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呉駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
呉駅
駅舎(2021年9月)
くれ
Kure
JR-Y15 安芸阿賀 (4.1 km)
(1.7 km) 川原石 JR-Y13
地図
所在地 広島県呉市宝町1-16
北緯34度14分41.28秒 東経132度33分27.56秒 / 北緯34.2448000度 東経132.5576556度 / 34.2448000; 132.5576556座標: 北緯34度14分41.28秒 東経132度33分27.56秒 / 北緯34.2448000度 東経132.5576556度 / 34.2448000; 132.5576556
駅番号 JR-Y14
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 呉線
キロ程 67.0 km(三原起点)
電報略号 クレ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
8,652人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1903年明治36年)12月27日[2]
備考
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ペデストリアンデッキに直結した駅入口(2018年3月)

呉駅(くれえき)は、広島県呉市宝町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)呉線である[1]駅番号JR-Y14

呉市の中心駅であり、1981年昭和56年)に開業した駅ビルには商業施設クレスト(CREST)」が入居する[3]。駅長が配置された直営駅で、管理駅でもあったが、2024年6月1日をもって海田市駅の統括下となった[4]

歴史

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1924年都市計画図
1924年都市計画図
1945年戦災概況図
1945年戦災概況図
1950年代にアメリカ軍が作成した呉市中心部地図
1950年代にアメリカ軍が作成した呉市中心部地図

駅構造

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戦艦「大和」のイラストが描かれた駅名標(2018年3月)

単式・島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅橋上駅舎を備える[1]。駅ビル・バスターミナルを併設している。1番のりばが単式、2・3番のりばが島式である。1番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線、3番のりばが上下副本線であり、上り列車は1・3番のりばに、下り列車は2・3番のりばに到着可能である。また、各番線共に広島方面、三原方面双方に出発信号機があり、両方向に出発可能。改札口みどりの窓口みどりの券売機みどりの券売機プラスセブン-イレブン ハートインは2階にある。各ホームへはエレベーターが設置されている。また、駅スタンプが設置されている。

2013年7月1日より接近メロディが『宇宙戦艦ヤマト』のオープニングテーマに変更された。1番のりばが歌い出し部分、2・3番のりばが前奏部分を使用している。呉市には大日本帝国海軍呉海軍工廠(現・ジャパン マリンユナイテッド呉工場)があり、戦艦大和が建造されたことにちなむ。駅南側には呉市海事歴史科学館(通称・大和ミュージアム)がある。

2023年(令和5年)12月31日、旧くれ観光情報プラザが呉駅構内2階に移転し「呉市観光案内所」として業務を開始した[15]

のりば

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のりば 路線 方向 行先 備考
1 Y 呉線 上り 三原方面[16] 一部3番のりば
2・3 下り 広島方面[16] 3番のりばは夜間留置あり

特徴

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  • 3番のりばは広島駅 - 当駅間の区間運転の折り返しと、快速列車との接続を行う上り普通列車が使用する(2022年3月11日限りで日中は普通電車は当駅折返し、快速は広駅発着に統一される)。また、広島駅平日21時10分、土休日18時10分発の当駅止まりはそのまま留置され、翌朝に当駅始発三原・糸崎行初電として運行される。
  • 以前は3番線南側に貨物ヤードが広がり(敷地面積4.5 ha)そこから旧海軍工廠方面、中央桟橋(呉港)方面、バブコック日立工場にそれぞれ専用線が伸びていた。中央桟橋(呉港)方面の専用線は、旧海軍工廠方面の専用線の、中央桟橋方面に向かう道路をオーバークロスする橋を西側に渡った直後の部位から南西に分岐し、カーブを描きながら南に進み中央桟橋南端付近まで伸びていた。バブコック日立工場への専用線は貨物ヤード線路群のうち最も南側の線路から駅構内西側(現在、呉年金事務所がある辺り)で南西に分岐し、工場に入っていっていた。中央桟橋(呉港)方面への専用線跡とバブコック日立工場への専用線跡は駅南側再開発に伴いその面影は完全に消失した。旧海軍工廠方面専用線は、4番線(貨物ヤード線路群のうち、最も旅客ホームに近いものであり、3番線のすぐ南側にあった)を東側にそのまま延長する形で存在した。4番線以南の殆どの線路は駅東側でこの線路に収束していた。そのため、戦後は貨物ヤードの上り引上線として使用されていた。この線路は、駅東側で3番線とシーサスクロッシングポイントで繋がっていた。駅東側の、中央桟橋(呉港)方面に向かう道路をオーバークロスする橋は複線となっており、北側の橋が本線である。南側の橋は旧海軍工廠方面への専用線(戦後は貨物ヤード上り引上線)が通っていたが、現在はレールが撤去され歩道橋として再整備され使用されている。また、その東側の踏切(堺川踏切)は以前、本線と専用線が通る複線の踏切であったが、現在は専用線が撤去・アスファルト舗装され、遮断機の位置が変更され単線の踏切となっている。堺川踏切が単線の踏切であるにもかかわらず列車進行方向指示器を装備しているのは複線の踏切であった時代の名残である[注釈 4]。さらにその東側で堺川を渡る橋梁は、現在でも本線と専用線の2本の橋梁が南北に並んでいる。専用線用地はその橋梁を東に渡り海上自衛隊呉教育隊の敷地まで伸びているが、雑草に覆われておりレールが残存しているか否かははっきりしない。
  • 貨物取扱い廃止(1986年)後も貨物ヤードの線路群は2000年頃まで大部分がそのまま放置されていたが、呉駅南側再開発が本格化するにつれそれらは撤去され、今ではその面影はほとんどない。
  • 駅北西(旧呉市交通局本庁舎がある区域)側にも以前は数本の側線があった。また、駅北東側にある1番線安全側線は、2000年頃までは更に先まで伸びており、駅東側の中央桟橋(呉港)方面に向かう道路手前に車止め(第3種車止め)が設置されていた。そこからスイッチバックするように1本の側線が1番ホーム東端に隣接して建っていた工事用車両の小さな車庫に繋がっていた。現在は通常安全側線として使用される部分以外は撤去され、車庫も解体され存在しない。駅西側の、3番線を合流させた後の2番線延長線上には、電化された下り引上線が残されており、構内西端の二河川東踏切手前で車止め(第3種車止め)が設置されている。この側線は安全側線としての役割を兼ねている。

呉駅配線図

利用状況

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「広島県統計年鑑」及び「呉市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。JR西日本管内において単線区間内にある駅では最多であり、山口県最多の下関駅や、福井県最多の福井駅よりも乗降人員が多い。

年度 1日平均
乗車人員
1987年(昭和62年) [注釈 5] 15,109
1988年(昭和63年) 15,877
1989年(平成 元年) 16,270
1990年(平成02年) 17,204
1991年(平成03年) 17,248
1992年(平成04年) 17,431
1993年(平成05年) 17,558
1994年(平成06年) 17,037
1995年(平成07年) 16,480
1996年(平成08年) 16,164
1997年(平成09年) 15,096
1998年(平成10年) 14,588
1999年(平成11年) 14,209
2000年(平成12年) 13,577
2001年(平成13年) 13,122
2002年(平成14年) 12,732
2003年(平成15年) 12,475
2004年(平成16年) 12,646
2005年(平成17年) 13,098
2006年(平成18年) 13,102
2007年(平成19年) 13,115
2008年(平成20年) 12,960
2009年(平成21年) 12,523
2010年(平成22年) 12,324
2011年(平成23年) 12,285
2012年(平成24年) 12,311
2013年(平成25年) 11,935
2014年(平成26年) 11,479
2015年(平成27年) 11,608
2016年(平成28年) 11,487
2017年(平成29年) 11,426
2018年(平成30年) 9,993
2019年(令和 元年) 10,548
2020年(令和02年) 8,309
2021年(令和03年) 8,133
2022年(令和04年) 8,652

駅周辺

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北側
南側

バス路線

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呉駅には広電バス中国JRバスさんようバスの路線バス、高速バスが乗り入れている。

  • 1番のりば
    • 焼山・北原・熊野(広島電鉄)
  • 2番のりば
    • 焼山・苗代・神山・郷原(広島電鉄)
    • 平原・苗代・熊野(広島電鉄)
  • 3番のりば
    • 昭和町・音戸の瀬戸・冠崎・音戸・倉橋(広島電鉄)
  • 4番のりば
    • 宮原・鍋桟橋・見晴町(広島電鉄)
    • 坪の内・国立病院・鍋桟橋(広島電鉄)
    • 呉市役所・辰川(広島電鉄)
  • 5番のりば
  • 6番のりば
  • 7・8番のりば
    • 東畑・広・仁方・川尻(広島電鉄)
    • 長浜・東小坪・虹村工業団地(広島電鉄)
    • 石内・黒瀬・広島文化学園大学(広島電鉄)
    • グリーンヒル郷原・広島国際大学(広島電鉄)
  • 8・9番のりば
    • 呉市内中心部(広島電鉄)
  • 12・13番のりば
    • 吉浦・天応(広島電鉄)※文化ホール経由便は停車しない
  • 14・15・16番のりば
    • 降車専用
  • 17番のりば(そごう前)
    • 吉浦・天応(広島電鉄)
    • 三条・二河(広島電鉄)
    • 下蒲刈・蒲刈・豊島・沖友天満宮(さんようバス)

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
Y 呉線
快速「通勤ライナー」(朝の下りのみ運転)
安芸阿賀駅 (JR-Y15) → 呉駅 (JR-Y14)矢野駅 (JR-Y05)
快速「安芸路ライナー」
安芸阿賀駅 (JR-Y15) - 呉駅 (JR-Y14) - 吉浦駅 (JR-Y12)
普通
安芸阿賀駅 (JR-Y15) - 呉駅 (JR-Y14) - 川原石駅 (JR-Y13)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2009年4月現在では、呉営業所自体が存在しない[7] が、2011年には当駅に呉営業所が存在している[8]
  2. ^ 呉駅所在の呉営業所[8] から、向洋駅所在の西条・呉営業所[10] となり、2020年8月の組織再編で広島東事業所となっている[11]
  3. ^ 当初の予定では、2020年3月9日みどりの券売機プラス稼働開始であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により中華人民共和国の工場で製造している一部部材の納品が遅れたため、約2か月延期された。窓口営業時間は4:50-22:00から7:00-11:00,15:00-19:00へと大幅に短縮された。
  4. ^ もともと単線の踏切である当駅西側に隣接する二河川東踏切には列車進行方向指示器はない。
  5. ^ 広島県統計年鑑では15,109人、呉市統計書では16,393人としている。

出典

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  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 49号 福山駅・宇部新川駅・忠海駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月28日、21頁。 
  2. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、275頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 呉駅周辺地域総合開発に向けた官民連携導入調査報告書”. 広島県呉市・アール・アイ・エー (2019年3月). 2023年10月5日閲覧。
  4. ^ a b JR西日本中国統括本部 「海田市統括駅」発足 海田市管理駅と呉管理駅を統合」『交通新聞 電子版』2024年6月14日。2024年10月22日閲覧。
  5. ^ a b c d e 写真展 開業120年 呉線のあゆみ―蒸機・気動車の時代―”. 広島県立文書館. 2023年1月8日閲覧。
  6. ^ 「呉駅ビル全面改装 愛称はクレスト 3月21日に開業」『交通新聞』交通新聞社、1997年1月30日、3面。
  7. ^ 営業所, ジェイアール西日本広島メンテック, オリジナルの2009年4月4日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20090404045907/http://www.j-h-maintec.co.jp/kaisha_eigyou.html 
  8. ^ a b 営業所一覧, ジェイアール西日本広島メンテック, オリジナルの2011年4月11日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20110411235550/http://www.j-h-maintec.co.jp/branch/index.html 
  9. ^ a b JR呉線部分運休で国道渋滞」『中国新聞』中国新聞社、2010年7月17日。オリジナルの2010年7月21日時点におけるアーカイブ。
  10. ^ 営業所一覧, ジェイアール西日本広島メンテック, オリジナルの2013年8月9日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20130809235257/http://j-h-maintec.co.jp/branch/index.html 
  11. ^ 事業所・営業所”. JR西日本広島メンテック. 2019年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月14日閲覧。
  12. ^ JR呉駅:電車接近メロディーに「宇宙戦艦ヤマト」主題歌」『毎日新聞』毎日新聞社、2013年6月30日。オリジナルの2013年7月1日時点におけるアーカイブ。2022年2月9日閲覧。
  13. ^ 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年8月22日時点)』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年8月22日http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/08/page_12892.html2023年6月2日閲覧 
  14. ^ 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年9月11日時点)』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年9月11日http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/09/page_13029.html2023年6月2日閲覧 
  15. ^ くれ観光情報プラザの廃止に伴う観光案内所の移転”. 呉市. 2023年1月8日閲覧。
  16. ^ a b 呉駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年3月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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