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2021年8月17日 (火) 23:26時点における版

招かれざる客
Guess Who's Coming to Dinner
監督 スタンリー・クレイマー
脚本 ウィリアム・ローズ
製作 スタンリー・クレイマー
出演者 スペンサー・トレイシー
シドニー・ポワチエ
キャサリン・ヘプバーン
音楽 フランク・デ・ヴォール英語版
撮影 サム・リーヴィット
編集 ロバート・C・ジョーンズ英語版
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
配給 コロンビア映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1967年12月12日
日本の旗 1968年4月6日
上映時間 108分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $4,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $56,666,667[1]
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招かれざる客』(まねかれざるきゃく、Guess Who's Coming to Dinner)は、1967年アメリカ合衆国ドラマ映画。 監督はスタンリー・クレイマー、出演はスペンサー・トレイシーシドニー・ポワチエキャサリン・ヘプバーンなど。 黒人青年と白人女性の結婚を巡る双方の家族の葛藤を描いている。

第40回アカデミー賞では作品賞を含む10部門の候補となり、キャサリン・ヘプバーン主演女優賞を、ウィリアム・ローズ脚本賞を受賞。公開を前に亡くなったスペンサー・トレイシーの遺作でもある。

ストーリー

キャスト

マット・ドレイトン
演 - スペンサー・トレイシー、日本語吹替 - 久米明
新聞社社長。リベラリストとして娘の結婚を理解しつつも認めることができない。
ジョン・プレンティス
演 - シドニー・ポワチエ、日本語吹替 - 田中信夫
世界的に高名な黒人医師。妻子を事故で失った過去を持つ。結婚への障害を現実的に理解している。
クリスティーナ・ドレイトン
演 - キャサリン・ヘプバーン、日本語吹替 - 奈良岡朋子
マットの妻。娘の結婚にとまどうが娘の幸せを思って結婚に賛成する。
ジョアンナ(ジョーイ)・ドレイトン
演 - キャサリン・ホートン、日本語吹替 - 杉山佳寿子
ドレイトン夫妻の娘。ジョンとの結婚に障害などないと信じ切っている。
ライアン神父
演 - セシル・ケラウェイ、日本語吹替 - 千葉耕市
ドレイトン夫妻の友人。ジョンとジョーイの結婚を心から祝福する。
ジョンの母親
演 - ビア・リチャーズ英語版、日本語吹替 - 麻生美代子
息子が白人女性と結婚することに驚きつつも、息子を信じて結婚に賛成する。
ジョンの父親
演 - ロイ・グレン英語版、日本語吹替 - 雨森雅司
苦労して育てた息子の結婚を認めることができない。
ティリー
演 - イザベル・サンフォード英語版、日本語吹替 - 遠藤晴
ドレイトン家の黒人家政婦。ジョンを認めようとしない。

作品の評価

映画批評家によるレビュー

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「異人種間結婚へのアプローチとしては本質を突いているというよりも善意がまさっている『招かれざる客』は、スターが散りばめられたアンサンブルの炭酸が泡立つようなケミストリーのおかげで成功している。」であり、37件の評論のうち高評価は70%にあたる26件で、平均点は10点満点中6.51点となっている[2]Metacriticによれば、6件の評論のうち、高評価は3件、賛否混在は2件、低評価は1件で、平均点は100点満点中63点となっている[3]

受賞歴

映画祭・賞 部門 候補 結果
アカデミー賞 作品賞 スタンリー・クレイマー ノミネート
監督賞 スタンリー・クレイマー
主演男優賞 スペンサー・トレイシー
主演女優賞 キャサリン・ヘプバーン 受賞
助演男優賞 セシル・ケラウェイ ノミネート
助演女優賞 ビア・リチャーズ英語版
脚本賞 ウィリアム・ローズ 受賞
編集賞 ロバート・C・ジョーンズ英語版 ノミネート
美術賞 ロバート・クラットワージー英語版
フランク・タトル英語版
編曲賞 フランク・デ・ヴォール英語版
英国アカデミー賞英語版 主演男優賞 スペンサー・トレイシー 受賞
主演女優賞 キャサリン・ヘプバーン
冬のライオン』と共に

後の作品への影響

2005年に『ゲス・フー/招かれざる恋人英語版』としてリメイクされた。監督はケヴィン・ロドニー・サリヴァン英語版。主演はバーニー・マックアシュトン・カッチャーがつとめた。

2017年ホラー映画ゲット・アウト』は本作を元ネタとし、現代的にアップデートした作品であるとの指摘がある[4]

エピソード

スペンサー・トレイシーキャサリン・ヘプバーンの娘を演じたキャサリン・ホートンは、ヘプバーンの実の姪(妹の娘[5])である。また、撮影終了後に亡くなったトレイシーの長年の「パートナー」だったヘプバーンは、彼を思い出して辛いという理由で今作の完成版を観ていない[6]

出典

  1. ^ a b Guess Who's Coming to Dinner” (英語). Box Office Mojo. 2020年1月23日閲覧。
  2. ^ Guess Who's Coming to Dinner (1967)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年1月7日閲覧。
  3. ^ Guess Who's Coming to Dinner Reviews” (英語). Metacritic. 2021年1月7日閲覧。
  4. ^ 石塚就一 (2017年11月9日). “傑作ホラー『ゲット・アウト』はアメリカ黒人差別を多面的に描く―「シドニー・ポワチエ問題」について”. THE RIVER. https://theriver.jp/get-out-review-2/ 2020年1月23日閲覧。 
  5. ^ Katharine Houghton - Biography” (英語). IMDb. 2012年7月5日閲覧。
  6. ^ Guess Who's Coming to Dinner (1967) - Trivia” (英語). TCM.com. 2012年7月5日閲覧。

外部リンク