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開発コードネームは"Project Mercury"<ref name="sega20171213">[https://sega.jp/history/hard/column/column_04.html 【連載】セガハードストーリー第4回 誰もが待ち望んだ携帯型フルカラー液晶『ゲームギア』]セガハード大百科 2017年12月13日</ref>。日本では1990年、北米・欧州・アルゼンチンでは1991年、オーストラリアでは1992年に発売。価格は北米では150USドル、イギリスでは145ポンド。1997年4月30日にサポートを終了した。
開発コードネームは"Project Mercury"<ref name="sega20171213">[https://sega.jp/history/hard/column/column_04.html 【連載】セガハードストーリー第4回 誰もが待ち望んだ携帯型フルカラー液晶『ゲームギア』]セガハード大百科 2017年12月13日</ref>。日本では1990年、北米・欧州・アルゼンチンでは1991年、オーストラリアでは1992年に発売。価格は北米では150USドル、イギリスでは145ポンド。1997年4月30日にサポートを終了した。


発売されたゲームソフトは全393タイトル、日本市場では全196タイトル。据置機の[[セガ・マークIII]]、[[マスターシステム]]とほぼ同等のスペックを持っていたため、次世代機である[[メガドライブ]]発売後の当時も欧州と南米を中心に展開中だったマスターシステムのタイトルが多く移植された<ref name="natsukashiGB" />。『[[モンスターワールドII ドラゴンの罠]]』など、日本ではマスターシステム用にリリース出来なかったタイトルをゲームギアに移植することで、日本市場でリリースされている例も存在する。また、ゲームギア版とマスターシステム版の同時進行開発作品である『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]』などもある。『[[スペースハリアー]]』、『[[アウトラン]]』、『[[コラムス]]』といったタイトルは、[[バックグラウンドミュージック|BGM]]をマスターシステム版から流用し、[[グラフィック]]を新規に制作している。ゲームギア用に開発されたタイトルをマスターシステムに移植されたものも後期以降のタイトルを中心に存在する。日本国外で非公式に発売されていたアダプターを利用すると、マスターシステムのソフトをそのままプレイすることもできる。また、『タロットの館』や『THE GG忍』、『GG[[アレスタ]]』などのオリジナルタイトルも多くリリースされた。[[リージョンコード]]は設けられておらず、リージョンが違うゲームギア用のソフトも同一の機体でプレイできる。
発売されたゲームソフトは全393タイトル、日本市場では全196タイトル。据置機の[[セガ・マークIII]]、[[マスターシステム]]とほぼ同等のスペックを持っていたため、次世代機である[[メガドライブ]]発売後の当時も欧州と南米を中心に展開中だったマスターシステムのタイトルが多く移植された<ref name="natsukashiGB" />。『[[モンスターワールドII ドラゴンの罠]]』など、日本ではマスターシステム用にリリース出来なかったタイトルをゲームギアに移植することで、日本市場でリリースされている例も存在する。また、ゲームギア版とマスターシステム版の同時進行開発作品である『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]』などもある。『[[スペースハリアー]]』、『[[アウトラン]]』、『[[コラムス]]』といったタイトルは、[[背景音楽|BGM]]をマスターシステム版から流用し、[[グラフィック]]を新規に制作している。ゲームギア用に開発されたタイトルをマスターシステムに移植されたものも後期以降のタイトルを中心に存在する。日本国外で非公式に発売されていたアダプターを利用すると、マスターシステムのソフトをそのままプレイすることもできる。また、『タロットの館』や『THE GG忍』、『GG[[アレスタ]]』などのオリジナルタイトルも多くリリースされた。[[リージョンコード]]は設けられておらず、リージョンが違うゲームギア用のソフトも同一の機体でプレイできる。
[[File:Sega GameGear 003.jpg|thumb|セガの商標を表示したゲームギア]]
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2021年11月23日 (火) 08:33時点における版

ゲームギア
メーカー セガ・エンタープライゼス
種別 携帯型ゲーム機
世代 第3世代
発売日 日本の旗 1990年10月6日
アメリカ合衆国の旗 1991年
欧州連合の旗 1991年
オーストラリアの旗 1992年
CPU Z80A
対応メディア ロムカセット
対応ストレージ バッテリーバックアップ
コントローラ入力 内蔵
外部接続 拡張端子
売上台数 日本の旗 178万台
アメリカ合衆国の旗 540万台
世界 1,043万台
互換ハードウェア キッズギア[1]
次世代ハードウェア ノーマッド
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ゲームギアGAME GEAR)とは、セガ・エンタープライゼス1990年10月6日に発売した携帯型ゲーム機。発売時の価格は19,800円[2]。国内で178万台、海外では865万台を販売し、全世界累計販売台数は1,043万台。

概要

開発コードネームは"Project Mercury"[3]。日本では1990年、北米・欧州・アルゼンチンでは1991年、オーストラリアでは1992年に発売。価格は北米では150USドル、イギリスでは145ポンド。1997年4月30日にサポートを終了した。

発売されたゲームソフトは全393タイトル、日本市場では全196タイトル。据置機のセガ・マークIIIマスターシステムとほぼ同等のスペックを持っていたため、次世代機であるメガドライブ発売後の当時も欧州と南米を中心に展開中だったマスターシステムのタイトルが多く移植された[2]。『モンスターワールドII ドラゴンの罠』など、日本ではマスターシステム用にリリース出来なかったタイトルをゲームギアに移植することで、日本市場でリリースされている例も存在する。また、ゲームギア版とマスターシステム版の同時進行開発作品である『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』などもある。『スペースハリアー』、『アウトラン』、『コラムス』といったタイトルは、BGMをマスターシステム版から流用し、グラフィックを新規に制作している。ゲームギア用に開発されたタイトルをマスターシステムに移植されたものも後期以降のタイトルを中心に存在する。日本国外で非公式に発売されていたアダプターを利用すると、マスターシステムのソフトをそのままプレイすることもできる。また、『タロットの館』や『THE GG忍』、『GGアレスタ』などのオリジナルタイトルも多くリリースされた。リージョンコードは設けられておらず、リージョンが違うゲームギア用のソフトも同一の機体でプレイできる。

セガの商標を表示したゲームギア

画面にはSTN液晶を採用。当時としてはコストが高くゲームによっては液晶の残像が目立った[2]。また消費電力の多いバックライトが必須だったため省電力化に難航、乾電池ではバッテリーの持ちが悪く、連続稼働時間は当時市販されていたアルカリ単3乾電池6本で約3時間程度だった(※)[3][2]。このため電力供給には乾電池だけでなくACアダプタやカーアダプタといった外部からの電力を使用するためのもの(ケーブルが付くので携帯性が大幅に損なわれる)や、乾電池より電力を大容量で保持し長時間の稼働が可能なバッテリーパック(代償として重量がより重くなる)といった別売りの周辺機器も販売されていた[3]

(※)なお非公式な検証ではあるが、2021年にセガが公式Twitterアカウントにおいてパナソニック社製のアルカリ乾電池「EVOLTA NEOを使用する事により、連続稼働8時間を達成している[4]ので、現在は当時に比べて高性能化したアルカリ乾電池ならば、かなり長時間のケーブルレス稼働が可能と思われる。

2012年3月14日よりエムツーの技術提供を受け、ニンテンドー3DS向けバーチャルコンソールでゲームギアのタイトルが配信開始される。ドットバイドット表示の際はゲームギアの本体を立体視で表示、ゲーム画面は残像まで再現した、こだわりの移植となっている[5]

2020年10月6日にはセガの設立60周年及び本機の発売30周年を記念して、大きさを手のひらサイズにまで小さくした「ゲームギアミクロ」が発売された[6]。4色のカラーバリエーションがあり、色ごとに別のゲームソフトが4種類収録されている[6]

仕様

ハードウェアのスペックは、同社が過去に発売したセガ・マークIII/セガ・マスターシステムをベースとしたものであり、解像度が低い事と発色数が多い事を除けばほぼ同等である。ハード的にほぼ同じアーキテクチャであることから、初期はマークIII/マスターシステムからの移植タイトルが多く、また、セガ非公認ではあるが、海外版マスターシステム用ソフトが遊べるようになるアダプタ「マスターギアコンバータ」も発売されていた。

なお、マスターシステムと同一スペックのハードで唯一、イヤホンジャックを通してのステレオ出力が可能なハードである。ステレオ出力に対応したタイトルは、基本的にゲームギア向けに開発されたタイトルが中心である。マスターシステム版からの移植作の多くはBGMもマスターシステム版から流用しているため、殆どモノラル出力である。

  • CPU - Z80A(3.58MHz)
  • RAM - 8KB
  • VRAM - 16KB
  • スプライト - 8 × 8ドット、最大64個
  • 液晶 - バックライト付き 3.2インチ STNカラー液晶(シチズン製)
  • 画面解像度 - 160 × 144ドット
  • 同時表示色数 - 4096色中32色(ゲーム時)/ 4096色(テレビ時)
  • サウンド機能 - PSG 3ch + ノイズ 1ch
  • 拡張端子 - 1個 対戦ケーブル取り付け可
  • ROMカートリッジスロット - 1個
  • 使用電源 - 単3アルカリ乾電池(6本)、ACアダプタ、充電式電池等
  • 連続使用時間 - 約3 - 4時間(アルカリ乾電池使用時)
  • 外形寸法 - 幅 210mm × 高さ 113mm × 厚さ 39mm

展開

ゲームギアの展開当時、先行する任天堂のゲームボーイ(1989年発売)が『テトリス』をキラーソフトとして世界中で爆発的に普及していた。それに対抗するため、北米では本体に『コラムス』を同梱するなどし、またCMでも「カラー」であることを売りにしてかなり露骨な比較広告がなされた。しかし多くのサードパーティが参入したゲームボーイに対し、ゲームギアはサードパーティの支持をあまり得られなかった。また当時の技術的な制約から、カラー液晶ゆえのバッテリーの短さ(単三電池6本でわずか3時間)と高価格という、Atari Lynxなど当時存在した他のカラー携帯ゲーム機と同様の問題にも苦しんだ。後期モデルではバッテリーの持ちなどがやや改善されたが、初期のハードは品質が悪く、特に液晶画面の残像のひどさは後のエミュレーションでも再現されるほどの語りぐさとなっている。その結果、販売台数はゲームボーイに大きく水を開けられたが、当時のゲームボーイの販売台数の約7分の1となる1000万台以上を販売し善戦した。ただしその後、ゲームボーイは『ポケットモンスター』などの爆発的人気により大きく売上を伸ばしてさらにゲームギアを引き離す。なお南米では任天堂のゲームボーイよりも先に発売され、南米初の携帯型ゲーム機としてそこそこながらもヒットしていた(販売はセガの代理店でもあるTectoyが担当)。

その後、タッチスクリーンに対応した高性能な次世代機の計画が進められたが、ゲームギアよりさらに高価格になるため計画は頓挫した。最終的にゲームギアと同等の値段で、しかも据置機として多くのタイトルを抱えるメガドライブのソフトがそのまま使えるノーマッドを後継機として1995年に投入するが、ゲームギアよりさらにバッテリーが持たないことと、据置機市場の32ビット次世代機ブームに湧く中での携帯ゲーム機市場の低迷もあってあまり成功せず、すぐにサポートは打ち切られた。セガのハードウェア開発自体も、据置機市場の家庭用ゲーム機とアーケードゲーム機に開発資源を集中することになった[3]

しかしマレーシアやインドなどのアジア地域ではゲームボーイと同様、未だに根強い人気を誇っている[7]。ゲームギアはマスターシステムと互換性があるため、マスターシステムとゲームギアの両方のソフトを内蔵した携帯型互換機が、セガから正式ライセンスを得たAtGamesなどのメーカーによって発展途上国では2000年代以降も販売されている。

日本での展開

前年の1989年に発売して大ヒットしていた、任天堂ゲームボーイに対抗して発売。発売時から一貫してカラー液晶を採用していることを大きくアピールしており、発売時に放映のイッセー尾形を起用したTVCMでも、「で、ヨウヘイ君は白黒なの?つまんないね」「やっぱゲームはカラーじゃないとつまんない」と語ったりと、対抗機種であるゲームボーイを強く意識した比較広告が展開されていた[2]

市場の推移

アウトドア向けの携帯ゲーム機としては、対応機種のゲームボーイと比較するとバッテリーの持続時間が極端に短いことや、ほぼ同じアーキテクチャセガ・マークIIIからの移植タイトルが多く、新規でのキラータイトルに恵まれなかったことから、先行していたゲームボーイの市場を大きく切り崩すことができず、途中、TVCMや広告に高橋由美子を起用するなど広報面でテコ入れも計られたが、日本国内では中々普及が進まなかった。

市場が沈みかけた矢先に、当時メガドライブでヒットしていた『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『ぷよぷよ』の移植などでやや持ち直す。また、1993年には15,800円、1994年には本体カラーの新色発売に合わせて13,800円へと希望小売価格を値下げし、カラーの携帯型ゲーム機としては手頃な価格帯になった[2]ことや、ソフト1本をセットにした「ゲームギア・プラス1」、コカ・コーラ社とのタイアップで『コカ・コーラキッド』のキャンペーンを行うなどして一定の支持を得る。結果、普及台数の割には長期間といえる1996年12月の『Gソニック』発売まで、新作ゲームの供給自体は続けられた[3]

据え置き型ゲーム機のセガサターンに事業を集中するため、『ばくばくアニマル 世界飼育係選手権』を最後にHE事業部からのソフト供給とゲームギア本体の生産を終了し、1996年3月からはトイ事業部[8]に移管し、機器自体をアニメ版バーチャファイターの結城晶を配したデザインの本体が特徴のキッズギア(KID'S GEAR)に変更。それと同時に、『ドラえもん』、『怪盗セイント・テール[9]などのキャラクターゲームを中心として発売したため、低年齢層に焦点を当てた販売戦略をとっていた[3]。トイ事業部に移管した後のサードパーティ製ソフトは、タイトーの『パズルボブル』のみであった。しかし、当時は携帯ゲーム機市場自体が低迷していたこともあり、ゲームギア自身の後継機は登場せずに終わる。海外ではノーマッドという名で携帯機版メガドライブが出ているが、日本では発売されなかった。

本体カラーバリエーション

  • オリジナルカラー
    • ブラック(1990年10月6日-)
    • パールホワイト(1991年4月26日-)
    • ブルー(1994年11月11日-)
    • イエロー(1994年11月11日-)
    • スモーク(1994年11月11日-)
    • レッド(1994年12月9日-)

周辺機器

セガ純正

型番 名称 備考
HGG-3001 TVチューナーパック ゲームギアでVHFおよびUHFのアナログTV放送を見られる受信機。
HGG-3002 対戦ケーブル 二台のゲームギア本体の拡張端子同士を接続して、通信対戦を可能にする。
HGG-3004 カーアダプタ シガーライターソケットで、本体のAC入力端子から給電出来る。
HGG-3005 バッテリーパック AC入力端子につないで使用する、充電式電池。
HGG-3006 AVケーブル TVチューナーパック、TVオートチューナーパックを介してAV機器を接続できる。
HGG-3012 ビッグウインドー 拡大鏡。画面の周囲を覆うため、屋外でのプレイ時に反射防止用としても役立った。
HGG-3014 ビッグウインドーII ビッグウインドーの改良版。画面の周囲を覆うため、屋外でのプレイ時に反射防止用としても役立った。
HGG-3015 TVオートチューナーパック オートチューニングができるようになったTVチューナーパック。
HGG-3016 カーアダプタII 12V専用 シガーライターソケットで本体に給電出来る。
HGG-3017 パワーバッテリー 充電式電池。本体背面に装着し、AC入力端子につないで使用する。
SA-150 ACアダプタ 本体への電源供給を行うためのACアダプタ。

日本で発売されたゲームギアはセガ・マークIII/セガ・マスターシステム/メガドライブ/メガCD用のACアダプタが公式に使えるが、海外で発売されたゲームギアはメガドライブ2/スーパー32X用のACアダプタが公式に使える。

正規の利用法ではないが、ファミリーコンピュータ用ACアダプタの定格は近値なので流用できる。大量に流通しているアダプタのため、流用行為は必須となった感があった。ただしこのACアダプタのコードは移動電線としてはあまり適していないため乱暴に扱うと接触不良を起こしやすい。PCエンジン用ACアダプタでは電流不足に陥る。

TVチューナーパック
TVチューナーパック装着状態

オプションとして発売されていた『TVチューナーパック』をカートリッジスロットに装着することで、VHFおよびUHFのアナログTV放送の受信が可能となり携帯テレビとしても使用できた[2]。初期型はラジオの指針を合わせるかのように手動でチャンネルのチューニングが必要だったが、後期型ではチューニングを自動で行なえるように改良された。別売のカーアンテナを外部アンテナ端子に接続すれば、車などでの移動中でもテレビ放送を受信することもできた。

また、TVチューナーパック本体にはビデオ入力端子が搭載されており、据え置き型のテレビゲームやビデオカメラの映像信号をゲームギアの液晶ディスプレイに表示することもできた。

ゲーム

同梱版

メガドライブと同様に本体とソフトのセットを展開しており、メガドライブがメガドライブ2も含めて4タイトルしか無かったのに対し、ゲームギアの方が遥かに多い。

発売日 名称 本体カラー カセットカラー 価格 備考
1993年6月27日 ゲームギア+1 ミッキーの魔法のクリスタル ブラック ブラック 14,800円
1993年6月27日 ゲームギア+1 ソニック・ザ・ヘッジホッグ2 ブラック ブラック 14,800円
1993年7月23日 ゲームギア+1 なぞぷよ ブラック ブラック 14,800円 本作はゲームギアの本体セットのみであり、ソフト単体で発売されたことがなかった。
1993年11月19日 ゲームギア+1 ソニック&テイルス ブラック ブラック 14,800円
1994年 ゲームギア+1 コカ・コーラキッド レッド レッド 非売品 本体に「Coca-Cola」のロゴと「GAMEGEAR」のロゴがプリントされている。
「スカッとさわやか。コカコーラ サマーキャンペーン」の景品。
1994年3月18日 ゲームギア+1 ソニックドリフト ブラック ブラック 14,800円
1994年07月29日 ゲームギア+1 JリーグGGプロストライカー'94     14,800円
1994年12月16日 ゲームギア キャラクターパック 魔法騎士レイアース レッド レッド 15,800円 本体に「MAGICKNIGHT RAYEARTH」と、キャラクター「モコナ」がプリントされている。
モコナのアミュレットが付属。なお、ソフト単品でのカセットの色は通常通りのブラック。
1995年6月30日 ゲームギア キャラクターパック ぷよぷよ通 ブラック ブラック 15,800円
1995年7月21日 ゲームギア キャラクターパック NINKU -忍空- ブルー ブルー 15,800円 ソフト単品でのカセットの色は通常通りのブラック。
1996年3月29日 キッズギア バーチャファイターMini ブラック ブラック 14,800円 発売当初「対戦ケーブル付きキャンペーン」が実施されており、通信ケーブルもセットになっていた。

脚注

  1. ^ セガハード大百科 キッズギア
  2. ^ a b c d e f g M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、53ページ
  3. ^ a b c d e f 【連載】セガハードストーリー第4回 誰もが待ち望んだ携帯型フルカラー液晶『ゲームギア』セガハード大百科 2017年12月13日
  4. ^ SEGA_OFFICIALのツイート(1356077310609264646)
  5. ^ "3DSバーチャルコンソールゲームギアに関する技術提供について" (Press release). 有限会社エムツー. 23 February 2012. 2016年11月5日閲覧
  6. ^ a b セガ ゲームギアミクロ
  7. ^ マレーシアではゲームギアがまだまだ現役”. ガジェット通信 (2009年3月30日). 2016年11月5日閲覧。
  8. ^ 幼児向けテレビ絵本の『キッズコンピュータ・ピコ』が主な管轄。1998年に「セガ・ヨネザワ」がトイ事業部を統合したため、それと同時にセガトイズに社名を変更した。
  9. ^ 例外的にHE事業部時代のゲームギア専用ソフトと同じパッケージデザインだが、パッケージの形状はキッズギア仕様と同じで、トイ事業部が販売を担当した。

外部リンク