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:*ストック&ダメージ制を採用しており、敵の体当たりや敵の弾に当たるとヒットポイントが1つ減り、全部無くなると自機のストックが1機減る<ref name="natsumega"/>。 |
:*ストック&ダメージ制を採用しており、敵の体当たりや敵の弾に当たるとヒットポイントが1つ減り、全部無くなると自機のストックが1機減る<ref name="natsumega"/>。 |
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:*無敵アイテムの追加<ref name="natsumega"/>。 |
:*無敵アイテムの追加<ref name="natsumega"/>。 |
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:*アーケード版にあった「2日目の[[ |
:*アーケード版にあった「2日目の[[背景音楽|BGM]]」部分はカットされ、1日目と同じものが流れるようになっている。 |
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:*同じく「3日目(ボス戦ステージ)のBGM」のうち、「Boss II」がカットされている。 |
:*同じく「3日目(ボス戦ステージ)のBGM」のうち、「Boss II」がカットされている。 |
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:*ボス戦前の換装デモ時の弱点表示画面およびエンディングメッセージの文字表記が、日本語から[[英語]]になっている。 |
:*ボス戦前の換装デモ時の弱点表示画面およびエンディングメッセージの文字表記が、日本語から[[英語]]になっている。 |
2021年11月23日 (火) 09:31時点における版
ジャンル | 3Dシューティング |
---|---|
対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
音楽 | 川元義徳 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板(5.04メガバイト) |
稼働時期 |
1989年11月 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
システム基板 | SYSTEM II |
CPU |
MC68000 (@ 12.288 MHz) MC6809 (@ 3.072 MHz) HD63705 (@ 2.048 MHz) |
サウンド |
C140 (@ 21.390 kHz) YM2151 (@ 3.57958 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット8192色 |
『バーニングフォース』 (BURNING FORCE) は、1989年11月にナムコ (後のバンダイナムコアミューズメント) から稼働されたアーケード用疑似3Dシューティングゲーム。ナムコのマザーボードSYSTEM II第7弾。
1990年にメガドライブに移植された他、アーケード版は2009年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールアーケードにて配信された。元々アーケード版は欧米でのリリースはなく、移植版もアーケードに忠実なWii向けは日本国内販売のみとなっている[1]。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)にてベストVGM賞7位を獲得した。
ゲーム内容
システム
擬似3D方式を使ったシューティングゲームであり、TPSと同様のチェイスビュー視点が採用されている。プレイヤーはエアバイク及びエアプレーンを操作し、6日間の卒業試験という設定の全6ステージに臨む。
1〜5日目までは午前・午後・夜・明け方の4つのエリアに分かれており、午前・午後ではエアバイク、夜はエアプレーンによる実戦訓練でエリア内のボス敵を倒す。明け方はボーナスステージとなっており、コース上にある得点ボールを回収する。
6日目は夜のみでエアプレーンで宇宙に出ての実戦となる。
敵弾にあたった時のみ自機ストックが1機減り、障害物にあたったときはしばらく操作不能になる。
8方向レバーと2ボタン(ショット、ボム)で自キャラを操作。レバーの上下操作はエアバイクとエアプレーンとでは操作方法が異なり、エアバイクでは自機のスピード調整、エアプレーンでは自機の上下移動となっている。つまり、エアバイクでは左右の移動しかできないが、エアプレーンでは左右上下に移動できる。
全6ステージの内、6ステージ目のみコンテニュー不可となり、ゲームオーバー後はエリア1からのやり直しとなる。
アイテム
コース上にあるアイテムで自機のパワーアップが可能。
ショット系
ミスするまで有効。取得したアイテムのショットが撃てる。
- レーザー
- 敵を貫通するショット。
- ワイドレンジ
- 幅の広いショット。
- クロスレーザー
- レーザーの威力を持った幅の広いショット。
ミサイル系
ミスしてもそのまま使用可能だが、ミスしてもミスしなくてもミサイル系アイテムをとらない限り、ストックが増えない。ミサイル系アイテムをとるとそのアイテムのミサイルになると同時に必ずストック数が満タンの5つになる。
- ホーミングミサイル
- 一度に5発の誘導弾を発射できる。
- マックスミサイル
- 爆発により敵に大きなダメージを与える。
隠し要素
3日目以降のステージのエリア2を規定時間内に走破すると、画面がフラッシュすると共に裏面へ突入する。裏面では敵の攻撃がより激しくなる代わりにスコア倍率が2倍になる。この倍率は累積するため、すべての裏面に到達できれば8倍もの高倍率になる。
設定
ストーリー
西暦2100年、宇宙時代に対応するために「地球大学」が設立された。この大学の2本柱は、地球を自らの環境破壊から守る方法を研究する学問である「地球学」と、地球外環境で人間が生きるための宇宙生活、惑星移住、惑星探索などを研究する「宇宙学」である。宇宙学を学ぶ主人公、天現寺ひろみはパイロット志願であり、その卒業試験に挑もうとしている[1]。
ステージ構成
- 1日目 (Bay Yard)
- 2日目 (Sarinuka Sands)
- 3日目 (Aero Space)
- 4日目 (Grass Land)
- 5日目 (Another World)
- 6日目 (Lunar Spaceport)
自機
主人公ひろみの駆るエアバイクにはスペックなどの設定がある[2]。
- 名称:SIGN DUCK(サインダック) 10-B
- 定価:$41,100
- 装備重量(燃料除く):175kg
- 試験重量:182kg
- 馬力/回転数:840/35,000
- トルク/回転数:55/31,000
登場キャラクター
- 天現寺ひろみ
- 地球大学で宇宙学を学ぶ21歳の女学生。愛機は「SIGN DUCK(サインダック) 10-B」というエアバイクであり、『ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVOL.2 バーニングフォース』にはスペックなどの設定がある[3]。エンディング、メガドライブのパッケージではインナースーツを着ている。
- ミス教子
- 地球大学の教官。ボス戦前の機体換装デモに登場しボス敵の弱点を教えてくれる。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | バーニングフォース | 1990年10月19日 1990年 1991年12月 |
メガドライブ | ナムコ | ナムコ | 4メガビットロムカセット[4] | T-14023 T-14026 1029 |
- | |
2 | バーニングフォース | 2009年7月14日[5] |
Wii | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | - | アーケード版の移植 |
- メガドライブ版
- アーケード版登場から約1年後の1990年10月19日に発売。メガドライブにはSYSTEM IIが持つ画面の回転・拡大・縮小機能は無く、また搭載している音源が大きく異なるため、元のゲームと比較してスケールダウンしている部分が多いものの、移植度は比較的高い。
- 主な変更点
- Wii(バーチャルコンソール)版(サービス終了につき購入不可)
- Wiiのバーチャルコンソールアーケードにて、2009年7月14日にアーケード版が配信開始。オプション画面で自機ストック数やエキストラスコアなどの設定が可能だが、難易度調整はできない。
音楽
「ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVOL.2」として、ビクター音楽産業(後のビクターエンタテインメント)より、1990年にアーケード版のサウンドトラックが発売された。1ステージ目のBGMのみプレイ音源風に編集されており、1ループ目に効果音が含まれている。
- 曲目リスト
-
- Taking Off
- Bay Yard(1st Day)
- Sarinuka Sands(2nd Day)
- Aero Space(3rd Day)
- Boss II
- Bonus Stage
- Grass Land(4th Day)
- Another World I(5th Day)
- Another World II(5th Day)
- Boss I
- Continue
- Lunar Spaceport(Final Day)
- Graduation
- Closing Theme
- Winners
- Sound Effects
スタッフ
- アーケード版
- エグゼクティブ・プロデューサー:DEVIL NAKAMURA
- ゲーム・プログラム:DEVIL NAKAMURA、YOSHICHIN
- テスト・プログラム:KOMO、YAMA
- サウンド・プログラム:KOBA
- ストーリー:MAKOTOMAS
- プロダクション・デザイナー:INDORI2、DAIHADAN13、KIMUKO、PANZER ABE
- サウンド・デザイナー:KAWAGEN(川元義徳)
- ネーミング・プロダクション・マネージャー:NAT.
- タイトル・デザイン:TAKINOUE
- コンストラクティブ・マネージャー:SETOLAND
- ディレクト:MAKOTOMAS
- メガドライブ版
- ゲーム・プログラム:OGAWANN
- サブ・プログラム:KOBAKUN
- サウンド・プログラム:KWAERU(谷口蛙)
- ストーリー:MAKOTOMAS
- キャラクター・デザイナー:KUMA、7852(納谷江司)
- サウンド・デザイナー:NORIRIN(富樫則彦)
- コンストラクティブ・マネージャー:KOH
- トータル・コーディネート:GEN
- スペシャル・サンクス:BIG GAN、KERO、UDAUDA
- ディレクター:MAKOTOMAS
評価
評価 | ||||||||||||||||||||
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|
- アーケード版
- ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)においてベストVGM賞で7位を獲得、その他に年間ヒットゲームで42位、ベストキャラクター賞では天現寺ひろみが11位を獲得した[13]。
- メガドライブ版
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合 得点 3.33 3.01 3.04 2.83 2.79 2.87 17.87
- ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年、太田出版)では、「『スペースハリアー』風の疑似3Dシューティングだが、自機のひとつを『左右にしか動けないバイク』にすることで『ぐるぐる回って飛べば弾を避けられる』というイージーな遊び方を封じ、スクロールも非常にきれいで、攻略も面白い」とゲーム性や臨場感に関して肯定的な評価の反面、「原作のアーケード版とは細々した点が異なり、メガドラの限界を思い知るのも確かだ」とアーケード版からスケールダウンした箇所に関して否定的な評価を下している[12]。
- ライターの早苗月 ハンバーグ食べ男は、4Gamer.netに寄せた記事の中でメガドライブ版の完成度の高さを評価し、「ビットマップ拡縮&回転を持ち味とするSYSTEM II基板のゲーム,ましてその機能を活用した奥スクロールシューティングを,拡縮&回転を持たないメガドライブに移植するのは無茶もいいところ。」ともしている[14]。
関連作品
- 太鼓の達人(2001年) - BGMをメドレー化した「バーニングフォースメドレー」が収録されている。
- NAMCO x CAPCOM(2005年) - 本作の主人公ひろみが登場。地球大学を卒業し、UGSFに所属しているという設定になっている。またキャラクター行動時のテーマ曲として、本作1ステージ目のBGM「Bay Yard」のアレンジ曲が流れる。
- グルーヴコースター(タイトー) - 前述の『太鼓の達人』版楽曲を移植。
脚注
- ^ a b c d 株式会社QBQ編『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー!!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p103
- ^ ビクター音楽産業『ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVOL.2 バーニングフォース』ブックレット 4頁。
- ^ ビクター音楽産業『ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVOL.2 バーニングフォース』ブックレット 4頁。
- ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、62頁。
- ^ 佐伯憲司 (2009年7月10日). “バンダイナムコ、「バーニングフォース」を7月14日にバーチャルコンソール アーケードで配信開始” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年4月20日閲覧。
- ^ a b “バーニングフォース まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年1月31日閲覧。
- ^ “DIE Kult-Seite über die alten Spiele-Magazine und Retro-Games!”. Kultboy.com. 2015年11月7日閲覧。
- ^ “Le site des anciennes revues informatiques”. www.abandonware-magazines.org. 2015年11月7日閲覧。
- ^ “Le site des anciennes revues informatiques”. www.abandonware-magazines.org. 2015年11月7日閲覧。
- ^ “Power.Play.N34.1991.01-kultpower”. Archive.org. 2015年11月7日閲覧。
- ^ “Raze Magazine Issue 03”. Archive.org. 2015年11月7日閲覧。
- ^ a b 「Chapter 03 1990年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、50頁。ISBN 9784872338805。
- ^ a b c 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、18 - 19頁、ISBN 9784881994290。
- ^ 早苗月 ハンバーグ食べ男 (2020年7月4日). “レトロンバーガーOrder 41:「ナムコットコレクション」がFCタイトルだけだったので,FC以外から俺セレクションをクーソーする編”. www.4gamer.net. Aetas. 2020年7月4日閲覧。
関連項目
- アクション (バンド) - エンディングBGMのボーカルアレンジ曲「SHOT ME IN PARADISE〜撃墜前夜〜」を歌唱した。
- 中潟憲雄 - バーニングフォースの企画立ち上げ当初、音楽を担当する予定だったがナムコを退社したため、川元義徳が担当を引き継いだ。
- UGSF - ナムコのSF系のゲーム作品に共通して登場する架空の宇宙軍。『NAMCO x CAPCOM』でのクロスオーバー設定に基づき正式にUGSFシリーズに組み込まれた。