串本駅
串本駅 | |
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駅舎(2022年1月) | |
くしもと Kushimoto | |
◄紀伊姫 (2.9 km) (5.8 km) 紀伊有田► | |
所在地 | 和歌山県東牟婁郡串本町串本33-2 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■紀勢本線(きのくに線) |
キロ程 |
221.8 km(亀山起点) 新宮から41.6 km |
電報略号 | クト |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
328人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1936年(昭和11年)12月11日[1] |
備考 |
直営駅 みどりの券売機プラス設置駅 |
串本駅(くしもとえき)は、和歌山県東牟婁郡串本町串本にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅である。事務管コードは▲622053[2]。
本州および近畿地方と和歌山県、またJR西日本管轄の駅で最も南に位置する駅である。串本町の中心部にあり、特急「くろしお」を含む全列車が停車する。また、普通列車には当駅で折り返すものがある。
歴史
[編集]- 1936年(昭和11年)12月11日:国有鉄道紀勢中線下里駅 - 当駅間延伸に伴い開業する[1][3]。当初は終着駅であった。
- 1940年(昭和15年)8月8日 - 紀勢西線江住駅 - 当駅、新宮駅 - 紀伊木本駅(現・熊野市駅)間開通により途中駅になり、また紀伊木本駅(現・熊野市駅) - 和歌山駅(現・紀和駅)間が紀勢西線となったため紀勢西線の駅となる[1]。
- 1959年(昭和34年)7月15日:三木里駅 - 新鹿駅間開通で紀勢本線が全通し新たに亀山駅 - 和歌山駅(現・紀和駅)間が紀勢本線とされると共に、当駅も紀勢本線の駅となる[1]。
- 1975年(昭和50年)4月10日:貨物の取り扱いを廃止[3]。
- 1979年(昭和54年)12月11日:現在の駅舎が竣工する[4]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる[1][3]。
- 2012年(平成24年)6月1日:地区駅長制度導入により、地区駅長が配置される。
- 2016年(平成28年)12月17日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[5]。
- 2021年(令和3年)
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅である。単式ホーム(1番のりば)に接して駅舎があり、島式の2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。現在の駅舎は近代的なコンクリート造りのもので、1979年(昭和54年)に竣工した。
直営駅であり、新宮駅(管理駅)傘下の地区駅として地区駅長が配置されている。以前はみどりの窓口が設置されていたが現在は廃止され、みどりの券売機プラスに置換わっている。自動改札機は設置されていないが、自動券売機は設置されている。駅レンタカーの営業を行っているほか、串本町の観光案内所も設置されており、レンタサイクルの営業を行っている。
島式ホームの3番のりば側の線路脇には「本州最南端の駅」の立て札があり、駅前にも「本州最南端の駅」の碑がある。駅前には他に橋杭岩のモニュメントなどもある。トイレは、改札外に設置されている。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | きのくに線 | 紀伊田辺・和歌山・新大阪方面[7] | |
2 | 紀伊田辺・和歌山方面[7] | 一部列車 | |
紀伊勝浦・新宮方面[7] | |||
3 | 紀伊勝浦・新宮方面[7] |
下り本線は1番のりば、上り本線は3番のりばである。
中線である2番のりばは一部の普通列車が特急の接続待ちで使うほか、当駅で折返す普通列車の発着に使われる。なお、当駅止まりとなる新宮方面からの最終列車は1番のりばに到着して夜間滞泊を行い、翌朝当駅始発の紀伊田辺方面行き初発列車として1番のりばを発車する。
利用状況
[編集]年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 753 |
1999年 | 746 |
2000年 | 678 |
2001年 | 621 |
2002年 | 568 |
2003年 | 519 |
2004年 | 501 |
2005年 | 470 |
2006年 | 481 |
2007年 | 441 |
2008年 | 417 |
2009年 | 399 |
2010年 | 405 |
2011年 | 333 |
2012年 | 344 |
2013年 | 370 |
2014年 | 398 |
2015年 | 390 |
2016年 | 341 |
2017年 | 354 |
2018年 | 335 |
2019年 | 328 |
2020年 | 213 |
2021年 | 195 |
2022年 | 217 |
駅周辺
[編集]周辺は串本の中心街となっているほか、串本だけでなく付近一帯の観光スポットへの公共交通の便の大半が駅前に集約されていることから、観光拠点として機能している。串本町の役場を始めとして県の出先機関や学校などある。なお、当駅を出た和歌山方面列車が最初に通過する短いトンネルの当駅寄りの入口付近が本州最南端の線路となっている。
バス路線
[編集]串本町コミュニティバス、古座川町ふるさとバス、熊野御坊南海バスの路線が発着する。
このうち、串本町コミュニティバスは、熊野交通(現・熊野御坊南海バス)紀伊勝浦駅以西のバス路線廃止に伴い、串本町が代替交通手段として導入したコミュニティバスである。また、串本町を越境する紀伊勝浦駅・太地駅及び江住駅までの直通バスは全廃となり、鉄道でのみ接続する。
- 串本町コミュニティバス - 「串本駅」停留所
- 古座川町ふるさとバス - 「JR串本駅」停留所
- 本川線:松根
- 小川線:田川
- 熊野御坊南海バス - 「串本駅」停留所
このほか、串本海中公園無料シャトルバスも運行されている。
ホテル&リゾーツ 和歌山 串本無料直通バスもある
隣の駅
[編集]※特急「くろしお」の隣の停車駅は、くろしお (列車)を参照。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、19-21頁。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、376-377頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 天王寺鉄道管理局三十年写真史 P.135(写真)、P.245(年表)
- ^ 和歌山県内の特急 「くろしお」号停車駅で、ICOCAがご利用できるようになります! 西日本旅客鉄道 ニュースリリース 2016年8月9日
- ^ a b “串本駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月26日閲覧。
- ^ a b c d “串本駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月30日閲覧。
- ^ 『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧
- 中土駅(大糸線) - JR西日本最東端の駅 ※他社管轄によるJR西日本との会社境界駅を含めると、北陸新幹線の上越妙高駅(JR東日本管内)となる。
- 博多南駅(博多南線) - JR西日本最西端の駅
- 和倉温泉駅(七尾線) - JR西日本最北端の駅
外部リンク
[編集]- 串本駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道