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久米明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
くめ あきら
久米 明
久米 明
1962年
本名 久米 明[1]
生年月日 (1924-02-08) 1924年2月8日
没年月日 (2020-04-23) 2020年4月23日(96歳没)
出身地 日本の旗 日本東京府[1][2]
死没地 日本の旗 日本東京都[3]
身長 170 cm[2]
血液型 A型[2]
職業 俳優声優ナレーター
ジャンル テレビドラマ映画舞台アニメ吹き替え
活動期間 1947年 - 2019年
著名な家族 久米秀作(長男)
久米大作(次男)
久米ナナ子(長女)
主な作品
トラ・トラ・トラ!
ザ・ガードマン
すばらしい世界旅行』(ナレーション)
鶴瓶の家族に乾杯』(ナレーション)
のび太の結婚前夜』(声優)
ハンフリー・ボガート出演作品 他
受賞
紫綬褒章1992年
勲四等旭日小綬章1997年
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久米 明(くめ あきら、本名:同じ[1]1924年大正13年〉2月8日[1][2] - 2020年令和2年〉4月23日[3])は、日本俳優声優ナレーター日本大学芸術学部教授。2019年時点で、現役で活動していた[4]世界最高齢の声優であった。

来歴

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東京府(現:東京都)出身[1][2]。旧制麻布中学校東京商科大学(現:一橋大学)卒業。永井正(元三井ホーム社長)は中学・大学の同級生[5][信頼性要検証]速水優(元日本銀行総裁)や川勝堅二(元三和銀行頭取)、本間要一郎横浜国立大学名誉教授)、関恒義(一橋大学名誉教授)、岡稔(元一橋大学教授)などは大学予科の同級生[6]

学徒兵として敗戦を迎え、大学に復学後、俳優座によるゴーゴリ『検察官』に感銘を受け演劇研究会を立ち上げる[7]。1947年、木下順二山本安英らと劇団「ぶどうの会」を結成[7] 。以降も中心俳優として活躍するが、1964年、同劇団の分裂・解散によりフリーとなり、その後、1966年に現代演劇協会内の劇団欅に入団、1976年には劇団昴の結成に参加し、2007年まで所属する間に数多くの舞台に立った。

1972年から日本大学藝術学部講師、1975年から同教授に就任。1992年紫綬褒章1997年勲四等旭日小綬章を受章[8]

2020年4月23日未明、心不全のため東京都内の病院で逝去[3][9]。満96歳没。

人物

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顔立ちが池田勇人によく似ていたことから、『金環蝕』『不毛地帯』(共に山本薩夫監督)では、池田がモデルとなっている政府高官を演じ、『日本の戦後』シリーズでは池田役も演じた。

独特の語り口で声優としても活躍。ハンフリー・ボガートの専属吹き替え、『日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行』や『鶴瓶の家族に乾杯』のナレーターで知られる(『家族に乾杯』は晩年まで務めていたものの、体調がすぐれないことから2019年3月放送分を持って降板し、その後は東京都内の高齢者施設に入所。復帰には前向きな姿勢を示していたという)[10]

久米宏とは親戚関係にはないが、宏からは「僕のお父さん」と呼ばれて慕われていた[11][12]

親族

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出演(俳優)

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テレビドラマ

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映画

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舞台

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CM

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  • 興和コルゲントローチ
  • カルビーポテトチップス(1989年) - ナレーター

出演(声優)

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太字はメインキャラクター。

吹き替え

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担当俳優

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アート・カーニー
アレック・ギネス
ヴィクター・ウォン
ジェームズ・ホイットモア
ジョン・ヒューストン
  • 天地創造(1982年、ノア)※LD
  • 天地創造(1991年、ナレーション)※日本テレビ版
スペンサー・トレイシー
ノリユキ・パット・モリタ
ハリー・ダヴェンポート
  • 風と共に去りぬ(1988年、ミード医師)※日本テレビ版
  • 風と共に去りぬ(2000年、ミード医師)※テレビ東京版
ハンフリー・ボガート
フィリップ・ノワレ
マックス・フォン・シドー
ラルフ・ベラミー

映画

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時期不明
1962年
1967年
1973年
1974年
1977年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1987年
1989年
1990年
1991年
1993年
1996年
1997年
2001年
2008年

ドラマ

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時期不明
1962年
1967年
1968年
1980年
1986年
1989年
1991年
1993年
1994年
1995年
1996年

アニメ

[編集]
時期不明
1991年
1993年

人形劇

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1968年

テレビアニメ

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1980年
1991年
1997年
2004年

劇場アニメ

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1982年
1983年
1985年
1996年
1997年
1999年

OVA

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1988年
1991年

ゲーム

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1993年
1995年
1999年

ラジオ

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ナレーション

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著書

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  • 『朗読は楽しからずや』(2007年、光文社)- 付録にミニCDがつく。
  • 『僕の戦後舞台・テレビ・映画史70年』(2018年、河出書房新社

後任

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久米の体調不良による後任は以下の通り。

脚注

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  1. ^ a b c d e 成美堂出版 編「男性篇」『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月10日、436頁。ISBN 4-415-00878-X 
  2. ^ a b c d e 久米明のプロフィール/写真/画像”. goo ニュース. NTTレゾナント. 2020年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月13日閲覧。
  3. ^ a b c “俳優・久米明さん死去、96歳…ボガートなどの洋画吹き替え、ナレーターでも活躍”. Sponichi annex. スポーツニッポン新聞社. (2020年4月25日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/24/kiji/20200424s00041000023000c.html 2020年4月25日閲覧。 
  4. ^ 鶴瓶の家族に乾杯』ナレーション
  5. ^ /06/04, 日経産業新聞
  6. ^ 本間要一郎, 大月康弘, 渡辺雅男, 西沢保, 杉岳志, 江夏由樹「戦争末期から戦後初期の東京商科大学」第9回(2011年1月24日)研究会記録、福田徳三研究会、2011年、hdl:10086/48057 
  7. ^ a b “朗読は楽しからずや 久米明さん”. 朝日新聞. (2007年5月20日). オリジナルの2017年10月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171008170302/http://book.asahi.com/reviews/column/2011071702301.html 2023年5月16日閲覧。 
  8. ^ 「秋の叙勲 晴れの受章者520人 あふれる喜び、3氏に聞く」『読売新聞』1997年11月3日朝刊
  9. ^ 久米明さん死去 俳優 ナレーター 声優として活躍 心不全”. NHK (2020年4月23日). 2020年4月27日閲覧。
  10. ^ “久米明さん死去 俳優 ナレーター 声優として活躍 心不全”. NHK NEWS WEB. 日本放送協会. (2020年4月23日). オリジナルの2020年4月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200423151429/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200423/k10012402441000.html 2020年4月25日閲覧。 
  11. ^ 2013年02月23日 ゲスト:久米明さん(俳優)”. 久米宏 ラジオなんですけど. TBSラジオ. 2018年3月27日閲覧。
  12. ^ “久米宏「僕の父親だっていう説が一時…」96歳で他界した久米明さんしのぶ 義理の娘に当たる歌手の名も”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2020年4月25日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/25/kiji/20200425s00041000201000c.html 2020年4月25日閲覧。 
  13. ^ 『芸能』7月号、芸能学会、1977年、64頁。 
  14. ^ 『芸能』12月号、芸能学会、1984年、38頁。 
  15. ^ 『芸能』11月号、芸能学会、1985年、36頁。 
  16. ^ 『芸能』7月号、芸能学会、1986年、29頁。 
  17. ^ 『視覚障害 : その研究と情報』9月号、障害者団体定期刊行物協会、1996年、19頁。 
  18. ^ 『芸能』6月号、芸能学会、1987年、43頁。 
  19. ^ 近藤圭之介「山頭火劇・山口公演を観に」『層雲』11月号、層雲社、1988年、43頁。 
  20. ^ 『芸能』5月号、芸能学会、1990年、42頁。 
  21. ^ “映画 「小公子」 ~1981年,イギリス,ノーマン・ローズモンド・プロ制作~”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A198808061920001300100 2024年2月2日閲覧。 
  22. ^ “衛星映画劇場「リトル・プリンス」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A199902012000001300400 2024年2月2日閲覧。 
  23. ^ “劇映画 「必死の逃亡者」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A196905241930001300100 2024年1月26日閲覧。 
  24. ^ “マネーチェンジャーズ(2) ―銀行王国―「巨大企業への不正融資,爆発する住民パワー!」 ~アメリカ・パラマウントテレビ作品~”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A197805052145001300100 2024年1月26日閲覧。 
  25. ^ プリティ・ウーマン”. 金曜ロードSHOW!. 2016年7月15日閲覧。
  26. ^ “劇映画 フランス映画―1946年度作品― 「田園交響楽」アンドレ・ジイド 原作 ジャン・ドランノア監督”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A196710011400001300100 2024年2月2日閲覧。 
  27. ^ “海外ドラマ 「愛を覚えていますか」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A198703282100001300100 2024年8月11日閲覧。 
  28. ^ チャーリーとチョコレート工場”. 金曜ロードSHOW!. 2016年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月1日閲覧。
  29. ^ “ぼくらのポリー(1)”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A196211241800001300100 2024年2月8日閲覧。 
  30. ^ “タイムトンネル<新番組> 「過去との出会い」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A196704082210001300100 2024年2月8日閲覧。 
  31. ^ “将軍アイク(1) 「激動の日々」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A198008242050001300100 2024年2月8日閲覧。 
  32. ^ “シャーロック・ホームズの冒険”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A200103272300001300400 2024年2月8日閲覧。 
  33. ^ “ジェシカおばさんの事件簿 (44)「幕間に悲劇は起こる」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A202410092100001304400 2024年12月9日閲覧。 
  34. ^ “ドラマ「オペラ座の怪人」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A199304031930001300100 2024年2月8日閲覧。 
  35. ^ “刑事コロンボ(18) 「完全犯罪の誤算」”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A200905021855001301000 2024年2月8日閲覧。 
  36. ^ 坊っちゃん”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月12日閲覧。
  37. ^ スペースアドベンチャー コブラ”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月12日閲覧。

外部リンク

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