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阪急8000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阪急8000系電車
阪急8000系8001F(2020年1月)
基本情報
運用者 阪急電鉄
製造所 アルナ工機
製造年 1988年 - 1997年
製造数 98両
運用開始 1989年1月1日
投入先 阪急電鉄:神戸本線神戸高速線今津線宝塚本線箕面線
能勢電鉄妙見線日生線
主要諸元
編成 2両 (1M1T)
8両 (4M4T)
※かつては6両も存在
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1500 V
架空電車線方式
最高運転速度 宝塚線:100 km/h
神戸線:115 km/h
設計最高速度 120 km/h
130 km/h(8040形・機器更新車)
起動加速度 2.6 km/h/s
減速度(常用) 3.7 km/h/s
減速度(非常) 4.2 km/h/s
車両定員 【ロングシート先頭車】
132(座席48・立席84)
【ロングシート中間車】
142(座席54・立席88)
【セミクロスシート先頭車】
126(座席44・立席82)
【セミクロスシート中間車】
137(座席48・立席89)
全長 19,000 mm
全幅 2,750 mm
全高 4,095 mm
車体 アルミニウム合金
台車 FS-369A・FS-069A
SS-139A・SS-039A(8040形)
主電動機 未更新車:かご形三相交流誘導電動機
8000形:SEA-317
8040形:SEA-350
更新車:永久磁石同期電動機
8001Fの8001号:SEA-538
その他:SEA-538A
主電動機出力 170 kW × 4
200 kW × 3(8040形)
190 kW × 4(機器更新車)
駆動方式 WNドライブ
歯車比 16:85( - 8003F)
18:96(8004F - )
16:98(8040形)
制御方式 VVVFインバータ制御
未更新車:GTOサイリスタ素子
8000形:1C4M×1
8040形:1C1M×3、ベクトル制御
更新車:IGBT素子
制御装置 東芝
8000形未更新車:INV032-A0
8040形未更新車:SVF018-A0
8000F:SVF098-D0
8001F:8001号 SVF098-A0、8601・8501・8101号 SVF098-D0
8002F:8002号 SVF098-K0、8602・8502・8102号 SVF098-D0
8004F・8005F・8007F・8008F:SVF098-G0
8042F:SVF098-H0
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-1)
直通予備空気ブレーキ
保安装置 AF軌道回路方式ATS
パターン式ATS(神戸線所属車)
デッドマン装置
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阪急8000系電車(はんきゅう8000けいでんしゃ)は、阪急電鉄(阪急)が1988年昭和63年)に導入した、神戸線宝塚線(総称神宝線)向けの通勤形電車である。

編成単位は、梅田方先頭車+F(Formation=編成の略)を編成名として記述(例:8000以下8両編成=8000F、8035以下2両編成=8035F)する。

概要

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1987年(昭和62年)に阪急電鉄の創立80周年を迎え、1990年(平成2年)には営業開始80周年を迎えるのを機に、7000系の後継としてVVVFインバータ制御を採用して開発された新形式である[1][2]。京都線にも本形式をベースとした8300系が導入された。

本系列落成後、2000年代前半までは、それまでの阪急の看板車両であった6300系と入れ替わる形で同社の広報誌や時刻表などの表紙を飾るなど、自社発行の数々の広報誌に看板車両としてこの8000系が掲載されていた。

企画段階では、側窓の連続窓化や、車体の下半分を白とグレー(もしくはシルバー)にするなど、大胆なイメージチェンジも検討されていた[注 1]。車体についても、無塗装と軽量化による経済性で有利なステンレス車体の案も論議されたが[1]、平滑な外板にマルーンの塗装とすることへのこだわりに加えて[1]、廃車時のアルミ合金の回収方法次第でステンレスに見合う経済性を見込めるとして[1]、従来のアルミ車体が踏襲された。

車両概説

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車体

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車体は7000系をベースとしたアルミ製である。車体外板幅は7000系アルミ車と同じ2,730 mm[1]、車体長は連結面間を変更せず100 mm伸ばし、中間車が18,400 mm、先頭車で18,480 mmとした[1]。当初は京都線7300系で確立した統一寸法の採用を検討したが[1]中津駅で神戸線上り線と宝塚線下り線の線路間隔が確保できず[1]、拡張も困難なことから断念された。

飾り帯つき時代の8000系
(地上駅時代の宝塚駅にて)

正面のデザインは従来の阪急車両と比較して大幅に変更され、縁が一段飛び出した「額縁スタイル」と呼ばれるものとなった[1]。このスタイルはワシントンメトロソウル地下鉄に影響を受けている[3]。窓は上方に拡大して行先表示幕を取り込み、貫通扉と仕切り扉の窓は下方に拡大して、背の低い子供でも展望が容易になった[4]。灯具は角型のものが採用となり、また標識灯周りにも銀色の装飾が施され、全体的に角張った印象となった。

外部塗装は、それまで6300系のみに採用されていた「屋根肩部分のアイボリー色塗り分け」が採用され、屋根肩の塗り分けはのちに7000系以前の系列にも波及した。

側窓は上下に50 mmずつ拡大され[5][6]、客用側扉に隣接する窓はパワーウインドウの採用でスイッチによる自動開閉が可能となり、その他は固定窓となっている。8004F以降は固定窓に複層ガラスを採用し、結露の防止を図っている[5]。側面扉の高さも20 mm高くなり、1,870 mmとなった[5]

内装

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車内は化粧板の木目の色調が若干濃くなり、マホガニー本来の雰囲気に近付けられた[7]。各車1箇所に車椅子スペースが設けられ、連結部には照明が設置された[5]

クロスシート部分

1989年(平成元年)から1992年(平成4年)に製造の8002F - 8007Fは、神戸・宝塚寄り2両がセミクロスシート車として製造された[5]座席は扉間が2人掛け×4脚×2列で、中央2列が転換式クロスシートとなった、なおクロスシート部分は座席の数に対して窓が3つのままであるため窓割りと合っていない。神戸線では1959年(昭和34年)にロングシート化された810系以来30年ぶり、宝塚線では開業以来初めてのクロスシート車となったが、乗客からの評判は(特に神戸線で)今ひとつであったという[5]

主要機器

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主回路制御は、2200系で実用試験が続けられていたGTOサイリスタ素子(4,500 V / 2,500 A)による東芝府中工場)製VVVFインバータ制御が本格採用された。

将来の速度向上にも対応できるように主電動機定格出力は7000系の150 kWから170 kWに向上され、定格回転数は1,800 rpm、最大回転数は5,000 rpmであり、2800系以来装備されていなかった定速制御装置を装備している(なお、阪急部内では8000系以降はこの装置を「惰行制御装置」と呼んでいる)。なお、起動加速度は7000系の2.8 km/h/sより少し落とされて2.6 km/h/sとなった。

運転台の速度計圧力計はデジタル表示となり、機器類の動作状態を確認するモニター装置が導入された[8]。神宝線の車両としては、東芝製マスコンを装備して製造された最後の形式である[9]。次の9000系からは京都線と同様の東洋電機製造製に転じている。

8両編成で4M4Tを基本としているが、3M5Tでも落成当時のダイヤで運行が可能な性能としていた[注 2]

ブレーキ装置は回生ブレーキ優先の電気指令式ブレーキHRDA-1で、6000系・7000系との併結も可能である[5]

形式

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2017年(平成29年)9月に形式呼称が変更され[10]、左が旧形式、右が新形式である。なお、新形式呼称でのハイフン以下の枝分けは、2021年(令和3年)以降は廃止された[11]
8000形/Mc8000形(制御装置更新車はMc8000-2形)
梅田方の先頭に連結される制御電動車。パンタグラフVVVFインバータを搭載している。8001Fは東芝製PMSM新型インバータ試験車。下記編成表ではMc1と表記。
  • 8100形(クロスシート車両は8102形)/Mc8100形(制御装置更新車はMc8100-1形)
新開地宝塚方の先頭に連結される制御電動車。VVVFインバータを搭載している。クロスシート車両では8102形と称す。下記編成表ではMc2と表記。
8500形(クロスシート車両は8502形)/M8500形(制御装置更新車はM8500-1形)
8100形の隣に連結される電動車。8000形から運転台を取り除いた構造をしている。クロスシート車両では8502形と称す。下記編成表ではM1と表記。また、M1とM2の形式と連結位置が7000系以前と逆になっている[注 3]
8600形/M8600形(制御装置更新車はM8600-1形)
8000形の隣に連結される電動車。8100形から運転台を取り除いた構造をしている。下記編成表ではM2と表記。
8550形/T8550形
圧縮機静止型インバータ (SIV) を搭載する付随車(8670の圧縮機は撤去されている[12])。下記編成表ではT1と表記。
8750形/T8750形
付随車。特別な機器は搭載していない。(1996年(平成8年)製造の8790は圧縮機と静止型インバータを搭載している[12])下記編成表ではT2と表記。
8150形/Tc8150-1形(8154・8155はTc8150形)
増結編成の新開地・宝塚方の先頭に連結される制御車。8550形に運転台を取り付けた構造をしている。下記編成表ではTcと表記。
8040形/Mc8000-1形
1995年(平成7年)に追加製造された8200系と同一の機器を搭載した制御電動車。梅田方の先頭に連結される。パンタグラフとVVVFインバータを搭載している。下記編成表ではMc1と表記。新形式呼称では、Mc8000形のグループ扱いとなった。
8190形/Tc8150-2形
8040形と編成を組む、専用の制御車。宝塚方の先頭に連結される。圧縮機、SIVを搭載している。下記編成表ではTcと表記。新形式呼称では、Tc8150形のグループ扱いとなった。

製造

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8000 - 8008編成

1本目の8000Fは1989年(昭和64年)に落成し、宝塚線に投入された。8001Fは6両編成で登場したが後に中間車2両を追加製造し8両編成化された。8001Fの登場当時車内に貼付された製造年を示すプレートには「昭和64年」と記載されていたが、昭和から平成に改元後に製造されたため、現在は「平成元年」と記載されたプレートに交換されている。8002F - 8007Fまでは神戸・宝塚方2両がクロスシート車として新造された[5]

1991年(平成3年)製造の8006Fから前面の飾り帯が廃止され、後に既存編成も撤去された[5]

← 梅田
三宮・宝塚 →
竣工 新製配置
Mc1 M2 T1 T2 T2 T1 M1 Mc2
8000 8600 8550 8750 8780 8650 8500 8100 1988/12/01[1] 宝塚線
8001 8551 8751 8651 8501 8101 1989/02/06[1] 神戸線
8601 8781 1989/05/31[1]
8002 8602 8552 8752 8782 8652 8502 8102 1989/12/29[4] 神戸線
8003 8603 8553 8753 8783 8653 8503 8103 1990/02/06[4] 神戸線
8004 8604 8554 8754 8784 8654 8504 8104 1990/09/28[4] 宝塚線
8005 8605 8555 8755 8785 8655 8505 8105 1990/11/26[4] 宝塚線
8006 8606 8556 8756 8786 8656 8506 8106 1991/09/27[4] 神戸線
8007 8607 8557 8757 8787 8657 8507 8107 1992/01/24[4] 宝塚線
8008 8608 8558 8758 8788 8658 8508 8108 1992/03/19[4] 神戸線
8020編成

8020Fは1992年(平成4年)7月に6両編成で登場した。1992年9月の社章変更に伴い、この8020編成からは「H」マークが省略され、既存編成も撤去が開始された[5]

阪神・淡路大震災後の1996年(平成8年)に中間車2両(8620・8790)を追加製造し8両編成化された。この2両は伊丹駅で被災廃車となった3100系3109と2071系2087の代替製造という名目で製造された。室内の風洞形状や扉脇の握り棒の取り付け部が異なり、新造車としては日除けによろい戸を設置した最後の車両となった。

← 梅田
三宮・宝塚 →
竣工 新製配置
Mc1 M2 T1 T2 T1 T2 M1 Mc2
8020 8570 8770 8670 8520 8120 1992/07/15[4] 神戸線
8620 8790 1996/03/13[4]
8030 - 8035編成
前面形状がくの字型に変更された8034F(石橋阪大前駅

1992年(平成4年)から1993年(平成5年)にかけて、宝塚線の朝ラッシュ時の10両編成増発のために増結用の2両編成×6本製造された。

電動車率の調整と連結されなくなった8550形が搭載していた機器搭載のため、新開地・宝塚方の先頭車はモーターを積んでいない新形式「8150形」が起こされた。また、8000形の車両番号は下2桁21 - 29を飛ばして8030 - となっている。台車は当時廃車が進んでいた5200系から FS369A が流用されている(8155のみ台車は新造)。

本系列は従来車に比べて走行時の列車風が高いことや、先頭車が汚れやすいことが問題視され、額縁形状がその原因であるとされた[13]。これらを解決するために、1993年(平成5年)度製造の8033F以降は前面デザインが「額縁」に代わって中央部が「くの字」に膨らんだ形状に変更され[5](「後退角付き」と呼ぶ場合もある[14][注 4])。8033F - 8035Fは、2次車[17]と呼ばれている。

前面形状変更車は車両番号の位置が前面貫通扉下部から向かって左の窓下に変更された。また、この車両から前面の種別・行先表示が大型化されている。乗務員室の設計変更量を抑えるために傾斜角はわずか[18]となったものの、前面窓部分が傾斜したスタイルは阪急電鉄が製造した車両としては初めて[注 5]の導入となった。

← 梅田
三宮・宝塚 →
竣工 新製配置
Mc1 Tc2
8030 8150 1992/10/13[5] 宝塚線
8031 8151
8032 8152 1992/12/22[5] 神戸線
8033 8153 1993/09/20[5] 宝塚線
8034 8154 1993/11/15[5]
8035 8155 神戸線
8040 - 8042編成(8040形)
宝塚線時代の8042F
石橋阪大前駅

1997年(平成9年)3月、宝塚線から能勢電鉄に直通する特急「日生エクスプレス」の10両運転開始に伴う増結車の増備として8040形を導入[19]、Mc-Tcの2両編成×3本が製造された[20]。大阪方に増結する「日生エクスプレス」と急行の運用、宝塚方に増結する急行と特急の運用の両方に対応する仕様とされた[21]

この増結車は8040形と呼ばれている(3次車[22]と呼ばれる場合もある)。アルナ工機で製造された最後の阪急車両である。また、その後の増結運用の減少によって、2両編成の製造も本形式が最後となり、以後の新造車は8両固定編成で導入されている。

台車・機器類は1995年(平成7年)導入の8200系と同仕様で、個別制御の制御装置、出力200 kWの主電動機、ボルスタレス台車、シングルアームパンタグラフを搭載する[19]。このため、車両番号は8040 - 8042と8190 - 8192となった[20]

車体は8200系と同じ前面形状で、車両番号表示も電照式であるが[20]、側面は従来の8000系と同一のスタイルとなっている[19]。車内には8200系や8300系8315Fと同様、LED式の車内案内表示装置が扉上に設置されたほか、文字放送によるニュースや天気予報の受信[20]、ならびに車内でAM・FMラジオが受信可能なラジオ受信装置が設備されている[19]。日除けもフリーストップ式のカーテンに変更された[21]

2019年(令和元年)6月には、8042Fが神戸線に転属している(後述)。

← 梅田
宝塚 →
竣工 新製配置
Mc1 Tc2
8040 8190 1997/03/05[20] 宝塚線
8041 8191
8042 8192

改造工事

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前面形状変更

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前面形態が追加改造された8031F

走行時の空気抵抗の改善を目論んで、1996年(平成8年)12月に8001Fの大阪梅田方の8001と、8002Fの新開地方の8102に対して、前面下部のライト周りを一段高くした形状への改造が試験的に行われたが、効果が不十分で他車には波及しなかった[18]。その後、2012年(平成24年)に左右の額縁を削る形態に変更され、同時にライト周りの高さは落成当時と同じレベルに戻された。

2008年(平成20年)3月には、神戸線用の8031Fの梅田方先頭車8031の前面左右の額縁を浅くする改造が行われ、車両番号の位置が前面貫通扉下部から右側の窓下に変更された(新開地方の8151は変化なし)[23]

また、同年10月には8003F、2009年(平成21年)には8020F、2011年には8000F、2012年には8008F・8001F・ 8002Fの順で、2013年(平成25年)11月[24]には8032F(新開地方の8152は変化なし)が、先頭車両の前面額縁を改造する工事が行われ、神戸線所属の額縁タイプ全編成に施工された(中間封じ込めの車両を除く)。

8000F以降に改造された車両は、額縁を削る量が控え目になり、車両番号の表示位置も改造前のままである。初期の改造車である8031F・8003F・8020Fは、2012年から2013年にかけて[24]8000F以降と同形状の額縁に再改造された(車両番号は左側の窓下のまま)。

なお、宝塚線所属車および8300系の額縁形状変更は単独工事としては実施されず、後述のリニューアル工事時の同時施工となった。

PMSM試験・制御装置の更新

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8001Fは2012年(平成24年)8月から東芝製GTO-VVVFインバータを取り外し、新型の東芝製4in1 IGBT-VVVFインバータ[25]に、主電動機(定格出力は190 kW、定格回転数は2,000 rpm)を永久磁石同期電動機 (PMSM) に換装し実用試験に供されている[26]。従来の誘導電動機とGTOサイリスタ素子を用いたインバータと比較して、力行の消費電力量約10 %削減、回生電力量約85 %増加、トータルで約50 %の消費電力量削減結果を得られることが実証された[27]

これにより、PMSMが1000系および7000系更新車(2016年度以降)で本採用へと至り、2016年(平成28年)には8001Fの残りの車両もASSY交換が実施された[28]。以降他編成でも機器更新が実施されている。

リニューアル改造

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リニューアルされた8008F
(2020年6月 十三駅)

7000系列に対して施行が進んでいたリニューアル工事は8000系列にも及ぶこととなり、第一陣として8008Fが2019年(令和元年)から2020年(令和2年)6月まで更新工事が施工され、同22日から営業運転に復帰した[29]。足掛け板の設置は行われなかったが、以前から行われている床下機器更新(8004Fはリニューアル前に施工)に加え、補助電源装置も新型に交換されたほか、方向幕のフルカラーLED化が行われた(1000系1016F以降と同様のシャッタースピード1/640対応タイプ[要出典])。また、前面の車両番号が貫通扉下部から助手側に移設され、ホームドア対応として、車体側面上部に車両番号が追加された(未リニューアル車も定期検査と同時に追加)。側面の社章も7000系リニューアル車と同様戸袋部から窓下に移されている。車端部のベンチレーターは撤去され、Mc8000形の屋根上にはFOMAアンテナが追加された(ベンチレーターの撤去跡に設置)[30]。車内は7000系リニューアル車と同様の黒縁のLCD案内表示機の取り付けや化粧板・床敷物の交換、座席の仕切り板取り付けが行われたが、荷物棚や天井部は更新されず、側窓のパワーウインドウも存置されている。また、乗降扉も化粧板の交換のみに留まっており、扉窓の支柱方式の変更および寸法の拡大・ドアエンジンの交換は省略されている。

リニューアルされた8042F
(2021年4月 神崎川駅)

2021年(令和3年)3月5日付けで、8042Fの2両編成の更新工事が施工された[31]。基本的な工事内容は先に出場した8008Fと同様になっているが、制御装置は試験装備として東芝が新たに開発した蓄電池による架線停電時用の自走システムと[32]IoTシステム[32]が追加で搭載された。主電動機は、リニューアル前の3軸搭載から、4軸搭載に増強された[32]。前面改造は行先表示のLED化のみにとどまり(元のサイズに合わせた大きめのLED式)、乗降扉のドアエンジンが7000系リニューアル車などと同等の静粛タイプのものに交換された。連結面には、監視カメラが新たに設置されたほか、乗務員室上に自動放送装置も設置された。(8192は未設置。8008Fも後に追加装備された)

2021年(令和3年)7月には、8000Fにリニューアル工事が施工された。2020年(令和2年)11月に発生した踏切事故による破損箇所も、併せて修復された。リニューアル工事施工前に施されていた「classic 8000」の装飾は解除された。施工内容は8008Fと同様であるが、パンタグラフは下枠交差型のままである[33]

続いて、宝塚線所属車のリニューアル工事も開始され、第一陣として2021年(令和3年)12月に8007Fに施工された[34]。基本的な施工内容は8000Fと同一で、額縁削り・車両番号移設の前面形態は宝塚線では初登場となった。宝塚側2両のセミクロスシートは、ロングシートに変更された[34]。2022年6月には、同じ内容で8006Fの工事が完了した[35]。2023年(令和5年)7月には、8004Fが出場したが、他のリニューアル編成との相違点として、大阪梅田方の電気連結器が撤去された他、黒縁のLCD案内表示機が設置されていない。また、リニューアル工事施工前に施されていた「classic 8000」の装飾は解除された。2024年(令和6年)7月には、8003Fが出場した[36]

その他

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8008Fは阪神・淡路大震災ののちに集電装置が交換され、前面が額縁タイプの8両編成で唯一シングルアームパンタグラフを搭載する編成となった。

8033F - 8035Fと8040形は、製造時点では前面のアイボリー塗装は窓部分を避ける形で塗り分けられていたが、1998年(平成10年)以降、全般・重要部検査の際に前面上部を全てアイボリーで塗装するように変更された(塗り分け境界線が前面窓を横切る格好となった)。

2007年(平成19年)9月、神戸線用の8001Fが全般検査を受けた際にクーラーカバーが7000系リニューアル車と同じタイプのものに更新された。2009年(平成21年)3月には、神戸線用の8008Fが全般検査を受けた際にクーラーカバーとパンタグラフが交換されている。パンタグラフはシングルアーム式のままであるが、5000系および5100系5128F・9000系・9300系と同様に集電舟2本タイプに変更されている。以降、クーラーカバーの更新は他の編成でも順次行われている。

2015年(平成27年)より前照灯のLEDへの換装が開始され、中間封じ込めの車両も含めて全編成完了している。

8033Fは2014年(平成26年)頃に、8041Fは2015年(平成27年)の箕面線転用時に、側面のガラスがブロンズ色から緑色のものに交換されている。

組成変更

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箕面線で4両編成の運用で使用される8040F+8041F
(2015年 桜井駅)
8040F+8041Fによる箕面線普通

前述のとおり、8001Fは当初6両編成であったが、梅田方から2両目と5両目に8601・8781を組み込み8両化されている。

阪神・淡路大震災後の1996年(平成8年)に、6両編成だった8020Fの梅田方から2両目と6両目に新造された8620・8790を組み込んで8両化された。

2002年(平成14年)からは、10両編成運用の増結車として使用されてきた2両編成が、10両編成以外の運用でも使用されている。[37][38]

2015年(平成27年)3月のダイヤ改正で宝塚線の「日生エクスプレス」と通勤急行の10両運転が廃止され、10両運転が減少した。これに伴う増結車の余剰編成を用いて、同年6月21日より、8040F・8041Fの両編成を連結して箕面線の4両編成の運用で見られるようになった[39][40]

2019年(令和元年)6月に8042Fは平井車庫から西宮車庫に転属し、6月19日より神戸線・今津北線で運行されている[41]

運用

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8007Fによる特急日生エクスプレス
(リニューアル前)
8040Fによる通勤特急

8000Fは1989年昭和64年)1月1日、梅田駅9時42分発宝塚線初詣臨時特急で営業運転を開始した[42][6]。また当初は営業運転開始時から1か月間デビュー記念のヘッドマークが取り付けられる予定であったが、7日昭和天皇崩御したため取り外された[43]

1995年(平成7年)1月17日阪神・淡路大震災神戸線が被災し、西宮北口駅 - 三宮駅間が不通となった後、夙川駅以西の部分復旧区間ではモーターのメンテナンスが容易な本系列が集中投入されている[44]

1997年(平成9年)、宝塚線より能勢電鉄へ直通する特急「日生エクスプレス」の運行が開始された[45]。それに合わせて8000Fと8006Fが交換され、8000Fは神戸線用、8006Fは宝塚線用となり[46][注 6]、宝塚線の8両編成はクロスシート車で統一された。また、宝塚線の8両編成は乗り入れ対応改造により無線アンテナが2本(片方は能勢電鉄乗り入れ用)となった。

2015年(平成27年)3月のダイヤ改正で宝塚線の「日生エクスプレス」と通勤急行の10両運転が廃止され、2両編成増結車はそれらの増結運用がなくなり、宝塚線に新設された10両編成の通勤特急の増結運用に使用されるようになった。

2016年(平成28年)3月のダイヤ改正で神戸線の通勤急行の10両運転が廃止され、2両編成増結車は通勤急行の増結運用がなくなった。

8両固定編成は神戸本線と宝塚本線のすべての種別に充当されている[38][47]。増結用の2両編成は神戸本線でのみ10両編成の運用で使用され、それ以外の路線では10両編成以外の運用で使用される[37]

6両編成時代の8001Fは今津北線の普通運用に、8020Fは今津北線と山陽電気鉄道本線須磨浦公園駅までの運用に就いていた。

ラッピング装飾

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「エコトレイン 未来のゆめ・まち」号
「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」
神戸線所属の8000F
2008年(平成20年)12月1日から2009年(平成21年)7月31日まで、8000Fと8007Fが「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」として運行されていた[48]。両編成には先頭車の側面半分まで環境をテーマにしたラッピングが施され、車内も環境をテーマにした広告が掲載されていた。[49]
「爽風」号
神戸線ラッピング列車
「爽風(かぜ)」
8032Fは2015年(平成27年)11月から2017年(平成29年)11月まで、神戸線の沿線観光スポットPRを目的とした、わたせせいぞうの作品によるラッピングが施工されていた[50][51]。2016年(平成28年)3月27日より爽風(かぜ)号と命名されHMの掲出を開始した[52][53]。2017年(平成29年)7月にはヘッドマークのデザインが変更された[54]。(同時期に7000系7017Fにも同様のラッピングが施工されていた)。
Classic 8000
デビュー30周年記念装飾となった
8000F
ヘッドマークが外された
「Classic 8000」
2019年(平成31年)1月19日から4月16日まで、8000系誕生30周年を記念して、8000Fにデビュー当時の前面飾り帯・Hマーク・旧社章をステッカーにて復元装飾して運行された。2月28日までは、記念ヘッドマークの掲出も行われた[55][56]
好評につき第2弾として、神戸線(8000F)のほか宝塚線(8004F)・京都線(8300系8300F)でも記念列車が運行されることとなり、神戸線は2019年(令和元年年)5月22日から、宝塚線は5月28日から運転を開始した[57]。9月30日までは記念ヘッドマークの掲出も行われた[注 7]。共に当初は11月1日までの予定であったが、8000Fは2025年(令和7年)前半頃、8004Fは2024年(令和6年)前半頃までの装飾期間延長が発表され、あわせて「Classic(クラシック)8000」の愛称が付けられた[58][59][60][61]。2020年(令和2年)9月24日から11月4日までは、記念ヘッドマークの掲出も行われた。また車内妻面には、重要部検査入場までアルミプレートが取り付けられていた[62]
その後8000Fは2020年(令和2年)12月に検査入場することとなり、11月27日からは代替として8002Fに「Classic 8000」の装飾が施された[63]。なお、8000Fは検査入場直前の11月23日に神戸線六甲駅 - 御影駅間での踏切事故で車体を損傷し、そのまま正雀工場に入場している。8002Fへの装飾は事故以前から発表されており、8000Fの損傷によるものではない[63][64]。宝塚線8004Fも2023年(令和5年)1月下旬に運行を終了し、正雀工場に入場している。
Memorial 8000
Memorial 8000
2021年(令和3年)10月、リニューアル工事が施工された8000Fの前面にヘッドマークとHマーク、側面にHマークとエンブレム(社章は現行のもの)、車内にアクリル製記念プレートを取り付け、10月14日より「Memorial(メモリアル)8000」として運行されている。ヘッドマークと側面エンブレムの掲出は2022年(令和4年)5月10日までの予定であったが、好評のため次回検査入場まで延長されたほか、前面・側面のHマークと車内プレートについては期間を限定しないと発表された[65][66][67]。前面の運転台下部のHマークは、計画段階でデザイン案のひとつとして挙がっていたものの不採用になった経緯があり[6]、今回の企画で初めて実現する形となった。また、リニューアル工事が施工された宝塚線8004Fにも同様の装飾が施工され、2023年(令和5年)9月23日から運行を開始した[68]

編成

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2012年

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2012年(平成24年)4月1日現在[69]
cは中間運転台の位置を指す。
太字はクロスシート車。

8両編成(6+2両編成)
← 梅田
新開地・宝塚 →
所属 備考
Mc1 M2 T1 T2 T2 T1 M1 Mc2
8000 8600 8550 8750 8780 8650 8500 8100 神戸線
8001 8601 8551 8751 8781 8651 8501 8101 神戸線
8002 8602 8552 8752 8782 8652 8502 8102 神戸線
8003 8603 8553 8753 8783 8653 8503 8103 神戸線 車番移設車
8004 8604 8554 8754 8784 8654 8504 8104 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8005 8605 8555 8755 8785 8655 8505 8105 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8006 8606 8556 8756 8786 8656 8506 8106 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8007 8607 8557 8757 8787 8657 8507 8107 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8008 8608 8558 8758 8788 8658 8508 8108 神戸線 シングルアームパンタグラフ
Mc1 M2 T1 T2 T1 T2 M1 Mc2 所属 備考
8020 8620 8570 8770 8670 8790 8520 8120 神戸線 車番移設車
Mc1 Tc Mc M' T T M M'c 所属 備考
8031 8151 c c 7017 7517 7517 7517 7617 7117 神戸線
8032 8152 c c 7014 7514 7514 7514 7614 7114 神戸線
8035 8155 c c 7023 7523 7763 7773 7623 7123 神戸線 くの字形前面タイプ
2両編成
← 梅田
三宮・宝塚 →
所属 備考
Mc1 Tc
8030 8150 宝塚線
8033 8153 神戸線 くの字形前面タイプ
8034 8154 宝塚線 くの字形前面タイプ
Mc1 Tc 所属 備考
8040 8190 宝塚線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ
8041 8191 宝塚線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ
8042 8192 宝塚線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ

2016年

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2016年(平成28年)4月1日現在[70]
cは中間運転台の位置を指す。
太字はクロスシート車。

8両編成(6+2両編成)
← 梅田
新開地・宝塚 →
所属 備考
Mc1 M2 T1 T2 T2 T1 M1 Mc2
8000 8600 8550 8750 8780 8650 8500 8100 神戸線
8001 8601 8551 8751 8781 8651 8501 8101 神戸線
8002 8602 8552 8752 8782 8652 8502 8102 神戸線
8003 8603 8553 8753 8783 8653 8503 8103 神戸線 車番移設車
8004 8604 8554 8754 8784 8654 8504 8104 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8005 8605 8555 8755 8785 8655 8505 8105 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8006 8606 8556 8756 8786 8656 8506 8106 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8007 8607 8557 8757 8787 8657 8507 8107 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8008 8608 8558 8758 8788 8658 8508 8108 神戸線 シングルアームパンタグラフ
Mc1 M2 T1 T2 T1 T2 M1 Mc2 所属 備考
8020 8620 8570 8770 8670 8790 8520 8120 神戸線 車番移設車
Mc1 Tc Mc M' T T M M'c 所属 備考
8031 8151 c c 7006 7506 7566 7576 7606 7106 神戸線
8032 8152 c c 7017 7517 7517 7517 7617 7117 神戸線
8035 8155 c c 7023 7523 7763 7773 7623 7123 神戸線 くの字形前面タイプ
Mc1 Tc Mc T T M'c Mc M'c 所属 備考
8030 8150 c c 7024 7654 7684 7124 c c 7026 7126 宝塚線
4両編成
← 石橋
箕面 →
所属 備考
Mc1 Tc Mc1 Tc
8040 8190 c c 8041 8191 宝塚線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ
2両編成
← 梅田
神戸三宮・宝塚 →
所属 備考
Mc1 Tc
8033 8153 神戸線 くの字形前面タイプ
8034 8154 宝塚線 くの字形前面タイプ
Mc1 Tc 所属 備考
8042 8192 宝塚線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ

2022年

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2022年(令和4年)4月現在[71]
cは中間運転台の位置を指す。
太字はクロスシート車。

8両編成(6+2両編成)
← 大阪梅田
新開地・宝塚 →
所属 備考
Mc1 M2 T1 T2 T2 T1 M1 Mc2
8000 8600 8550 8750 8780 8650 8500 8100 神戸線 「classic8000」神戸線車両(2020/11/23まで)
機器更新車
リニューアル車
「Memorial8000」神戸線車両(2021/10/14 - )
8001 8601 8551 8751 8781 8651 8501 8101 神戸線
8002 8602 8552 8752 8782 8652 8502 8102 神戸線 「classic8000」神戸線車両(2020/11/27 - )
8003 8603 8553 8753 8783 8653 8503 8103 神戸線 車番移設車
8004 8604 8554 8754 8784 8654 8504 8104 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8005 8605 8555 8755 8785 8655 8505 8105 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8006 8606 8556 8756 8786 8656 8506 8106 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8007 8607 8557 8757 8787 8657 8507 8107 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
8008 8608 8558 8758 8788 8658 8508 8108 神戸線 シングルアームパンタグラフ
機器更新車
リニューアル車
Mc1 M2 T1 T2 T1 T2 M1 Mc2 所属 備考
8020 8620 8570 8770 8670 8790 8520 8120 神戸線 車番移設車
Mc1 Tc Mc M' T T M M'c 所属 備考
8042 8192 c c 7001 7501 7561 7571 7601 7101 神戸線 機器更新車
リニューアル車
8032 8152 c c 7003 7503 7563 7573 7603 7103 神戸線
8035 8155 c c 7023 7523 7763 7773 7623 7123 神戸線 くの字形前面タイプ
Mc1 Tc Mc1 Tc Mc T T M'c 所属 備考
8040 8190 c c 8041 8191 c c 7024 7654 7684 7124 宝塚線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ
2両編成
← 大阪梅田
神戸三宮・宝塚 →
所属 備考
Mc1 Tc
8030 8150 宝塚線
8031 8151 神戸線
8033 8153 神戸線 くの字形前面タイプ
8034 8154 宝塚線 くの字形前面タイプ

2024年

[編集]

2024年(令和6年)10月現在[72]
cは中間運転台の位置を指す。
太字はクロスシート車。

8両編成(6+2両編成)
← 大阪梅田
新開地・宝塚 →
所属 備考
Mc1 M2 T1 T2 T2 T1 M1 Mc2
8000 8600 8550 8750 8780 8650 8500 8100 神戸線 機器更新車
リニューアル車
「Memorial8000」車両
8001 8601 8551 8751 8781 8651 8501 8101 神戸線 機器更新車
クーラー更新車
側窓上車番追加
8002 8602 8552 8752 8782 8652 8502 8102 神戸線 「classic8000」神戸線車両
機器更新車
8003 8603 8553 8753 8783 8653 8503 8103 神戸線 機器更新車
リニューアル車
8004 8604 8554 8754 8784 8654 8504 8104 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
機器更新車
リニューアル車
「Memorial8000」車両(2023/09/23 - )
8005 8605 8555 8755 8785 8655 8505 8105 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
機器更新車
クーラー更新車
側窓上車番追加
8006 8606 8556 8756 8786 8656 8506 8106 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
機器更新車
リニューアル車
8007 8607 8557 8757 8787 8657 8507 8107 宝塚線 能勢電鉄乗り入れ対応車
機器更新車
リニューアル車
8008 8608 8558 8758 8788 8658 8508 8108 神戸線 シングルアームパンタグラフ
機器更新車
リニューアル車
Mc1 M2 T1 T2 T1 T2 M1 Mc2 所属 備考
8020 8620 8570 8770 8670 8790 8520 8120 神戸線 車番移設車
クーラー更新車
側窓上車番追加
Mc1 Tc Mc M' T T M M'c 所属 備考
8042 8192 c c 7001 7501 7561 7571 7601 7101 神戸線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ
リニューアル車
8032 8152 c c 7003 7503 7563 7573 7603 7103 神戸線 クーラー更新車
側窓上車番追加
8035 8155 c c 7023 7523 7763 7773 7623 7123 神戸線 くの字形前面タイプ
クーラー更新車
Mc1 Tc Mc1 Tc Mc T T M'c 所属 備考
8040 8190 c c 8041 8191 c c 7024 7654 7684 7124 宝塚線 くの字形前面タイプ
シングルアームパンタグラフ
クーラー更新車
側窓上車番追加
4両編成
← 石橋阪大前
箕面 →
所属 備考
Mc1 Tc Mc1 Tc
8030 8150 c c 8034 8154 宝塚線 8030Fはクーラー更新車
8034Fはくの字形前面タイプ
側窓上車番追加
2両編成
← 大阪梅田
神戸三宮 →
所属 備考
Mc1 Tc
8031 8151 神戸線 8031のみ車番移設
クーラー更新車
側窓上車番追加
8033 8153 神戸線 くの字形前面タイプ
クーラー更新車
側窓上車番追加

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ ビデオ『阪急電車8000系 最新鋭車両ができるまで』に収録の設計会議でのシーンや、レイルロード刊『阪急8000』で、不採用になった案の一部が紹介されている。
  2. ^ 当時神戸線の最高速度は110 km/h、宝塚線の最高速度は90 km/hであったため、8000系が3M5T編成であってもこの当時のダイヤでは定時運転が可能であった。なお、後に神戸線は115 km/hに、宝塚線では100 km/hにそれぞれ最高速度を引き上げたが、最高速度引き上げ後での3M5T編成の場合は宝塚線のみ定時運転が可能である。
  3. ^ ただし、パンタグラフの搭載位置はこれまでと同じで、Mc1と神戸方から2両目の中間電動車にパンタグラフを2基搭載。
  4. ^ 一部の文献やメディアでは、「流線型」と表現している[15][16]
  5. ^ 京都線の200形は、新京阪時代の製造。
  6. ^ ただし8000Fは1995年の阪神・淡路大震災時の臨時ダイヤ(1月18日 - 6月11日まで実施)で、神戸側の分断区間に8000系を集中投入した際に神戸線に貸し出されている。
  7. ^ ヘッドマークは新規にデザインされ、神戸線・宝塚線共通。梅田方先頭車のヘッドマークは、営業運転開始当時のものを模している。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l 山口『阪急電車』, p. 212.
  2. ^ 日本の私鉄 阪急, p. 48.
  3. ^ 山口益生「8000系のデザインについて」『阪急8000』、レイルロード、1990年3月、23頁。 
  4. ^ a b c d e f g h i j 山口『阪急電車』, p. 213.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 山口『阪急電車』, p. 214.
  6. ^ a b c 阪急電車8000系 最新鋭車両ができるまで.
  7. ^ 日本の私鉄 阪急, p. 49.
  8. ^ 『HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて』阪急電鉄コミュニケーション事業部、1999年、60頁。ISBN 978-4-894-85039-2 
  9. ^ 阪急公式Twitterアカウントのツイート(2015年6月20日)
  10. ^ 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 42.
  11. ^ 「大手私鉄車両ファイル2021」『鉄道ファン』、交友社、2021年8月。 
  12. ^ a b 鉄道車両ディテールファイル21, p. 37.
  13. ^ 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 20 - 21.
  14. ^ 車両図鑑 8000系”. 阪急電鉄. 2021年10月16日閲覧。
  15. ^ 「グリーンマックス ニューモデルガイドNo.3」『RM MODELS』145号、ネコ・パブリッシング、2007年9月、03頁。 
  16. ^ 阪急電車大全集 前編・神宝線 (DVD). テイチク. 2005.
  17. ^ 鉄道ホビダスが製品化した鉄道模型プラキットの商品名より。[出典無効]
  18. ^ a b 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 22.
  19. ^ a b c d 日本の私鉄 阪急, p. 40.
  20. ^ a b c d e 山口『阪急電車』, p. 216.
  21. ^ a b 日本の私鉄 阪急, p. 41.
  22. ^ LazyJackが製品化していた鉄道模型用前面パーツの商品名より。[出典無効]
  23. ^ 阪急8000系の前面形状に変化」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2008年3月30日。
  24. ^ a b 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 32 - 33.
  25. ^ 「PMSM 主回路システムによる鉄道車両の消費電力量削減」『鉄道車両工業』、50 - 51頁。 
  26. ^ 【阪急】8000系8001F 運用復帰」『鉄道ホビダス(鉄道投稿情報局)』ネコ・パブリッシング、2012年8月24日。
  27. ^ 全閉型永久磁石同期電動機システムを鉄道車両に搭載し従来比約50%の省エネを実証』(プレスリリース)東芝、2012年10月23日http://www.toshiba.co.jp/about/press/2012_10/pr_j2301.htm 
  28. ^ 阪急8000系8001編成が試運転」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2016年7月6日。
  29. ^ 阪急8000系8008編成がリニューアルを終えて営業運転に復帰」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2020年6月23日。
  30. ^ 2023年(令和5年)1月発売の鉄道コレクション「阪急電鉄8000系初期車【リニューアル】」パッケージの図説より。
  31. ^ ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表 2021』交通新聞社、2021年7月16日、207頁。ISBN 978-4-330-03221-4 
  32. ^ a b c 阪急電鉄(株) 8040形車両用蓄電池システム及び鉄道IoTシステムの納入」(PDF)『東芝レビュー』第77巻第2号、東芝、2022年3月、13頁。 
  33. ^ 阪急8000系8000F、リニューアル施行されて復活!」『鉄道ホビダス(鉄道投稿情報局)』ネコ・パブリッシング、2021年7月30日。
  34. ^ a b 阪急 8000系8007×8Rがリニューアル工事施工! オールロングシートに」『鉄道ホビダス(鉄道投稿情報局)』ネコ・パブリッシング、2022年1月8日。
  35. ^ 阪急8000系8006編成が試運転を実施」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2022年6月29日。
  36. ^ 阪急電鉄鉄道ファンクラブ会報Vol.110
  37. ^ a b 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 85.
  38. ^ a b 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 50 - 51.
  39. ^ 阪急8000系8040編成と8041編成が箕面線で運用開始」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2015年6月22日。
  40. ^ 阪急電鉄鉄道ファンクラブ会報Vol.91
  41. ^ 阪急8000系8042編成が神戸線へ」『鉄道ファン(鉄道ニュース)』交友社、2019年6月20日。
  42. ^ 鉄道ピクトリアルvol.663.
  43. ^ 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 20.
  44. ^ 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 24 - 25.
  45. ^ 山口『阪急電車』, p. 215.
  46. ^ 鉄道ピクトリアルvol.951.
  47. ^ 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 86 - 87.
  48. ^ 鉄道ピクトリアルvol.951, p. 92 - 93.
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  69. ^ 山口『阪急電車』, p. 236 - 277.
  70. ^ ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表 2016』交通新聞社、2016年7月21日、138 - 140頁。ISBN 978-4-330-70116-5 
  71. ^ 阪急電鉄鉄道ファンクラブ会報Vol.100
  72. ^ 阪急電鉄鉄道ファンクラブ会報Vol.110

参考文献・出典

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  • 阪急電鉄車両部『HANKYU 8000(改訂版)』阪急電鉄、1989年・1990年。 (2009年に復刻一般販売)
  • 阪急電車8000系 最新鋭車両ができるまで (ビデオテープ). 阪急クリーンカラー. 1989.
  • 諸河久『日本の私鉄 阪急』保育社、1998年1月。ISBN 978-4-586-50903-4 
  • 山口益生『阪急電車:その全貌から個性とブランドを探る』JTBパブリッシング、2012年6月29日。ISBN 978-4-533-08698-4 
  • 鉄道ピクトリアル 臨時増刊号』第663号、鉄道図書刊行会、1998年12月。 
  • 「特集:阪急電鉄8000系」『鉄道ピクトリアル』第951号、鉄道図書刊行会、2018年10月。 
  • 『鉄道車両ディテールファイル21 阪急8000・8300系』ネコ・パブリッシング、2017年5月6日、53 - 58・60頁。ISBN 978-4-7770-2057-7 

外部リンク

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