南海グループ
国籍 | 日本 |
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中核企業 | 南海電気鉄道 |
別名 | 南海電鉄グループ |
外部リンク | http://www.nankai.co.jp/groupinfo/index.html |
南海グループ(なんかいグループ、英: Nankai Group)は、南海電気鉄道を中心とした企業グループである。「南海電鉄グループ」とも称される。
南海電鉄ホームページ内の「南海グループ会社一覧」は2018年2月時点、6つのセグメント(運輸、不動産、流通、レジャー・サービス、建設、その他)に分けて合計43社を掲載している。
グループ概要
[編集]大手私鉄グループの中では、比較的再編が進んでいる。
関西大手私鉄グループの中で唯一、百貨店を運営する会社がない。その代わりに髙島屋と資本・業務提携をしている。よって南海の鉄道員の制帽内には、高島屋の商標が入っている。なお百貨店とほぼ同等の機能を持つCITYブランドのショッピングモールを南海電鉄直営で沿線の難波と泉大津の各駅(過去には堺・徳島も)周辺に展開している。
ホテル南海はこれまでなんば、堺にあったが、現在は閉館している(なんばが2006年12月31日、堺が2005年5月15日限り)。また、南海サウスタワーホテル大阪もあったが、2003年にスイスホテル南海大阪(ラッフルズ・インターナショナルに売却、建物のみ継続保有)に改称され、ホリディ・イン南海大阪はホテルリーヴァ南海と改称したが、ホテルリーヴァ心斎橋(オリックスグループに売却、のちに「クロスホテル心斎橋」に再改称)に改称されている。このため、関西大手私鉄グループの中で唯一、都市型ホテル事業から撤退したと言える(非都市型の南紀勝浦温泉「ホテル中の島」は営業を継続している)。
かつては沿線でタクシー事業(南海タクシー、佐野南海交通、和歌山南海交通ほか)を運営していたが、2001年3月に第一交通産業(福岡県)に資本を譲渡し、運営から撤退した。また、観光バス事業(南海観光バス、和歌山南海観光バス)も2003年1月にクリスタル観光バスに譲渡している(ただし、南海グループ内には沿線および周辺での路線バス事業を営む会社があり、それら企業の一部門として観光バス事業自体は行われている)。
「南海」を冠した企業は四国など大阪府以西に点在するが、南海電鉄グループとは限らない。南海百貨店という百貨店が、かつて大阪府高石市千代田や、愛媛県新居浜市に存在したが、前者は南海本線沿線ではあったものの資本・人的関係があったかは不明で、1967年6月14日に火事で全焼。後者は元々地元資本で、ダイエーグループ入りの後、さらにダイエー直営(ダイエー新居浜店→マルナカ若水店)となったもので、資本・人材面の関連はなかった。
愛媛県内を放映エリアとする南海放送、南海電鉄と同じ大阪市内に本社を置く南海部品(オートバイ関連商品取り扱いのチェーン店)や南海化学、大阪府南部のトヨタディーラーであるトヨタ久保グループ南海(トヨタカローラ南海、ネッツトヨタ南海の親会社)も、南海電鉄グループではない。
南海グループ一覧
[編集]運輸業
[編集]鉄道事業
[編集]軌道事業
[編集]バス事業
[編集]- 南海バス株式会社(堺市堺区)
- 和歌山バス株式会社(和歌山県和歌山市)
- 熊野御坊南海バス株式会社(旧:熊野交通、和歌山県新宮市)
- 徳島バス株式会社(徳島県徳島市)
- 南海りんかんバス株式会社(和歌山県橋本市)
- サザンエアポート交通株式会社(大阪府泉佐野市)
- 明光バス株式会社(和歌山県西牟婁郡白浜町)
海運業
[編集]貨物運送業
[編集]車両整備業
[編集]不動産業
[編集]不動産賃貸業
[編集]不動産販売業
[編集]その他
[編集]- 株式会社ステーションパーキング岸和田(大阪府岸和田市)
- 岸和田駅駐車場(大阪府岸和田市宮本町)の経営
(おもな開発地、南海電気鉄道不動産営業本部住宅事業部)
- 狭山ニュータウン - 大阪府大阪狭山市 最寄は南海金剛駅
- 南海くまとり・つばさが丘 - 大阪府泉南郡熊取町 最寄はJR熊取駅
- 南海 美加の台 - 大阪府河内長野市 最寄は南海美加の台駅
- 南海 いずも台 - 和歌山県東牟婁郡串本町 最寄はJR串本駅
- 南海橋本林間田園都市 彩の台 - 和歌山県橋本市 最寄は南海林間田園都市駅
- 南海橋本林間田園都市 三石台 - 和歌山県橋本市 最寄は南海林間田園都市駅
- 南海橋本林間田園都市 城山台 - 和歌山県橋本市 最寄は南海林間田園都市駅
- 南海橋本林間田園都市 小峰台 - 和歌山県橋本市 最寄は南海林間田園都市駅 2005
(南海不動産)
- プラネシーン南海 和泉大宮 - 大阪府岸和田市、新星和不動産らと
流通業
[編集]ショッピングセンターの運営
[編集]物品販売業
[編集]物流事業
[編集]その他
[編集]- 株式会社新南海ストア(大阪市浪速区)
- 南海フードシステム株式会社(大阪市中央区)
- 株式会社大阪府食品流通センター
- 大阪府中央卸売市場付設加工食品卸売場(大阪・茨木こだわり食材市場)の運営
レジャー・サービス業
[編集]遊園事業
[編集]旅行業
[編集]ホテル・旅館業
[編集]なお南海電鉄本体が2018年5月、赤坂 (東京都港区)にカプセルホテル開業を予定している。運営はリヴァンプ傘下企業のナインアワーズ(東京都港区)に委託する[2]。
競艇施設賃貸業
[編集]ビル管理メンテナンス業
[編集]- 南海ビルサービス株式会社(大阪市浪速区)
- 大阪府立体育会館(大阪市浪速区難波中3丁目)
- 大阪府立臨海スポーツセンター(大阪府高石市高師浜丁)
- 大阪府立漕艇センター(大阪府高石市高砂1丁目)
- 舞洲スポーツアイランド(大阪市此花区北港緑地2丁目)
- 舞洲ヘリポート(大阪市此花区北港緑地2丁目)
- フローラペットセレモニー(大阪府大阪狭山市池尻北1丁目)
- 株式会社大阪スタヂアムサービス(大阪市浪速区)
ゴルフ場の経営
[編集]- 南海ゴルフマネジメント株式会社(和歌山県橋本市)
- 橋本カントリークラブ(和歌山県橋本市)と大阪ゴルフクラブ(大阪府泉南郡岬町)の経営
葬祭事業
[編集]- 南海グリーフサポート株式会社(大阪市住之江区)
- 葬儀会館「ティア」の運営
その他
[編集]- 南海アミューズメント株式会社(大阪府泉南郡岬町)
- 南海電気鉄道が経営する「みさき公園」の運営を受託
- 株式会社大阪スタヂアムサービス(大阪市浪速区)
- ニッポンレンタカー南海株式会社(大阪市浪速区)
- 株式会社南海ハートフルサービス(大阪市中央区)
- 株式会社アビック( 徳島県板野郡北島町)
- 徳島県内のTSUTAYAを3店舗経営
建設業
[編集]建設業
[編集]その他の事業
[編集]印刷業
[編集]- 南海印刷株式会社(大阪市浪速区)
生保・損保代理業
[編集]- 南海保険サービス株式会社(大阪市中央区)
広告代理業
[編集]- 株式会社アド南海(大阪市浪速区)
経理・情報処理業務代行業
[編集]- 南海マネジメントサービス株式会社(大阪市中央区)
- 日電商会株式会社(大阪市西成区);通信建設業。日本電気株式会社(NEC)の特約店。
建設コンサルタント業
[編集]- 株式会社シーエス・インスペクター(大阪市中央区)
過去に資本関係があった、もしくはグループに属した企業
[編集]- 阪和電気鉄道 - 現在の西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線を開業した会社。もとは京阪電気鉄道が出資。南海鉄道に合併後(南海山手線)、国有化により離脱。
- 株式会社南海ホークス - プロ野球球団。南海軍→近畿日本軍→グレートリング→南海ホークスを運営。ダイエーグループを経て現在はソフトバンクグループ。現・福岡ソフトバンクホークス。
- 南海観光バス - クリスタルに譲渡、クリスタル観光バス(大阪)→グッドウィル・グループを経て、東京バス・大阪バスグループの大阪バス近畿(ただし、南海観光バスから引き継いだ住之江区の営業所は廃止)
- 和歌山南海観光バス - 南海観光バスとともに、クリスタルに譲渡。クリスタル観光バス(和歌山)となるが、その後グループを離脱し野鉄観光と同一資本に。
- 北欧フードサービス - 後にハークスレイの連結子会社となり、アルヘイムに改称されたが、事業は会社分割により2021年2月に万代の子会社であるアルヘイムフードサービスへ譲渡。
- とくしまCITY - 現在は徳島シティビルディングが運営。2013年閉鎖・解体。
- 南海高等学校 - 企業内高校として創立。現在は清風学園の姉妹校清風南海中学校・高等学校。
- 南海砂利株式会社(和歌山県橋本市) - 建築材料卸売業。2010年11月に日本土石工業へ全株式を譲渡しグループ離脱。
- 日本高速自動車 - 名神ハイウェイバスの運行会社。近畿日本鉄道、阪神電気鉄道との共同出資であったが、最終的に近鉄の完全子会社化を経て名古屋近鉄バスと合併して名阪近鉄高速バス→名阪近鉄バスとなり、現在は近鉄グループの三重交通グループホールディングス傘下にある。
資本関係はあるがグループからは除かれる企業
[編集]詳しくは後述する(関連会社の節を参照)。
関連会社
[編集]南海電鉄グループではないものの、一部株式を保有している会社は以下の通り。
- 明光バス(近鉄グループ)
- 2024年10月1日付で近鉄側が保有する全株式を南海電気鉄道が取得し、南海電気鉄道の子会社として南海グループとなる予定。
- 淡路交通
- 和歌山放送
- テレビ和歌山
- 高松琴平電気鉄道
かつては、水間鉄道の筆頭株主でもあったが、同社の会社更生法申請に伴い、株式をグルメ杵屋に売却している。
脚注・出典
[編集]- ^ “南海電鉄、和歌山の明光バスを子会社化 近鉄系から取得”. 日経電子版 (日本経済新聞社). (2024年8月9日) 2024年10月1日閲覧。
- ^ 南海電気鉄道、赤坂にカプセルホテル/5月開業『日本経済新聞』朝刊2018年2月16日(東京面)
関連項目
[編集]- アンスリー
- なんばパークス
- なんばCITY
- なんばPier
- しんかなCITY - 地下鉄御堂筋線新金岡駅前。2012年3月31日閉店。
- プラットプラット
- いずみおおつCITY
- とくしまCITY
- ノバティながのNANKAI
- みさき公園
- さやま遊園 - 2000年閉園。
- 近畿日本鉄道 - 戦時中は合併していた。元々近畿日本鉄道は、関西急行鉄道(現在の近鉄グループとほぼ同じ)と南海鉄道(現在の南海電鉄の前身)が合併した際に誕生した名前である。また熊野交通の株主であり、明光バスの親会社でもある。
- 中紀バス - 南海電気鉄道の子会社として、1970年頃まで存続した中紀地区のバス事業会社「南海バス(初代)」の前身、南海自動車から分離された。ただし中紀バスが独立した1954年の時点ではまだ南海バスは南海電鉄との資本関係を有していないため、同社が南海グループであったことはない。