「未知との遭遇」の版間の差分
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| 上映時間 = 135分(オリジナル劇場版)<br />詳細は[[#バージョン]]参照 |
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撮影はまずは人間ドラマを収録し、UFOのシーンは後回しにされた。UFOデザインはなかなか決まらず、当初はあのようなきらびやかなものではなかった。「宇宙人が地球人を安心させるため、地球上の様々なものに似たデザインにするのではないか」という観点で、ネオンっぽいものなども日常で見かける物に似せたアイデアが出た。中にはハンバーガーの看板「M」にそっくりのデザインもあり、却下されたものの赤い光球状のUFOが道端に立てられたハンバーガーの[[野立て看板|看板]]の前で小休止する「特別編」以降の追加シーンにその名残を見ることができる。 |
撮影はまずは人間ドラマを収録し、UFOのシーンは後回しにされた。UFOデザインはなかなか決まらず、当初はあのようなきらびやかなものではなかった。「宇宙人が地球人を安心させるため、地球上の様々なものに似たデザインにするのではないか」という観点で、ネオンっぽいものなども日常で見かける物に似せたアイデアが出た。中にはハンバーガーの看板「M」にそっくりのデザインもあり、却下されたものの赤い光球状のUFOが道端に立てられたハンバーガーの[[野立て看板|看板]]の前で小休止する「特別編」以降の追加シーンにその名残を見ることができる。 |
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フランスの映画監督[[フランソワ・トリュフォー]]が出演しているが、トリュフォーは自作の映画にしか出演せず、またSF嫌いで「宇宙だのロボットだのは生理的に嫌悪感がする」とまで公言していたため、本作への出演は驚かれた<ref>[[山田宏一]]・[[蓮實重彦]]『トリュフォー 最後のインタビュー』p484-486、[[平凡社]]、[[2014年]]</ref>。『[[野性の少年]]』や『[[アメリカの夜]]』を見ていたスピルバーグとはアメリカに行くたびにパーティ等で会い、出演を打診された。[[コロンビア |
フランスの映画監督[[フランソワ・トリュフォー]]が出演しているが、トリュフォーは自作の映画にしか出演せず、またSF嫌いで「宇宙だのロボットだのは生理的に嫌悪感がする」とまで公言していたため、本作への出演は驚かれた<ref>[[山田宏一]]・[[蓮實重彦]]『トリュフォー 最後のインタビュー』p484-486、[[平凡社]]、[[2014年]]</ref>。『[[野性の少年]]』や『[[アメリカの夜]]』を見ていたスピルバーグとはアメリカに行くたびにパーティ等で会い、出演を打診された。[[コロンビア ピクチャーズ]]は[[リノ・ヴァンチュラ]]か[[ジャン=ルイ・トランティニャン]]を起用する予定だったが、スピルバーグがトリュフォーに出演を懇願し続けて実現した。 |
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『[[スタートレック]]』に登場する宇宙船[[エンタープライズ (スタートレック)|エンタープライズ]]の模型が一瞬登場する。[[ダグラス・トランブル]]率いる視覚効果スタッフは、本作の後、『[[スタートレック (映画)|劇場版スタートレック]]』に参加する。また「特別編」で描写されたマザーシップの内部のシーンで花の[[めしべ]]や[[おしべ]]のような閉じていく構築物は、同じくトランブルのスタジオで製作された『[[ブレードランナー]]』に警察庁舎の外観として再利用された。 |
『[[スタートレック]]』に登場する宇宙船[[エンタープライズ (スタートレック)|エンタープライズ]]の模型が一瞬登場する。[[ダグラス・トランブル]]率いる視覚効果スタッフは、本作の後、『[[スタートレック (映画)|劇場版スタートレック]]』に参加する。また「特別編」で描写されたマザーシップの内部のシーンで花の[[めしべ]]や[[おしべ]]のような閉じていく構築物は、同じくトランブルのスタジオで製作された『[[ブレードランナー]]』に警察庁舎の外観として再利用された。 |
2021年8月17日 (火) 23:02時点における版
未知との遭遇 | |
---|---|
Close Encounters of the Third Kind | |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
脚本 | スティーヴン・スピルバーグ |
製作 |
ジュリア・フィリップス マイケル・フィリップス |
出演者 |
リチャード・ドレイファス テリー・ガー メリンダ・ディロン フランソワ・トリュフォー |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
撮影 |
ヴィルモス・ジグモンド ラズロ・コヴァックス |
編集 | マイケル・カーン |
配給 | コロンビア ピクチャーズ |
公開 |
1977年11月16日 1978年2月25日 |
上映時間 |
135分(オリジナル劇場版) 詳細は#バージョン参照 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $20,000,000[1] |
興行収入 | $303,788,635[1] |
配給収入 | 32億9000万円[2] |
『未知との遭遇』(みちとのそうぐう、Close Encounters of the Third Kind)は、1977年に公開されたアメリカ映画。世界各地で発生するUFO遭遇事件と、最後に果たされる人類と宇宙人のコンタクトを描いた。
スーパーバイザーを務めたのは、元アメリカ空軍UFO研究部顧問のジョーゼフ・アレン・ハイネックで、劇中でもエキストラで登場している。原題の「Close Encounters of the Third Kind(「第三種接近遭遇」の意)」は、ハイネックの著書で提唱された用語であり、人間が空飛ぶ円盤に接近する体験のうち、搭乗員とのコンタクトにまで至るものを指す。
概要
1977年11月16日公開。日本での公開は1978年2月25日。言語は英語。製作費2,000万ドル。コロムビア映画提供。
オリジナル版の他に、マザーシップ内を公開した1980年の『特別編』、さらに再編集や修正がされた2002年の『ファイナル・カット版』がある。また、アメリカABCテレビで143分の版が放映されたことがある。
アカデミー賞を撮影賞、特別業績賞(音響効果編集)の2部門で受賞したほか、英国アカデミー賞のプロダクションデザイン賞も受賞した。
バージョン
- オリジナル劇場版
- 本作が初めて世に公開されたもの。このバージョンにのみ、ロイが発電所で働いているシーンが存在し、彼の本職が明確に描かれている。また、細かい部分では宇宙船が初めて現れたシーンで一般人が「月ロケットよりハイウェイの方が進んでいる」と皮肉を言うシーンや、封鎖された街の兵士にロイが「スミス」と名乗って適当な言い訳をするシーンがあったりするのもこのバージョンだけである。また、中盤の山場でもあるヘリコプターからの逃避行はこのバージョンが一番長い。135分。AUEにて初ソフト化。
- 「特別編」
- 1977年の公開後、スピルバーグは初公開版で映像化しきれなかったシーンを盛り込むリニューアルをコロムビア映画側に申し出た。「マザーシップ内を見せること」を条件に追加撮影の予算が計上され、実写/視覚効果の追加撮影と再編集、台詞の再録音を経て1980年に発表された「特別編」は実質「ディレクターズ・カット」であるが、スピルバーグ自身のマザーシップ内部は見せたくないという、オリジナル制作時の意向(特別編公開以降の発言)は損なわれた(このため、同シーンはこのバージョンのみに見られる)。最も大きな追加シーンとしては、このバージョン以降に盛り込まれることになる砂漠で幽霊船が発見されるシーンのほか、前述の通りマザーシップの内部が新たなシークエンスとして追加された。マザーシップが星空に消えてゆくエンド・クレジット(後にILMの視覚効果監督となるデニス・ミューレンが撮影)の後半部分に、スピルバーグはディズニーアニメ『ピノキオ』(ロイが家族と観に行きたかった映画)の主題歌「星に願いを」を流すことを考えていたが、試写の批評が芳しくなくカットされた。これが「特別編」で復活された。旋律だけでなく歌も流そうとスピルバーグは考えたが、リアリティを損なうと他のスタッフから反対された。小型の円盤のアイディアを練る段階で、ファストフード・チェーンマクドナルドのm字シンボルそっくりの円盤が考案され、小型円盤がマクドナルドの看板の前で自分の仲間を眺めるかの如く小停止し、ハンバーガーの画が映る(バリーが「アイスクリーム!」と叫んだ後)。また、全体的なシーンの推敲もやり直され、冒頭のロイ一家の導入シーンが新たに撮影され、細かい部分が多くカットされたことで全体的な長さはすべてのバージョンで最も短い132分となっている。AUEにて初のデジタルソフト化となった。
- 初期ソフト版
- VHS、LDで発売された際にメディア上の制約で編集されたバージョン。劇場公開版を元にロイのファーストコンタクトが差し替えられ、ロイたちがデビルスタワー麓へ連行後のヘリから脱出するシーンがカットされているほか、ロイが家族とマッシュポテトを食べるシーンの前半部分がカットされている。
- 「ファイナル・カット」版
- 製作20年を記念して発表された再々編集版。特別篇をベースにロイが狂ったようにデビルズタワーの模型を作るシーンをはじめとしたカットされたいくつかのシーンを復活させたほか、マザーシップ内部描写の削除、フイルムのデジタルリマスター等を行った。この結果、137分と一般上映されたものとしては最も長いバージョンとなった。AUEにはさらにリマスター収録されている。この映画では唯一DVDが単品販売されており、レンタル用もこのバージョンが提供されている。「星に願いを」のメロディーは再び削除されている。
- アメリカABCテレビ放映版
- 現在確認されているものの中で最長のバージョン。劇場公開版に特別篇の追加シーンを盛り込んだもので、143分ある。
コレクター向けのソフト化はスタッフのインタビューを含む大量の資料/特典とともに'77年版と「特別編」の両方をプログラム再生という形で選択、鑑賞可能にしたレーザーディスクがあり、製作30周年を記念して発売された「アルティメット・エディション」のセット(ブルーレイは2枚組、DVDは3枚組)では、'77年版+「特別編」+「ファイナル・カット」の3種類が同梱されている。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
バミューダトライアングルで行方不明になった戦闘機群や巨大な貨物船が、砂漠に失踪当時の姿のまま忽然と姿を現した。謎の発光体が米国内外で目撃され、原因不明の大規模停電が発生。発電所に勤めるロイ・ニアリーも停電の復旧作業に向かう途中、不可思議な機械の誤作動を起こす飛行物体と遭遇。それが放つ閃光を浴びて以後理由も判らないまま、憑かれたようにUFOの目撃情報を集め出し、枕やシェービング・クリームに漠然と山のような形を見出すようになる。インディアナ州に住む少年バリー・ガイラーは家の台所に入り込み冷蔵庫を漁っていた「何者か」と鉢合わせするが、恐れる様子も無く後を追い掛け、その母のジリアンも深夜外に出て行った息子を連れ帰ろうとする途中で飛行物体の編隊と遭遇し閃光を浴び、ロイ同様に山の姿を描くようになる。
飛行物体の群れにバリー少年が連れ去られる(アブダクション)など謎の現象が続く中、フランス人UFO学者のクロード・ラコームは異星人からの接触を確信し、「彼ら」と直接面会する地球側の「第三種接近遭遇」プロジェクトをスタートさせる。「彼ら」からのデータ送信をキャッチしそれが地上の座標を示す信号で、ワイオミング州にあるデビルスタワー(悪魔の塔)という山を指し示していた。軍も出動し有毒ガス漏洩を偽装して住民が退避させられるがニュースで報じられた事によってロイとジリアンは探し求めていた奇妙な形の山がデビルスタワーである事を確信。州境を越えデビルスタワーを目指す。
デビルスタワーに陣取ったラコームらプロジェクトチームの目前に飛行物体の編隊が現れ、チームが送った信号に反応を示して飛び去った。関係者達は歓声を上げるが、直後山の背後から「彼ら」の母船とみられる巨大な円盤が重低音を響かせながら出現する。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
テレビ朝日旧版 | テレビ朝日新版 | ソフト版 | ||
ロイ・ニアリー | リチャード・ドレイファス | 樋浦勉 | 山寺宏一 | 入江崇史 |
クロード・ラコーム | フランソワ・トリュフォー | 金内吉男 | 松橋登 | 井上倫宏 |
ロニー・ニアリー | テリー・ガー | 藤田淑子 | 出演シーンカット | 百々麻子 |
ジリアン・ガイラー | メリンダ・ディロン | 小原乃梨子 | 弘中くみ子 | 八十川真由野 |
デヴィッド・ロフリン | ボブ・バラバン | 仲村秀生 | 仲野裕 | 星野充昭 |
バリー・ガイラー | ケイリー・ガフィー | 亀坂英 | 川田妙子 | 金田朋子 |
ロバート | ランス・ヘンリクセン | 宗矢樹頼 | ||
ブラッド・ニアリー | ショーン・ビショップ | 池田真 | 出演シーンカット | 高森奈緒 |
トビー・ニアリー | ジャスティン・ドレイファス | 鈴木一輝 | 出演シーンカット | 後藤邑子 |
チームリーダー | メリル・コナリー | 宮川洋一 | 山野史人 | 有本欽隆 |
プロジェクトリーダー | J・パトリック・マクナマラ | 嶋俊介 | 秋元羊介 | 横堀悦夫 |
ワイルドビル | ウォーレン・J・ケマーリング | 大平透 | 銀河万丈 | 廣田行生 |
ベンチリー | ジョージ・ディセンゾ | 納谷六朗 | 加藤亮夫 | |
ハリス夫人 | メアリー・ギャフリー | 中澤やよい | ||
農夫 | ロバーツ・ブロッサム | 千葉耕市 | 清川元夢 | |
その他 | 寺島幹夫 阪脩 高村章子 村松康雄 藤本譲 岡部政明 加藤正之 原田一夫 山野史人 伊井篤史 小島敏彦 平林尚三 広瀬正志 佐藤隆浩 市丸和代 尼崎桂子 横尾まり |
廣田行生 諸角憲一 有本欽隆 金尾哲夫 塚田正昭 安井邦彦 坂口哲夫 伊藤栄次 檀臣幸 成田剣 宗矢樹頼 緒方文興 幸田夏穂 鈴木紀子 西宏子 |
松井範雄 脇田茂 堀井真吾 御友公喜 佐々木誠二 松本大 斉藤次郎 石丸純 奥田啓人 丸山純路 | |
演出 | 佐藤敏夫 | 福永莞爾 | ||
翻訳 | 木原たけし | 平田勝茂 | ||
調整 | 前田仁信 | 飯塚秀保 | ||
効果 | PAG | リレーション | ||
選曲 | 赤塚不二夫 | |||
制作 | 東北新社 | |||
解説 | 淀川長治 | |||
初回放送 | 1982年10月10日 21:00-23:39 『日曜洋画劇場』 |
1999年11月14日 『日曜洋画劇場』 ※FC特別編集版 |
2002年4月26日 発売のDVDに初収録 |
- 「特別編」以降破棄され初公開版だけに含まれていたシーンには、ロイを問い詰めるMP役でカール・ウェザースが、電力局のシーンではジーン・ディナルスキー(Eugene Dynarski, 『激突!』でダイナーで主人公に絡まれるトラック運転手を演じた)が出演している。
スタッフ
- 監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ
- 撮影:ヴィルモス・ジグモンド
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- 特撮:ダグラス・トランブル
第50回アカデミー賞受賞/ノミネート
受賞 | 人物 |
撮影賞 | ヴィルモス・ジグモンド |
特別業績賞 | フランク・F・ワーナー |
ノミネート | |
監督賞 | スティーヴン・スピルバーグ |
助演女優賞 | メリンダ・ディロン |
編集賞 | マイケル・カーン |
美術賞 | ジョー・アルヴス ダン・ロミノ フィル・アブラムソン |
作曲賞 | ジョン・ウィリアムズ |
録音賞 | ロバート・J・グラス ドン・マクドゥーガル ジーン・キャンタメッサ ロバート・ニュードソン |
視覚効果賞 | ロイ・アーボギャスト ダグラス・トランブル マシュー・ユリチック リチャード・ユリチック グレゴリー・ジェイン |
- 音響効果編集に対して、フランク・F・ワーナーに特別業績賞が授与された。
- ジョン・ウィリアムズは本作と同年に公開された『スター・ウォーズ』でも作曲賞にノミネートされており、同作で受賞している。
背景
本作のストーリーは『十戒』を基にしている。劇中でも「山」に向かうことになる主人公の家族が家のテレビで『十戒』を観ている。「宇宙船が現れる前ぶれとしての雲の動きは、まさに紅海が割れる場面の雲の動きとそっくりなのである。そして、宇宙船が地球に到着する感動は、モーゼが紅海を割る奇蹟と、意識の中でつながってくるのだ」[3]。
撮影はまずは人間ドラマを収録し、UFOのシーンは後回しにされた。UFOデザインはなかなか決まらず、当初はあのようなきらびやかなものではなかった。「宇宙人が地球人を安心させるため、地球上の様々なものに似たデザインにするのではないか」という観点で、ネオンっぽいものなども日常で見かける物に似せたアイデアが出た。中にはハンバーガーの看板「M」にそっくりのデザインもあり、却下されたものの赤い光球状のUFOが道端に立てられたハンバーガーの看板の前で小休止する「特別編」以降の追加シーンにその名残を見ることができる。
フランスの映画監督フランソワ・トリュフォーが出演しているが、トリュフォーは自作の映画にしか出演せず、またSF嫌いで「宇宙だのロボットだのは生理的に嫌悪感がする」とまで公言していたため、本作への出演は驚かれた[4]。『野性の少年』や『アメリカの夜』を見ていたスピルバーグとはアメリカに行くたびにパーティ等で会い、出演を打診された。コロンビア ピクチャーズはリノ・ヴァンチュラかジャン=ルイ・トランティニャンを起用する予定だったが、スピルバーグがトリュフォーに出演を懇願し続けて実現した。
『スタートレック』に登場する宇宙船エンタープライズの模型が一瞬登場する。ダグラス・トランブル率いる視覚効果スタッフは、本作の後、『劇場版スタートレック』に参加する。また「特別編」で描写されたマザーシップの内部のシーンで花のめしべやおしべのような閉じていく構築物は、同じくトランブルのスタジオで製作された『ブレードランナー』に警察庁舎の外観として再利用された。
補足
- ワイオミング州に実在するデビルスタワーは、アメリカ最初のナショナル・モニュメントである。SFXや演出効果のため、ミニチュアのデビルズタワーは実際より短く造られた。
- 宇宙人との音声によるコンタクトを試みるシーンで、制御用のコンソールに設置されていたのは、アープのシンセサイザーであるアープ・2500である。
- クライマックスのマザーシップがデビルズタワーの背後から現れるシーンに(ごく小さな逆光の影ではあるが)『スター・ウォーズ』のR2-D2が登場している(上部壁面に逆さに貼り付けられている)。
- 予告編初期のキャッチフレーズにも使われた「空に注目"Watch the skies"」という台詞は1951年の映画『遊星よりの物体X』最後の台詞から取られたもの。ロイが朝目覚めると娘のシルヴィアが観ているテレビアニメ『ダフィー・ウォーズ』(1953年, 「物体X」ならぬ「惑星X」が登場)ではポーキー・ピッグがマービン・ザ・マーシャンを『遊星より~』の原題そのままに"Thing from Another World"と呼んでいる。
- テレビ朝日新版およびソフト版スタッフの福永莞爾と平田勝茂は『未知との遭遇』からの影響が色濃い『Xファイル』、『インデペンデンス・デイ』(どちらもテレビ朝日放送版)も手掛けている。
参考文献
- ^ a b “Close Encounters of the Third Kind (1978)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年4月10日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)370頁
- ^ 和田誠(『ぼくが映画ファンだった頃』七つ森書館 2015年p.146)。
- ^ 山田宏一・蓮實重彦『トリュフォー 最後のインタビュー』p484-486、平凡社、2014年
関連項目
- プロジェクト・セルポ
- デビルスタワー
- ソルレソル
- TBF (航空機) - 冒頭砂漠で発見された雷撃機。失踪した「フライト19」編隊については、後年の調査により急な天候変化と誤った指揮が原因で不時着した事が判明している。