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2011年12月13日に改正されたWBCルールは、ダイヤモンド王座について概ね以下のように規定している。 |
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:WBCは裁量により、各階級で1名のWBCダイヤモンド王者を指定することがある。 この王座は階級で最も非凡な精鋭ボクサーを評価するために報酬あるいはタイトルとして授与されることがある。特殊な状況では、ダイヤモンド王者はWBCが単独の裁量で課したり許可したりする時に防衛戦を行う義務にのみ従うことで、WBC理事会の賛成票によって、階級で最高の王者と指定されることがある。ダイヤモンド王者は選択防衛戦([[指名試合]]としてではなく、相手を選んでの防衛戦)を許可されることがあるが、WBCから特別な認可を受けない限り、ダイヤモンド王座が挑戦者に移譲されることはない。 WBCはまた、WBCの世界王者に適用される防衛戦その他の義務を遵守するようにダイヤモンド王者に命ずることがある<ref>{{Cite web|url=http://wbcboxing.com/downloads/WBCRULES.pdf|title=WBC Rules and Regulations amended and approved 13 Dec 2011 - Rule 3.21|page=15|publisher=WBC |
:WBCは裁量により、各階級で1名のWBCダイヤモンド王者を指定することがある。 この王座は階級で最も非凡な精鋭ボクサーを評価するために報酬あるいはタイトルとして授与されることがある。特殊な状況では、ダイヤモンド王者はWBCが単独の裁量で課したり許可したりする時に防衛戦を行う義務にのみ従うことで、WBC理事会の賛成票によって、階級で最高の王者と指定されることがある。ダイヤモンド王者は選択防衛戦([[指名試合]]としてではなく、相手を選んでの防衛戦)を許可されることがあるが、WBCから特別な認可を受けない限り、ダイヤモンド王座が挑戦者に移譲されることはない。 WBCはまた、WBCの世界王者に適用される防衛戦その他の義務を遵守するようにダイヤモンド王者に命ずることがある<ref>{{Cite web|url=http://wbcboxing.com/downloads/WBCRULES.pdf|title=WBC Rules and Regulations amended and approved 13 Dec 2011 - Rule 3.21|page=15|publisher=WBC|accessdate=2012年5月27日}}</ref>。 |
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:(※この短い規定文の中に、原文では「裁量により」もしくは「単独の裁量で」という文言が5度も登場する。) |
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しかし2019年現在、この王座の防衛戦を行ったのは[[セルヒオ・マルチネス (ボクサー)|セルヒオ・マルチネス]]、[[カラム・スミス]]と[[レジス・プログレイス]]の3名で、マルチネスは[[ボクシング中継#HBO|HBO]]の干渉で[[世界ボクシング評議会#タイトル|名誉王座]]に認定された後にダイヤモンド王座を獲得し<ref>{{Cite web|url=http://www.maxboxing.com/news/max-boxing-news/the-mandate|title=The Mandate|author=Steve Kim|date=2011年12月|publisher=MaxBoxing.com |
しかし2019年現在、この王座の防衛戦を行ったのは[[セルヒオ・マルチネス (ボクサー)|セルヒオ・マルチネス]]、[[カラム・スミス]]と[[レジス・プログレイス]]の3名で、マルチネスは[[ボクシング中継#HBO|HBO]]の干渉で[[世界ボクシング評議会#タイトル|名誉王座]]に認定された後にダイヤモンド王座を獲得し<ref>{{Cite web|url=http://www.maxboxing.com/news/max-boxing-news/the-mandate|title=The Mandate|author=Steve Kim|date=2011年12月|publisher=MaxBoxing.com|accessdate=2012年5月27日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://sportsillustrated.cnn.com/2012/writers/chris_mannix/01/12/martinez/index.html|title=WBC embarrasses itself with treatment of Sergio Martinez|author=Chris Mannix|date=2011年1月12日|publisher=[[スポーツ・イラストレイテッド|SI.com]]|accessdate=2012年5月27日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://espn.go.com/blog/new-york/boxing/post/_/id/801/super-salty-sergio-hits-wbc-dumps-hbo|title=Super salty Sergio hits WBC, dumps HBO|author= Michael Woods|date=2011年12月29日|publisher=[[ESPN|ESPNNewYork.com]]|accessdate=2012年5月27日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2011/01/blog-post_4802.html|title=マルティネス名誉王者、ズビック正規王者に WBCミドル級|date=2011年1月19日|publisher=[[ボクシングニュース「Box-on!」]]|accessdate=2012年5月27日}}</ref>、2012年9月15日に[[フリオ・セサール・チャベス・ジュニア]]と対戦し勝利するまで正規王者との対戦が実現していないという経緯があった<ref>{{Cite web|url=http://ringtv.craveonline.com/blog/172231|title=Q&A: Martinez anxious to meet Chavez Jr.-Lee winner|author=Lem Satterfield|date=2012年4月5日|publisher=[[リングマガジン|RingTV.com]]|accessdate=2012年5月27日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2012/09/jr.html|title=アリーナ大興奮 マルティネス、大差でチャベスJr下す|date=2012年9月18日|publisher=[[ボクシングニュース「Box-on!」]]|accessdate=2013年4月28日}}</ref>。スミスは2017年9月16日にはWBCダイヤモンド王座決定戦を制し<ref>[https://www.skysports.com/boxing/news/12183/11039785/callum-smith-wins-by-unanimous-decision-over-erik-skoglund-in-world-boxing-super-series Callum Smith wins by unanimous decision over Erik Skoglund in World Boxing Super Series] Sky Sports 2017年9月17日</ref><ref>[https://worldboxingsuperseries.com/smith-im-tournament-win/ Smith: "I’m in this tournament to win it”] World Boxing Super Series 2017年9月18日</ref>、2018年9月28日には[[ジョージ・グローブス]]との対戦も制し<ref>[https://www.bbc.com/sport/boxing/45683595 World Boxing Super Series final: Callum Smith knocks out George Groves] BBC Sport 2018年9月28日</ref><ref>[https://www.skysports.com/boxing/news/12183/11511546/groves-vs-smith-callum-smith-stops-george-groves-to-win-wba-super-middleweight-world-title Groves vs Smith: Callum Smith stops George Groves to win WBA super-middleweight world title] Sky Sports 2018年9月29日</ref><ref>[https://boxingnews.jp/news/61277/ スミスがグローブスをKO WBSS・S・ミドル級制覇] Boxing News(ボクシングニュース) 2018年9月29日</ref>、2019年11月23日には[[ジョン・ライダー]]との対戦も制し<ref>[https://www.dailystar.co.uk/sport/boxing/callum-smith-beats-john-ryder-20948030 Callum Smith beats John Ryder in controversial super-middleweight title fight win] The Daily Star 2019年11月23日</ref><ref>[https://www.boxingscene.com/callum-smith-overcomes-john-ryder-results--144519 Callum Smith Overcomes John Ryder With Questionable Scores] Boxing Scene.com 2019年11月23日</ref><ref>[https://boxingnews.jp/news/71233/ スーパー王者スミスが暫定退治 WBA・S・ミドル級] Boxing News(ボクシングニュース) 2019年11月24日</ref>、プログレイスは2018年7月14日にはWBC暫定王者のままWBCダイヤモンド王座決定戦を制し<ref>[https://www.worldboxingnews.net/2018/07/15/new-orleans-results-regis-prograis-takes-wbc-diamond-belt-into-wbss-at-140-with-stoppage/ New Orleans Results: Regis Prograis takes WBC Diamond belt into WBSS at 140 with stoppage] World Boxing News 2018年7月15日</ref>、2019年4月27日には[[キリル・レリク]]との対戦も制したものの<ref>[https://boxingnews.jp/news/66637/ ドネアが6回KO勝ち WBSSバンタム級決勝進出 井上尚弥vsロドリゲスの勝者とファイナル] Boxing News(ボクシングニュース) 2019年4月28日</ref><ref>[https://www.ringnews24.com/2019/04/29/regis-prograis-dominates-kiryl-relikh-to-become-wba-super-lightweight-champion/ Regis Prograis dominates Kiryl Relikh to become WBA Super Lightweight Champion] Ringnews24 2019年4月29日</ref>、2019年10月26日には[[ジョシュ・テイラー]]との対戦に敗れるといった他団体王者となったWBCダイヤモンド王者の防衛戦となっている<ref>[https://boxingnews.jp/news/70636/ WBSS S・ライト級はテイラーV WBA・IBF王座統一]Boxing News(ボクシングニュース) 2019年10月27日</ref><ref>[https://www.express.co.uk/sport/boxing/1196143/Regis-Prograis-Josh-Taylor-O2-Arena-World-Boxing-Super-Series-Eddie-Hearn Josh Taylor defeats Regis Prograis in London to win unified super-lightweight world titles] Express.co.uk 2019年10月27日</ref>。 |
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名誉王座とは別のもので、規定上は関連性もない。 |
名誉王座とは別のもので、規定上は関連性もない。 |
2020年12月13日 (日) 13:20時点における版
WBCダイヤモンド王座 (WBC Diamond Championship) は、世界ボクシング評議会(以下、WBC)が2009年に創設したプロボクシングの世界王座である。
歴史
2009年8月に、WBCは「WBCダイヤモンド王座」(WBC Diamond Championship) の創設を発表した。創設の際に行われた投票では、理事会の全員が賛成した。翌9月には、メキシコシティのCorona Auditoriumで行われた記者会見で、WBC会長が実際に贈呈されるベルトを披露した[1]。
2011年12月13日に改正されたWBCルールは、ダイヤモンド王座について概ね以下のように規定している。
- WBCは裁量により、各階級で1名のWBCダイヤモンド王者を指定することがある。 この王座は階級で最も非凡な精鋭ボクサーを評価するために報酬あるいはタイトルとして授与されることがある。特殊な状況では、ダイヤモンド王者はWBCが単独の裁量で課したり許可したりする時に防衛戦を行う義務にのみ従うことで、WBC理事会の賛成票によって、階級で最高の王者と指定されることがある。ダイヤモンド王者は選択防衛戦(指名試合としてではなく、相手を選んでの防衛戦)を許可されることがあるが、WBCから特別な認可を受けない限り、ダイヤモンド王座が挑戦者に移譲されることはない。 WBCはまた、WBCの世界王者に適用される防衛戦その他の義務を遵守するようにダイヤモンド王者に命ずることがある[2]。
- (※この短い規定文の中に、原文では「裁量により」もしくは「単独の裁量で」という文言が5度も登場する。)
しかし2019年現在、この王座の防衛戦を行ったのはセルヒオ・マルチネス、カラム・スミスとレジス・プログレイスの3名で、マルチネスはHBOの干渉で名誉王座に認定された後にダイヤモンド王座を獲得し[3][4][5][6]、2012年9月15日にフリオ・セサール・チャベス・ジュニアと対戦し勝利するまで正規王者との対戦が実現していないという経緯があった[7][8]。スミスは2017年9月16日にはWBCダイヤモンド王座決定戦を制し[9][10]、2018年9月28日にはジョージ・グローブスとの対戦も制し[11][12][13]、2019年11月23日にはジョン・ライダーとの対戦も制し[14][15][16]、プログレイスは2018年7月14日にはWBC暫定王者のままWBCダイヤモンド王座決定戦を制し[17]、2019年4月27日にはキリル・レリクとの対戦も制したものの[18][19]、2019年10月26日にはジョシュ・テイラーとの対戦に敗れるといった他団体王者となったWBCダイヤモンド王者の防衛戦となっている[20][21]。
名誉王座とは別のもので、規定上は関連性もない。
2017年のWorld Boxing Super Seriesの初回大会優勝者にダイヤモンドベルトを授与することを表明した[22]。
チャンピオンベルト
最初に公開されたベルトは通常の世界王座のベルトをベースに、18カラットの金プレート、598個のダイヤモンド、196個のエメラルド、6個のルビー、150個のスワロフスキー・クリスタル・ガラスなどの宝石が埋め込まれている[23]。また、王座を争った両名の選手の顔写真と、モハメド・アリ、ジョー・ルイスの計4名の顔写真が埋め込まれている。
王者
これまでWBCダイヤモンド王者として認定されたことのある主な選手。
- マニー・パッキャオ(ウェルター級)
- セルヒオ・マルチネス(ミドル級)
- バーナード・ホプキンス(ライトヘビー級)
- アナ・マリア・トーレス(女子バンタム級)
- フロイド・メイウェザー・ジュニア(スーパーウェルター級)
- ノニト・ドネア(バンタム級・スーパーバンタム級)
- アバ・ナイト(女子フライ級)
- ジャン・パスカル(ライトヘビー級)
- セルゲイ・コバレフ(ライトヘビー級)
- レオ・サンタ・クルス(フェザー級)
- サウル・アルバレス(ミドル級)
- ホルヘ・リナレス(ライト級)
- アマンダ・セラノ(女子スーパーバンタム級)
- 井上尚弥(バンタム級、World Boxing Super Series優勝 ※認定と同時に返上)
- ミゲル・アンヘル・ガルシア(スーパーライト級)
- カラム・スミス(スーパーミドル級、World Boxing Super Series優勝)
- レジス・プログレイス(スーパーライト級)
- ジェシカ・チャベス(女子フライ級)
- オレクサンドル・ウシク(クルーザー級、World Boxing Super Series優勝)
- ラジャ・アマシェ(女子スーパーフライ級)
- マイリス・ブリエディス(クルーザー級、World Boxing Super Series優勝)
- エロール・スペンス・ジュニア(ウェルター級)
- クラレッサ・シールズ(女子ミドル級)
- ジョシュ・テイラー(スーパーライト級、World Boxing Super Series優勝)
- アレクサンデル・ポベトキン(ヘビー級)
脚注
- ^ 「世界のトップ・ニュース」『ボクシング・ビート』2009年10月号、株式会社フィットネススポーツ、2009年10月15日発行、42頁。
- ^ “WBC Rules and Regulations amended and approved 13 Dec 2011 - Rule 3.21”. WBC. p. 15. 2012年5月27日閲覧。
- ^ Steve Kim (2011年12月). “The Mandate”. MaxBoxing.com. 2012年5月27日閲覧。
- ^ Chris Mannix (2011年1月12日). “WBC embarrasses itself with treatment of Sergio Martinez”. SI.com. 2012年5月27日閲覧。
- ^ Michael Woods (2011年12月29日). “Super salty Sergio hits WBC, dumps HBO”. ESPNNewYork.com. 2012年5月27日閲覧。
- ^ “マルティネス名誉王者、ズビック正規王者に WBCミドル級”. ボクシングニュース「Box-on!」 (2011年1月19日). 2012年5月27日閲覧。
- ^ Lem Satterfield (2012年4月5日). “Q&A: Martinez anxious to meet Chavez Jr.-Lee winner”. RingTV.com. 2012年5月27日閲覧。
- ^ “アリーナ大興奮 マルティネス、大差でチャベスJr下す”. ボクシングニュース「Box-on!」 (2012年9月18日). 2013年4月28日閲覧。
- ^ Callum Smith wins by unanimous decision over Erik Skoglund in World Boxing Super Series Sky Sports 2017年9月17日
- ^ Smith: "I’m in this tournament to win it” World Boxing Super Series 2017年9月18日
- ^ World Boxing Super Series final: Callum Smith knocks out George Groves BBC Sport 2018年9月28日
- ^ Groves vs Smith: Callum Smith stops George Groves to win WBA super-middleweight world title Sky Sports 2018年9月29日
- ^ スミスがグローブスをKO WBSS・S・ミドル級制覇 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年9月29日
- ^ Callum Smith beats John Ryder in controversial super-middleweight title fight win The Daily Star 2019年11月23日
- ^ Callum Smith Overcomes John Ryder With Questionable Scores Boxing Scene.com 2019年11月23日
- ^ スーパー王者スミスが暫定退治 WBA・S・ミドル級 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年11月24日
- ^ New Orleans Results: Regis Prograis takes WBC Diamond belt into WBSS at 140 with stoppage World Boxing News 2018年7月15日
- ^ ドネアが6回KO勝ち WBSSバンタム級決勝進出 井上尚弥vsロドリゲスの勝者とファイナル Boxing News(ボクシングニュース) 2019年4月28日
- ^ Regis Prograis dominates Kiryl Relikh to become WBA Super Lightweight Champion Ringnews24 2019年4月29日
- ^ WBSS S・ライト級はテイラーV WBA・IBF王座統一Boxing News(ボクシングニュース) 2019年10月27日
- ^ Josh Taylor defeats Regis Prograis in London to win unified super-lightweight world titles Express.co.uk 2019年10月27日
- ^ “WBC puts ‘diamond’ titles on the line in World Boxing Super Series”. Bad Left Hook (2017年6月7日). 2017年7月7日閲覧。
- ^ a b “WBC Diamond Belt explained”. Fightnews.com (2011年3月7日). 2014年5月17日閲覧。
- ^ 原功 (2011年4月). “ボクシング「エキサイトマッチ」対戦カード”. WOWOW. 2012年5月27日閲覧。