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「徳山競艇場」の版間の差分

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2021年5月13日 (木) 21:28時点における版

徳山ボートレース場
徳山競艇場
地図
施設
所在地 山口県周南市大字栗屋字二葉屋開作1033[1]
座標 北緯34度0分37.7秒 東経131度50分8.2秒 / 北緯34.010472度 東経131.835611度 / 34.010472; 131.835611座標: 北緯34度0分37.7秒 東経131度50分8.2秒 / 北緯34.010472度 東経131.835611度 / 34.010472; 131.835611
開場 1953年8月27日
所有者 周南市
施行者 周南市
コース
水面[2]笠戸湾瀬戸内海
水質 海水[2][3]
モーター 減音 (ヤマト331型)
外向発売所
外向発売所
  • すなっちゃ徳山
場外発売場
場外発売場
  • ボートピア呉
  • オラレ徳山
  • オラレ田布施
  • 実況
    担当 二宮淳一・白石裕太
    所属 オフィス・ケイ・ステーション
    テンプレートを表示
    徳山競艇場の位置(日本内)
    徳山競艇場
    徳山競艇場

    徳山ボートレース場(とくやまボートレースじょう)は、山口県周南市にあるボートレース場である[1]

    市条例における正式名称は周南市徳山モーターボート競走場[4]、通称は「BOAT RACE徳山」(ボートレースとくやま)。

    概要

    周南市の南部・粭島への入口にあるボートレース場。瀬戸内海に面し、笠戸湾の奥深くに位置している。競走水面は海[2]で、水質は海水[2][3]太華山の麓に位置し、風の影響を受けやすい。大村競艇場に次いでインコースの勝率が非常に高い事で有名。

    施行者は周南市で、周南市徳山モーターボート競走事業として地方公営企業法の財務規定等が適用されている[4]。旧・徳山市が戦後復興の財源確保のために誘致したものであるが、光市でも誘致の動きがあった(市民の反対により消滅)経緯もあり、1966年から2004年までの間、光市が施行者に加わっていたことがある[5]

    設備としては、対岸の大型映像装置がない。これは江戸川競艇場[6]と本場の2場のみ。また、イベントなどのメインで使われるのは東スタンドである。

    現在のマスコットはスナメリ(近海に生息し、競走水面に入り込むことも稀にある)の「すなっち」で、それにちなんで「すなっちカップ」が行われている。過去には、フグ(近くの粭島はフグ延縄漁の発祥の地)をモチーフとしたものを用いていた。

    2011年12月10日、外向発売所を「すなっちゃ徳山」としリニューアル。年間最大360日・最大4場の発売を行う。

    1967年に建てられた中央スタンドは2015年10月以降建て替えられ、2017年10月に改めてオープンした[7]。中央スタンドの建て替えに伴い、1980年に建てられた東スタンドは2017年8月の開催で休館となった。1999年には西スタンドが建てられた。

    2018年度は売上高が602億6300万円、純利益は30億2700万円に達して過去最高を記録した[8]

    主な競走

    周年記念競走GI)として「徳山クラウン争奪戦」が、企業杯(GIII)として「大塚SOYJOYカップ」が行なわれている。女子リーグ戦の名称は九州スポーツ杯、新鋭リーグ戦の名称はスポーツニッポン杯。

    1988年に現在のグレード制に移行して以降、SGは本場では開催されたことがなかったが、2018年にSGレースとしては初めて、SG格のレースとしては第2回全日本選手権競走以来64年ぶりとなる「第28回グランドチャンピオン決定戦競走」が開催され、地元出身の白井英治が優勝した[9]

    一方で、現在のプレミアムGI (PG1)に該当するヤングダービー競走(前身の共同通信社杯新鋭王座決定戦競走時代、1991年・2004年・2012年)、レディースチャンピオンシップ(女子王座決定戦競走、2002年・2007年)、マスターズチャンピオン(名人戦競走、2010年)、クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦競走、2019年)はいずれも開催実績がある。

    このほか一般戦として、正月に「yab山口朝日放送杯争奪戦競走」、ゴールデンウィークに「トライアングルカップ」、お盆に「黒神杯争奪戦競走」が行なわれている。

    モーニングレース「グッドモーニング徳山」を開催している(開催開始当初の第1Rのスタート展示は通常より約1時間半早い9時3分、2012年8月現在は8時38分)。モーニングレースの開催は、「サンライズレース」を実施している芦屋競艇場に次いで二例目。この期間中は、様々な特色ある番組が予定されている。なお、当初は2011年2月9日より3月9日までの4節限定だったが、好評だったことから継続が確定した。唐津でも2011年4月から「朝ドキ!からつ」が始まったため、9月までは毎日三場のいずれかで早朝レースが楽しめることになる[10]

    • 第1レース:1号艇にA級選手を配置し、尚かつ進入固定で争われる「モーニングSP」
    • 第2レース:シリーズリーダーや好調な選手等を配した「グランプリ戦」
    • 第3レース:A級選手が軸となり、尚かつ進入固定で争われる「プライド戦」
    • 第8レース:様々な企画で行われる「お昼のゴチ走戦」

    SG開催実績

    年度 競走名 優勝者 登番 出身
    1954 第2回全日本選手権競走 松尾勝 247 福岡
    2018 第28回グランドチャンピオン決定戦競走 白井英治 3897 山口

    場外発売場

    • ボートレースチケットショップ オラレ徳山 - 周南市銀座2丁目(徳山駅前、徳山銀座商店街内)。2008年10月4日にオープンした。開場時間は徳山競艇場開催日の9:30 - 17:30で、ナイター競走は発売されない。舟券売場のスペースには自動発払機3台とモニターが設置されている。但し、設置されるモニターではレース結果と商店街・自治体のお知らせ等が表示され、実況中継は行われない。発売締切時間は、徳山競艇本場と同時刻でありボートピアの様に本場締切の3分前ではない。また、コミュニティースペースにはオストメイト対応の多目的トイレが設置されており、商店街での買い物途中の人でも気軽に利用できる。
    • ボートレースチケットショップ オラレ田布施[12] - 熊毛郡田布施町米出工業団地。2016年12月6日にオープン。営業時間は7:30 - ナイター終了後頃まで。104台分の無料駐車場を完備。40型の大型モニターでレースを観戦できる。有料席も10席設けられている。

    その他

    • 実況はおもに二宮淳一が担当している。但し二宮アナが戸田競艇場伊勢崎オートレース場で実況を担当時には、代役でRKBミューズの吉野尚美アナが担当することもある。かつては北嶋興、吉原完が担当していた。
    • 2007 - 2011年度に本場で開催されているGII以上の競走[† 1]において、公式WebサイトやCM、発走前のムービーにアニメ・漫画調のビジュアル・主題歌を採用し、ネットユーザーの間で話題となった[13]。担当者曰く「"いかにも競艇"なデザインにしないことで、ほかの競艇場と差別化し、多くの人から興味を持ってもらうため」とのこと。なお2012年度はGIが周年及び新鋭王座決定戦競走の2度開催となったが、そのようなキャンペーンは行われていない。案はあったのだが採用にならなかった、と前述の担当者のツイッター上でコメントされている。
    • 2010年12月より、大時計が正常に動作しない(本来の計時より最大0.8秒遅れる)という故障が頻発し[14]、レースの中止・打ち切りが相次いだ[† 2]。当初異常な電圧低下が原因と見ていたが、故障が改善されないため、詳細な原因究明のため、所管官庁である国土交通省に報告の上で、1月8日からの一般競走「山口新聞社杯西京王座決定戦競走」を全日程中止し[15]、1月18日からの周年記念は正常開催。また、中止した日程を3月に新たに組み入れた。
    • 2019年末現在、全国のボートレースにおける歴代高配当ベスト3のうち、第1位(2011年5月22日、3連単682,760円)と第3位(2019年1月16日、3連単595,550円)はいずれも本場で開催された一般戦(どちらも第2レース)によるものである[16][17]

    アクセス

    • 山陽自動車道徳山東ICから車で15分[18]
    • JR山陽本線 櫛ケ浜駅から車で約5分[18]
    • JR山陽本線・山陽新幹線 徳山駅から車で15分[18]
    • JR山陽本線 下松駅から車で約10分[18]
      • 櫛ケ浜駅・徳山駅(みなと口)・下松駅(南口)からは開催時の8時から12時まで無料タクシー(往路のみ)が運行される[18]
      • 開催時12レース終了後を目処に「櫛ケ浜駅経由徳山駅行き」と「下松駅行き」の無料送迎バス(復路のみ)が運行される[18]
      • 最寄りバス停は防長交通「ボートレース場入口」バス停だが、約1.1km離れており、アクセスとして推奨されていない。

    脚注

    注釈

    1. ^ 該当するのは以下のレース、及び2008年以降の徳山クラウン争奪戦(周年記念競走)。
    2. ^ 具体的に中止・打ち切りになったレースは下記の通り(すべて一般競走)。
      • スポーツ報知杯 KYOTEI JAPAN CUP」:初日(12月15日)9R以降
      • 「ボートボーイカップ 2010グランプリファイナル」:4日目以降(12月25日・26日)
      • 山口放送杯熱血カップ 第2回西京波者記念競走」:3日目以降(2011年1月1日-4日)

    出典

    1. ^ a b 施設ガイド”. 交通・施設案内. ボートレース徳山. 2012年3月22日閲覧。
    2. ^ a b c d 蛭子1992、202頁。
    3. ^ a b 藤野2006、227頁。
    4. ^ a b 周南市徳山モーターボート競走事業の設置等に関する条例(平成20年12月25日条例第51号)
    5. ^ 競艇沿革史 光市”. 日本財団図書館. 2020年6月1日閲覧。
    6. ^ スタンドの2マーク側に小さな映像装置がある。
    7. ^ 29億円で中央スタンド 【ボートレース徳山】10月9日・オープン、6階建て1,217人収容日刊新周南2017年8月1日付け、2017年9月26日閲覧
    8. ^ “徳山競艇売り上げ最高 18年度 繰り入れ大幅増7億円”. 中国新聞. (2019年8月24日). https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=599116&comment_sub_id=0&category_id=1167 2019年12月31日閲覧。 
    9. ^ “白井英治、半端ない重圧のなか地元SG初V/徳山”. 日刊スポーツ. (2018年6月25日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/201806250000344.html 2018年6月30日閲覧。 
    10. ^ ボートレースからつがモーニングレース「朝ドキ!からつ」をスタート ~ボートレース芦屋、徳山と合わせ、毎日モーニングレースを開催~
    11. ^ ボートピア呉徳山とボートピア呉宮島の統合についてについてボートピア呉ホームページ
    12. ^ 場外舟券発売場「オラレ田布施」(山口県熊毛郡田布施町)がオープン”. 2017年2月4日閲覧。
    13. ^ 「冠に導かれし戦士たちの物語」 徳山競艇のサイトがRPGっぽい”. ITmedia (2009年6月23日). 2011年1月5日閲覧。
    14. ^ “時計故障で競艇レース中止”. 中国新聞. (2011年1月5日). http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201101050031.html 2011年1月5日閲覧。 
    15. ^ “山口新聞社杯など大時計不良で中止 徳山モーターボート競走場”. 山口新聞. (2011年1月5日). http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2011/0105/17.html 2011年1月5日閲覧。 
    16. ^ 高配当ベスト10 歴代”. ボートレースオフィシャルサイト. 2019年12月31日閲覧。
    17. ^ “夢の配当が出た!高額歴代3位59万舟券/徳山”. 日刊スポーツ. (2019年1月16日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/201901160000261.html 2019年12月31日閲覧。 
    18. ^ a b c d e f アクセスマップ・交通サービス”. 交通・施設案内. 徳山競艇場. 2012年3月22日閲覧。

    参考文献

    • 蛭子能収『競艇入門』ポケットブック社〈Pocket book 38〉、1992年。ISBN 978-4-341-14038-0 
    • 藤野悌一郎『よくわかる競艇のすべて 改訂新版』三恵書房、2006年。ISBN 4-7829-0353-7 
    • 施設ガイド”. 交通・施設案内. 徳山競艇場. 2012年3月22日閲覧。
    • アクセスマップ・交通サービス”. 交通・施設案内. 徳山競艇場. 2012年3月22日閲覧。

    外部リンク