「関西私鉄」の版間の差分
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2020年3月23日 (月) 13:37時点における版
関西私鉄(かんさいしてつ)とは、近畿地方(関西)を走る私鉄のこと。その中でも主に大手私鉄5社と準大手私鉄4社のことを指す場合が多い。
特に大手私鉄は各社が沿線開発に注力し、俗に「私鉄王国」と言われる強力な地盤を作り上げてきたことでも知られる[1]。
これに対して東京近郊(首都圏)の私鉄のことを関東私鉄と称する。
鉄道会社
大手私鉄
- 近畿日本鉄道(以下、近鉄 / 近鉄グループ)
- 阪急電鉄(以下、阪急 / 阪急阪神東宝グループ)
- 阪神電気鉄道(以下、阪神 / 阪急阪神東宝グループ)
- 京阪電気鉄道(以下、京阪 / 京阪グループ)
- 南海電気鉄道(以下、南海 / 南海グループ)
準大手私鉄
中小私鉄
ここに挙げる会社のうち、関西大手私鉄との資本関係がない水間鉄道、和歌山電鐵、近江鉄道、紀州鉄道は「関西私鉄」という括りで語られることが少ない。 また、近畿地方に属する三重県(伊賀市、名張市は奈良県などに隣接する為、関西地方として扱われることがある[注 1])の鉄道は除外する。
- 能勢電鉄(阪急阪神東宝グループ)
- 神戸電鉄(阪急阪神東宝グループ、2004年までは準大手私鉄)
- 北神急行電鉄(阪急阪神東宝グループ)
- 大阪高速鉄道〈大阪モノレール〉(第三セクター[注 2])
- 阪堺電気軌道(南海グループ)
- 水間鉄道(グルメ杵屋の子会社)
- 和歌山電鐵(両備グループ)
- 紀州鉄道(独立系、本社は東京都千代田区)
- 京福電気鉄道〈嵐電〉(京阪グループ)
- 叡山電鉄(京阪グループ)
- 比叡山鉄道(京阪グループ)
- 近江鉄道(西武グループ)
特徴
線路幅
関東私鉄では線路幅はJRと同じ、狭軌が多数採用されている一方、関西私鉄では本項で挙げた全21社の内、12社が標準軌(新幹線と同様の幅)を採用している。これは、多くの鉄道が元々、路面電車だったことなどが由来となっている。また、標準軌を採用している鉄道会社の内、近鉄・京阪の鋼索線(ケーブルカー)については狭軌となっており、近鉄の南大阪線系統についても狭軌となっている。なお、関西私鉄に該当しない、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、京都市交通局(京都市営地下鉄)、神戸市交通局(神戸市営地下鉄)の3つの地下鉄はいずれも標準軌を採用している。
ターミナル駅
関東大手私鉄のターミナル駅はJR山手線に接続する駅(渋谷、新宿、池袋など)に存在し、環状路線である山手線より内側、東京都心にはターミナル駅は存在しない。これは山手線の各駅に接続することにより、各私鉄が自力で都心延伸するよりもターミナルに自社の商業施設を集中した方が利益になると判断したからである。こうして、関東大手私鉄のターミナル駅周辺にある渋谷、新宿、池袋は副都心として発展を遂げた。
一方、関西大手私鉄は山手線と同じ環状路線のJR大阪環状線と接続する大阪梅田駅(JRは大阪駅)、大阪阿部野橋駅(JRは天王寺駅)に加え、天満橋駅、難波駅、大阪上本町駅といった大阪環状線よりも内側にある大阪都心側に独自のターミナル駅を形成してきた。大阪の大動脈は大阪環状線ではなくOsaka Metro御堂筋線となっており、開業後は同線と接続する駅として京阪は淀屋橋駅に、近鉄・阪神は大阪難波駅に延伸し、さらに都心部への乗り入れを果たした。御堂筋線は東海道・山陽新幹線との乗り換え駅の新大阪駅、大阪キタの中心の梅田、大阪ミナミの中心の難波・心斎橋、天王寺といった大阪の重要拠点を結んでおり、各私鉄が御堂筋線に接続することにより各所への移動が容易となっている。
乗り入れ
関西私鉄は競争が激しく、かつては乗り入れも少なかったが、現在は大手私鉄同士では、阪神・山陽(準大手私鉄)、阪神・近鉄で行われている。また、近鉄と阪神の直通により、線路だけで見ると、山陽姫路駅から阪神を介して近鉄名古屋駅まで繋がったことになる(近鉄と山陽は乗り入れを行っていない)。また、関西大手私鉄では京阪のみが他の私鉄と乗り入れを行っていない(かつては近鉄京都線と相互乗り入れを行っていた)。
- 関西の鉄道の乗り入れ
脚注
- ^ 伊賀市内唯一の鉄道であるJR関西本線はJR西日本の管内
- ^ 株主には大阪府などの他に京阪(京阪ホールディングス)、阪急、近鉄(近鉄グループホールディングス)を中心に関西大手私鉄が名を連ねている。