薩摩郡
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人口18,308人、面積303.9km²、人口密度60.2人/km²。(2024年12月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
- さつま町(さつまちょう)
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、薩摩川内市の大部分(下記の区域を除く)にあたる。
歴史
近世以降の沿革
- 明治初年時点では全域が薩摩鹿児島藩領であった。「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での村は以下の通り[1]。全域が現・薩摩川内市。(33村)
- 明治2年(1869年) - 百次郷と山田郷が合併し永利郷となる。樋脇郷の久住村・中村・楠元村が平佐郷へ移管される。
- 明治3年(1870年) - 中郷が東郷に編入される。
- 明治4年7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により鹿児島県の管轄となる。
- 明治12年(1879年)2月17日 - 郡区町村編制法の鹿児島県での施行により、行政区画としての薩摩郡が発足。「宮之城郡役所」が伊佐郡屋地村に設置され、同郡および大隅国菱刈郡とともに管轄。
- 明治14年(1881年)7月28日 - 出水郡・高城郡・伊佐郡・甑島郡とともに「隈之城郡役所」の管轄となる。
- 明治10年代(2町33村)
- 東手村の一部が分立して向田町となる。
- 平佐村の一部が分立して白和町となる。
町村制以降の沿革
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、各郷に隈之城村、永利村、入来村、高江村、平佐村、樋脇村、下東郷村[東郷のうち中郷村・田海村・白浜村]、上東郷村[東郷のうち斧淵村・船倉村・宍野村・鳥丸村・藤川村・南瀬村・山田村]が発足。ただし、串木野郷1村が日置郡串木野村、山崎郷3村が南伊佐郡山崎村のそれぞれ一部となる。(8村)
- 明治30年(1897年)4月1日 - 郡制の施行のため、「隈之城郡役所」が管轄する薩摩郡・高城郡・南伊佐郡・甑島郡の区域をもって、改めて薩摩郡が発足[4]。以下の各村が本郡の所属となる。(22村)
- 明治31年(1897年)4月1日 - 郡制を施行。
- 大正9年(1919年)7月1日 - 宮之城村が町制施行して宮之城町となる。(1町21村)
- 大正11年(1922年)4月1日 - 宮之城町が廃止され、一部(求名)に求名村、残部に改めて宮之城町が発足[5]。(1町22村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和4年(1929年)5月20日 - 隈之城村・東水引村・平佐村が合併して川内町が発足。(2町19村)
- 昭和8年(1933年)7月1日 - 西水引村が改称して水引村となる。
- 昭和15年(1940年)
- 昭和23年(1948年)10月1日 - 入来村が町制施行して入来町となる。(3町17村)
- 昭和24年(1949年)
- 昭和26年(1951年)4月1日 - 水引村が川内市に編入。(3町18村)
- 昭和27年(1952年)12月1日 - 上東郷村が町制施行・改称して東郷町となる。(4町17村)
- 昭和28年(1953年)11月3日 - 山崎村が町制施行して山崎町となる。(5町16村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)4月1日(6町9村)
- 黒木村・大村・藺牟田村が合併して祁答院町が発足。
- 宮之城町・山崎町が合併し、改めて宮之城町が発足。
- 昭和31年(1956年)9月30日 - 永利村・高江村が川内市に編入。(6町7村)
- 昭和32年(1957年)4月1日 - 下東郷村が分割し、一部(田海の一部[6])が高城村、一部(田海の一部[7])が東郷町、残部(中郷・白浜および田海の残部)が川内市にそれぞれ編入。(6町6村)
- 昭和35年(1960年)1月1日 - 高城村が町制施行して高城町となる。(7町5村)
- 昭和38年(1963年)4月1日 - 鶴田村が町制施行して鶴田町となる。(8町4村)
- 昭和40年(1965年)4月15日 - 高城町が川内市に編入。(7町4村)
- 平成16年(2004年)10月12日 - 樋脇町・入来町・東郷町・祁答院町・里村・上甑村・下甑村・鹿島村が川内市と合併して薩摩川内市が発足し、郡より離脱。(3町)
- 平成17年(2005年)3月22日 - 宮之城町・鶴田町・薩摩町が合併してさつま町が発足。(1町)
変遷表
自治体の変遷
旧郡 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
薩摩郡 | 隈之城村 | 隈之城村 | 昭和4年5月20日 川内町 |
昭和15年2月11日 市制 川内市 |
川内市 | 川内市 | 川内市 | 平成16年10月12日 薩摩川内市 |
薩摩川内市 | |
平佐村 | 平佐村 | |||||||||
高城郡 | 高城郡 東水引村 |
明治29年3月29日 編入 東水引村 | ||||||||
高城郡 西水引村 |
明治29年3月29日 編入 西水引村 |
昭和8年7月1日 改称 水引村 |
昭和26年4月1日 川内市に編入 | |||||||
薩摩郡 | 永利村 | 永利村 | 永利村 | 永利村 | 昭和31年9月30日 川内市に編入 | |||||
高江村 | 高江村 | 高江村 | 高江村 | |||||||
下東郷村 | 下東郷村 | 下東郷村 | 下東郷村 | 昭和32年4月1日 川内市に編入 | ||||||
昭和32年4月1日 東郷町に編入 | ||||||||||
昭和32年4月1日 高城村に編入 |
昭和40年4月15日 川内市に編入 | |||||||||
高城郡 | 高城郡 高城村 |
明治29年3月29日 編入 高城村 |
高城村 | 高城村 | 昭和35年1月1日 町制 高城町 | |||||
薩摩郡 | 上東郷村 | 上東郷村 | 上東郷村 | 昭和27年12月1日 町制 東郷町 |
東郷町 | |||||
樋脇村 | 樋脇村 | 昭和15年11月10日 町制 樋脇町 |
樋脇町 | 樋脇町 | ||||||
入来村 | 入来村 | 入来村 | 昭和23年10月1日 町制 入来町 |
入来町 | ||||||
甑島郡 | 甑島郡 上甑村 |
明治29年3月29日 編入 上甑村 |
上甑村 | 上甑村 | 上甑村 | |||||
甑島郡 下甑村 |
明治29年3月29日 編入 下甑村 |
下甑村 | 昭和24年4月1日 下甑村 |
下甑村 | ||||||
昭和24年4月1日 鹿島村 |
鹿島村 | |||||||||
甑島郡 里村 |
明治29年3月29日 編入 里村 |
里村 | 里村 | 里村 | ||||||
南伊佐郡 | 南伊佐郡 藺牟田村 |
明治29年3月29日 編入 藺牟田村 |
藺牟田村 | 藺牟田村 | 昭和30年4月1日 祁答院町 | |||||
南伊佐郡 黒木村 |
明治29年3月29日 編入 黒木村 |
黒木村 | 黒木村 | |||||||
南伊佐郡 大村 |
明治29年3月29日 編入 大村 |
大村 | 昭和24年2月1日 大村 | |||||||
昭和24年2月1日 中津川村 |
昭和29年12月1日 編入 薩摩町 |
薩摩町 | 平成17年3月22日 さつま町 |
さつま町 | ||||||
南伊佐郡 永野村 |
明治29年3月29日 編入 永野村 |
永野村 | 永野村 | |||||||
南伊佐郡 宮之城村 |
明治29年3月29日 編入 宮之城村 |
大正8年7月1日 町制 宮之城町 |
大正11年4月1日 求名村 |
求名村 | ||||||
宮之城町 | 宮之城町 | 昭和30年4月1日 宮之城町 | ||||||||
南伊佐郡 佐志村 |
明治29年3月29日 編入 佐志村 |
佐志村 | 昭和29年10月15日 宮之城町に編入 | |||||||
南伊佐郡 山崎村 |
明治29年3月29日 編入 山崎村 |
山崎村 | 昭和28年11月3日 町制 山崎町 | |||||||
南伊佐郡 鶴田村 |
明治29年3月29日 編入 鶴田村 |
鶴田村 | 鶴田村 | 昭和38年4月1日 町制 鶴田町 |
行政
- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治30年(1897年)4月1日 | |||
郡山軍助 | 明治44年(1911年)2月4日 | 在任中に死去[8] | ||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 46 鹿児島県、角川書店、1983年3月1日。ISBN 404001460X。
- 旧高旧領取調帳データベース
- 大植四郎 編『国民過去帳 明治之巻』尚古房、1935年 。
外部リンク
- 薩摩郡に関連する地理データ - オープンストリートマップ