 |
2006年 | 2,948 | 7,737 |
2007年 | 2,852 | 7,456 |
2008年 | 2,829 | 7,383 |
2009年 | 2,769 | 7,046 |
2010年 | 2,757 | 7,139 |
2011年 | 2,644 | 6,979 |
2012年 | 2,660 | 6,833 |
2013年 | 2,753 | 6,949 |
2014年 | 2,685 | 6,802 |
2015年 | 2,784 | 6,803 |
2016年 | 2,676 | 6,700 |
2017年 | 2,648 | 6,659 |
近畿日本鉄道
近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[14]。
- 2018年11月13日:9,838人
- 2015年11月10日:10,274人
- 2012年11月13日:10,089人
- 2010年11月9日:10,779人
- 2008年11月18日:10,694人
- 2005年11月8日:11,250人
駅周辺
- 天理駅前広場 - 2017年にnendoデザインによる新しい駅前広場が完成した[15][16]。交通広場を含めた全体の土木・建築工事の基本・実施設計はシードコンサルタント(協力:安井建築設計事務所)。現場監理は安井建築設計事務所。施工は大和ハウス。古墳をイメージしたオブジェクトが設置されていることからコフフンという愛称がつけられている。
- 田井庄池公園
- 天理市役所
- 天理郵便局
- 天理警察署
- 天理消防署
- 天理市民会館
- 天理教教会本部
- 天理大学
- 天理大学附属天理図書館
- 天理医療大学
- 天理高等学校
- 天理教校学園高等学校
- 天理大学附属天理参考館
- 石上神宮・山辺の道[1]
- 天理よろづ相談所病院
- イオンタウン天理(現在は、ザ・ビッグ エクストラ 天理店)
バス路線
路線バス
奈良交通と三重交通による路線バスが運行されている。(2014年10月1日現在)
- 1番のりば
- 62系統:桜井駅北口(粟殿口経由)
- 63系統:桜井駅北口(三輪明神大神神社二の鳥居前・粟殿口経由)
- 28系統:国道針(苣原・国道一本松経由)
- 29系統:針インター(苣原・馬場経由)
- 文系統:天理大学(開校日のみ)
- 2番のりば
- 3番のりば
天理市コミュニティバス 「いちょう号」
- 西部線:結崎駅(1日5便、うち内回り3便・外回り2便の運行。土休運休)
- 苣原線:苣原(1日3便の運行。12月29日~1月3日は運休)
- 両路線とも障がい者は無料となっている。また、運行はエヌシーバス郡山営業所への委託となっている。
高速バス
高速バスは以下の路線が運行されている。
- リムジンバス
- 高速バス「やまと号」
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- 万葉まほろば線(桜井線)
- 近畿日本鉄道
- H 天理線
- □臨時特急発着駅(天理教月次祭<毎月26日>および、その他天理教の祭事時に運行される臨時列車。)
- ■急行・■普通
- 前栽駅 (H34) - 天理駅 (H35)
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、22-23頁。
- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 3号 近畿日本鉄道 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月29日、11-13頁。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、674頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ a b 交通 - 駅・鉄道・奈良を走る機関車 (奈良県立図書情報館・ITサポーターズ)掲載の写真より。
- ^ ICOCAをご利用いただけるエリアが桜井線へ広がります(インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年12月22日
- ^ "平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります" (pdf) (Press release). 近畿日本鉄道. 30 January 2007. 2016年2月28日閲覧。
- ^ 桜井線の愛称名「万葉まほろば線」に決定!(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年12月24日
- ^ ご利用可能エリア 近畿圏エリア|ICOCA:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- ^ 天理駅│構内図:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- ^ a b 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.186 - p.205・p.344 - p.362
- ^ 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
- ^ a b c 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.70 - p.87
- ^ “近鉄電車ご利用案内|時刻表|天理駅”. www.kintetsu.co.jp. 2018年8月13日閲覧。
- ^ 駅別乗降人員 奈良線 橿原線 天理線 - 近畿日本鉄道
- ^ 天理駅前広場空間デザインの最優秀提案者は「デザインオフィスnendo/佐藤オオキ」氏に決定天理市、2014年
- ^ 天理駅前広場空間デザインプロジェクトnendo, 2014.05
- ^ 奈良交通グループホームページ/高速バス/リムジンバス - 奈良交通
- ^ 奈良交通グループホームページ/高速バス/夜行高速バス - 奈良交通
- ^ 奈良交通グループホームページ/高速バス/夜行高速バス - 奈良交通
- ^ 奈良交通グループホームページ/高速バス/夜行高速バス - 奈良交通
参考文献
- 川島令三『東海道ライン 全線・全駅・全配線(9) 奈良・東大阪』講談社、2009年。ISBN 978-4-06-270019-1。
関連項目
外部リンク
- 天理駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 近畿日本鉄道 天理駅
- 天理市ホームページ