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2020年3月23日 (月) 12:27時点における版
ヨドバシカメラ マルチメディア梅田 Yodobashi Camera Multimedia Umeda Store | |
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ヨドバシ梅田ビル | |
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町1-1 |
座標 | 北緯34度42分15.1秒 東経135度29分46.7秒 / 北緯34.704194度 東経135.496306度座標: 北緯34度42分15.1秒 東経135度29分46.7秒 / 北緯34.704194度 東経135.496306度 |
開業日 | 2001年11月22日 |
正式名称 | ヨドバシカメラマルチメディア梅田 |
施設所有者 | 株式会社ヨドバシカメラ |
施設管理者 | 株式会社ヨドバシ建物 |
敷地面積 | 1万6,270 m² |
延床面積 | 11万3,548 m² |
商業施設面積 | 5万 m² |
中核店舗 | ヨドバシカメラ |
店舗数 | 59 |
営業時間 | 9:30 - 22:00 |
駐車台数 | 1,000台 |
前身 |
大阪鉄道管理局庁舎(旧・JR西日本本社ビル) ↓ OSAKA梅田ゴルフドーム |
ヨドバシ梅田ビル | |
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情報 | |
用途 | 店舗 |
設計者 | レールシティ西開発株式会社[1]、安井・鹿島設計共同体 |
施工 | 鹿島建設株式会社 |
管理運営 | 株式会社ヨドバシカメラ |
構造形式 | SRC造 |
敷地面積 | 1万6,270 m² |
延床面積 | 11万3,548 m² |
階数 | 地下2階地上13階建 |
竣工 | 2001年11月 |
ヨドバシ梅田タワー | |
---|---|
情報 | |
用途 | 店舗・ホテル |
設計者 | 五洋建設株式会社 一級建築士事務所 |
施工 | 五洋建設 |
管理運営 | 株式会社ヨドバシカメラ |
延床面積 | 約10万5,200[2] m² |
階数 | 地下4階地上35階建 |
着工 | 2017年夏 |
竣工 | 2019年11月 |
ヨドバシ梅田(ヨドバシうめだ)は、大阪府大阪市北区大深町(JR大阪駅前)にある複合商業施設。大手家電量販店の「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」をはじめ、多数のテナントが入居している。日本の家電量販店の中で最大の規模の店舗で、またマルチメディア梅田は単独店舗で年商1,000億円を上回る[3]。
歴史
出店までの経緯
元々は旧大阪鉄道管理局庁舎(JR発足後はJR西日本本社屋)が置かれていた場所だが、旧国鉄の債務縮減のため、便利で地価が高い一等地を明け渡すことになり、JR西日本本社が現在の本社社屋(大阪市北区芝田2丁目)へ移転後の1992年に取り壊された。バブル崩壊後、長期的な用途が決まらないまま長らく更地のままとなっていた。長期的な用途が決定しない期間には、ドーム型ゴルフ練習場や木下大サーカス会場などとしても利用されたこともある。
その後、1997年になってようやく土地の競争入札が行われ、当初は三越やパルコによる落札が有力視されていたが[4]、500億–600億円と予想されていた落札価格を大幅に上回る1,010億円でヨドバシカメラが落札した。
出店の理由
ヨドバシカメラは首都圏、及び東日本を中心に店舗を展開してきたが、出店空白地域である西日本に店舗展開するための足がかりとして、西日本最大の都市である大阪市に大型店舗(旗艦店)を作る必要があった。また、大きなターミナル駅を擁する梅田地区は集客が見込めることもあった。
但し、当時の年間売上高が2千数百億円の同社にとって、1,010億円という土地の落札価格はあまりにも高額であることと、当時の関西地区では同社店舗の知名度は低かったこともあり、採算性を疑問視する見方もあった。
このような懸念があったにもかかわらず、開業日には予想をはるかに超える客が押し寄せたことや、関西地方ではあまり馴染みがなかったポイント制度への申込客が多かったことなどを挙げて、楽観的な見通しを論評するメディアもあった[5]。
ヨドバシ梅田タワーの建設
その後、ヨドバシカメラは同地に商業棟(地上13階・地下2階)とオフィス棟(地上33階)の2つのビルを建設する計画を発表し、敷地の南半分には約1年半の工期を経て2001年に商業棟が開業した。
一方でオフィス棟となる予定だった北半分については暫定的に平面駐車場として利用されていたが、一部報道により2013年春を目処に大型商業施設として着工し、2015年頃に開業する事を検討していると発表された[6]。しかし後に計画が変更となり、「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」(地上34階・地下4階)としてホテルを併設した商業施設を2017年夏に着工し、2019年秋に竣工させることが発表され、それに伴い着工前の2017年4月には平面駐車場及び駐輪場が閉鎖された[7][2]。
また、大阪駅北側周辺の歩行者の回遊性を上げることを目的にグランフロント大阪や大阪ステーションシティとペデストリアンデッキで接続するほか、観光バスの発着スペースが設けられる予定となっている[2]。入居するホテルは阪急阪神ホールディングスの子会社である阪急阪神ホテルズに決定し、ホテルの名称や開業時期についての詳細は調整を重ねた結果[8][9]、2019年3月20日にホテル名を「Hotel Hankyu RESPIRE OSAKA(ホテル阪急レスパイア大阪)」と命名し、2019年11月にオープンすることが発表された[10]。その後、2019年6月3日にタワー側の名称も「ヨドバシ梅田タワー」と正式決定した[11]。7月には、タワー側の専門店街の名称を「LINKS UMEDA(リンクス ウメダ)」と決定した[12]。「LINKS」にはたくさんの“LINK”が生まれる場所という意味が込められている。2019年11月16日にタワー部下層階の店舗が開業した(上層部のホテルは同年11月27日開業)。
フロア構成
開業当初は地下1階から4階がヨドバシカメラの売場であったが、4階にあったゲーム・おもちゃ売場を5階に移動し売場を拡大した。夏季限定で13階の駐車場スペースを利用したビアガーデンを開設していたが、高い壁に囲まれているため眺望が極めて悪いほか風が通りづらいこともあって「蒸し暑い」などの理由で不評だったため、2004年限りで営業を終了した。
地下2階は、食料品売場(グルメディア食品館)があったが、いかりスーパーマーケット(JR大阪駅御堂筋口)や成城石井(阪急梅田駅、ホワイティうめだ)との競争に晒されていたことや売上不振のため、2005年6月に閉鎖した。その後、同階は閉鎖されたまま1年以上使われていなかったが2006年7月20日、エスカレーターを移設するなどの改修の上、5階にあったゲーム・玩具・自転車売場を地下2階に移した。但し同年11月10日、ゲーム・玩具売場は再度5階に移動し、このさいに面積を大幅に拡大している。また、同年9月30日をもって1階の「opti cafe」および5階のFashion Zone部分の全店舗が撤退または移転した。2006年12月15日には、7階の東側に「ユニクロ」の大型店が出店した。なお、食料品売場の跡地は旅行用品・自転車・文具売り場となっており、特に旅行用品売場は日本でも屈指の品揃えとなっている。
2011年5月に大阪駅ノースビルディング(三越伊勢丹・ルクアが核テナント)が完成後はファッションフロアが苦戦するようになり、同年10月を持ってコムサストアが一時撤退している。10月上旬からヨドバシ梅田館内の改装工事が行なわれ、同年12月1日にリニューアルオープンした。コムサストア跡地のうち、1階から4階はヨドバシカメラの売場拡大、5階と6階は専門店街 (Fashion Zone)、7階は「コムサスタイル」「コムサスタイルスーツ」「アイビーコムサ」(コムサストアの縮小移転)となった。また従来地下2階へのエスカレーターは東側しか設置されていなかったが、リニューアルを機に西側にも設置されるようになり、館内の回遊性が向上された。
ヨドバシカメラマルチメディア梅田
ヨドバシ梅田の核テナント。ヨドバシカメラの関西地区1号店として2001年11月22日に開業した。
「デパート風の建物、広い売場、豊富な品揃え」に加え、「カフェ、レストラン街、ファッション衣料雑貨専門店の併設」というこれまでの家電量販店のイメージを覆すものであり、業界に大きな衝撃を与えた。
また、開業初日は22万人の来客数があり、その翌日からの3連休(11月23日-11月25日)では95万人以上(3日間の合計)の来客数を記録した[13]。
開業以降、関西地区の家電量販店の勢力図は激変した。特に、従来から大阪における家電の街として著名であった日本橋電気街(でんでんタウン)の多くの店舗は、郊外型の大型店舗に押されていたところに、都心型の大型店舗の登場により、撤退を余儀なくされ、現在のようなサブカルチャーの街に変わるきっかけとなった。
ヨドバシ梅田は、開店以降一貫して、日本国内の家電量販店としては最大の売場面積・売上高を誇っている[14]。2006年3月10日には、難波地区にヤマダ電機の都市型店舗「LABI1 なんば」が開業し、これらに先んじてなんば店を開店させていたビックカメラや関西基盤の家電量販店を含めた大阪地区での家電量販店の競争がいっそう激しくなっている。
LINKS UMEDA
LINKS UMEDA(リンクス ウメダ)は、2019年11月16日に開業した[15][16]ヨドバシ梅田タワー及びヨドバシ梅田側上層階のテナント群の総称。地下1階は、「LINKS MARCHE Eat&Walk」としてスーパーマーケットと20店舗以上の飲み屋で構成される。スーパーマーケットは2005年6月に撤退して以来14年ぶりの入居となり、近商ストアの「食品専門館ハーベス」と明治屋の「明治屋PROVISIONS & WINES」が入る。1階には、梅田のバス乗降所不足解消の為、東京など各地へ向かう高速バス及び観光バスのバスターミナルが整備される。
ホテル阪急レスパイア大阪
ホテル阪急レスパイア大阪 Hotel Hankyu RESPIRE OSAKA | |
---|---|
ホテル概要 | |
正式名称 | ホテル阪急レスパイア大阪 |
ホテルチェーン | 阪急阪神第一ホテルグループ |
運営 | 阪急阪神ホテルズ |
階数 | 1階(入口)・9階(ロビー・フロント・レストラン・宴会場)・12階(客室) - 35階 |
レストラン数 | 1軒 |
部屋数 | 1030室 |
シングル数 | 0室 |
ダブル数 | 414室 |
ツイン数 | 397室 |
駐車場 | あり(地下2階-地下4階・ヨドバシ梅田と併用)420台 |
開業 | 2019年(令和元年)11月27日 |
最寄駅 |
JR大阪駅 阪急大阪梅田駅 阪神大阪梅田駅 Osaka Metro梅田駅・西梅田駅 |
最寄IC | 阪神高速道路梅田出入口 |
所在地 |
〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町1-1 |
公式サイト | 公式サイト |
補足 | トリプル171室、フォース48室 |
ホテル阪急レスパイア大阪(ホテルはんきゅうレスパイアおおさか、Hotel Hankyu RESPIRE OSAKA)は、タワー側の上層部に位置する阪急阪神ホテルズ運営の宿泊特化型ホテル。訪日外国人向けに特化した[10]「ホテル阪急レスパイア」ブランドの第一号店。「RESPIRE」は「rest(心身を癒す)」と「inspire(活力をもたらす)」から取ったものだが、「respire」自体にも呼吸するという意味がある。
「OSAKA Japanese Style」をテーマにした大阪府花の「梅」・阪急阪神沿線の田園風景をイメージした「田園」・ゴールドを差し色に使った「大阪城」のカラースキームを取り入れている。部屋数は1,030室と同社運営の大阪新阪急ホテルの961室をも上回る。
各フロアの概要
※各フロアのテナント詳細は、公式サイト(ヨドバシカメラマルチメディア梅田、LINKS UMEDA、ホテル阪急レスパイア大阪)を参照。
ヨドバシ梅田側
- 9階–13階:駐車場
- 8階:LINKS DINING(飲食店街)
- 6階–7階:LINKS UMEDA
- 地下2階–5階:ヨドバシカメラ
ヨドバシ梅田タワー側
- 12階–35階:ホテル客室
- 9階:ホテルロビー、フロント、日本庭園、イタリアンレストラン、宴会場
- 2階–8階:LINKS UMEDA及び店舗側ホテル入口(2階)
- 1階:LINKS UMEDA、ホテル車寄せ・入口、高速バス/観光バス発着スペース
- 地下1階:LINKS MARCHE Eat&Walk
- 地下2階–地下4階:駐車場
施設の特徴
- 関西最大のターミナル駅前に立地している。
- 駐車場はヨドバシ梅田側9階から13階に780台、ヨドバシ梅田タワー側の地下2階から地下4階に420台の計1,200台分の駐車場を設けている。
- 梅田地区の単独施設としては比較的多い約1,200台分の駐車場を設けることにより、遠方から自家用車での来客にも容易に対応できる。
- カフェ・レストラン街・ファッション衣料雑貨専門店を併設している。
- 梅田地区唯一の大型家電量販店である。
- 外国人観光客の来店に対応している。
日本一の売上
当店舗は年間売上高が1,000億円以上あり[3]、家電量販店の単独店舗の売上としては日本一である[14]。
日本一の店舗面積
ヨドバシ梅田のヨドバシカメラマルチメディア梅田店は店舗面積3万m2で日本一の大きさになっている。 (ヨドバシAkibaは2万3800m2、ヤマダ電機LABI1日本総本店池袋店は2万3千m2)さらに2019年リンクス梅田開業に合わせて5階のフロアもマルチメディア梅田になり35600m2の売り場面積を抱えることになった。
懸念事項
ヨドバシ梅田開業前から周辺の道路、特に新阪急ホテル前付近は、大阪駅東口(御堂筋口)とも隣接することから、タクシーやバスなどで日常的に混雑していた。大阪駅の再開発工事の期間中には通行規制でさらに道路事情が悪化した。また、歩道の混雑や歩行者による信号無視なども多い。これらの道路混雑に対応するため、混雑に応じて、駐車場や駐輪場の入出庫、新阪急ホテル発着のバスやタクシーおよび歩行者の誘導のため、警備員が配備されているが、大阪シティバス、阪急バスおよび空港行リムジンバス(大阪国際空港・関西国際空港)に遅延が生じることも多い。
以前は、JR大阪駅中央北口から横断歩道を渡ってヨドバシ梅田(建物西側)まで平面移動が可能であった[要出典]。この平面移動ルートはヨドバシ梅田だけでなく、ウインズ梅田、JR西日本本社、大阪府済生会中津病院へのアクセスルートでもあったため、利用者は多かった。しかし、2011年5月の大阪ステーションシティ(ノースゲートビルディング)の開業、および大阪駅JR高速バスターミナル(1階)の開設により同ルートが中断され、一旦エスカレーターまたは階段で2階アトリウム広場に上がり、約50段の階段(当初エレベーターやエスカレーターは併設されていなかった)で再度1階(地上)に下りてから横断歩道を渡らなくてはならなくなった。そのため、バスターミナル進入路付近の横断防止柵を乗り越えて市道を横断をする人が相次ぎ、事故の増加が懸念された。バリアフリーの観点からもJR西日本には障害者団体からの苦情が寄せられ、対策が検討された結果[17]、階段にエレベーター[18]が併設されることになり、2011年12月12日から使用開始され[19]、バリアフリーの面での問題は解消した。
さらに、2013年を目処にヨドバシ梅田と南側のノースゲートビルディング、西側のグランフロント大阪のそれぞれを結ぶ歩行者用デッキの設置が計画されていた[6][20]。2017年6月30日に大阪ステーションシティカリヨン広場と当店2階を結ぶ橋が完成し[21]、グランフロント側は同年10月25日に開通した[22]。
開業による影響
日本橋電気街(でんでんタウン)の来客数が減少したことから多くの店舗が閉鎖し、その跡は次々とマンションになりつつある。また、メイド喫茶やアダルトグッズショップに転用される例も増加している。大阪地区の家電量販店同士の価格競争が激しくなった。
ヨドバシカメラのインターネット通販、「ヨドバシ ドットコム」の関西地区での利用者が増加した。後に、西日本地区での需要に応えるため神戸市(六甲アイランド)に物流拠点が新設された[23]。
店舗データ
(来客数以外は2006年3月10日の日経MJの記事による)
- 売場面積:35600m2(2019年11月までは3万m2)
- ※ヨドバシ梅田全館の売場面積は約5万m2
- 駐車場:1,200台収容(立体駐車場780台、地下駐車場420台、2019年11月のヨドバシ梅田タワー側開業時)
- 年間売上高:約1,200億円(推定。ヨドバシカメラはもちろん、日本の家電販売店で最大の売上高。但し、家電以外のテナントの売上を含めているのかは不明。)
- 従業員数:460人(メーカー派遣販売員を除く)
- 投資額:約1,500億円(うち土地1,010億円)
- 来客数:平日8万–10万人、土曜・休日10万–15万人(ヨドバシ梅田全館)[24]
建物
かつてこの敷地にあった大阪鉄道管理局庁舎と同様に丸みを持った形態で、後に開業したヨドバシAkiba、京都ヨドバシとも外壁のデザインが共通している。
広報活動
ヨドバシカメラマルチメディア梅田のCMソングが作られたのは開業から約1年後である。テレビCM(30秒版)や店内放送で聴けるほか、Yodobashi Vision(後述)でも流れている。最近では首都圏の既存店同様、電車をモチーフとしたキャラクターが登場し、こちらは「環状くん」「環状ちゃん」(大阪環状線103系がモデル)・「御堂筋くん」「みどうちゃん」(Osaka Metro御堂筋線21系がモデル)が使われている。これらのキャラクターが設定された当時は阪急電車(8000系もしくは8300系)や阪神電車(9300系)をモチーフにした「阪急くん」「阪急ちゃん」「阪神くん」「阪神ちゃん」も存在していたが、短い期間で姿を消した。2018年に入って323系をモデルとしたキャラクターが登場したが、こちらは「大阪環状君」となっている。また2019年にはおおさか東線の201系をモデルとした「おおさか東くん」、JR宝塚線の207系をモデルとした「宝塚くん」も登場した。
- テレビコマーシャルは、大阪府に所在する民放テレビ局の各局で放映している。
- ラジオコマーシャルは、朝日放送ラジオ・MBSラジオ・FM大阪・FM802の各局で放送している。
- このほか、公共交通での広報も行われている。地下鉄御堂筋線の車内放送では、梅田駅到着前にコマーシャルのアナウンスがなされる[25]。
成功要因
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
- 周りに競合店舗が無かったこと
- 開店当時、家電量販店としては阪急梅田駅の真下にある地下街「阪急三番街」に上新電機の店舗があり(2011年1月30日にて閉店)、JR大阪駅高架下には主にパソコン関連の商品を扱うソフマップの店舗もあった(2017年1月31日閉店)が、大規模な総合家電量販店は大阪駅・梅田駅周辺には皆無だった(したがって、仮にヨドバシカメラ以外の家電量販店が出店していたとしても、成功した可能性はある)。さらに、梅田地区周辺では、今後、ヨドバシ梅田と同規模の店舗が立地できるまとまった土地の確保は(梅田貨物駅の跡地を除き)難しいため、少なくともしばらくの間は関西地区ではヨドバシ梅田の一人勝ち状態が続くとみられる。
- 交通の利便性が高いこと
- 梅田地区の鉄道駅は広範囲に立地しているため比較的離れている駅もあるが、Osaka Metro御堂筋線梅田駅・阪急大阪梅田駅・JR大阪駅からは近く、直接または地下道を介して連結している。また、都市高速道路を介した交通も利便性が高く、阪神高速道路の梅田ランプ(池田線方面からの上り出口(=池田→1号環状線側出口)および1号環状線方面からの出入口のみのランプ)と福島ランプ(池田線)に近い。
- 豊富な品揃えと多数の専門店が入居していること
- 「大阪の電気街」として有名な日本橋にあった各家電量販店の店舗の品揃えをも凌ぎ、単独店舗では関西地区において過去最大級の品揃えをしている。また、近年はユニクロやGLOBAL WORKもテナントとして進出し、家電以外にも衣料・雑貨・自転車のほか家族向けの衣料品も充実している。特に衣料品に関しては、周辺にHEP FIVEや阪急百貨店やNU茶屋町などといった阪急系の商業施設が多数あるが、それらが10代-20代を主要顧客とするのに対し、ファミリー向けの取り揃えが充実しているため、ある程度の棲み分けはできていると考えられる。
- ポイントカードシステムが定着したこと
- それまで大阪の商習慣は店員との直接価格交渉による現金値引きが主流だったため、現金値引きではなく「ポイントカード」を利用した価格サービスが定着するか懸念されたが、開業当初は通常10%以上であるポイント還元率を13%以上(最大20%)に設定するなど普及につとめた結果、短期間で定着し、ポイントカード利用のリピート客を増やすことに成功した。
交通
日本国内第4位の乗降客数となる各線の梅田地区の鉄道駅から近く、電車利用の場合は利便性が高い。また、各駅から地下道などで連結されており、雨天時も傘をささずに店舗まで到達できる。
最寄駅
- JR西日本 大阪駅(御堂筋北口または中央北口)より徒歩2分。
- JR東西線 北新地駅より徒歩8分。
- Osaka Metro御堂筋線 梅田駅(北改札)より1分未満で、コンコースが地下1階と直結している。
- Osaka Metro四つ橋線 西梅田駅・谷町線 東梅田駅より徒歩7分。
- 阪急 大阪梅田駅より徒歩2分。
- 阪神 大阪梅田駅より徒歩5分。
駐車場・駐輪場
9階-13階に立体駐車場があり、800台収容できる。また、自転車(地下1階)、ミニバイク(1階)、自動二輪(9階、11階)の各仮設駐輪場がある。ヨドバシ梅田の開店以来、北側の敷地に平面の駐車場と駐輪場が存在したが、ヨドバシ梅田タワーの建設に伴い2017年4月頃から順次閉鎖された。2006年6月1日からの改正道路交通法の施行以降は二輪車用駐車場の利用が急増し、満車状態になることが多かったが、同年7月上旬には拡張が行われた[26]。
Yodobashi Vision
ヨドバシ梅田1階東側にある大型カラービジョンで待ち合わせ場所としても利用されている。愛称は「ヨドび梅田」。
土曜・休日にはYodobashi Visionの付近で街頭イベント(新商品PR等)が行なわれることがある。
放送内容
- ヨドバシカメラ 商品おすすめランキング
- 各家電メーカーのCM
- 大阪府警・大阪市消防局の啓発広告
- 映画のCM
- 天気予報
ほか。
不祥事
- ヘルパー問題
- 契約関係がなく人件費を負担していない各家電メーカーの販売員(通称「ヘルパー」)を、閉店後の棚卸しや店内改装に従事させていたことがわかった[27]。厚生労働省によると、棚卸しなどは本来、量販店の従業員が行うべき業務で、ヘルパーを従事させることは、職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)にあたる恐れがある。
- 高校生への有害玩具の販売
- 同店の23歳の男性従業員をはじめとした計3人の店員が、大阪府内の高校生の少年に対し、威力を向上したエアガン・ガス銃計3丁を販売したとして、大阪府警が、3人の店員を大阪区検に書類送検。また、法人としてのヨドバシカメラについても書類送検した[28][29]。
関連項目
- 梅田
- 大阪駅北地区
- エスカールなんば
- でんでんタウン
- 京都ヨドバシ
- 上新電機 - ヨドバシカメラの大阪進出前に、業務提携を結んでカメラ店「X'cit(エキサイト)」を大阪市内に展開しており、梅田にも出店していた。CMソングはヨドバシカメラと同じ「リパブリック讃歌」で歌詞を変えていた。
脚注
- ^ 国鉄清算事業団が旧国鉄用地の一部を再開発・売却するために立ち上げた子会社である。
- ^ a b c ヨドバシ梅田タワーが2019年秋竣工。地上34階で観光バス発着も - AV Watch(2016年8月31日付、同日閲覧)
- ^ a b 株式会社ヨドバシカメラ. “ヨドバシカメラの歩み”. 2011年2月26日閲覧。
- ^ 参考文献 1997年3月6日発行 日経MJ(日経流通新聞)1面「老舗に1010億円パンチ」
- ^ 大阪のヨドバシ初日、5,000人を越える異常な出足! 〜18%のポイント還元も効果か - PC Watch(2001年11月22日付、2010年4月2日閲覧)
- ^ a b ヨドバシカメラが「マルチメディア梅田」北側に新ビル建設 - 産経新聞(2011年11月11日付、2011年11月11日閲覧)
- ^ ヨドバシ梅田 一体開発(都市再生特別地区 北区大深町)事業計画の決定について - 株式会社ヨドバシカメラ(2016年8月31日付、同日閲覧)
- ^ 阪急阪神、大阪最大ホテル 梅田に19年冬 ヨドバシ新ビル、1,000室 - 日本経済新聞 2017年9月29日(2017年10月2日閲覧)
- ^ 大阪梅田エリアで最大級の約1,000室 (仮称)ヨドバシ梅田タワーにおけるホテル出店のお知らせ 2020年初春開業予定 - 阪急阪神ホテルズ 2018年8月7日(2018年8月7日閲覧)
- ^ a b 新ブランド “Hotel Hankyu RESPIRE(レスパイア)” (仮称)ヨドバシ梅田タワーにおけるホテル名称決定のお知らせ 2019年11月 開業予定 - 阪急阪神ホテルズ 2019年3月20日(2019年3月20日閲覧)
- ^ 建物名称を「ヨドバシ梅田タワー」に決定 約200店舗を集積する複合商業施設として大阪駅前に新たなランドマークが誕生 - ヨドバシホールディングス 2019年6月3日(2019年6月4日閲覧)
- ^ 商業施設名称を『LINKS UMEDA(リンクス ウメダ)』に決定 大阪・梅田の新ランドマーク「ヨドバシ梅田タワー」内の商業施設 - ヨドバシホールディングス 2019年7月19日(2019年7月19日閲覧)
- ^ 参考文献 2001年12月4日発行 日経MJ(日経流通新聞)4面
- ^ a b ヨドバシ、大阪・梅田店を2割増床 日本経済新聞
- ^ 大阪・梅田の新ランドマーク「ヨドバシ梅田タワー」内の商業施設 「LINKS UMEDA」2019年11月16日(土)グランドオープン - ヨドバシホールディングス 2019年9月30日(2019年10月29日閲覧)
- ^ ヨドバシカメラ/大阪・梅田に商業施設「LINKS UMEDA」11月16日開業 - 流通ニュース 2019年10月2日(2019年10月29日閲覧)
- ^ JR大阪駅:北側、危ない横断 障害者、妊婦にきつい50段の階段…柵越え近道毎日新聞 2011年5月21日 大阪夕刊
- ^ 2階アトリウム広場と高速バスターミナル北側歩道とを結ぶ階段とエレベータは仮設のものであり、大阪駅北地区「うめきた」の先行開発地域「グランフロント大阪」が完成した後、撤去された。
- ^ 11月定例社長会見 西日本旅客鉄道 2011年11月16日
- ^ ヨドバシが梅田に新ビル、15年にも大型商業施設 読売新聞 2011年11月12日
- ^ ヨドバシ梅田 「ペデストリアンデッキ先行工事」 2017年6月30日に完成いたします - ヨドバシカメラ 2017年月14日(2017年7月10日閲覧)
- ^ ヨドバシ梅田の連絡橋開通、グランフロントと直結 JR大阪駅北側 - 産経WEST 2017年10月25日(2017年11月24日閲覧)
- ^ “ヨドバシカメラ/六甲アイランドへの家電大型物流センター進出”. 物流ニュース (2006年11月20日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ ヨドバシAkibaのテナント募集のサイト(ヨドバシ梅田のホームページからリンクできた。現在は閉鎖)に参考資料としてヨドバシ梅田の来客数が記載されていた。
- ^ 「ヨドバシ梅田、ヨドバシカメラマルチメディアへお越しの方は次でお降りください」とアナウンスされる。
- ^ 駐車場
- ^ ヨドバシカメラ、職安法抵触の疑い ヘルパーが棚卸し asahi.com
- ^ ヨドバシカメラ:少年への有害玩具販売で書類送検 大阪 毎日新聞 2008年9月26日
- ^ ヨドバシカメラを書類送検 高校生に強力なエアガンを販売 産経新聞 2008年9月26日
外部リンク
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