「佐藤雅彦 (メディアクリエーター)」の版間の差分
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2021年5月23日 (日) 03:05時点における版
佐藤 雅彦 | |
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生誕 | 1954年3月28日(70歳) |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学教育学部 |
佐藤 雅彦(さとう まさひこ、1954年3月28日 - )は、日本のクリエイティブディレクター。東京芸術大学教授。
プロフィール
静岡県沼津市(旧戸田村)出身。静岡県立沼津東高等学校、東京大学教育学部教育学科卒業。東大では算数・数学教育を専攻。
1977年、電通に入社しセールスプロモーション局に配属される。1987年にクリエーター選抜試験(いわゆる転局試験)に合格し、第4クリエーティブディレクション局に異動。CMプランナーとして湖池屋の『スコーン』、『ポリンキー』、『ドンタコス』や、NECの『バザールでござーる』など、様々なヒットCMやテレビ番組のコーナー企画などを手がける。テレビCMから派生するクロスメディアするキャラクターのマーチャンダイジングにおいても時代を先取りしており一連の手掛けたグッズのコレクターも未だに多い。
電通退社後は独立し、企画会社「TOPICS」を設立、広告以外の表現を始める。(PlayStationソフト『I.Q インテリジェントキューブ』など)特にNHK教育『おかあさんといっしょ』内の歌として、作詞・プロデュースをつとめた『だんご3兄弟』は、一時期は社会現象になるほど爆発的な人気を誇った。また1995年、NHKがロゴを変更した際、CIキャンペーンも手がけている(ロゴ自体は佐藤の案ではなく、アートディレクターの中谷日出による)。
1999年より慶應義塾大学環境情報学部教授を務め、2006年より東京芸術大学大学院映像研究科教授。
「慶應義塾大学 佐藤雅彦研究室」の活動として、NHK教育『ピタゴラスイッチ』などの監修に携わっている。栗原正己が『ドンタコス』や『ピタゴラスイッチ』の歌を歌うなど関わりが深い。
東京ADC会員。
主な企画作品
CM
- 大日本印刷「DNPenguin」
- 小学館「小学一年生」
- サントリー「モルツ」「ピコー」
- ネッスル日本(現・ネスレ日本)「ミロ」競泳編、卓球編(ソウル五輪キャンペーンCM)
- 湖池屋「ドンタコス」「ポリンキー」「スコーン」「ジャガッツ」「トップル」「チビノワ」「のり塩」
- フジテレビ「哲学」[1]「ルール」「ホント」「サービス」[2]「それ、世の中動かしてますか」[3]
- NEC「バザールでござーる」「文豪MINI」
- トヨタ「カローラII」「カローラスパシオ」
- JR東日本「もっともっと!」「白銀は招くよ」「ジャンジャカジャーン」(小泉今日子が出演)
- 住友銀行「くまのバンクー」
- 東洋水産「マルちゃん ホットヌードル」シリーズ
- ジョンソン「ガラス&ホーム」
新聞広告
テレビ
- おかあさんといっしょ(NHK教育)『だんご3兄弟』『だんご3兄弟あっという間劇場』
- ピタゴラスイッチ(NHK教育)
- ポンキッキーズ(フジテレビ系)『爆チュー問題』(さ大臣名義)
- 空飛ぶ!爆チュー問題(フジテレビ721)(さ大臣名義)
- Eテレ0655&2355(NHK教育)
- 考えるカラス〜科学の考え方〜(NHK教育)
ゲーム
- I.Q インテリジェントキューブ(PlayStation用ソフト、ソニー・コンピュータエンタテインメント)[6]
- I.Q FINAL(同上)
- I.Q mania(PlayStation Portable用ソフト、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
- INFLUENCE(PlayStation Portable用ソフト、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
- Pavlov(iOS用ソフト、EUPHRATES)
CD
- バザール3兄弟音頭(歌:財津一郎)
- カローラIIにのって(歌:小沢健二)
- だんご3兄弟(歌:速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団 販売元:ポニーキャニオン)
- でたらめな歌(歌:爆チュー問題)
- NHKピタゴラスイッチ アルゴリズムたいそう(歌:いつもここから 販売元:ワーナーミュージック・ジャパン)
- テトペッテンソン
映画
- kino(監督・脚本)
佐藤雅彦研究室 カンヌ短編プロジェクト作品[7]
- 八芳園(大原崇嘉、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗と共同監督)(英題・Happo-en)2014年[8]
- 父 帰る(関友太郎、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗と共同監督)(原題・父帰る 候補者No.1-No.63/英題・Father Returns)2016年[9][8]
- どちらを(川村元気、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗と共同監督)(原題・どちらを選んだのかはわからないが、どちらかを選んだことははっきりしている/英題・Duality)2018年[8][10][11]
映像
- 日常にひそむ数理曲線(ベネッセ教育研究開発センター、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室)
- ご協力願えますか(LINE NEWS、東京藝術大学佐藤雅彦研究室)[12]
アート
- 計算の庭(森美術館 六本木クロッシング2007[13] : 未来への脈動、ICC オープン・スペース2008[14]/Euclid(佐藤雅彦+桐山孝司)[15])
- 指紋の池(2010年制作/ICC オープン・スペース2014[16]/Euclid(佐藤雅彦+桐山孝司))
展示
- 「佐藤雅彦研究室展 課題とその解答」慶應義塾大学佐藤雅彦研究室(銀座グラフィックギャラリー, 2005年8月4日~8月29日)
- 「勝手に広告」(銀座グラフィックギャラリー, 2006年10月5日~10月28日, 中村至男と共同)
- 「ICCキッズ・プログラム 2008「君の身体を変換してみよ」展」東京芸術大学佐藤雅彦研究室(NTT/ICC)
- 佐藤雅彦ディレクション「"これも自分と認めざるをえない"展」(21_21 DESIGN SIGHT, 2010)
- 「指を置く」展 佐藤雅彦+齋藤達也(ギンザ・グラフィック・ギャラリー 及び dddギャラリー, 2014)
受賞歴
- 第35回 朝日広告賞 入賞[5]
- 第36回 朝日広告賞 最高賞[5]
- 東京ADC
- TCC 最高新人賞
- TCC 審査委員長賞
- CESA大賞
- クリエイター・オブ・ザ・イヤー
- 新聞広告賞グランプリ
- 東京タイプディレクターズクラブ賞
- デジタルコンテンツ協会 モバイル賞
- 日本レコード大賞 特別賞
- ゴールデン・アロー賞
- 日本ゴールドディスク大賞
- グッドデザイン賞
- 毎日デザイン賞
- ACC賞
- 原弘賞
- スロバキア・ドナウ賞
- 日本賞総務大臣賞
- プリジュネス2004 最優秀賞
- ニューヨークADC賞 金賞
- 芸術選奨文部科学大臣賞 メディア芸術部門
- 紫綬褒章(2013年)
- 共同監督作、短編映画『八芳園』(英題・Happo-en)が第67回カンヌ国際映画祭 短編コンペティション部門 正式招待作品に選出。(2014年)
- 共同監督作、短編映画『どちらを』(原題・どちらを選んだのかはわからないが、どちらかを選んだことははっきりしている/英題・Duality)が第71回カンヌ国際映画祭 短編コンペティション部門 正式招待作品に選出。(2017年)[10]
主な著書
著書
- 『クリック―佐藤雅彦 超・短編集』(講談社 ISBN 978-4062089609 1998年3月)
- 『プチ哲学』(マガジンハウス ISBN 978-4838712267 2000年6月)のち文庫
- 『キノの本 ビデオ付き テキストブック』(マドラ出版 ISBN 978-4944079162 2000年9月)
- 『ねっとのおやつ』(マガジンハウス ISBN 978-4838713509 2002年7月)
- 文庫版タイトル『四国はどこまで入れ替え可能か』(新潮社 ISBN 978-4101233413 2005年10月)。
- CDROM版(マガジンハウス ISBN 978-4838713516 2002年7月)。
- 『毎月新聞』(毎日新聞社 ISBN 978-4620316185 2003年3月)
- 『砂浜』(紀伊國屋書店 ISBN 978-4314009638 2004年7月)
- 『トゥーチカと飴』(紀伊國屋書店 ISBN 978-4314009928 2005年8月)
- 『子供の仕事』(紀伊國屋書店 ISBN 978-4314009935 2005年8月)
- 『Fが通過します』(マガジンハウス ISBN 978-4838790098 2006年8月)
- 『考えの整頓』(暮しの手帖社 ISBN 978-4766001716 2011年1月)
- 『新しい分かり方』(中央公論新社 ISBN 978-4120050084 2017年9月)
作品集
- 『佐藤雅彦全仕事』(マドラ出版 ISBN 978-4944079070 1996年6月)
- 『佐藤雅彦』(ギンザグラフィックギャラリー ISBN 978-4887523494 2005年8月)佐藤雅彦、古別府泰子、内野真澄編集。
共著
- 『バザールでござーるの小冒険』(東京書籍 ISBN 978-4487753772 1994年8月)佐藤雅彦、内野真澄、水口克夫著。
- 『バザールでござーるのバナナ裁判』(東京書籍 ISBN 978-4487754359 1995年10月)佐藤雅彦、内野真澄、水口克夫著。
- 『だんご3兄弟のえほん―NHKおかあさんといっしょ』(日本放送出版協会 ISBN 978-4144071188 1995年5月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『だんご3兄弟ぱたぱたえほん』(日本放送出版協会 ISBN 978-4140360774 1999年6月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『だんご3兄弟シールえほん』(日本放送出版協会 ISBN 978-4063272420 1999年7月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『だんご3兄弟 あっという間劇場』(日本放送出版協会 ISBN 978-4140360798 1999年10月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『経済ってそういうことだったのか会議』(日本経済新聞社 ISBN 978-4532148249 2000年4月)佐藤雅彦、竹中平蔵著。
- 『動け演算―16 flipbooks』(トランスアート ISBN 978-4924956773 2000年4月)佐藤 雅彦、佐藤雅彦研究室、沢水潤著。
- 『だんご3兄弟あっという間劇場8本勝負―NHKおかあさんといっしょ』(日本放送出版協会 ISBN 978-4144071218 2000年6月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『だんご3兄弟あっという間劇場(ごっつぁんです!)』(日本放送出版協会 ISBN 978-4144071225 2001年1月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『だんご3兄弟あっという間劇場(出前3丁!)』(日本放送出版協会 ISBN 978-4144071232 2001年4月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『NHKピタゴラスイッチアルゴリズムたいそう―おまけおとうさんスイッチ』(日本放送出版協会 ISBN 978-4144071263 2003年2月)佐藤雅彦、内野真澄、いつもここから著。
- 『任意の点P』(美術出版社 ISBN 978-4568502565 2003年4月)佐藤雅彦、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室著。
- 『日本のスイッチ』(毎日新聞社 ISBN 978-4620316765 2004年3月)佐藤雅彦、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室著。
- 『イメージの読み書き』(美術出版社 ISBN 978-4568502787 2005年8月)佐藤雅彦、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室著。
- 『勝手に広告』(マガジンハウス ISBN 978-4838716913 2006年9月)佐藤雅彦、中村至男著。
- 『ぴったりはまるの本』(ポプラ社 ISBN 978-4591094709 2006年10月)佐藤雅彦、ユーフラテス著。
- 『やまだ眼』(毎日新聞社 ISBN 978-4620317946 2007年2月)佐藤雅彦、山田一成(いつもここから)著。
- 『差分』(美術出版社 ISBN 978-4568503654 2009年3月)佐藤雅彦、菅俊一、石川将也著。
- 『もぐらバス』(偕成社 ISBN 978-4033318103 2010年4月)佐藤雅彦、内野真澄著。
- 『属性』(求龍堂 ISBN 978-4763010292 2010年9月)佐藤雅彦、中島英樹著。
- 『中を そうぞうしてみよ』(福音館書店 ISBN 978-4834026979 2012年3月)佐藤雅彦、ユーフラテス著。
- 『指を置く』(美術出版社 ISBN 978-4568505603 2014年10月)佐藤雅彦、齋藤達也。
- 『このあいだに なにがあった?』 (福音館書店 ISBN 978-4834083361 2017年5月)
- 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(マガジンハウス ISBN 978-4838729722 2017年11月)佐藤雅彦、菅俊一。
対談など
- 『広告批評 1994年9月号 特集/東大ってなに?』(小沢健二との対談を収録。/マドラ社/1994)
- 『生の科学、死の哲学―養老孟司対談集』(養老孟司/清流出版/2004)ISBN 978-4860290894
- 『理系に学ぶ。』(川村元気/ダイヤモンド社/2016)ISBN 978-4478068885
- 『あの人に会いに 穂村弘対談集』(穂村弘/毎日新聞出版/2019)ISBN 978-4620325484
脚注
- ^ 当時まだ東京進出して間もなかったダウンタウンがCMに登場するチンパンジーの声を担当していた。
- ^ この企画で制作されたCMは2種類あり、「オオサマガエルのミカエル編」「モグラのモグレロ編」の2シリーズが放映された。
- ^ 企画されたCMには、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で博士ドクを演じたことで知られる俳優、クリストファー・ロイドがCMに出演していた。
- ^ 1987年(昭和62年)に北原白秋作詞・山田耕筰作曲の童謡「ペチカ」の譜面を、新聞見開き2ページを使って、掲載し、冬に合わせてホットカルピスを、というイメージ広告を掲載した。
- ^ a b c “朝日広告賞を受賞していなかったら、ピタゴラスイッチもだんご3兄弟もポリンキーもI.Qも生まれていなかった。 東京藝術大学大学院 映像研究科教授 佐藤雅彦さん”. 朝日広告賞. 2019年9月4日閲覧。
- ^ https://www.jp.playstation.com/blog/detail/7897/20181130-psclassic-iq.html
- ^ 佐藤雅彦研究室卒業生からなる映画研究プロジェクト。カンヌ国際映画祭を目標に”Cannes”の頭文字のCを取ってC-projectという名前でも知られている。 https://readyfor.jp/projects/c-project/announcements/98088
- ^ a b c “ユーロスペース”. www.eurospace.co.jp. 2019年9月4日閲覧。
- ^ カンヌ国際映画祭への出品を目標として制作されたが、”父 帰る”に限っては短編映画部門に応募可能な上映時間を越えた長さになってしまったため、応募ができなかった。
- ^ a b “DUALITY” (英語). Festival de Cannes. 2019年9月4日閲覧。
- ^ 本作のメイキングドキュメンタリーとして『彼らは如何にして「どちらを」を作ったのか』(約20分)があり、ユーロスペースでの上映の際などに同時上映された。 http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000338
- ^ “「スマホによって映像は身体の一部になった」ピタゴラスイッチなどで知られる佐藤雅彦教授に、これからのコンテンツ作りについて聞いてきました(前編) | LINE みんなのものがたり”. stories-line.com. 2019年9月4日閲覧。
- ^ https://www.mori.art.museum/contents/roppongix02/exhibition/index.html
- ^ https://www.ntticc.or.jp/ja/feature/2008/Openspace2008/Works/arithmetikgarden_j.html
- ^ 佐藤雅彦と桐山孝司は,東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻が開設された2006年より,ユークリッド(Euclid)を結成し,従来の表現手法にとらわれない科学技術を内在した表現活動を行なっている.佐藤は,独自の方法や考え方で,メディアを問わない表現活動を行ない,脳科学の実験デザインや新しい表現方法の新領域研究から注目を集めている.桐山は,設計の知能化の研究を出発点として,現在は映像メディア学の確立に取り組んでいる。(以下プロフィール欄参照) https://www.ntticc.or.jp/ja/feature/2008/Openspace2008/Works/arithmetikgarden_j.html
- ^ https://www.ntticc.or.jp/ja/archive/works/pool-of-fingerprints/
関連項目
- TBS「いのちの響」
- 「ユーフラテス」 -- 佐藤が慶應義塾大学で教えていた頃の研究室の卒業生からなるクリエイティブ・グループ。
- 「CANOPUS」(カノープス) --東京藝術大学佐藤雅彦研究室の卒業生を母体としたデザインチーム。[1]
外部リンク
- MASAHIKO SATO | TOPICS
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- CANOPUS