「大岸駅」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
6行目: | 6行目: | ||
|pxl= 300px |
|pxl= 300px |
||
|画像説明= 駅舎(2017年9月) |
|画像説明= 駅舎(2017年9月) |
||
{{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}} |
|地図={{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}} |
||
|よみがな= おおきし |
|よみがな= おおきし |
||
|ローマ字= Ōkishi |
|ローマ字= Ōkishi |
2020年2月15日 (土) 09:25時点における版
大岸駅 | |
---|---|
駅舎(2017年9月) | |
おおきし Ōkishi | |
◄H44 礼文 (4.1 km) (8.4 km) 豊浦 H42► | |
所在地 | 北海道虻田郡豊浦町字大岸 |
駅番号 | ○H43 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■室蘭本線 |
キロ程 | 27.7 km(長万部起点) |
電報略号 | キシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)9月10日 |
備考 | 無人駅 |
大岸駅(おおきしえき)は、北海道虻田郡豊浦町字大岸にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH43。電報略号はキシ。 当駅から東室蘭方面は本社直轄となる。
歴史
- 1928年(昭和3年)9月10日:鉄道省長輪線静狩駅 - 伊達紋別駅間開通に伴い小鉾岸駅(おふけしえき)として開業[1]。一般駅。
- 1931年(昭和6年)4月1日:長輪線を室蘭本線に編入、それに伴い同線の駅となる。
- 1935年(昭和10年)4月1日:大岸駅(おおきしえき)に改称[1]。
- 1980年(昭和55年)5月15日:貨物・荷物扱い廃止。無人(簡易委託)化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 時期不詳:簡易委託廃止、完全無人化。
駅名の由来
所在地名より。由来は諸説あり、特定されていないが、アイヌ語の「オプ」(op、銛・槍・鉾)に関係する名であるとされる[2]。
当初は「小鉾岸」(おふけし)の字が当てられ、駅名も同名であったが、のちに字名が「大岸」に改称され、1935年(昭和10年)に駅名が改称された[1]。改称理由について、鉄道省札幌鉄道局が編纂した『駅名の起源』(1939年版)では、「呼称一般人に甚だ困難なるを以て、付近海岸一帯が大なる岸を有するを以て」改称されたとしている[3]。
アイヌ語 | 意味 | 由来 | |
---|---|---|---|
カタカナ表記(アコロイタク式) | ラテン翻字 | ||
オプケシ | op-kes | 銛・足 | 海岸の形が銛の石突につけるU字型の器具に似ていたため[2]。幕末・明治の探検家松浦武四郎は、銛の石突を神が拾ったという伝説を紹介している[2]。 |
オプケシペシリエトゥ | op-kespe-sir-etu | 槍端岬? | 永田方正による。銛の石突に似た岩がある岬から[2]。 |
オプケプシシレト〔ママ〕 | 槍の先端に似た岩のある岬 | 『駅名の起源』(1939年版)より[3]。 | |
オプケウシペッ | op-ke-us-pet | 槍・を削る・いつもする・川 | 山田秀三などによる[2]。1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』でも同説を紹介[1]。 |
オプケシペ | op-kes-pe | 鉾・末・所 | 上原熊次郎による。同地の東西に岬があり、この形がアイヌが漁に用いる鉾の末にあるような入り江であったため。ただし、山田修三に語法上、op-kes-un-pe(銛の・末端・にある・もの)などが略されたものではないかと指摘されている[2]。 |
駅構造
単式・島式(片側使用)の2面2線を有する地上駅。互いのホームはホーム中央の構内踏切で連絡している。島式ホームの踏切階段付近にパラソル型の上屋を有する[4]。かつては単式・島式複合型の2面3線を有しており(1983年時点ではこの配線[5])、現配線は駅舎側の中線(旧2番線)を撤去した形となる。また1番線(下りホーム・駅舎側)に岩見沢方から分岐した側線を1本有していた[6]。
無人駅となっている。駅舎は線路の北側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し、開業当初の駅舎は改築されている。駅舎内にトイレを有する。
-
ホーム(2017年9月)
-
構内踏切(2017年9月)
-
駅名標(2017年9月)
利用状況
駅周辺
海岸に近く、その海岸には海水浴場やキャンプ場などがある。
- 北海道道608号大岸礼文停車場線
- 伊達警察署大岸駐在所
- 大岸郵便局
- 旧豊浦町立大岸中学校
- 豊浦町立大岸小学校
- 旧豊浦町立大岸小学校鉱山分校
- ペタヌ山(標高641メートル)
- 礼文華海岸
- 礼文華峠
- 小鉾岸川 - 駅から東に進むと河口がある。
- 豊浦町営バス「大岸駅前」停留所 - 旧国鉄バス羊蹄線
隣の駅
脚注
- ^ a b c d 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、67頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b c d e f g “アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ a b 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、37頁。NDLJP:1029473。
- ^ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)141ページより。
- ^ a b 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)74ページより。
- ^ a b 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)82-83ページより。