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「追想 (1956年の映画)」の版間の差分

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== ストーリー ==
== ストーリー ==
10代の若き皇女[[アナスタシア・ニコラエヴナ|アナスタシア皇女]]含めて[[ロシア皇帝]][[ニコライ2世]]の一家が[[十月革命]]の後に[[ボリシェヴィキ]]によって殺害されたと推測されてから10年が経過した。[[ロシア帝国]]の元将軍ボーニンはニコライ2世が4人の娘のために[[イングランド銀行]]に預金した1000万[[スターリング・ポンド|ポンド]]の[[ロマノフ家]]の遺産に目をつける。ボーニンは街で拾った記憶喪失の女性アンナ・ニコルを生存が噂されるアナスタシア皇女に仕立てて遺産を手に入れようと、彼女に各種レッスンを施して「本物」らしく仕立てる。
10代の若き皇女[[アナスタシア・ニコラエヴナ|アナスタシア皇女]]含めて[[ロシア皇帝]][[ニコライ2世 (ロシア皇帝)|ニコライ2世]]の一家が[[十月革命]]の後に[[ボリシェヴィキ]]によって殺害されたと推測されてから10年が経過した。[[ロシア帝国]]の元将軍ボーニンはニコライ2世が4人の娘のために[[イングランド銀行]]に預金した1000万[[スターリング・ポンド|ポンド]]の[[ロマノフ家]]の遺産に目をつける。ボーニンは街で拾った記憶喪失の女性アンナ・ニコルを生存が噂されるアナスタシア皇女に仕立てて遺産を手に入れようと、彼女に各種レッスンを施して「本物」らしく仕立てる。


ついに[[デンマーク]]で甥のポール公と余生を過ごす[[マリア・フョードロヴナ (アレクサンドル3世皇后)|皇太后]]との「涙の対面」にまで漕ぎつける。ふとした妙な咳から皇太后は彼女が本物のアナスタシアであることに気付く。資産目当てでボーニンに協力するポール公とアンナの数週間後の婚約発表も決まったが、ボーニンのアンナへの想いも「本物」になってしまい、二人が愛し合うという誤算が生じる。そして婚約発表当日、披露の場にボーニンとアンナの姿は無かった。孫娘が行方不明となる事態に、全てを承知していた皇太后は「芝居は終わった。家にお帰りなさい」と招待客に告げるためにポール公を伴って会場に向かう。
ついに[[デンマーク]]で甥のポール公と余生を過ごす[[マリア・フョードロヴナ (アレクサンドル3世皇后)|皇太后]]との「涙の対面」にまで漕ぎつける。ふとした妙な咳から皇太后は彼女が本物のアナスタシアであることに気付く。資産目当てでボーニンに協力するポール公とアンナの数週間後の婚約発表も決まったが、ボーニンのアンナへの想いも「本物」になってしまい、二人が愛し合うという誤算が生じる。そして婚約発表当日、披露の場にボーニンとアンナの姿は無かった。孫娘が行方不明となる事態に、全てを承知していた皇太后は「芝居は終わった。家にお帰りなさい」と招待客に告げるためにポール公を伴って会場に向かう。

2021年6月13日 (日) 10:04時点における版

追想
Anastasia
イングリッド・バーグマンとユル・ブリンナー
監督 アナトール・リトヴァク
脚本 アーサー・ローレンツ英語版
原作 マルセル・モーレットフランス語版
アナスタシアフランス語版
製作 バディ・アドラー
出演者 ユル・ブリンナー
イングリッド・バーグマン
ヘレン・ヘイズ
音楽 アルフレッド・ニューマン
撮影 ジャック・ヒルデヤード英語版
編集 バート・ベイツ英語版
製作会社 20世紀フォックス
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1956年12月13日
日本の旗 1957年4月2日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
フランス語
製作費 $3,520,000[1]
興行収入 $5,000,000[2]
配給収入 日本の旗 1億3102万円[3]
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追想』(ついそう、原題: Anastasia)は1956年アメリカ合衆国ドラマ映画。監督はアナトール・リトヴァク、出演はユル・ブリンナーイングリッド・バーグマンなど。ロシア帝国アナスタシア皇女が存命するという巷間の伝説を元にした、マルセル・モーレットフランス語版による1955年戯曲アナスタシアフランス語版』の映画化。両大戦間のフランスが舞台。

イングリッド・バーグマンがこの作品で2度目のアカデミー主演女優賞を受賞した。1997年にストーリー構成がいくつか類似したアニメ映画アナスタシア』が公開された。

ストーリー

10代の若き皇女アナスタシア皇女含めてロシア皇帝ニコライ2世の一家が十月革命の後にボリシェヴィキによって殺害されたと推測されてから10年が経過した。ロシア帝国の元将軍ボーニンはニコライ2世が4人の娘のためにイングランド銀行に預金した1000万ポンドロマノフ家の遺産に目をつける。ボーニンは街で拾った記憶喪失の女性アンナ・ニコルを生存が噂されるアナスタシア皇女に仕立てて遺産を手に入れようと、彼女に各種レッスンを施して「本物」らしく仕立てる。

ついにデンマークで甥のポール公と余生を過ごす皇太后との「涙の対面」にまで漕ぎつける。ふとした妙な咳から皇太后は彼女が本物のアナスタシアであることに気付く。資産目当てでボーニンに協力するポール公とアンナの数週間後の婚約発表も決まったが、ボーニンのアンナへの想いも「本物」になってしまい、二人が愛し合うという誤算が生じる。そして婚約発表当日、披露の場にボーニンとアンナの姿は無かった。孫娘が行方不明となる事態に、全てを承知していた皇太后は「芝居は終わった。家にお帰りなさい」と招待客に告げるためにポール公を伴って会場に向かう。

キャスト

※括弧内は日本語吹替(DVD収録)

その他:臼井正明八奈見乗児前田敏子槐柳二高村章子和田啓杉田俊也麻生みつ子花形恵子北原文枝遠藤晴加藤治矢田耕司風祭修一

テレビ初回放送日:1967/12/10(日) NET 日曜洋画劇場

出典

  1. ^ Solomon, Aubrey (英語). Twentieth Century Fox: A Corporate and Financial History (The Scarecrow Filmmakers Series). Lanham, Maryland: Scarecrow Press. p. 248. ISBN 978-0-8108-4244-1 
  2. ^ “The Top Box Office Hits of 1953” (英語). Variety: 34. 
  3. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)139頁。

関連項目

外部リンク