「鹿島サッカースタジアム駅」の版間の差分
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|よみがな = かしまさっかーすたじあむ |
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2020年2月15日 (土) 02:03時点における版
鹿島サッカースタジアム駅* | |
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駅入口 | |
かしまさっかーすたじあむ Kashima-Soccer Stadium | |
所在地 |
茨城県鹿嶋市大字神向寺4980 北緯35度59分31.42秒 東経140度38分10.9秒 / 北緯35.9920611度 東経140.636361度 座標: 座標オプションが認識できません 座標: 北緯35度59分31.42秒 東経140度38分10.9秒 / 北緯35.9920611度 東経140.636361度 座標: 座標オプションが認識できません |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 鹿島臨海鉄道 |
電報略号 | スタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
412人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1970年(昭和45年)8月20日[1] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■鹿島線(JR東日本) |
キロ程 | 17.4 km(香取起点) |
◄鹿島神宮 (3.2km) | |
所属路線 | ■鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 |
キロ程 | 53.0 km(水戸起点) |
◄荒野台 (2.9 km) (- km) (鹿島神宮)**► | |
所属路線 |
□鹿島臨海鉄道鹿島臨港線 (貨物線) |
キロ程 | 0.0 km(鹿島サッカースタジアム起点) |
(10.1km) 神栖► | |
備考 | 共同使用駅(JR東日本の管轄駅) |
鹿島サッカースタジアム駅(かしまサッカースタジアムえき)は、茨城県鹿嶋市大字神向寺にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・鹿島臨海鉄道の駅である。
概要
JR東日本鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の終点かつ、鹿島臨港線の起点となっている。
常時運行される列車は大洗鹿島線(鹿島線直通)の旅客列車と鹿島臨港線の貨物列車のみで、元々貨物駅である北鹿島駅(きたかしまえき)として設置されたこともあり、通常は旅客列車は当駅に営業停車しない(信号扱所、貨物駅の機能のみで、交換のための運転停車を行う場合はあり)。ただし、当駅がJR東日本と鹿島臨海鉄道の会社境界駅であることから、開設以来当駅を(運賃計算上の)連絡駅として運賃計算を行っており、当駅発着の乗車券は常時発売される[注 1]。
当駅に旅客列車が営業停車するのは、駅に隣接する茨城県立カシマサッカースタジアムでサッカーの試合[注 2]が開催される場合のみで、事実上の臨時駅となっているが、旅客扱いのない日も運転扱い上の駅(信号場・貨物駅)として機能しており、路線・営業上も両線の境界駅であることから、『JR時刻表』および『JTB時刻表』には臨時駅の表記がない。旅客駅としてはJR東日本鹿島神宮駅が管轄する無人駅となっているが、旅客営業時は当日開催される試合の規模に応じ、鹿島臨海鉄道の社員が派遣され改札業務や乗車券販売などを行うことが多い。
運転士が用いる時刻表などでは、「鹿島スタ」と略して表示される。
歴史
鹿島臨海工業地帯で生産される貨物輸送を目的に、鹿島臨海鉄道臨港線から日本国有鉄道(国鉄)へ乗り入れる旧国鉄鹿島線の貨物駅「北鹿島駅」として1970年(昭和45年)に開業したのが始まりである[2]。1993年(平成5年)に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)人気の高まりから観戦するファンの利便性を向上させるために、JR東日本千葉支社が、茨城県立カシマサッカースタジアム至近で旅客営業が無かった同駅に、鹿島アントラーズホームゲームを観戦するファンの利用が見込まれることから、鹿島町(現鹿嶋市)が予算を拠出して総工費約3億8000万円をかけて旅客用ホームを新設し、翌1994年(平成6年)3月12日から乗降駅として試合開催日に限定して旅客ホームに臨時列車を停車させて供用を開始した[2][3]。同年3月10日に「鹿島サッカースタジアム駅」と改称して完成した同駅の開業式では、「マリンライナーはまなす」を初停車車両として迎え、地元関係者が見守るなかで行われた[2]。
年表
- 1970年(昭和45年)
- 1978年(昭和53年)7月25日:鹿島臨海鉄道鹿島臨港線に旅客列車設定[1]。当駅は通過扱いだが、名目上旅客扱い開始[1]。当駅でスイッチバックして鹿島神宮駅まで乗り入れる[4]。
- 1983年(昭和58年)12月1日:鹿島臨海鉄道鹿島臨港線の旅客列車廃止[1]。旅客扱い廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:鹿島臨海鉄道大洗鹿島線水戸 - 当駅間53.0km開業[1]。名目上旅客扱い再開[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、鹿島線の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[1]。
- 1991年(平成3年)
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)3月12日:鹿島サッカースタジアム駅に改称[1]。試合開催日のみ臨時駅として旅客営業開始[1][2][5]。
- 2002年(平成14年)6月2日:カシマサッカースタジアムで2002 FIFAワールドカップを開催。臨時列車が鹿島神宮駅や水戸駅と同駅との間で運転。
- 当初はJRの臨時列車が東京駅と同駅の間を直通運転する予定だったが、前年の明石花火大会歩道橋事故を受け、設備が小規模な同駅に観客が集中することでの事故発生を防止するという理由で中止され、鹿島神宮駅での乗換となる。
- 2005年(平成17年)10月16日:大洗鹿島線開業20周年を記念し、国土交通省の特別な許可を得た上で、通常は旅客輸送を行わない鹿島臨港線で、当駅から神栖駅まで鹿島臨海鉄道の6000形気動車2両編成を使用し旅客営業が3往復行われる[4]。旅客営業は当日限定のため、雨天にもかかわらず大盛況に。
- 2006年(平成18年)7月15日:2006JOMOオールスターサッカーをカシマサッカースタジアムにて開催。その際、JR東日本の臨時列車が初めて乗り入れた。
- 2009年(平成21年)3月14日:東京近郊区間に組み込まれる[6]。
- 2020年(令和2年)3月14日:ICカード「Suica」の利用が可能となる〈予定〉[7][8]。
駅構造
旅客駅としては島式ホーム1面2線(幅5メートル、長さ100メートル、5両編成までの列車に対応可能[3]。屋根はカシマサッカースタジアムを意識したデザインを採用する[2])を有する地上駅。これとは別に鹿島線の留置線、貨物用(鹿島臨港線、大洗鹿島線との授受)の側線、機関車の留置線を有し、ここで機関車の付け替えが行われている。
駅構内は一部を除き[注 3]直流1500Vで電化されており、定期貨物列車として日本貨物鉄道(JR貨物)新鶴見機関区所属のEF65形電気機関車が乗り入れるほか、鹿島線香取方面に使用される電車(209系など)が夜間留置のため乗り入れる。前記したが、サッカー試合開催時にはJR東日本の電車が営業運転で乗り入れることもあり、ホームには5両編成の特急電車用停止位置目標も用意されている。
同駅の跨線橋は歩行者専用の市道となっており、試合開催日には駅の利用者と線路を挟んだ向かい側に点在する民間駐車場からスタジアムまで行く観客との共用である。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■大洗鹿島線 | 新鉾田・大洗・水戸方面 | |
2 | ■大洗鹿島線 | 鹿島神宮方面 | |
■鹿島線 | 鹿島神宮・成田方面[9] | 臨時列車運転時 |
運転番線 | 営業番線 | ホーム | 鹿島神宮方面着発 | 神栖方面着発 | 大洗方面着発 | 引上げ線着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ホームなし | 到着・出発可 | 不可 | 不可 | |||
2 | |||||||
3 | 1 | 5両分 | 到着・出発可 | 出発可 | 入出区可 | 下り主本線 | |
4 | 2 | 到着可 | 上り主本線 | ||||
5 | ホームなし | 不可 | |||||
6 | 不可 | 不可 | 留置線 |
- 主本線を発着する場合は通過が可能。ただし神栖方面は不可。
- 神栖寄りに機関車用の引き上げ線が1本ある。
- 運転1・2番線は鹿島線電車の夜間滞泊に使用される。
- 運転3 - 5番線は貨物列車の機関車付け替えや機関車の留置のほか、大洗鹿島線気動車の夜間滞泊に使用されることがある。
- 運転3 - 6番線は貨物列車の留置に対応するため、線路有効長はかなり長い。
- 運転3番線 - 神栖方、運転3番線 - 引上げ線で使用する渡り線(運転3 - 4番線間)には架線がない。
(参考資料:『JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳 第4巻 水戸・千葉支社管内編』 学研、2010年3月)
利用状況
JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は412人である[利用客数 1][注 4]。
近年の推移は以下のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2000年(平成12年) | 634 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 614 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 596 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 607 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 571 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 511 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 478 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 496 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 511 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 492 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 468 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 354 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 428 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 446 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 464 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 447 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 438 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 422 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 412 | [利用客数 1] |
駅周辺
元々田園地帯の中にスタジアムが設けられたこともあり、駅から集落までは距離がある。大字神向寺・大字宮中の字界付近にあり、駅ホームは大字宮中に位置している。
東側
西側
- カシマサッカースタジアム民間駐車場(試合開催日のみ)
- 茨城県道242号鉾田鹿嶋線(大野街道)
バス路線
駅東のカシマサッカースタジアム敷地内から東京駅行の高速バス「かしま号」が運行され、サッカー開催日には鹿島神宮駅行のシャトルバス(関東鉄道)と東京駅行きの直行便も運行される。また、駅西側・大野街道沿いに池田交通(鹿島コミュニティバス)の「スタジアム駅入口」バス停がある。
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 |
---|---|---|---|
中央線 | 鹿島神宮駅・チェリオ・勤労文化会館前・クラブハウス前 | 高松緑地公園 | 鹿嶋コミュニティバス(池田交通) |
大野出張所前 | 鹿島灘駅 |
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|
高速バス「かしま号」 | (国道51号バイパス) | 東京駅日本橋口 | 関東鉄道、JRバス関東、京成バス | |
高速バス 「カシマサッカースタジアム号」 |
(直行便) | 東京駅日本橋口 | 関東鉄道、JRバス関東、京成バス | 駅北側駐車場発着 サッカー試合開催日のみ運行 座席指定制 |
臨時シャトルバス | 鹿嶋宮中 | 鹿島神宮駅 | 関東鉄道 | 運動公園前のりば発着 サッカー試合開催日のみ運行 |
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■鹿島線
- 鹿島神宮駅 - 鹿島サッカースタジアム駅
脚注
記事本文
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 26号 総武本線・成田線・鹿島線・東金線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月17日、24-25頁。
- ^ a b c d e 「鹿島 開幕へ高まる熱気 『スタジアム駅』開業」『茨城新聞』1994年3月11日付日刊、21面〈社会〉。
- ^ a b c 「来年3月完成へ 北鹿島駅 旅客ホームを新設」『茨城新聞』1993年5月15日付日刊、16面〈地域〉。
- ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 15号 銚子電気鉄道・小湊鐵道・いすみ鉄道・鹿島臨海鉄道・ひたちなか海浜鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月26日、24-25頁。
- ^ a b c d e f g h 出典:『鹿島臨海鉄道三十年史』、2003、55-57p。
- ^ "Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 22 December 2008. 2019年5月3日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2019年7月30日閲覧。
- ^ "2020年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 13 December 2019. p. 7. 2019年12月13日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2019年12月13日閲覧。
- ^ "2020年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道千葉支社. 13 December 2019. p. 5. 2019年12月13日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2019年12月13日閲覧。
- ^ “駅構内図(鹿島サッカースタジアム駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月18日閲覧。
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年5月27日閲覧。