「紫尾山」の版間の差分
m Bot作業依頼: Template:Mapplot JapanとTemplate:Embedmapの廃止に伴う編集 (Template:Embedmap) - log |
|||
9行目: | 9行目: | ||
|種類 = |
|種類 = |
||
|初登頂 = |
|初登頂 = |
||
|地図 ={{ |
|地図 ={{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|31.9808|130.3675}}|caption=|width=300}}<small>紫尾山の位置</small> |
||
}} |
}} |
||
'''紫尾山'''(しびさん)は[[鹿児島県]]の[[出水市]]と[[薩摩郡]][[さつま町]]に跨る[[出水山地]](紫尾山地)の山である。標高は1,067mであり北薩地域(旧[[薩摩国]]北部)の最高峰である。 |
'''紫尾山'''(しびさん)は[[鹿児島県]]の[[出水市]]と[[薩摩郡]][[さつま町]]に跨る[[出水山地]](紫尾山地)の山である。標高は1,067mであり北薩地域(旧[[薩摩国]]北部)の最高峰である。 |
2021年5月13日 (木) 23:07時点における版
紫尾山 | |
---|---|
さつま町からの眺望 | |
標高 | 1,067 m |
所在地 | 鹿児島県出水市/薩摩郡さつま町境 |
位置 | 北緯31度58分51秒 東経130度22分4秒 / 北緯31.98083度 東経130.36778度座標: 北緯31度58分51秒 東経130度22分4秒 / 北緯31.98083度 東経130.36778度 |
山系 | 出水山地 |
紫尾山の位置 | |
プロジェクト 山 |
紫尾山(しびさん)は鹿児島県の出水市と薩摩郡さつま町に跨る出水山地(紫尾山地)の山である。標高は1,067mであり北薩地域(旧薩摩国北部)の最高峰である。
地理
出水山地の中でも抜きん出て標高が高いため、山頂付近の植生が周辺地域とは異なっている。ブナ、アカガシ、モミなどの天然林があり、「林木遺伝資源保存林」に指定されている。
山頂までは堀切峠(国道504号)からの林道が通じている。
歴史
山名の由来には2説ある。
- 継体天皇の時代に山中で修行をしていた空覚上人という僧侶が、夢の中に現れた神のお告げを得て翌朝山頂に立った際、山頂から麓へ向かって紫の雲がたなびく様子を見て名付けたとする説。但し、継体天皇の時代に仏教は日本へ伝わっていなかったことから時代を疑問視する見方もある。(参考:日本の仏教)
- 秦の使者徐福が皇帝に命ぜられ不死の薬を探すためにここを訪れた際、紫の紐を献じたことから名付けられたとする説。
空覚上人によって頂上に「上宮権現」と呼ばれる小さな社が建てられ、山麓に「紫尾山祁答院神興寺」と「紫尾山三所権現(後の紫尾神社)」が創建された。社の名にちなんで上宮嶽、あるいは上宮山とも呼ばれていた。紫尾山は西州の高野山といわれ、遺骨・遺毛などが山中に納められ、また修験の徒が多数入山して西州の大峯と称されて西国有数の入峯修練の大道場となるほどの規模を誇っていた。「神興寺」は後に12の坊舎を持つ天台宗の大寺院となったが、天正年間に戦乱のため荒廃した[1]。
中継局
紫尾山頂には鹿児島県内を放送対象地域とするテレビ局・FM局の中継局を始めとして各種中継局が設置されており、北薩地区の基幹中継局の役目を果たしている。薩摩郡さつま町(旧宮之城町[2])と出水市(旧市・旧高尾野町)にまたがる。
テレビ・FM放送局の中継局の名称としては一般に阿久根中継局と呼称される。紫尾山中継局[3]や川内出水中継局(NHKラジオ第1放送のFM補完中継局)の用例もみられるほか、イー・モバイルはさつま平川局(現地表記)、移動無線センター 九州センターは川内(公式サイト・報道発表[4])としている。
放送局(阿久根中継局)
地上デジタルテレビジョン放送
2007年(平成19年)7月30日に九州総合通信局より阿久根中継局に地上デジタルテレビジョン放送の放送予備免許が交付され、同年9月20日の14時に試験放送を、同年10月1日に本放送を開始した。
受信地域は出水市・阿久根市・薩摩川内市・いちき串木野市・南さつま市・伊佐市・薩摩郡さつま町の各一部。UHFパラスタックアンテナの使用次第では熊本県水俣市や福岡県筑後地区、佐賀県南部、長崎県島原地区でも受信できる場合がある。
ID | 放送局名 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 | 運用開始日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | MBC 南日本放送 |
25 | 30W | 250W | 鹿児島県 | 81,653世帯 | 垂直偏波 | 2007年10月1日 |
2 | NHK鹿児島 教育 |
13 | 220W | 全国 | ||||
3 | NHK鹿児島 総合 |
15 | 鹿児島県 | |||||
4 | KYT 鹿児島讀賣テレビ |
19 | 250W | |||||
5 | KKB 鹿児島放送 |
14 | ||||||
8 | KTS 鹿児島テレビ放送 |
21 |
アナログテレビ放送
MBCは1963年(昭和38年)12月1日に、KTSは1970年(昭和45年)3月7日に、KKBは1982年(昭和57年)10月1日に、KYTは1994年(平成6年)4月1日にそれぞれ開局。全局2011年(平成23年)7月24日をもって運用終了。
チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 | 放送終了日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | NHK鹿児島 総合 |
映像100W /音声25W |
映像320W /音声81W |
鹿児島県 | 約-世帯 | 垂直偏波 | 2011年7月24日 |
10 | MBC 南日本放送 |
映像400W /音声99W | |||||
12 | NHK鹿児島 教育 |
映像320W /音声81W |
全国 | ||||
17 | KYT 鹿児島読売テレビ |
映像300W /音声75W |
映像2.5kW /音声620W |
鹿児島県 | |||
23 | KKB 鹿児島放送 |
映像2.4kW /音声590W | |||||
35 | KTS 鹿児島テレビ放送 |
映像2.5kW /音声620W |
ERPなどのデータは2008年1月時点の無線局免許状等情報に基づく。
※KKBとKYTに割り当てられていた当中継局のチャンネルはアナログ放送終了後、そのまま引き継がれる形で2011年12月1日に開局した阿久根西目中継局の送信チャンネルとして割り当てられた。
FMラジオ放送送信設備
MBCラジオの阿久根FM補完中継局は2015年(平成27年)10月14日に免許交付、11月1日本放送開始[5]。NHKラジオ第1放送の川内出水FM補完中継局は2019年12月9日に本放送開始[6]。
周波数 (MHz) |
放送局名 | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
80.5 | エフエム鹿児島 (μFM) |
100W | 195W | 鹿児島県 | 約-世帯 |
83.7 | NHK鹿児島 FM |
200W | |||
89.9 | NHK鹿児島 R1 |
195W | |||
93.7 | MBC南日本放送 (MBCラジオ) |
250W |
-
阿久根テレビ中継放送所(NHK、2009年撮影)
中部にあるアナログテレビ用(VHF帯)の送信アンテナはラジオ第1放送のFM補完中継局(VHF帯)用の八木アンテナに取り換えられている -
MBC南日本放送(アナログテレビ、2009年撮影)
最上部にある送信アンテナはFM補完中継局用のアンテナに取り替えられている -
KKB鹿児島放送(アナログテレビ、2009年撮影)
脚注
- ^ 橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会 巻之17』 1843年。『角川日本地名大辞典46鹿児島県』
- ^ エフエム鹿児島公式サイト「会社概要」では2013年4月1日時点においても、阿久根中継局の所在地を「宮之城町大字白男字内 木場6010」として掲載している(2019年10月13日閲覧)
- ^ 鹿児島県の無線局(現地表記)。MBCテレビも開局当初は紫尾山中継局と呼称しており、南日本新聞のテレビ番組表に掲載していたチャンネル紹介ではアナログテレビ放送終了(2011年7月23日付)まで「紫尾山」としてMBCのチャンネルを掲載していた。
- ^ 『800MHz帯デジタルMCAのエリア拡大』 九州総合通信局、2004年9月27日。「川内」は薩摩川内市(報道発表時は川内市)を指す。
- ^ 「南日本放送、FM補完中継3局開局へ」『南日本新聞』2015年10月16日27面。
- ^ 薩摩川内市役所本庁企画政策部広報室「NHK鹿児島放送局川内出水FM補完中継局が開局 (PDF) 」『広報薩摩川内 おしらせ版』令和元年12月25日号(第365号)、2019年12月25日 p.11
参考文献
- 『角川日本地名大辞典46 鹿児島県』、角川書店、昭和58年
- 『鹿児島県内の地上デジタルテレビジョン放送局に予備免許』 九州総合通信局、2007年7月30日。
- 『鹿児島県内の地上デジタル放送の試験放送開始』 九州総合通信局、2007年9月19日。
- 『無線局免許情報検索』 総務省。デジタルテレビ・アナログテレビは2008年1月10日閲覧時点のデータ、FMラジオは2015年11月16日閲覧時点のデータに基づいている。
関連項目
道路関連
放送局関連
その他の鹿児島県内の送信所についてはCategory:鹿児島県の放送送信所を参照。
- 鹿児島親局テレビ・FM放送所 - 鹿児島県のテレビ・FM局の親局の説明。
- 隼人ラジオ放送所 - 鹿児島県のAM局の親局の説明。