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2021年9月20日 (月) 13:46時点における版

ビートルズ > ビートルズの作品 > オールディーズ (アルバム)
オールディーズ
ビートルズコンピレーション・アルバム
リリース
録音
ジャンル
時間
レーベル パーロフォン
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位UKチャート[1]ケント[2]オリコン
  • 12位VG-lista[3]
  • ビートルズ U.K. 年表
     
    • オールディーズ
    • (1966年)
     
    ビートルズ 日本 年表
     
    • オールディーズ
    • (1967年)
     
    テンプレートを表示

    オールディーズ』 (英語: A Collection Of Beatles Oldies[注釈 1]) は、1966年12月10日にイギリスでリリースされたビートルズの公式なコンピレーション・アルバムである。

    解説

    ビートルズ活動期唯一のコンピレーション・アルバム(ベスト・アルバム)。アートワークは画家のデヴィッド・クリスチャンが手がけたもの[4]。モノラル盤とステレオ盤の2種類で、英国と英国編集の国のみで発売され、米国や米国編集盤発売に準ずる国では発売されなかった。

    本作には、1963年から1966年までの主なシングル曲[注釈 2]と、一部アルバム収録曲から選曲されており、また当時英国では未発表曲だった「バッド・ボーイ[注釈 3]が収録された。発売当時英国ではステレオ・ミックスは未発売となっていた「フロム・ミー・トゥ・ユー」「恋を抱きしめよう」「アイ・フィール・ファイン」「バッド・ボーイ」「デイ・トリッパー」「ペイパーバック・ライター」「抱きしめたい」は、本作で初のリリースとなった。

    シー・ラヴズ・ユー」は2chのステレオマスターテープがすでに破棄されていたので、当アルバムのためにジョージ・マーティンの立ち会いの下、エンジニアのジェフ・エメリックがモノラルマスターテープから左チャンネルでは高音域をカットし、右チャンネルでは低音域をカットし、それらを合わせた疑似ステレオマスターテープを制作した(この時、ビートルズのメンバーは立ち会っていない)。「シー・ラヴズ・ユー」と同日に「抱きしめたい」のステレオマスターも制作され、また「フロム・ミー・トゥ・ユー」のステレオ・リミックスの制作も予定されていたが、結局は行われなかった。

    「デイ・トリッパー」と「恋を抱きしめよう」は、EMIから急遽アルバム用に再度ステレオ・リミックスの要請があったため、ジョージ・マーティンおよびジェフ・エメリック不在中に、EMIのエンジニア二人が行っている[注釈 4]。またこの際に二人のエンジニアは「バッド・ボーイ」の新しいステレオリミックスの要請もEMIから受けていたが、EMIからの連絡不手際からシングル盤『抱きしめたい』のB面に収録されていた「ジス・ボーイ」のステレオミックスを行ってしまい、時間に押されて結局は「バッド・ボーイ」の新リミックスを行うことができずに終わっている。そのため先にアメリカで発売されていたアルバム『ビートルズ VI』に収められたものと同じステレオバージョンがそのまま使われることとなったというエピソードがある。

    なお、ジョージ・ハリスンが作詞・作曲、リード・ボーカルを務めた楽曲は選曲されていない。

    ビートルズは年間2枚のアルバムを制作する契約だったが、1966年のビートルズは『リボルバー』完成後、ジョン・レノンは映画『ジョン・レノンの 僕の戦争』の撮影、ポール・マッカートニージョージ・マーティンと映画『The Family Way』の音楽制作や映画関連のイベントへの出席[5]ジョージ・ハリスンラヴィ・シャンカルのもとでシタールの修行[6][7]リンゴ・スターは家族と過ごしていため[5]、アルバムのセッションが行なわれていなかった。これにより、ニューアルバムの代わりとしてEMIとパーロフォン側で企画したアルバムが本作である。ビートルズの広報を担当していたトニー・バーロウによると、本作のリリースについてメンバーは反対していたという[8]

    裏ジャケットは写真家のロバート・ウィテカーによるもの[4]で、1966年6月から7月の来日公演時に滞在していた東京ヒルトン・ホテル(現・キャピトル東急ホテル)で撮影された写真[9]。しかし日本以外の殆どの海外で発売されたものは、この写真が裏焼になってしまっている(ポールが着ている半被の「寿」の文字が逆になっているので容易に分かる)。

    1987年から始まったCD化では発売されず、2018年現在このアルバムはビートルズのカタログから削除されている[4]

    収録曲

    特記を除き、作詞作曲はレノン=マッカートニーによるもの。

    アナログA面
    #タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
    1.シー・ラヴズ・ユー(She Loves You) 
    2.フロム・ミー・トゥ・ユー(From Me to You) 
    • ジョン・レノン
    • ポール・マッカートニー
    3.恋を抱きしめよう(We Can Work It Out) 
    • ポール・マッカートニー
    • ジョン・レノン
    4.ヘルプ!(Help!) ジョン・レノン
    5.ミッシェル(Michelle) ポール・マッカートニー
    6.イエスタデイ(Yesterday) ポール・マッカートニー
    7.アイ・フィール・ファイン(I Feel Fine) ジョン・レノン
    8.イエロー・サブマリン(Yellow Submarine) リンゴ・スター
    合計時間:
    アナログB面
    #タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
    1.キャント・バイ・ミー・ラヴ(Can't Buy Me Love) ポール・マッカートニー
    2.バッド・ボーイ[注釈 3](Bad Boy)ラリー・ウィリアムズジョン・レノン
    3.デイ・トリッパー(Day Tripper) 
    • ジョン・レノン
    • ポール・マッカートニー
    4.ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night) 
    • ジョン・レノン
    • ポール・マッカートニー
    5.涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド)(Ticket To Ride) ジョン・レノン
    6.ペイパーバック・ライター(Paperback Writer) ポール・マッカートニー
    7.エリナー・リグビー(Eleanor Rigby) ポール・マッカートニー
    8.抱きしめたい(I Want to Hold Your Hand) 
    • ジョン・レノン
    • ポール・マッカートニー
    合計時間:

    脚注

    注釈

    1. ^ 日本盤では "A BEATLES COLLECTION OF OLDIES" という誤ったタイトルが盤面と背表紙にクレジットされていた。
    2. ^ イギリス盤公式オリジナルアルバムには未収録だったシングル曲が中心となっている。
    3. ^ a b 米国では1965年に発売された米国編集のアルバム『ビートルズ VI』で既に発売されていた。
    4. ^ アメリカでは当盤とは異なるステレオバージョンが、アルバム『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』で先に発表されている

    出典

    1. ^ ChartArchive - The Beatles - A Collection Of Beatles Oldies
    2. ^ Kent, David (2005). Australian Chart Book (1940–1969). Turramurra, NSW: Australian Chart Book. ISBN 0-646-44439-5 
    3. ^ The Beatles – A Collection Of Beatles Oldies”. norwegiancharts.com. 2018年12月27日閲覧。
    4. ^ a b c Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 191. ISBN 978-0-313-39171-2 
    5. ^ a b Julien, Oliver (ed.) (2008). Sgt. Pepper and the Beatles: It Was Forty Years Ago Today. Aldershot, UK: Ashgate. p. 2. ISBN 978-0-7546-6708-7 
    6. ^ MacDonald, Ian (1998). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties. London: Pimlico. p. 386,388. ISBN 978-0-7126-6697-8 
    7. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 71. ISBN 0-19-512941-5 
    8. ^ Barrow, Tony (2005). John, Paul, George, Ringo & Me: The Real Beatles Story. New York, NY: Thunder's Mouth Press. p. 222. ISBN 1-56025-882-9 
    9. ^ Hunt, Chris. "Here, There & Everywhere". In: Mojo Special Limited Edition 2002, p. 70.