「龍幸伸」の版間の差分
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{{Infobox 漫画家 |
{{Infobox 漫画家 |
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| 名前 = 龍 幸伸 |
| 名前 = 龍 幸伸 |
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| ふりがな = たつ ゆきのぶ |
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| 本名 = |
| 本名 = |
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| 生年 = |
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| 生地 = |
| 生地 = {{JPN}}・[[埼玉県]] |
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| 没年 = |
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| 没地 = |
| 没地 = |
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| 国籍 = |
| 国籍 = |
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| 職業 = [[漫画家]] |
| 職業 = [[漫画家]] |
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| 活動期間 = |
| 活動期間 = [[2010年]] - |
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| ジャンル = |
| ジャンル = [[少年漫画]] |
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| 代表作 = |
| 代表作 = |
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| 受賞 = [[月マガ新人漫画賞|月マガ新人漫画賞グランドチャレンジ]]佳作 |
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| 受賞 = |
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'''龍 幸伸'''(たつ ゆきのぶ)は、[[日本]]の[[男性]]<ref>{{Cite web|url=https://ganmo.j-comi.co.jp/posts/detail/10801|title=少年ジャンプ+『ダンダダン』龍幸伸 作画アシスタント募集!|website=GANMO|publisher=Jコミックテラス|accessdate=2022-03-17}}</ref>[[漫画家]]<ref>{{Cite web|url=https://mangapedia.com/龍幸伸-up58hbtvr|title=龍 幸伸(漫画家)|website=マンガペディア|accessdate=2022-03-09}}</ref>。[[埼玉県]]出身<ref name="crown2015a">{{Cite journal|和書|date = 2015-10-16|title =作家紹介 龍幸伸先生|journal =ジャンプSQ.CROWN|volume=2015 AUTUMN|publisher = 集英社|page=184|asin = B01677ADOC}}</ref>。[[2010年]]、『[[月刊少年マガジン]]』([[講談社]])にて連載を開始した『正義の禄号』でデビュー{{R|ddnavi20210805}}。[[2021年]]から「[[少年ジャンプ+]]」([[集英社]])にて『[[ダンダダン]]』を連載している{{R|ddnavi20210805}}。 |
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== 来歴 == |
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'''龍 幸伸'''(たつ ゆきのぶ)は、[[日本]]の[[漫画家]]。 |
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=== 生い立ち === |
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子どものころから絵を描くことが得意であった龍は、絵の学校や塾へ通っていない中で賞をもらうこともあったが、漫画家になろうと考えていたわけではなかった{{R|ddnavi20210805}}。小学生のころから[[上山徹郎]]の『[[LAMPO-THE HYPERSONIC BOY-]]』を読み、同作の模写を行っていた{{R|ddnavi20210805}}。龍にとって同作は大好きな作品であり、影響を受けている作品である{{R|ddnavi20210805}}。憧れの作家として、上山を挙げている{{R|crown2015a}}。 |
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中学生になると、[[三浦建太郎]]の『[[ベルセルク]]』や[[皆川亮二]]の『[[ARMS]]』や『[[スプリガン (漫画)|スプリガン]]』、[[大友克洋]]の『[[AKIRA (漫画)|AKIRA]]』など、爽快感がある「バトルものやアクションもの」を好むようになり、登場人物を自らに重ねて読んでいた{{R|ddnavi20210805}}。 |
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== 経歴 == |
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[[2010年]]、「[[月刊少年マガジン]]」で『正義の禄号』を連載。 |
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=== デビューまで === |
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[[2021年]]、「[[少年ジャンプ+]]」で『[[ダンダダン]]』の連載を始める。ダンダダンは「[[次にくるマンガ大賞]] 2021」でwebマンガ部門2位、「[[マンガ大賞]] 2022」でノミネート<ref> [https://natalie.mu/comic/news/461907 マンガ大賞2022、ノミネート10作品が決定]</ref>されるなど各所で話題となり、一躍「少年ジャンプ+」の人気作品となった。 |
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[[就職氷河期]]で就職できず、コンビニでアルバイトを始める{{R|ddnavi20210805}}。アルバイト先の店長から、絵が上手だから漫画家になったらどうかと勧められたことがきっかけとなり、漫画を描き始める{{R|ddnavi20210805}}。[[ガンダム]]を好む龍は、ガンダムを題材とした漫画を100ページ執筆して『[[ガンダムエース]]』([[KADOKAWA]])に持ちこんだところ、「ボロクソに言われ」たものの、絵が上手であったことからアシスタントに勧誘される{{R|ddnavi20210805}}。アシスタント先では、「朝10時から次の朝5時くらいまで」漫画を描き、「コピー機の横で寝る」といった状況で働く{{R|ddnavi20210805}}。それでも漫画の勉強をしたことがなかった龍にとって、絵が上手な人がたくさんいた現場であり、「一からすべてを教わることができ」たという{{R|ddnavi20210805}}。 |
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=== デビュー === |
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約3年間、アシスタントと並行して漫画の[[持ち込み原稿|持ち込み]]を行った後{{R|ddnavi20210805}}、『[[月刊少年マガジン]]』([[講談社]])の[[月マガ新人漫画賞|月マガ新人漫画賞グランドチャレンジ]]で佳作を受賞<ref>{{Cite web |url=http://www.gmaga.co/gmaga/diary/20100921.html |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220309183307/https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache%3AW4PPjbM5ihoJ%3Awww.gmaga.co%2Fgmaga%2Fdiary%2F20100921.html |title=期待の秀英による新連載『正義の禄号』スタート!! - 月刊少年マガジン |date=2010-09-21 |website=講談社コミックプラス |publisher=講談社 |archivedate=2022-03-01 |deadlinkdate=2022-03-26}}</ref>。2010年9月、25歳の時に同誌でひきこもりの少年によるサイバーアクション作品『正義の禄号』の連載を開始し、デビューを果たす{{R|natalie20100906|ddnavi20210805|alu20210803}}。2011年4月{{R|natalie20110406}}に同作の連載が打ち切りとなり終了した後{{R|alu20210803}}、2013年2月より同誌にて高校野球を題材とした『[[FIRE BALL!]]』の連載を開始したが{{R|natalie20130206}}、同作も2014年に終了<ref name="natalie8866">{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/artist/8866|title=龍幸伸|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2022-03-09}}</ref>。当時の担当編集者と反りが合わなくなった龍は、他誌への持ち込みを考えた<ref name="alu20210803">{{Cite web|url=https://alu.jp/series/ダンダダン/article/8lHp83LrAZwWvRFQPfEN|title=超注目の怪作は、ある一言から生まれた。『ダンダダン』龍幸伸×林士平対談インタビュー|website=アル|publisher=アル|date=2021-08-03|accessdate=2022-03-09}}</ref>。 |
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=== 「ジャンプ」系列へ === |
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2015年1月、月刊誌での掲載を考えていた龍は「ジャンプ」系列がいいと思い、『[[ジャンプSQ.]]』([[集英社]])に電話をかけ、漫画の持ち込みで編集者の[[林士平]]と出会う{{R|d202110|alu20210803}}。同誌で読み切りを掲載し、林が同誌から「[[少年ジャンプ+]]」(同)に異動となった後も『[[週刊少年ジャンプ]]』で連載を目指していたが、連載には至らなかった{{R|d202110|alu20210803}}。[[賀来ゆうじ]]と[[藤本タツキ]]の下でアシスタントを経験{{R|d202110}}。林によると、真面目で考えすぎる性格の龍は、「自分が面白いと思うものを楽しんで描く」というふたりのアシスタントを経験することによって、「刺激を受けて、才能が磨かれた印象」があるという{{R|d202110}}。アシスタントと並行して龍は連載企画を提出するが、会議に通ることはなかった{{R|alu20210803}}。 |
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=== 漫画を描けない時期 === |
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『ジャンプSQ.』での連載企画が通らず、2019年夏に提出した「キョンシーもの」の連載企画もボツになった{{R|alu20210803}}。龍の「持っているものを全部出し切っ」たという「キョンシーもの」でも連載が通らなかったことで、龍は漫画を描くことができなくなってしまった{{R|alu20210803}}。そこで林は龍に「1ページでもいいから、何でも好きなように描いてみてほしい」と声をかけ、龍が自身のネタ帳を確認したところ、「映画『[[貞子vs伽椰子]]』が面白い」という記述を発見{{R|ddnavi20210805|d202110}}。ホラーというジャンルは得意ではない龍であったが、同作が「良い意味で馬鹿っぽくてすごく楽しめた」ことを思い出し、漫画に活かせるかもしれないと考える{{R|ddnavi20210805}}。同作劇中の「化け物には化け物をぶつけるんだよ」という台詞が決め手となり、『[[ダンダダン]]』の「自分を呪ってきた『ターボババア』の力を使ってオカルトと対峙する」という設定が誕生した{{R|ddnavi20210805}}。 |
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=== 『ダンダダン』の連載 === |
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『ダンダダン』の企画を構想していたころ、藤本の『[[チェンソーマン]]』と賀来の『[[地獄楽]]』の話が終盤を迎えていたため「最後までしっかりお手伝いしてから連載を始めたかった」ということもあり、連載会議用の『ダンダダン』は時間をかけて制作{{R|alu20210803}}。『ジャンプSQ.』と『週刊少年ジャンプ』で連載に至らなかったことを踏まえ、林が「少年ジャンプ+」に連載ネームを提出し、2020年春の連載会議で同作の連載が決定となった{{R|alu20210803}}。 |
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2021年4月、「少年ジャンプ+」でオカルトを題材としたバトルを描いた『ダンダダン』の連載を始める{{R|ddnavi20210805}}。同作は連載開始からSNSにて話題を集め、第1話から「3話続けて公開から1週間以内に100万PVを突破」するという同サイト初の記録を達成し{{R|ddnavi20210805}}、看板作品の1つとなった<ref>{{Cite news|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2202341/full/|title=ジャンプ+の看板作品『ダンダダン』1巻発売 作者は『チェンソーマン』元アシスタント|newspaper=ORICON NEWS|publisher=ORICON|date=2021-08-04|accessdate=2022-03-17}}</ref>。同作は「[[次にくるマンガ大賞]] 2021」でwebマンガ部門2位<ref>{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/442245|title=次にくるマンガ大賞2021、「【推しの子】」「怪獣8号」がコミックス&Web部門で1位に|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-08-24|accessdate=2022-03-09}}</ref>、「書店員が選んだおすすめコミック2022」で1位<ref>{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/463266|title=書店員が選んだおすすめコミック2022、第1位は龍幸伸「ダンダダン」|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2022-01-27|accessdate=2022-03-10}}</ref>、「[[マンガ大賞]]2022」では7位を獲得している<ref>{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/471523|title=マンガ大賞2022発表!大賞はうめざわしゅん「ダーウィン事変」|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2022-03-28|accessdate=2022-03-29}}</ref>。 |
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== 年表 == |
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* [[2010年]](平成22年) - 『正義の禄号』の連載を開始し( - [[2011年]])、漫画家デビュー{{R|ddnavi20210805|natalie20100906|natalie20110406}}。 |
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* [[2013年]](平成25年) - 『[[FIRE BALL!]]』の連載を開始( - [[2014年]]){{R|natalie8866}}。 |
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* [[2015年]](平成27年) - 『恋愛栽培法』を『[[ジャンプSQ.CROWN]]』に掲載<ref>{{Cite journal|和書|date = 2015-07-17|title =恋愛栽培法|journal =ジャンプSQ.CROWN|volume=2015 SUMMER|publisher = 集英社|page=527|asin = B0112S3ROE}}扉ページより。</ref>。 |
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* [[2021年]](令和3年) - 『[[ダンダダン]]』の連載開始{{R|ddnavi20210805}}。 |
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== 作風 == |
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[[藤本タツキ]]によると龍は2022年時点で「いま、少年漫画でトップクラスの画力」であり{{R|realsound20220116}}、[[賀来ゆうじ]]も「僕の知りうる限り、総合的な画力が最も高い人」と評価している<ref>{{Twitter status2|1=ug_kaku|2=1378958669363089408|4=賀来ゆうじの2021年4月5日のツイート|5=2022-03-26}}</ref>。フリーライターの青木圭介によると「細かいタッチで微妙な遠近感まで再現し、迫力満点の情景を描き出す」ような画力であり<ref>{{Cite web|url=https://realsound.jp/book/2021/05/post-755651_2.html|title=『チェンソーマン』作者も絶賛! 宇宙人と幽霊が共存するバトル漫画『ダンダダン』がスゴい|author=青木圭介|website=リアルサウンド|publisher=blueprint|date=2021-05-07|accessdate=2022-03-17}}</ref>、担当編集者の林によると絵の上手さが「作家さんの間でも話題になる」という{{R|d202110}}。『[[FEEL YOUNG]]』([[祥伝社]])の編集者の神成明音は「怖いけど読みたい」と思わせるような絵、「[[マンガワン]]」([[小学館]])の編集者の千代田修平は『ダンダダン』では「めちゃくちゃメジャーで丁寧」な漫画の描き方をしていると話している{{R|d202110}}。 |
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オカルトをモチーフとした『ダンダダン』では<ref>{{Harvnb|ダ・ヴィンチ|2021|p=38|loc=「次にくるマンガ大賞2021」結果発表}}</ref>、「怪異が高い画力で迫力満点で描かれて」おり、「肩の力が抜けた雰囲気」と合わせてメリハリが効いているとライターの小林優介は評している<ref>{{Cite web|url=https://kai-you.net/article/80089|title=『ダンダダン』もう読んだ? 『チェンソーマン』元アシの怪作がやばい|author=小林優介|website=KAI-YOU|publisher=カイユウ|date=2021-04-13|accessdate=2022-03-10}}</ref>。また、産経新聞の漫画書評「漫画漫遊」でも、「描き込みが緻密でコマの使い方は絶妙。{{Interp|中略|和文=1}}バトルシーンもキレ味抜群。何より、読者の想定の上をいく毎回の『引き』には驚かされる」と評価されている<ref>{{Cite news |和書|url=https://www.sankei.com/article/20210821-Y3H2MCQVU5MUTJNC4XKEBMBY6I/ |title=幽霊とUFOと恋の始まりと 龍幸伸著「ダンダダン」 |newspaper=産経ニュース |date=2021-8-21 |author=本間英士 |accessdate= |publisher=株式会社産経デジタル <!--|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220309195409/https://www.sankei.com/article/20210821-Y3H2MCQVU5MUTJNC4XKEBMBY6I/ |archivedate=2022年3月9日-->}}</ref>。イラストレーターの山中虎鉄は台詞に言霊が宿っているようだと例えている<ref>{{Harvnb|このマンガ|2021|p=160|loc=「各界のマンガ好きに聞く このマンガがすごい!オトコ編」}}</ref>。『[[ムー (雑誌)|ムー]]』([[ワン・パブリッシング]])では同作について、「UFO、タタリ、念力、都市伝説」など、オカルト要素が全部盛り込まれていると評しており<ref>{{Cite journal|和書|date = 2021-06-09|title =ムー民ユニバース|journal =ムー|volume=2021年7月号|page = 159|publisher = ワン・パブリッシング|asin = B095LH5H5C}}</ref>、禅僧・心理臨床家の[[吉村昇洋]]によるとオカルト好きにはたまらないという<ref>{{Harvnb|このマンガ|2021|p=161|loc=「各界のマンガ好きに聞く このマンガがすごい!オトコ編」}}</ref>。 |
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=== 漫画制作 === |
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過去に「『ピクサー展』でイメージボードの作り方を知って、真似してみたら自分には合っている」と考えていることから、連載企画を立てる際には、龍がイメージを掴みやすく、担当編集者にもイメージを伝えやすいこともあり、作品によってはカットを描いて行われている{{R|alu20210803}}。しかし『ダンダダン』では「イメージボードもプロットもな」く、勢いで「いきなりネームから」描かれている{{R|alu20210803}}。林との打ち合わせでは、フランクな会話でキャッチボールを行い、アイデアを話し合っている{{R|alu20210803}}。 |
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「気持ちよさを感じてもらいたい場面」の前は「意識的に小さなコマを入れ」、「ギュッと凝縮した感じに」することもある<ref name="natalie20220228">{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/pp/osusumecomic2022|title=「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」第1位獲得記念 龍幸伸インタビュー「ダンダダン」を描くうえで譲れないキャラの“マジ感”|author=小林聖|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2022-02-28|accessdate=2022-03-09}}</ref>。「見開きが大事」であると考えている龍は、見開きへの持っていき方や演出を考えながら制作している{{R|natalie20220228}}。 |
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『ダンダダン』はアシスタント5人体制で制作している{{R|alu20210803}}。 |
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== 人物 == |
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趣味は草野球{{R|crown2015a}}。不安になりやすい性格であると龍は自覚しており、「描いたものの反応が知りたくな」るため、[[エゴサーチ]]を多く行っている{{R|ddnavi20210805}}。 |
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=== オカルトについての考え === |
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「幽霊やUFOは見たこと無い」という<ref name="dan2">{{Cite book|和書||author = 龍幸伸|date = 2021-10-09|title =ダンダダン|volume = 2|publisher = 集英社|isbn = 978-4-08-882804-6}}前のそでより。</ref>。龍は怖がりであるため「幽霊は見たくない」が、「UFOは[[未確認飛行物体#アブダクション(第4種接近遭遇)|アブダクション]]やブラックメンが来なければ見たい」と話している{{R|dan2}}。 |
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「ホラーとギャグって隣り合わせだ」と考えており、『ダンダダン』では[[伊藤潤二]]の『[[富江]]』のような「ホラーの中にある笑いの要素を前面に押し出していこう」と考えて制作されている{{R|ddnavi20210805}}。 |
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好きな言葉に[[山口敏太郎]]の「オカルトは知的エンターテイメントだ」を挙げており<ref>{{Cite book|和書||author = 龍幸伸|date = 2021-08-09|title =ダンダダン|volume = 1|publisher = 集英社|isbn = 978-4-08-882599-1}}前のそでより。</ref>、オカルトの情報については山口の「タートルカンパニー」を薦めているほど<ref>{{Cite book|和書||author = 龍幸伸|date = 2022-03-09|title =ダンダダン|volume = 4|publisher = 集英社|isbn = 978-4-08-883046-9}}前のそでより。</ref>。 |
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== 作品リスト == |
== 作品リスト == |
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=== 漫画作品 === |
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{{Small| |
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* 正義の禄号(『[[月刊少年マガジン]]』2010年10月号 - 2011年5月号) |
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* 凡例 |
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* [[FIRE BALL!]](『月刊少年マガジン』2013年3月号 - 2014年9月号、全5巻) |
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** 〈'''種'''〉連載か読切かで2種に大別。 |
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* [[ダンダダン]](『[[少年ジャンプ+]]』2021年4月16日 - 連載中、既刊4巻) |
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** 〈'''収録'''〉'''未''':単行本未収録 |
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}} |
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{| style="font-size:smaller" |
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| style="background-color: #fdd; width: 1em; border: 1px solid gray;" | |
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| 連載作品 |
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| style="background-color: #ddf; width: 1em; border: 1px solid gray;" | |
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| 読切作品 |
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|} |
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{| class="wikitable sortable" style="font-size:smaller" |
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! !! 作品名 !! 種 !! 発行 !! 掲載 !! 収録 !! 注記 |
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! style="background-color:#fdd"|1 |
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| <span style="display:none"> せいきのろくこう <br /></span> 正義の禄号 |
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| 連載 |
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| [[講談社]] |
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| [[月刊少年マガジン]] 2010年10月号<ref name="natalie20100906">{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/37237|title=月マガ新連載、ひきこもり少年が世界平和守るアクション|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2010-09-06|accessdate=2022-03-09}}</ref> - 2011年5月号<ref name="natalie20110406">{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/47420|title=「さよならフットボール」新川、月マガで恋物語スタート|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2011-04-06|accessdate=2022-03-09}}</ref> |
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| style="text-align:center" | — |
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| デビュー作であり{{R|ddnavi20210805}}、連載デビュー作{{R|natalie20100906}}。 |
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|- |
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! style="background-color:#fdd"|2 |
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| <span style="display:none"> ふあいやあほおる <br /></span> [[FIRE BALL!]] |
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| 連載 |
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| 講談社 |
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| 月刊少年マガジン 2013年3月号<ref name="natalie20130206">{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/84401|title=月マガで豪腕高校生の野球マンガ開幕、capetaは次号完結|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2013-02-06|accessdate=2022-03-09}}</ref> - 2014年9月号<ref>{{Cite web|url=https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000042399|title=『FIRE BALL!(5)<完>』(龍 幸伸)|website=講談社コミックプラス|publisher=講談社|accessdate=2022-03-09}}</ref> |
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| style="text-align:center" | — |
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| 高校野球の球児を描いた作品{{R|natalie20130206}}。 |
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|- |
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! style="background-color:#ddf"|3 |
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| <span style="display:none"> れんあいさいはいほう <br /></span> 恋愛栽培法 |
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| 読切 |
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| [[集英社]] |
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| [[ジャンプSQ.CROWN]] 2015 SUMMER<ref name="sqcrown">{{Cite web|url=https://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/sq_crown/|title=ジャンプSQ.CROWN 7.17(金)新増刊!|website=ジャンプSQ.|publisher=集英社|accessdate=2022-03-10}}</ref> |
|||
| 未 |
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| 増刊の創刊号の新人読み切り漫画として掲載<ref>{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/154200|title=Dグレに血界戦線新シリーズも、ジャンプスクエア新増刊「CROWN」本日発売|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2015-07-17|accessdate=2022-03-10}}</ref>{{R|sqcrown}}。 |
|||
|- |
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! style="background-color:#ddf"|4 |
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| <span style="display:none"> かみさまのいるまち <br /></span> 神様のいる街 |
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| 読切 |
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| 集英社 |
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| ジャンプSQ.CROWN 2015 AUTUMN<ref name="sqt20151020">{{Twitter status2|1=JUMP_SQ|2=656367450166919168|4=ジャンプSQ.編集部の2015年10月20日のツイート|5=2022-03-09}}</ref>{{R|sq16}} |
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| 未 |
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| ラブストーリー{{R|sqt20151020}}。 |
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|- |
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! style="background-color:#ddf"|5 |
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| <span style="display:none"> やまたききいつはつ <br /></span> 山田キキ一発 |
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| 読切 |
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| 集英社 |
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| 少年ジャンプ+ 2019年4月27日<ref>{{Cite web|url=https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156652680746|title=山田キキ一発|website=少年ジャンプ+|publisher=集英社|date=2019-04-27|accessdate=2022-03-09}}</ref> |
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| 未 |
|||
| 「ジャンプ+GW読切祭」作品{{R|alu20210803}}。 |
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|- |
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! style="background-color:#fdd"|6 |
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| <span style="display:none"> たんたたん <br /></span> [[ダンダダン]] |
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| 連載 |
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| 集英社 |
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| [[少年ジャンプ+]] 2021年4月6日<ref name="ddnavi20210805">{{Cite web|url=https://ddnavi.com/interview/824287/a/|title=「良い意味で馬鹿っぽい、面白い話が描きたかった」SNSで話題の『ダンダダン』作者・龍幸伸インタビュー|author=五十嵐大|website=ダ・ヴィンチWeb|publisher=KADOKAWA|date=2021-08-05|accessdate=2022-03-09}}</ref> - 連載中{{Efn|name="dated"|2022年3月4日現在。}} |
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| style="text-align:center" | — |
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| オカルトアクションラブコメディ<ref>{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/447899|title=「ダンダダン」2巻発売で江口拓也、高橋李依がナレーション担当のPV4種公開|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-10-04|accessdate=2022-03-10}}</ref><ref name="realsound20220116">{{Cite web|url=https://realsound.jp/book/2022/01/post-945987.html|title=『ダンダダン』の凄みは“画力”にアリ! 極限まで台詞を削った表現でたどり着いた境地|author=成馬零一|website=リアルサウンド|publisher=blueprint|date=2022-01-16|accessdate=2022-03-10}}</ref>。 |
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=== 書籍 === |
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書誌情報の詳細などについてはリンク先の各記事を参照。 |
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* 恋愛栽培法(『[[ジャンプSQ.CROWN]]』<!--7月17日-->) |
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* 山田キキ一発 (『少年ジャンプ+』2019年4月27日) |
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| <span style="display:none"> せいきのろくこう <br /></span>正義の禄号 |
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| <ref>{{Cite book|和書|author=龍幸伸 |title=正義の禄号 |date=2011年3月17日 |publisher=講談社 |series=講談社コミックス月刊マガジン |volume=第1巻 |isbn=978-4-06-371277-3}}</ref><ref>{{Cite book|和書|author=龍幸伸 |title=正義の禄号 |date=2011年6月17日 |publisher=講談社 |series=講談社コミックス月刊マガジン |volume=第2巻 |isbn=978-4-06-371293-3}}</ref> |
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| <span style="display:none"> ふあいやあほおる <br /></span>[[FIRE BALL!]] |
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| <span style="display:none"> こうたんしや<br /></span>講談社 |
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| KC |
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| 2013年 - 2014年 |
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| <span style="display:none"> 02 <br /></span>新書 |
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| <span style="display:none"> たんたたん <br /></span>[[ダンダダン]] |
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| <span style="display:none"> しゆうえいしや<br /></span>[[集英社]] |
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| 2021年 - |
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| <span style="display:none"> 02 <br /></span>新書 |
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| style="text-align:right" | 4{{Efn|name="dated"}} |
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=== その他 === |
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* ふきぞめ(講談社特設サイト、2015年1月1日公開<ref>{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/135056|title=マンガのふきだしに書き初めを!諫山創、真島ヒロら96名の「ふきぞめ」公開|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2015-01-01|accessdate=2022-03-09}}</ref>) |
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* SQ.MANGA Trailer 第3回 龍幸伸×オデッセイ(『ジャンプSQ.』公式サイト<ref name="sq3">{{Cite web|url=https://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/mangatrailer3/|title=ジャンプSQ.│[SQ.MANGA Trailer]龍幸伸×オデッセイ|website=ジャンプSQ.|publisher=集英社|accessdate=2022-03-17}}</ref>) - 映画『[[オデッセイ (映画)|オデッセイ]]』の予告漫画{{R|sq3}} |
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* SQ.MANGA Trailer 第16回 龍幸伸×SING(『ジャンプSQ.』公式サイト<ref name="sq16">{{Cite web|url=https://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/mangatrailer16/|title=ジャンプSQ.│[SQ.MANGA Trailer]龍幸伸×SING|website=ジャンプSQ.|publisher=集英社|accessdate=2022-03-09}}</ref>) - 映画『[[SING/シング]]』の予告漫画{{R|sq16}} |
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* 少年ジャンプ+漫画賞 創設記念日替わりメッセージ(少年ジャンプ+とマンガ賞Webサイト公開{{R|natalie20220221}}、2022年2月22日<ref name="natalie20220221">{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/466595|title=ジャンプ+、常設のマンガ賞設立!遠藤達哉、松本直也らからメッセージも|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2022-02-21|accessdate=2022-03-10}}</ref>) |
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* THE ART OF COROLLA CROSS(「COROLLA CROSS 100 ways」のサイト{{R|natalie20211103}}、2021年11月3日公開<ref name="natalie20211103">{{Cite news|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/452003|title=うすた京介・賀来ゆうじら、“自らの個性”とトヨタのカローラクロスをかけ合わせ描く|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-11-03|accessdate=2022-03-10}}</ref>) - 描きおろしイラスト寄稿{{R|natalie20211103}} |
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== 活動 == |
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2021年12月1日、[[YouTube]]にてVRヘッドセットOculus Quest 2でVRイラストを制作した様子を公開<ref name="moguravr20211202">{{Cite web|url=https://www.moguravr.com/tatu-yukinobu-vr-illustration/|title=「少年ジャンプ+」の人気漫画「ダンダダン」作者がOculus Quest 2でVRイラストに挑戦 その使い心地は?|website=MoguLive|publisher=Mogura|date=2021-12-02|accessdate=2022-03-10}}</ref>。3Dモデル作成アプリ「Gravity Sketch」を使用し、漫画のキャラクターの「オカルン」を描いている{{R|moguravr20211202}}。 |
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== 関連人物 == |
== 関連人物 == |
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=== 漫画家 === |
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* [[林士平]] - [[ダンダダン]]の担当編集。 |
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; [[賀来ゆうじ]] |
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: 龍は『[[地獄楽]]』の連載のころ、賀来のアシスタントを経験したことがあり{{R|d202110|alu20210803}}、現場ではメインアシスタントを務めていた{{R|kaiyou20210927}}。藤本タツキの下では、アシスタントの同僚でもあった{{R|alu20210803}}。 |
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; [[藤本タツキ]] |
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: 龍は藤本が読み切りを発表していたころから、アシスタントを経験{{R|d202110|alu20210803}}。別の職場で働いていた龍は、「初連載の新人がいる」という林の紹介により『[[ファイアパンチ]]』の連載が開始される前から藤本の職場に入った{{R|alu20210803}}。『[[チェンソーマン]]』でもアシスタントを担当し{{R|alu20210803}}、メインアシスタントを務めていた<ref name="kaiyou20210927">{{Cite web|url=https://kai-you.net/article/81558|title=『ダンダダン』読切がジャンプ本誌でセンターカラー 龍幸伸が描く超常ラブコメ|author=ゆうき|website=KAI-YOU|publisher=カイユウ|date=2021-09-27|accessdate=2022-03-10}}</ref>。 |
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=== 担当編集者 === |
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; [[林士平]] |
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: 『[[ダンダダン]]』の担当編集<ref name="d202110">{{Harvnb|ダ・ヴィンチ|2021|pp=44 - 45|loc=「現場最前線が語るヒットの舞台裏 マンガ編集者座談会」}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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== 参考文献 == |
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* {{Cite journal|和書|date = 2021-10-06|title =次にくるマンガ大賞2021|journal =ダ・ヴィンチ|volume=2021年10月号|publisher = KADOKAWA|asin = B0991CGPH8|ref = {{SfnRef|ダ・ヴィンチ|2021}}}} |
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** 「「次にくるマンガ大賞2021」結果発表」38頁 |
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** 「現場最前線が語るヒットの舞台裏 マンガ編集者座談会」44 - 45頁 |
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* {{Cite book|和書|author =このマンガがすごい! 編集部|date = 2021-12-09|title =このマンガがすごい! 2022|publisher = 宝島社|isbn = 978-4-299-02389-6|quote=各界のマンガ好きに聞く このマンガがすごい!オトコ編|ref = {{SfnRef|このマンガ|2021}}}} 160 - 161頁 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* {{Twitter|tatuyukinobu}} |
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[[Category:存命人物]] |
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2022年3月29日 (火) 09:16時点における版
たつ ゆきのぶ 龍 幸伸 | |
---|---|
生誕 | 日本・埼玉県 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2010年 - |
ジャンル | 少年漫画 |
受賞 | 月マガ新人漫画賞グランドチャレンジ佳作 |
龍 幸伸(たつ ゆきのぶ)は、日本の男性[1]漫画家[2]。埼玉県出身[3]。2010年、『月刊少年マガジン』(講談社)にて連載を開始した『正義の禄号』でデビュー[4]。2021年から「少年ジャンプ+」(集英社)にて『ダンダダン』を連載している[4]。
来歴
生い立ち
子どものころから絵を描くことが得意であった龍は、絵の学校や塾へ通っていない中で賞をもらうこともあったが、漫画家になろうと考えていたわけではなかった[4]。小学生のころから上山徹郎の『LAMPO-THE HYPERSONIC BOY-』を読み、同作の模写を行っていた[4]。龍にとって同作は大好きな作品であり、影響を受けている作品である[4]。憧れの作家として、上山を挙げている[3]。
中学生になると、三浦建太郎の『ベルセルク』や皆川亮二の『ARMS』や『スプリガン』、大友克洋の『AKIRA』など、爽快感がある「バトルものやアクションもの」を好むようになり、登場人物を自らに重ねて読んでいた[4]。
デビューまで
就職氷河期で就職できず、コンビニでアルバイトを始める[4]。アルバイト先の店長から、絵が上手だから漫画家になったらどうかと勧められたことがきっかけとなり、漫画を描き始める[4]。ガンダムを好む龍は、ガンダムを題材とした漫画を100ページ執筆して『ガンダムエース』(KADOKAWA)に持ちこんだところ、「ボロクソに言われ」たものの、絵が上手であったことからアシスタントに勧誘される[4]。アシスタント先では、「朝10時から次の朝5時くらいまで」漫画を描き、「コピー機の横で寝る」といった状況で働く[4]。それでも漫画の勉強をしたことがなかった龍にとって、絵が上手な人がたくさんいた現場であり、「一からすべてを教わることができ」たという[4]。
デビュー
約3年間、アシスタントと並行して漫画の持ち込みを行った後[4]、『月刊少年マガジン』(講談社)の月マガ新人漫画賞グランドチャレンジで佳作を受賞[5]。2010年9月、25歳の時に同誌でひきこもりの少年によるサイバーアクション作品『正義の禄号』の連載を開始し、デビューを果たす[6][4][7]。2011年4月[8]に同作の連載が打ち切りとなり終了した後[7]、2013年2月より同誌にて高校野球を題材とした『FIRE BALL!』の連載を開始したが[9]、同作も2014年に終了[10]。当時の担当編集者と反りが合わなくなった龍は、他誌への持ち込みを考えた[7]。
「ジャンプ」系列へ
2015年1月、月刊誌での掲載を考えていた龍は「ジャンプ」系列がいいと思い、『ジャンプSQ.』(集英社)に電話をかけ、漫画の持ち込みで編集者の林士平と出会う[11][7]。同誌で読み切りを掲載し、林が同誌から「少年ジャンプ+」(同)に異動となった後も『週刊少年ジャンプ』で連載を目指していたが、連載には至らなかった[11][7]。賀来ゆうじと藤本タツキの下でアシスタントを経験[11]。林によると、真面目で考えすぎる性格の龍は、「自分が面白いと思うものを楽しんで描く」というふたりのアシスタントを経験することによって、「刺激を受けて、才能が磨かれた印象」があるという[11]。アシスタントと並行して龍は連載企画を提出するが、会議に通ることはなかった[7]。
漫画を描けない時期
『ジャンプSQ.』での連載企画が通らず、2019年夏に提出した「キョンシーもの」の連載企画もボツになった[7]。龍の「持っているものを全部出し切っ」たという「キョンシーもの」でも連載が通らなかったことで、龍は漫画を描くことができなくなってしまった[7]。そこで林は龍に「1ページでもいいから、何でも好きなように描いてみてほしい」と声をかけ、龍が自身のネタ帳を確認したところ、「映画『貞子vs伽椰子』が面白い」という記述を発見[4][11]。ホラーというジャンルは得意ではない龍であったが、同作が「良い意味で馬鹿っぽくてすごく楽しめた」ことを思い出し、漫画に活かせるかもしれないと考える[4]。同作劇中の「化け物には化け物をぶつけるんだよ」という台詞が決め手となり、『ダンダダン』の「自分を呪ってきた『ターボババア』の力を使ってオカルトと対峙する」という設定が誕生した[4]。
『ダンダダン』の連載
『ダンダダン』の企画を構想していたころ、藤本の『チェンソーマン』と賀来の『地獄楽』の話が終盤を迎えていたため「最後までしっかりお手伝いしてから連載を始めたかった」ということもあり、連載会議用の『ダンダダン』は時間をかけて制作[7]。『ジャンプSQ.』と『週刊少年ジャンプ』で連載に至らなかったことを踏まえ、林が「少年ジャンプ+」に連載ネームを提出し、2020年春の連載会議で同作の連載が決定となった[7]。
2021年4月、「少年ジャンプ+」でオカルトを題材としたバトルを描いた『ダンダダン』の連載を始める[4]。同作は連載開始からSNSにて話題を集め、第1話から「3話続けて公開から1週間以内に100万PVを突破」するという同サイト初の記録を達成し[4]、看板作品の1つとなった[12]。同作は「次にくるマンガ大賞 2021」でwebマンガ部門2位[13]、「書店員が選んだおすすめコミック2022」で1位[14]、「マンガ大賞2022」では7位を獲得している[15]。
年表
- 2010年(平成22年) - 『正義の禄号』の連載を開始し( - 2011年)、漫画家デビュー[4][6][8]。
- 2013年(平成25年) - 『FIRE BALL!』の連載を開始( - 2014年)[10]。
- 2015年(平成27年) - 『恋愛栽培法』を『ジャンプSQ.CROWN』に掲載[16]。
- 2021年(令和3年) - 『ダンダダン』の連載開始[4]。
作風
藤本タツキによると龍は2022年時点で「いま、少年漫画でトップクラスの画力」であり[17]、賀来ゆうじも「僕の知りうる限り、総合的な画力が最も高い人」と評価している[18]。フリーライターの青木圭介によると「細かいタッチで微妙な遠近感まで再現し、迫力満点の情景を描き出す」ような画力であり[19]、担当編集者の林によると絵の上手さが「作家さんの間でも話題になる」という[11]。『FEEL YOUNG』(祥伝社)の編集者の神成明音は「怖いけど読みたい」と思わせるような絵、「マンガワン」(小学館)の編集者の千代田修平は『ダンダダン』では「めちゃくちゃメジャーで丁寧」な漫画の描き方をしていると話している[11]。
オカルトをモチーフとした『ダンダダン』では[20]、「怪異が高い画力で迫力満点で描かれて」おり、「肩の力が抜けた雰囲気」と合わせてメリハリが効いているとライターの小林優介は評している[21]。また、産経新聞の漫画書評「漫画漫遊」でも、「描き込みが緻密でコマの使い方は絶妙。〔中略〕バトルシーンもキレ味抜群。何より、読者の想定の上をいく毎回の『引き』には驚かされる」と評価されている[22]。イラストレーターの山中虎鉄は台詞に言霊が宿っているようだと例えている[23]。『ムー』(ワン・パブリッシング)では同作について、「UFO、タタリ、念力、都市伝説」など、オカルト要素が全部盛り込まれていると評しており[24]、禅僧・心理臨床家の吉村昇洋によるとオカルト好きにはたまらないという[25]。
漫画制作
過去に「『ピクサー展』でイメージボードの作り方を知って、真似してみたら自分には合っている」と考えていることから、連載企画を立てる際には、龍がイメージを掴みやすく、担当編集者にもイメージを伝えやすいこともあり、作品によってはカットを描いて行われている[7]。しかし『ダンダダン』では「イメージボードもプロットもな」く、勢いで「いきなりネームから」描かれている[7]。林との打ち合わせでは、フランクな会話でキャッチボールを行い、アイデアを話し合っている[7]。
「気持ちよさを感じてもらいたい場面」の前は「意識的に小さなコマを入れ」、「ギュッと凝縮した感じに」することもある[26]。「見開きが大事」であると考えている龍は、見開きへの持っていき方や演出を考えながら制作している[26]。
『ダンダダン』はアシスタント5人体制で制作している[7]。
人物
趣味は草野球[3]。不安になりやすい性格であると龍は自覚しており、「描いたものの反応が知りたくな」るため、エゴサーチを多く行っている[4]。
オカルトについての考え
「幽霊やUFOは見たこと無い」という[27]。龍は怖がりであるため「幽霊は見たくない」が、「UFOはアブダクションやブラックメンが来なければ見たい」と話している[27]。
「ホラーとギャグって隣り合わせだ」と考えており、『ダンダダン』では伊藤潤二の『富江』のような「ホラーの中にある笑いの要素を前面に押し出していこう」と考えて制作されている[4]。
好きな言葉に山口敏太郎の「オカルトは知的エンターテイメントだ」を挙げており[28]、オカルトの情報については山口の「タートルカンパニー」を薦めているほど[29]。
作品リスト
漫画作品
- 凡例
- 〈種〉連載か読切かで2種に大別。
- 〈収録〉未:単行本未収録
連載作品 | 読切作品 |
作品名 | 種 | 発行 | 掲載 | 収録 | 注記 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 正義の禄号 | 連載 | 講談社 | 月刊少年マガジン 2010年10月号[6] - 2011年5月号[8] | — | デビュー作であり[4]、連載デビュー作[6]。 |
2 | FIRE BALL! | 連載 | 講談社 | 月刊少年マガジン 2013年3月号[9] - 2014年9月号[30] | — | 高校野球の球児を描いた作品[9]。 |
3 | 恋愛栽培法 | 読切 | 集英社 | ジャンプSQ.CROWN 2015 SUMMER[31] | 未 | 増刊の創刊号の新人読み切り漫画として掲載[32][31]。 |
4 | 神様のいる街 | 読切 | 集英社 | ジャンプSQ.CROWN 2015 AUTUMN[33][34] | 未 | ラブストーリー[33]。 |
5 | 山田キキ一発 | 読切 | 集英社 | 少年ジャンプ+ 2019年4月27日[35] | 未 | 「ジャンプ+GW読切祭」作品[7]。 |
6 | ダンダダン | 連載 | 集英社 | 少年ジャンプ+ 2021年4月6日[4] - 連載中[注釈 1] | — | オカルトアクションラブコメディ[36][17]。 |
書籍
書誌情報の詳細などについてはリンク先の各記事を参照。
書名 | 出版社 | レーベル | 発行年 | 判型 | 巻数 | 注記 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 正義の禄号 | 講談社 | KC | 2011年 | 新書 | 2 | [37][38] |
2 | FIRE BALL! | 講談社 | KC | 2013年 - 2014年 | 新書 | 5 | |
3 | ダンダダン | 集英社 | JC | 2021年 - | 新書 | 4[注釈 1] |
その他
- ふきぞめ(講談社特設サイト、2015年1月1日公開[39])
- SQ.MANGA Trailer 第3回 龍幸伸×オデッセイ(『ジャンプSQ.』公式サイト[40]) - 映画『オデッセイ』の予告漫画[40]
- SQ.MANGA Trailer 第16回 龍幸伸×SING(『ジャンプSQ.』公式サイト[34]) - 映画『SING/シング』の予告漫画[34]
- 少年ジャンプ+漫画賞 創設記念日替わりメッセージ(少年ジャンプ+とマンガ賞Webサイト公開[41]、2022年2月22日[41])
- THE ART OF COROLLA CROSS(「COROLLA CROSS 100 ways」のサイト[42]、2021年11月3日公開[42]) - 描きおろしイラスト寄稿[42]
活動
2021年12月1日、YouTubeにてVRヘッドセットOculus Quest 2でVRイラストを制作した様子を公開[43]。3Dモデル作成アプリ「Gravity Sketch」を使用し、漫画のキャラクターの「オカルン」を描いている[43]。
関連人物
漫画家
- 賀来ゆうじ
- 龍は『地獄楽』の連載のころ、賀来のアシスタントを経験したことがあり[11][7]、現場ではメインアシスタントを務めていた[44]。藤本タツキの下では、アシスタントの同僚でもあった[7]。
- 藤本タツキ
- 龍は藤本が読み切りを発表していたころから、アシスタントを経験[11][7]。別の職場で働いていた龍は、「初連載の新人がいる」という林の紹介により『ファイアパンチ』の連載が開始される前から藤本の職場に入った[7]。『チェンソーマン』でもアシスタントを担当し[7]、メインアシスタントを務めていた[44]。
担当編集者
脚注
注釈
出典
- ^ “少年ジャンプ+『ダンダダン』龍幸伸 作画アシスタント募集!”. GANMO. Jコミックテラス. 2022年3月17日閲覧。
- ^ “龍 幸伸(漫画家)”. マンガペディア. 2022年3月9日閲覧。
- ^ a b c 「作家紹介 龍幸伸先生」『ジャンプSQ.CROWN』2015 AUTUMN、集英社、2015年10月16日、184頁、ASIN B01677ADOC。
- ^ “期待の秀英による新連載『正義の禄号』スタート!! - 月刊少年マガジン”. 講談社コミックプラス. 講談社 (2010年9月21日). 2022年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ a b c d 「月マガ新連載、ひきこもり少年が世界平和守るアクション」『コミックナタリー』ナターシャ、2010年9月6日。2022年3月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “超注目の怪作は、ある一言から生まれた。『ダンダダン』龍幸伸×林士平対談インタビュー”. アル. アル (2021年8月3日). 2022年3月9日閲覧。
- ^ a b c 「「さよならフットボール」新川、月マガで恋物語スタート」『コミックナタリー』ナターシャ、2011年4月6日。2022年3月9日閲覧。
- ^ a b c 「月マガで豪腕高校生の野球マンガ開幕、capetaは次号完結」『コミックナタリー』ナターシャ、2013年2月6日。2022年3月9日閲覧。
- ^ a b 「龍幸伸」『コミックナタリー』ナターシャ。2022年3月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j ダ・ヴィンチ 2021, pp. 44–45, 「現場最前線が語るヒットの舞台裏 マンガ編集者座談会」
- ^ 「ジャンプ+の看板作品『ダンダダン』1巻発売 作者は『チェンソーマン』元アシスタント」『ORICON NEWS』ORICON、2021年8月4日。2022年3月17日閲覧。
- ^ 「次にくるマンガ大賞2021、「【推しの子】」「怪獣8号」がコミックス&Web部門で1位に」『コミックナタリー』ナターシャ、2021年8月24日。2022年3月9日閲覧。
- ^ 「書店員が選んだおすすめコミック2022、第1位は龍幸伸「ダンダダン」」『コミックナタリー』ナターシャ、2022年1月27日。2022年3月10日閲覧。
- ^ 「マンガ大賞2022発表!大賞はうめざわしゅん「ダーウィン事変」」『コミックナタリー』ナターシャ、2022年3月28日。2022年3月29日閲覧。
- ^ 「恋愛栽培法」『ジャンプSQ.CROWN』2015 SUMMER、集英社、2015年7月17日、527頁、ASIN B0112S3ROE。扉ページより。
- ^ a b 成馬零一 (2022年1月16日). “『ダンダダン』の凄みは“画力”にアリ! 極限まで台詞を削った表現でたどり着いた境地”. リアルサウンド. blueprint. 2022年3月10日閲覧。
- ^ 賀来ゆうじの2021年4月5日のツイート、2022年3月26日閲覧。
- ^ 青木圭介 (2021年5月7日). “『チェンソーマン』作者も絶賛! 宇宙人と幽霊が共存するバトル漫画『ダンダダン』がスゴい”. リアルサウンド. blueprint. 2022年3月17日閲覧。
- ^ ダ・ヴィンチ 2021, p. 38, 「次にくるマンガ大賞2021」結果発表
- ^ 小林優介 (2021年4月13日). “『ダンダダン』もう読んだ? 『チェンソーマン』元アシの怪作がやばい”. KAI-YOU. カイユウ. 2022年3月10日閲覧。
- ^ 本間英士「幽霊とUFOと恋の始まりと 龍幸伸著「ダンダダン」」『産経ニュース』株式会社産経デジタル、2021年8月21日。
- ^ このマンガ 2021, p. 160, 「各界のマンガ好きに聞く このマンガがすごい!オトコ編」
- ^ 「ムー民ユニバース」『ムー』2021年7月号、ワン・パブリッシング、2021年6月9日、159頁、ASIN B095LH5H5C。
- ^ このマンガ 2021, p. 161, 「各界のマンガ好きに聞く このマンガがすごい!オトコ編」
- ^ a b 小林聖「「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」第1位獲得記念 龍幸伸インタビュー「ダンダダン」を描くうえで譲れないキャラの“マジ感”」『コミックナタリー』ナターシャ、2022年2月28日。2022年3月9日閲覧。
- ^ a b 龍幸伸『ダンダダン』 2巻、集英社、2021年10月9日。ISBN 978-4-08-882804-6。前のそでより。
- ^ 龍幸伸『ダンダダン』 1巻、集英社、2021年8月9日。ISBN 978-4-08-882599-1。前のそでより。
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参考文献
- 「次にくるマンガ大賞2021」『ダ・ヴィンチ』2021年10月号、KADOKAWA、2021年10月6日、ASIN B0991CGPH8。
- 「「次にくるマンガ大賞2021」結果発表」38頁
- 「現場最前線が語るヒットの舞台裏 マンガ編集者座談会」44 - 45頁
- このマンガがすごい! 編集部『このマンガがすごい! 2022』宝島社、2021年12月9日。ISBN 978-4-299-02389-6。「各界のマンガ好きに聞く このマンガがすごい!オトコ編」 160 - 161頁
外部リンク
- 龍幸伸 (@tatuyukinobu) - X(旧Twitter)